著者
冨田 宗樹 水上 智道 高橋 正光 塚本 茂善
出版者
日本農作業学会
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.225-232, 2009-12-20
参考文献数
3
被引用文献数
1

1 0 0 0 旗指物

著者
高橋賢一著
出版者
新人物往来社
巻号頁・発行日
1996
著者
高橋 里美
出版者
九州大学言語文化部
雑誌
言語文化論究 (ISSN:13410032)
巻号頁・発行日
no.10, pp.51-75, 1999

1940年代から60年代にかけてのアメリカ構造主義言語学と行動主義心理学の影響下で栄華を誇った対照分析仮説(Contrastive Analysis Hypothesis)は、第二言語習得における母語の役割(母語転移・母語干渉)を最重要視する研究課題であった。しかし、1970年代初頭の合理論的立場(rationalist position)の台頭で次第にその勢力は失われ、代わりに人間の認知活動に焦点を当てた研究基盤(cognitivist paradigm)が打ち立てられた。この新たな研究基盤はさらに2つのグループに分類され、主として北米を中心に創造的構成仮説(Creative Construction Hypothesis)を、そして、ヨーロッパを中心に中間言語仮説(lnterlanguage Hypothesis)を第二言語習得研究の新研究課題として提唱する派が結成された。この2つの仮説においても、第二言語習得における母語転移の問題が継続して扱われた。特に、創造的構成仮説支持派は、当初、母語の影響はほとんどありえないとする立場をとったが、1970年代後半になると、第二言語の習得において母語は必ず何らかの役割を果たすとする立場をとるようになった。その多くはどの言語にも普遍に見られる発達過程を第二言語習得の中枢過程とする一方で、どのような条件の下でどのような影響を母語が及ぼすかを研究の対象とした。一方、ヨーロッパでは、母語の役割についての学習者自 身の知覚に焦点を当てた研究が盛んになった。本研究は、これら70年代後半以降の新しい認知研究の枠組みで、第二言語習得における母語転移がどのように扱われてきたかを概観する。そして、これを基に、今後の母語転移に関する研究課題を考察する。
著者
島谷 弘幸 松原 茂 神庭 信幸 高橋 裕次 富田 淳 和田 浩 恵美 千鶴子 赤尾 栄慶 丸山 猶計 太田 彩 鍋島 稲子
出版者
独立行政法人国立文化財機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究課題では日本、中国、韓国に残る装飾料紙を使用した書の作品について、その書の特徴の詳細を調査・データ化するとともに、料紙の科学的分析を行なうことを目的として、まずは国内外の関連作品のデータ収集を行ない、そのうち約200件の調査を実施した。それらの調査結果はデジタルデータで蓄積し、東京国立博物館での陳列に活用しながら、研究成果報告書を作成し公開している。
著者
橋本 和佳 松田 秀人 高田 和夫 吉田 真琴 高橋 健太 滝口 俊男 斉藤 滋
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.23-28, 2004-05-31 (Released:2010-07-21)
参考文献数
17
被引用文献数
3

C-peptideは膵臓でのインスリン生成時にプロインスリンから分離され, 新たに生成されたインスリンの量を反映する.今回, ブドウ糖摂取時のインスリン分泌の咀嚼の有無による違いを検討するため, ガム咀嚼後にブドウ糖液を摂取させた群と, ガム咀嚼を行わずにブドウ糖液を摂取させた群とでブドウ糖液摂取後の血中C-peptide値の変化を観察した.被験者は女性19名, 年齢平均20歳, Body Mass Index (BMI) は25以下である. これらの被験者に香料や甘味料を含まないガムベースを15分間咀嚼させた後に経口ブドウ糖負荷試験 (oralglucosetolerance test, 以下OGTT) を行うガム咀嚼群と, ガム咀嚼を行わずにOGTTを行うコントロール群とに分け, OGTT後15, 30, 60, 120分に採血を行い, 血糖値, 血中インスリン値, 血中C-peptide値を測定した.その結果, 血中C-peptide値は, ガム咀嚼群でOGTT30分後, コントロール群でOGTT60分後に最高値に達した. また, ガム咀嚼群はOGTT時の血糖値の上昇がコントロール群に比べて緩やかで, 血糖値の急激な上昇が抑えられることが明らかとなった. これらのことから, ブドウ糖摂取前の咀嚼の有無はインスリンの分泌に影響を与え, 過食や肥満との関連を有する可能性が明らかとなった.
著者
佐藤 寛子 羽山 伸一 高橋 公正
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.81-86, 2007
参考文献数
22

ダイオキシン類は,実験動物あるいは野生生物が暴露した場合,甲状腺の機能や形態に影響を及ぼす。今回我々は野生ニホンザル(Macaca fuscata)の甲状腺におけるダイオキシン類の影響について報告する。野生サルはヒトの居住地の周辺で生活しており,生物分類学的にヒトに最も近い動物種である。野生サルの脂肪組織,肝臓,骨格筋からダイオキシン類(PCDDs,PCDFs,Co-PCBs)の残留濃度を分析した。また,甲状腺については病理組織学的に検索し,画像解析を用いて濾胞上皮細胞の肥大を定量的に評価した。PCDDs,PCDFs,Co-PCBsの残留濃度はいずれも0.2〜26pgTEQ/g-fatの範囲だった。病理組織学的検索において,TEQに関連した甲状腺の変化は認められなかった。さらに,濾胞の数や濾胞上皮細胞の大きさにもTEQに関連した変化は認められなかった。このように,野生ニホンザルは自然環境からダイオキシン類に暴露されてはいたが,検出されたレベルでは甲状腺の機能や形態に影響を及ぼさなかったと考えられた。
著者
寺沢 文男 高橋 公正 山本 和明 篠崎 隆 浜田 和孝 奥山 康治
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.93-97, 2006
参考文献数
15
被引用文献数
1

推定12歳の雄ミナミゾウアザラシが突然死亡した。死亡する2日前まで臨床兆候を示すことなく解説にも参加し,それまでの10日間の平均摂餌量は35.8kgだった。解剖,病理組織学的所見より,肺気腫,急性カタル性腸炎,腎盂結石を伴う慢性間質性腎炎,リンパ節萎縮が示された。死亡後1時間以内の血液からClostridium perfringens A型,Clostridium sp.を含む5種類の細菌を分離した。
著者
寺沢 文男 高橋 公正 大下 勲 北村 正一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.117-122, 2005
被引用文献数
3 1

推定25歳以上の雌オキゴンドウが, 慢性化膿性肺炎で死亡した。肺を含む検体よりVibrio alginolyticusを分離し, 組織学的には肺にグラム陽性球菌を含む化膿巣を認めた。実施した血液検査で, 総蛋白が早期に, 次に月平均体温, 最後にフィブリノーゲンと白血球数が増加し, 総蛋白以外の項目は類似した傾向を示した。菌血症4回中3回(血液細菌培養検査13回実施)で, 白血球数は20,000/μl以上だった。
著者
鴨井 美帆 今村 武浩 山本 健 岡本 真理子 高橋 実里 園田 華子 西岡 千賀子 門松 伸一 山近 重生 斎藤 一郎 中川 洋一
出版者
日本歯科薬物療法学会
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.85-91, 2011-12-01 (Released:2012-02-07)
参考文献数
18
被引用文献数
1

Purpose: The purpose of this study was to investigate the effects of sulpiride, an antidepressant, on xerostomia.Method: Fifty-five patients who visited the Dry Mouth Clinic, Tsurumi Dental Hospital with subjective oral dryness were enrolled in this study. The cause of the xerostomia in the patients was unknown. The patients did not meet Sjögren's syndrome criteria, and their condition was not congruent with xerostomia caused by radiation therapy to the head and neck, HIV infection, chronic graft-vs-host disease, or diabetes mellitus. The patients were divided into two groups: the dry group, with the chief complaint of dry mouth, and the pain group, with the chief complaint of pain. The patients received oral administration of sulpiride, and the clinical efficacy was evaluated by doctors' subjective judgment and by visual analogue scale (VAS).Results: Sulpiride was effective in both groups, but the response rate was higher in the pain group than in the dry group according to the doctors' subjective judgment. In the evaluation by VAS, improvements were not obtained in other items such as thirstiness and dysgeusia, although a significant decrease of VAS value was found in "dry mouth" in the dry group. In contrast, in the pain group, significant improvements were found in all items as well as pain.Conclusions: The results suggested that the dry and pain groups possessed completely different pathophysiologies. The results also suggested that subjective dry mouth may be a partial symptom of burning mouth syndrome (BMS), and that depression was one of the causative factors of xerostomia.
著者
與語 一史 新熊 亮一 小西 琢 板谷 聡子 土井 伸一 山田 敬嗣 高橋 達郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.372, pp.85-90, 2011-01-13
参考文献数
13

コンテンツアップロードとリンク形成の2つの要素で構成される,SNS(Social Networking Services)でのユーザ行動を活性化させるインセンティブ付与メカニズムを提案している.ユーザが異なるプライバシー設定(「全体に公開」と「友人に限定して公開」)でコンテンツをアップロードする際に感じるリスクの違いに注目し,その違いに基づき報酬の配分を行う.報酬配分により,コンテンツ閲覧数によって測られるSNSの活性度がどのように変化するのかを調査するため,SNSをモデル化し,学習ベースのシミュレーション行う.これにより,報酬配分比率によってSNSの活性度が制御できることを示す.また,活性度を最大化させる配分比率は報酬源の総和に依存することを示した.本稿では,アップロードコンテンツ数ならびに形成されたリンク数の増加が活性度にどのように寄与するか,調査した結果を報告する.
著者
與語 一史 新熊 亮一 小西 琢 田仲 理恵 板谷 聡子 土井 伸一 山田 敬嗣 高橋 達郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.228, pp.145-150, 2009-10-08
参考文献数
9

SNSをはじめとするソーシャルグラフを形成するサービスは,新たな情報流通プラットフォームとして注目されている.しかし,そのようなサービスにおいて,現在,積極的な情報提供が得られていないという問題がある.その理由として,多くのユーザにとって,情報提供のリスクなどの心理的コストが,提供した情報に対するフィードバックなどから得られる心理的効用より大きいことが挙げられる.そこで,本稿では,ユーザの貢献行動にインセンティブを与えることによって情報提供を促進する方法を提案する.我々の知る限り,SNS上でのインセンティブ付与に関する議論は学術的にはまだなされていないため,本稿では,まず,ユーザの行動・心理的要因のモデル化と成長するソーシャルグラフのモデル化を行う.そして,ユーザの貢献に基づく報酬付与方法を提案し,構築したモデル上でシミュレーション評価を行い,その有効性を示す.
著者
椋木 大地 高橋 大介
雑誌
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.148-156, 2011-01-11

本研究では 4 倍・8 倍精度演算に対応した BLAS (Basic Linear Algebra Subprograms) 関数を GPU (Graphics Processing Unit) 向けに実装し評価を行った.4 倍・8 倍精度演算には double 型倍精度数を 2 つ連結して 4 倍精度数を表す double-double (DD) 型 4 倍精度演算,および 4 つ連結して 8 倍精度数を表現する quad-double (QD) 型 8 倍精度演算を用いた.NVIDIA Tesla C2050 による性能評価では,Intel Core i7 920での同一処理と比べ,4 倍精度 AXPY が約 9.5 倍,8 倍精度 AXPY が約 19 倍高速化された.また 4 倍精度 GEMM は CPU に比べて約 29 倍,8 倍精度 GEMM は約 24 倍の高速化を達成した.さらに Tesla C2050 では 4 倍精度 AXPY が倍精度演算の高々 2.1 倍の演算時間となり,GEMV,GEMM でも倍精度演算に対する計算時間の増大が CPU の場合と比べ大幅に削減された.一方で PCI-Express (PCIe) によるデータ転送時間を考慮した場合,倍精度 GEMM は PCIe データ転送性能に律速される傾向が見られたが,4 倍・8 倍精度 GEMM ではこれがほぼ解消されることが示された.本論文では 4 倍・8 倍精度 BLAS 演算が GPU に適しており,CPU に比べ実用的な性能が得られることを示す.