著者
桜井 謙資 小林 京子 高橋 利禎
出版者
繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.22-26, 1989-01-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
8
被引用文献数
4

脱アセチル化度の異なるキトサン膜を酢酸水溶液からキャスト法で調製した。塩化カリウムに対する膜電位からTeorell-Meyer-Sievers理論によって求めた膜の有効固定電荷密度および水和度は,予想に反して脱アセチル化度の増加とともに減少した。この挙動は非晶部の体積分率の低下により解離可能なアミノ基の数が減るためと推測された。同じキトサン膜で4種の単純無機塩についての透過係数を測定した。低い塩濃度においては透過速度はDonnan効果によって制限され,塩濃度とともに増加するが,高濃度においてはイオンの水和半径のみに依存する一定値となり,水和半径が大きいほど拡散係数は小さくなった。微多孔膜の透過速度は緻密な膜よりも数倍大きいが,その塩濃度依存性は類似していた。
著者
下村 秀樹 並木 美太郎 中川 正樹 高橋 延匡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.457-464, 1992-04-15
被引用文献数
15

本論文は 形態素解析処理に基づいて 日本文の誤りを検出する新しい手法(コスト比較法)と その誤り検出能力を提示するわれわれはまず 形態素解析処理を考察し 形態素解析が 単語をノードとする木の最小コストパス探索問題にモデル化できることに着目したこのモデルでは 単語のもっともらしくなさの程度がコストの大きさで示され 文節数最小法や最長一致法などの従来の代表的な手法は このモデルでのコスト設定と探索制御の一例として表現できる次に その形態素解析モデルを 文中の誤り検出という観点から検討したその結果 誤りを含む文を解析した場合には解析結果のコストが大きくなることを利用して 解析結果の各単語のコストをしきい値と比較することによって誤りを検出するという 従来にはない新しい手法(コスト比較法)を考案した本研究では コスト比較法の誤り検出能力を確認するために 単語接続確率モデルに従ってコストを設定した形態素解析を実現し 誤りを含む文を解析して 実験を行ったその結果 コスト比較法によって 多種類の誤り(誤字 脱字 仮名漢字変換誤りなど)を指摘できることがわかった本論文では コスト比較法の誤り検出能力の定量的 定性的実験結果を述べるとともに 誤りの正確な位置や原因の特定 誤りを判断するしきい値の設定 などの残された課題にも言及する
著者
菅原 清子 堀口 寛子 沖田 善光 竹田 千佐子 鮫島 道和 高橋 勲 平田 寿 杉浦 敏文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.456, pp.57-60, 2005-12-02

経穴刺激と自律神経活動, 即ち身体の状態の間には密接な関係が存在することが指摘されている. 中でも足底の指圧は比較的手軽な手法であるため一般に広く行なわれており, その効果も看過できないものがある. 本研究では被験者22名に対して足底のツボを指圧することにより, 自律神経活動と脳波がどのように変化するのかを検討した. 自律神経活動を解析した結果により, 指圧中に交感神経の活動レベルが増加する被験者群(Sym-G)と副交感神経活動の活動レベルが増加する被験者群(Para-G)に分けて検討した. 指圧時には両群ともに脈波伝播時間は遅くなり, 心拍数は減少した. 脳波のα1帯域(8〜10Hz)パワーに関しては, Sym-Gで右足指圧時に増加したが, Para-Gではあまり変化が見られなかった. また脳波のα2帯域(10〜13Hz)パワーに関しては両群ともに同じような傾向が見られた.

1 0 0 0 OA 京都金融史

著者
高橋真一 著
出版者
高橋真一
巻号頁・発行日
1925
著者
宮嵜 武 高橋 直也
出版者
日本流体力学会
雑誌
ながれ : 日本流体力学会誌 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.503-504, 2002-12-25
被引用文献数
5
著者
坂下 文夫 高橋 孝夫 田中 秀典 小森 充嗣 松井 聡 長田 真二
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.1262-1265, 2007-05-25

今回, 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) の治療中に発生した気腫性胆嚢炎の1例を経験した. 患者は57歳の男性. 動揺性の意識障害, 溶血性貧血, 血小板減少, 腎障害をきたし, TTPと診断した. 血漿交換, 血液濾過透析, ステロイドパルス療法を中心とする集学的治療にて状態は改善し, その後安定していた. 入院30日目の朝, 心窩部痛にて目が覚めた. 鎮痛剤を使用したが腹痛は持続し, 腹膜刺激症状が出現してきた. CTにて気腫性胆嚢炎と診断して, 経皮経肝胆嚢ドレナージ (PTGBD) を施行した. しかし, ドレナージ後も全身状態が悪化していったため, 胆汁性腹膜炎を併発していると診断して緊急手術を行った. 開腹し, 暗赤色に緊満した胆嚢を摘出し腹腔内のドレナージを行った. 術後は順調に経過して, 術後11日目に血液内科に転科した.
著者
遠藤 亮子 高橋 平八郎
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.59-63, 1972-04-01

白ネズミ小腸磨砕抽出液を用いてフィターゼ作用を調べた.至適pHがPH6.6とPH8.4の2ケ所に存在し,Mg^<2+>の効果が両pHで異なるところから,白ネズミ小腸には少くとも2種のフィターゼ作用をもつ酵素が存在すると推定した.実験に協力頂いた浅見靖子,友枝由紀両氏に感謝致します.
著者
"遠藤 亮子 高橋 平八郎" "エンドウ リョウコ タカハシ ヘイハチロウ" Ryoko "ENDO Heihachiro" TAKAHASHI
雑誌
名古屋女子大学紀要 = Journal of the Nagoya Women's College
巻号頁・発行日
vol.18, pp.59-63, 1972-04-01

"白ネズミ小腸磨砕抽出液を用いてフィターゼ作用を調べた.至適pHがPH6.6とPH8.4の2ケ所に存在し,Mg^<2+>の効果が両pHで異なるところから,白ネズミ小腸には少くとも2種のフィターゼ作用をもつ酵素が存在すると推定した.実験に協力頂いた浅見靖子,友枝由紀両氏に感謝致します."

1 0 0 0 OA 特殊部落史

著者
高橋貞樹 著
出版者
更生閣
巻号頁・発行日
1924
著者
梶田 剛広 高橋 英士 矢守 恭子 田中 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.2042-2051, 2005-10-01
被引用文献数
8

コンテンツ配信を効率的に行う手段として, 同じコンテンツに対するユーザからの配信要求を集めて, マルチキャストで配信する方法がある. しかしながら, この方法においては, 適切な配信間隔設定を行わないと, 無駄に長く待ったり, あるいは回線ふくそうを起こしたりして, ユーザ効用が減少する可能性がある. また, パケット損失を防ぐことを重視すると, 一人の低速回線ユーザがマルチキャストグループに加わることによって, 配信全体の速度が低下し, ユーザ効用が減少する. そのため, 呼受付制御を行うことにより, ユーザ効用の減少を抑えられる可能性がある. 本論文では, ダウンロード形のマルチキャストコンテンツ配信におけるユーザ効用に注目し, ユーザ効用を最大化する配信間隔設定並びに呼受付制御について検討を行っている. その結果, マルチキャストの配信間隔には最適値があること, また, ユーザが待ち時間に対して敏感な状況において呼受付制御が有効であり, 呼受付率に最適値があることを明らかにしている.
著者
高橋 善隆
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.A113-A126, 2010-09-15

デモクラシーや市場経済について、世界各国にひとつのモデルを提供してきたアメリカ合衆国だが、福祉国家に関しては様々な問題点を露呈している。公的皆保険の欠如、社会的扶助の受給者に対するスティグマ(焙印)、資産状況を反映する福祉供給の格差などである。世界で最も豊かなアメリカのなかに想像を絶する貧困と格差が存在する現実は「もうひとつのアメリカ」として考察の対象とされてきた。その鍵を握るのは福祉レジームの特異性であると考える。本論では、福祉政治の主要な理論として、パワーリソース理論、新制度論、言説理論を紹介し、これらの枠組みがアメリカの社会的内実を理解する上でどこまで有効であるのか検討する。国民皆保険をめぐるアメリカ政治のジレンマや、"いまあるような福祉の終焉"と呼ばれるクリントン改革の帰結を分析することによって、福祉をめぐるアメリカ政治の問題状況を明らかにしたい。
著者
高橋刀川 著
出版者
虎与号書店
巻号頁・発行日
1908
著者
高橋 啓太 大須 悠季 李藤 ヘンドリー 安藤 公一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.205-206, 2010

多種多様な製造フィーチャを知識ライブラリに蓄積してとけば、工程設計などで用いる製造情報を自由に取り出すことができるようになる。本研究では、各種機械加工作業に用いられる多種多様な製造フィーチャを調査収集し、著者らが開発した製造フィーチャ認識手法が適用可能な表現形式で、ライブラリにまとめた。製造フィーチャライブラリは、開発中のフィーチャベースフレキシブル工程設計システムの中核に位置づけられる。
著者
高橋 誠 森本 哲介
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.94-99, 2015-01-01 (Released:2015-04-11)
参考文献数
18
被引用文献数
1 4

The study of using strengths seems hampered by the lack of a validated measure in Japan. This study aimed to develop and validate Japanese version of Strength Use Scale (SUS: Govindji & Linley, 2007). Participants were 429 Japanese university students. The exploratory factor analysis showed one factor structure. SUS had adequate internal consistency and high test-retest reliability. The measure is associated with subjective well-being, self-esteem, characteristic self-efficacy, and feeling of depression. Japanese version of SUS showed an adequate reliability and validity, and may be considered as a promising tool for future research and practice of strengths in Japan.
著者
田仲 理恵 新熊 亮一 板谷 聡子 小西 琢 吉永 直生 土井 伸一 山田 敬嗣 高橋 達郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.1549-1558, 2015-07-15

商業活動や社会活動においては,人々に情報を伝達して行動を促進する試みがしばしば行われる.社会活動では商業活動に比べて,情報受信者の情報や行動そのものへの興味が薄いことがあり,同じ情報伝達の枠組みでも行動に結び付きにくいという問題がある.そこで本論文では,商業活動において行動促進効果があるといわれているクチコミを用いた情報伝達に着目し,ソーシャルネットワーク上のクチコミによって社会行動を促進する手法について検討を行う.具体的には,ソーシャルネットワーク上での情報送信に対してインセンティブ報酬を与えるモデルを想定して,情報送信そのものに報酬を付与する送信基準方式と,情報送信後に相手が行動を起こした場合に情報送信者に報酬を付与する行動基準方式の2通りを比較した.114名の参加した社会実験結果から,行動基準方式の方が素早い行動が起きること,情報送信時に依頼的なクチコミを付加する方が素早い行動が起きること,行動基準方式は送信基準方式に比べて依頼的なクチコミを付加する割合が高いことが明らかになった.これより,行動基準方式を用いることで情報送信者は依頼的な内容のクチコミを作成する傾向が強まり,それにより行動促進効果があることが確かめられた.

1 0 0 0 OA 遠州蔵帳図鑑

著者
益田孝, 高橋義雄 編
出版者
宝雲舎
巻号頁・発行日
vol.上篇, 1938