著者
高橋 龍太郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.71-95, 1951-06-25

Assuming that tsunami activity recorded during historic times is still continuing at present and will continue also in the future, the writer has estimated the degree of danger of tsunami for each village on the Pacific coast of Japan which may be expected in the future. Results are given in Fig. 2 and in Table III.
著者
王 杲 高橋 光輝
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
巻号頁・発行日
vol.2015-DCC-9, no.50, pp.1-8, 2015-01-19

近年,中国の急激な経済発展に伴い,コンテンツ市場も大きく活性化されている.しかし,日本で行われているキャラクタービジネスが成功している事例は中国では極めて少ない.さまざまな制約などの厳しい環境がある中国で,日本型キャラクタービジネスの展開は今後も厳しい状況ではないかと推測される.今回は,著者がプロデューサーとして参加し,中国で展開した “VOCALOID CHINA PROJECT” の事例を基に,海賊版問題や放送規制が厳しく文化も違う中国で,実際に行ったどんな問題に直面したのか.また,ユーザーとなる中国の若者がどんな影響を受けたのかを記録し,分析する.

1 0 0 0 OA 神秘哲学

著者
高橋五郎 著
出版者
昌文堂
巻号頁・発行日
1903
著者
高橋 芳夫 松本 勉
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J95-A, no.5, pp.456-463, 2012-05-01

暗号を安全に実装するにはデバイスの消費電力などを分析して秘密鍵を特定するサイドチャネル攻撃への対処が不可欠である.公開鍵暗号の実装への攻撃や対策は専らべき乗剰余演算を中心に検討されてきたが,他の演算に関する検討が不足しているように思われる.本論文ではRSA鍵生成などで必要となる逆元演算へのサイドチャネル攻撃の適用可能性について検討する.具体的には逆元演算法の一つである拡張2進GCD法に対し,消費電力などから漏えいする情報を特定し,逆元演算の入出力の全てを復元するアルゴリズムを構成する.この適用例として,RSA鍵生成中の消費電力などを分析して6ミリ秒以下で秘密鍵を特定できる場合を示す.このように逆元演算についてべき乗剰余演算と同様にサイドチャネル攻撃への対策が必要であることを指摘する.
著者
藤本 泰文 久保田 龍二 進東 健太郎 高橋 清孝
出版者
Ecology and Civil Engineering Society
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.213-219, 2012
被引用文献数
3 1

オオクチバスとブルーギルは,日本各地に移殖された外来魚で,ため池はその主要な生息場所となっている.本研究では,オオクチバスおよびブルーギルのため池からの用排水路を通じた移出状況を調査した.私たちは宮城県北部に位置する照越ため池の用水路と排水路に,ため池から流出した魚類を捕獲するトラップを設置した.4 月下旬から 7 月下旬の調査期間中,これらの外来魚は用水路と排水路の両方から何回も流出しており,その流出のタイミングは,それぞれの水路の通水期間に限られていた.体長 125 mm の成魚のブルーギルも流出していた.ため池の魚類生息数を池干しによって調査した結果,ため池に生息する外来魚のうち,オオクチバスは 4. 0%,ブルーギルは 7. 1%が流出していたことが示された.外来魚の流出は繰り返し生じ,生息個体数の数%が流出していたことから,外来魚の流出は稀な現象ではなく一般的な現象である可能性が高い.この結果は,ため池が下流域への外来魚供給源となっていることを示す.周辺地域への被害拡大を防ぐためにも,ため池の外来魚の駆除は重要だと言える.
著者
古荘 真敬 野矢 茂樹 信原 幸弘 高橋 哲哉 梶谷 真司 石原 孝二 原 和之 山本 芳久
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

「感情」現象をあらためて哲学的に吟味することを通して、倫理的価値の発生する根源的な場所を明らかにし、ひいては新たな価値倫理学の基礎づけを試みること、それが本研究の目標であった。われわれは、現象学、中世哲学、心の哲学、分析哲学、現象学的精神病理学、精神分析という、各研究分担者の専門的視座から持ち寄られたたさまざまな「感情」研究の成果を相互に批判的に比較検討することを通じて、人間存在にとっての感情現象の根本的意義(謎にみちたこの世界において行為し受苦するわれわれにとっての感情現象の根本的意義)を明らかにする多様な成果を上げることができた。これにより上記目標の核心部分は達成されたと言いうるだろう。
著者
高橋 美恵子
出版者
大阪外国語大学
雑誌
IDUN (ISSN:02879042)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.199-224, 2005-02-28

本稿の目的は,社会における平等なジェンダー論理は社会資源・個人資源の男女間での配分をより公平にし,女性のエンパワーメントを促進するという視点から,スウェーデンと日本のジェンダーをめぐる社会制度がいかに構築されてきたかを比較考察することにある.筆者はこれまでの研究においてジェンダーを人々の生活における志向や行動に影響する社会の下位構造であると捉え,女性が男性と同等の権力をもつことができるためのメカニズム(女性のエンパワーメント・メカニズム)を提唱してきた(Takahashi 2003).社会及び家庭における女性のエンパワーメントを実現するためには,ジェンダーに平等な論理によって制度化された社会資源,つまり政策・法律等は不可欠であると考える.そのような社会資源は,性別役割分業に基づき男性を稼ぎ手とするジェンダー論理(male breadwinner logics) (Lewis & Ostner1994)を弱め,個人単位で資源を配分する制度を構築し促進する.また男女に平等な制度は社会全体のジェンダー規範に影響を与え,女性個人のジェンダー意識を高めることにもなる.スウェーデンにおいては,1960年代の男女平等論争の流れを受け,男性を稼ぎ手とする論理が弱まり,70年代以降は個人を単位とした制度が構築されてきた.男女とも家庭と仕事を両立させるという理念に基づき,社会・個人資源は男女に平等に配分されるよう法制度・政策が整備されている.また今日においてもなお諸制度の改善を目指す議論が行われている.それに対して,日本における社会資源の配分法はいまだ男女でかなり偏ったものであるといわざるを得ない.日本の諸制度は性別役割分業観に基づき,世帯を単位として構築されており,既婚女性の多くは夫の被扶養者として社会保障制度に組み込まれている.近年出生率の低下が進み危機感が高まっていることも考慮に入れると,家族状況に関わらず,就労を希望する女性の意識と行動が拘束されることがない制度へと変換されるべき時が来ているのではなかろうか.そのためには社会保障制度の改革と公的保育の拡充が不可欠であろう.国連開発計画(UNDP)のジェンダー・エンパワーメント測定(GEM)最新報告によると,スウェーデンは世界2位で,日本は38位であった(UNDP 2004).同数値は社会における女性のエンパワーメントの所産ではあるが,別の視点からみると,女性にとっての社会資源の基盤ともみなすことができる.社会での重要な地位に占める女性の割合が増加することにより,女性の意識が高まり,より平等な政策が打ち立てられると考えられる.従来のジェンダー規範に拘束されることなく,男女とも家庭と仕事の双方の領域に参加することができる社会を目指し,取り組みを続けてきたスウェーデンから学ぶべき点は多い.
著者
高橋 成
出版者
[西郊民俗談話会]
雑誌
西郊民俗 (ISSN:09110291)
巻号頁・発行日
no.232, pp.24-31, 2015-09
著者
川本瑞己 高橋健友 清原良三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.459-461, 2013-03-06

イベント会場やバスターミナルにおけるバス停の集中混雑を,利用者の持つ携帯電話から得られる位置情報を利用して緩和する通学支援システムを提案する.本システムではバス利用者の中でも特に着席を希望する利用者に焦点をあて,着席が可能かどうかの情報を提供する.バスの発車時刻より前からバス停に並ぶことによって担保していた着席が,携帯電話から提供される情報によって担保されるのであれば,バス停に出来上がる列の多くを占める着席希望者が長時間に渡りバス停に並ぶ事をしなくなり,バス停の混雑が緩和され,周辺施設や他の利用者への悪影響が軽減される.本論文では,バスの混雑状況の可視化を行う通学支援システム用端末のアプリ実装、評価をした.
著者
緒方 正名 長谷川 敬彦 高越 良明 竹久 亨 長尾 逸子 寺谷 巌 大隈 義文 人見 硬 長尾 寛 粟屋 研吾 高橋 武夫
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1supplement, pp.1-29, 1966-01-30 (Released:2009-08-24)
参考文献数
7
被引用文献数
1

1) Data has been presented on the trend of Japanese B. Encephalitis from 1959 to 1965 in Okayama, Miyazaki, Kagawa, Tokushima, Kochi, Ehime, Hyogo and Aichi Prefectures, middle and western parts in Japan.2) The prevalence started from Miyazaki, most southern part in Japan, and progressed succesively to Kochi, Okayama, Tottori and Miyagi. The difference in date between Okayama and Miyazaki was 20 days, Okayama and Kochi was 10 days, Okayama and Tottori, adjacent to northern part in Okayama, was 2 days and also the difference in date between northern and southern part in Okayama was 7 days. We woulld like to call this phenomenon “Tendency towards northeast”.This tendency can be arranged in the order of its average atmospheric temperatures. However, there is no correlation between the date of incidence in each year and the temperature gradient.3) From 1950 to 1959, the incidence rate was higher in the southern district than in the northern district, and from 1960 to 1965 it became higher in the northern district than in the southern district of Okayama Prefecture.4) The incidence rate by age from 1960 to 1965 was higher in the old over 60 ages in northern district and in the child below 10 ages in the southern district of Okayama Prefectuve. A marked tendency to decrease the incidence rate in the child has been seen since 1959. This downward tendency would be caused by the J. B. E vaccination.5) There is some indication from the geographycal distribution that the prevalence spreaded from focus to other villages contiguously, except for the town.6) In past five years the district where the incidence rate exceeded over 10/100, 000 peoples three times or exceeded over 20 was shown by the following districts, Northern district in Okayama. PrefectureEastern and western district in Tottori. PrefectureNorthwest district in Hyogo. PrefectureEast and west parts in Kochi. PrefectureSouthern district in Miyagi. PrefectureIn general, the high incidence was observed in the plain near mountain or the basin but not in the town.7) There is a phenomenon that when the incidence rate was over 20 in the year, the incidence rate next year became low.
著者
松井 浩明 高橋 隆
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.362-365, 2004-06-05
参考文献数
9

角度分解光電子分光(ARPES)の分解能はここ数年で大幅に向上し,強相関電子物理等の分野で多くの成果を上げている.しかし,フェルミ準位近傍(結合エネルギーE_B<数十meV)のARPESスペクトルを,理論的な一電子スペクトルとの比較から定量的に議論した例はまだ少ない.本稿では,高温超伝導体の高分解能ARPES実験から,BCS理論の予測するボゴリューボフ準粒子の直接観測に成功したので紹介する.