著者
竹内 健司 遠藤 守信
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、カーボンナノチューブ(CNT)の構造、CNTの均一分散技術および細孔共連続構造ポリマーであるポリマーモノリス技術を最適に融合することにより、軽量高強度樹脂複合材の技術基盤の構築を目的としている。目標を達成するために複合材に適したCNTの検討に加えてポリマーモノリス材の調製および構造解析について検討した。調製したポリマーモノリス/CNT複合材は、ポリマーソリッド材のような脆性破壊が起こらず、CNT未添加のポリマーモノリス材よりも高い初期応力、圧縮破断強度、柔軟性を有し、圧縮後も構造の割れや破断が見られないことを示した。
著者
三道 弘明 ROY Larke
出版者
流通科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

本研究では,対象を小売業に絞り,そこに存在するいくつかの問題を発掘するとともに,その問題を科学的に解決することを意図した数理モデルを構築した.本研究で発掘した問題は次の4種類である.(1)小売業において新規取扱商品が売れ筋商品であるのか死に筋商品であるのかを如何にして短期間で判断するか.(2)小売業における棚卸しは税法上義務付けられたものと,自主的に行うものとがある.この棚卸しの適切な頻度はどのようにして決めればよいのか.(3)特別展示商品は,展示量が多いほど売れ行きも良い.このような性質を持つ商品の最適発注量や発注点はどのようになるのか.(4)パーソナルコンピュータ等を取り扱う小売業では,追加料金を支払えば,小売業者が独自に実施しているより長い期間の保証契約を行うことができる場合が少なくない.このような場合,追加料金及び保証期間終了後の1回当たりの修理に関する適切な価格設定が問題となる.上に列挙した4種類の問題に対し,(1)テスト販売政策に関する数理モデルを構築し,コンビニエンスストアのデータに基づきその有効性について検証を行った.(2)最適棚卸し頻度に関する数理モデルを構築し,小売業現場でのヒアリング調査結果に基づき有効性について検証を行った.(3)特別展示商品の最適発注量に関する数理モデルを構築した.(4)保証期間延長契約問題を,小売業と消費者間のゲームとして捉え,契約および契約期間終了後の1回当たりの修理に関する最適価格を求めた.
著者
水野 敦子
出版者
山陽女子短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、チカーノ文学とカリブ海文学を代表する、アメリカ南西部のルドルフォ・アナーヤ(1937-)、及びマルチニックのエドゥアール・グリッサン(1928‐2011)とパトリック・シャモアゾー(1953‐)を中心に、南北アメリカ大陸を視野に入れたアメリカスの視点から両地域の文学を考察し、アメリカ合州国の真のあるべき姿を追求した。彼らの文学における、土地や身体との神秘的関係をもつ想像力、共同体意識やエコロジカルな思想は、ナショナリズムを超えて、他者との連帯の想像力に行き着いている。
著者
シートン フィリップ
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

この研究は、日本人の戦争記憶/歴史認識における地方史の役割を明らかにした。戦争体験と集団記憶は国のレベルだけではなく、地方のレベルでも思い出され、語られている。本研究は北海道をケーススタディーにし、戦争記憶における出身地域の重要性を調査した。北海道には独自の歴史があり、それは道内メディアによって報道されている。日本人の歴史認識に関しては多くの研究がなされてきたが、本研究では特に英語圏でこれまで研究されてこなかった側面を明らかにした。
著者
茅原 拓朗
出版者
宮城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

特にインタラクティブな映像作品制作を想定した効果的な音響デザインの指針を得るために、物理的な「正しさ」よりも聴感上の効果の面から、要素となる音を組み合わせることで狙い通りの効果をもつ雰囲気音(後景となる音)が合成できるか、また、後景となる音や前景となる音がそれぞれその時々の情動状態や他の前景情報の理解にどのような影響を与えるかを検討した。その結果、前者については要素の単なる加算を超えた何らかの直接的な音響的特徴による表現が必要なこと、後者については音がその時々の情動状態や前景となる情報に確かに影響を与え、またその与え方には一定の傾向があることが見いだされた。
著者
高橋 弘太
出版者
電気通信大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

人間の聴覚特性に基づいて,最も聞き取り易い再生速度で音声を再生する手法について研究した.この研究では,第一に,話速が聴覚にあたえる影響の定量的研究,第二にその研究成果に基づいた再生速度決定アルゴリズムの研究とそのアルゴリズムを実証するためのシステム実装と実験の2つが大きな柱である.さらに,第三の柱として,この研究のために自前で製作する話速バリエーション型音声データベースをインターネットで公開し、音声分野の研究者に利用してもらい話速推定研究を啓蒙することがあげられる.3年間の期間で,これらを計画どおり実施した.
著者
植松 恒夫
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究計画では素粒子の強い相互作用に対する量子色力学(QCD)の摂動論的アプローチを用いて、欧州合同原子核研究所(CERN)のラージ・ハドロンコライダー(LHC)や、近い将来に建設が計画されている国際リニアコライダー(ILC)等の先端加速器で到達されるエネルギー・フロンティアでの標準模型および標準模型を超える物理の研究を行った。特に、電子・陽電子衝突で測定される仮想光子構造関数および仮想光子中のパートン分布に対する重クォークの質量依存性、また超対称性のあるQCDでの光子構造関数とスクォークやグルイノの質量効果、さらには2光子過程での軸性アノマリーと偏極光子構造関数の和則を求めた。
著者
松尾 剛次
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

本研究の狙いは、室町幕府の重要な宗教政策の1つである安国寺・利生塔政策の具体相について実証的lに明らかにすることであるが、本研究によって以下の点などが明らかとなった。(1)安国寺・利生塔は、建武5(1338)年から康永4(1345)年2月以前に設定され、とくに暦応2(1339)年が画期であった。とくに、暦応2年8月16日に、後醍醐天皇が足利尊氏らを呪いつつ死去するという大事件が起こっており、足利尊氏兄弟にとって、かつては主人でありながらも、結局は反逆することになった後醍醐天皇の鎮魂こそが非常に重要であった。それゆえ、歴応2年に安国寺あるいは利生塔として設定されたものが多い。(2)安国寺・利生塔政策は、南北朝動乱で協力した寺院への論功行賞の意味もあった。安国寺のうち寺格がもっとも高いのは、山城安国寺で、第2位は丹波安国寺であったが、丹波安国寺は、足利尊氏の生母上杉清子の菩提寺で、尊氏誕生の地という伝説がある。こうした寺が、安国寺に指定され、高い寺格を与えられたのは、常に味方し、祈願してくれた生母の菩提寺に対する論功行賞の意味があったことを示している。(3)従来、安国寺は、すべて五山派寺院すなわち禅宗寺院と考えられてきた。しかし、下野薬師寺(栃木県)・大和安国寺(奈良県)のように律宗寺院も少しあることは重要である。他方の利生塔は、禅宗寺院(30箇寺のうち13箇寺、うち2寺は曹洞宗)のみならず、備後浄土寺を初めとして律宗寺院も多く(10箇寺)設置された。このように、安国寺・利生塔は室町幕府の禅.律寺院優遇策の一環であった。(4)利生塔は五重塔ないし三重塔であるが、若狭神宮寺三重塔も利生塔の1つであった。(5)安国寺は、聖武天皇が天平13(744)年3月に詔を出して国ごとにおいた国分寺制度を、他方の利生塔は、インドの阿育王が建立したという八万四千塔をモデルとした。
著者
吉田 如子
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究においては、調査票調査と面談調査という、量的および質的調査法を駆使することにより、従来の警察研究においてほぼ無視されてきた、組織運営と政策立案・策定をその職務の中心とする都道府県警察幹部警察官の存在を確認し、彼らのキャリアパス、研修内容、都道府県警察外への出向経験等と、それらの経験が日本警察運営とその政策策定、さらには地方自治体における行政、政治両部門における力関係にもたらす影響を詳らかにすることができた。
著者
川村 友美
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

結び目または絡み目とは3次元空間内の閉じた紐のことである。結び目不変量または絡み目不変量とは、結び目または絡み目の複雑さを数値などで表したもので数多く構成されている。本研究では、プレッツェル結び目と呼ばれる結び目についてある条件付きで、ラスムッセン不変量やオジュバットとサボーの不変量の値を決定した。また結び目の種数という不変量を求めやすくする「射影図上の橋の架け替え」が、絡み目のオイラー数という不変量についても有効であることも確かめた。
著者
鈴木 裕子
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,幼児期における「身体的な感性」という概念の有効性を検討した。そのために,特に,模倣された子どもに着目し,そこから広がる子ども間の身体による相互行為を焦点とした。幼稚園における筆者の観察によって収集された事例,保育者を対象とした調査によって得られた事例を,質的,量的に分析考察した。その結果として,(1)模倣された子どもにもたらされる身体による模倣の機能,(2)身体による模倣が相互行為に果たす役割,(3)3歳,4歳,5歳における身体的な相互行為の発達的特徴,が明らかにされた。
著者
天野 英樹 江島 耕二
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

今回の研究で野生型及びPGE2のサブタイプであるEP3受容体欠損マウス(EP3KO)と野生型マウス(WT)を用いてLewis肺癌細胞の同所性移植による縦隔リンパ節転移モデルを作成し、リンパ濾胞で産生されたCOX-2 由来のPGE2が免疫抑制性樹状細胞のEP3受容体 を介し癌細胞がリンパ節に転移する前に免疫 抑制性樹状細胞が集積しEP3受容体を介しケモカイン(SDF-1)を産生しTregを活性化することで、更に増殖因子の一つであるTGF-bの産生を促すことで一層転移をしやすい土壌いわゆるpre-metastatic nicheを作成し癌細胞の集積を促すことを明らかにした。
著者
高見沢 実
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

現行のゾーニングは「ユークリッドゾーニング」として20世紀に普及したが、近年、用途分離の弊害等が大きな課題となり、米国ではニューアーバニズムの計画論が制度に取り入れられるようになり、先進的ゾーニングの普及段階へと入った。本研究の前半部ではこの制度化のプロセスを体系的にとらえるとともにゾーニング技術進化の内容を整理した。日本ではゾーニングをはじめ都市計画制度が未だ中央集権的であり、人口減少時代の新たな計画論に対応するためには都市計画制度そのものの地方分権の中でゾーニングを使いやすくすることが重要ととらえ、全国自治体を対象にアンケート調査を実施し分析・考察したのが後半である。
著者
中川 聡子
出版者
東京電機大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本研究は、磁性流体の粘性が外部磁場によって可変となる性質を用いたセミアクティブダンパ構築の可能性について検討を行ったものである。本セミアクティブダンパは、従来の空気圧もしくは油圧タイプのアクティブダンパと異なり、メカニズムは単なる磁性流体封入シリンダ中のピストン運動であるため、一旦制御が破綻してもシステムの安定性が保持でき、また、装置自体が単純な液体封入シリンダと電気設備のみによって構築できるという大きな利点をもつ。ここに本研究の成果および今後の研究課題について以下にまとめる。〈平成8年度〉磁性流体の粘性が、電磁石によって生みだされる磁場に対して可変となる性質をモデル化し、本ダンパを含むシステムの運動方程式を記述した。これが強い非線形システムであることを示し、非線形H無限大制御理論による補償器の設計法を提案、計算機シミュレーションによってその効果を確認した。〈平成9年度〉8年度の研究によって、磁性流体セミアクティブダンパの有効性が確認されたことから、実際に磁性流体セミアクティブダンパを設計・製作した。その後磁性流体の基礎特性を実測し、電磁石電流によって磁性流体粘性がダイナミックに変化することを確認した。〈平成10年度〉種々の振動実験を繰り返す事により、システムモデルの修正を行い、本非線形制御の優位性を確認した。〈今後にむけて〉電磁石の軽量化や、電磁石電流の制御に対して電圧制御から電流制御方式への移行を行い、装置の軽量化や、即応性の改善を行っていきたい。
著者
井口 達雄 高山 正宏 谷 温之 野寺 隆 隠居 良行
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

津波の伝播をシミュレートする際には,通常,水面の初期変位が海底地震による水底の永久変位に等しく,初期速度はいたるところ零であるという初期条件の下で,浅水波方程式が数値的に解かれている.本研究では,水の波の基礎方程式系から出発し,適当な仮定の下,この津波モデルの数学的に厳密な正当性を証明した.
著者
前村 浩二 渡辺 昌文 永井 良三
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

循環器疾患の発症には概日リズムが認められる。本研究は循環器疾患発症の概日リズムを体内時計の観点で明らかにし、時間を考慮した視点からの循環器疾患の予防法、治療法の開発をめざして遂行した。まず末梢の体内時計によりコントロールされている遺伝子群の候補として転写因子、分泌タンパク、膜受容体など28個の遺伝子が同定され、体内時計がこれらの遺伝子発現を通じて循環器疾患発症に関与していることが示唆された。
著者
乾 重樹 板見 智
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

正常ヒトケラチノサイトの分化過程でHic-5はケラチノサイト内での局在が細胞質からFocal adhesionに変化し、内因性のHic-5はケラチノサイトの増殖、早期分化、接着能に正の影響を、運動能には負の影響及ぼしていることが示唆された。正常メラノサイトのモデル細胞として用いたB16-F1マウスメラノーマ細胞で、内因性のHic-5は増殖、遊走、浸潤能について正の影響を及ぼしていることがわかった。Hic-5はRho依存的なメラノーマの運動能調節経路を介してメラノーマの転移能に影響を与えた。これらのHic-5の役割は創傷治癒過程では上皮化過程および表皮の色素回復に関与していると考えられる。
著者
冨樫 健二 藤澤 隆夫 長尾 みづほ 貝沼 圭吾 荒木 里香
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

小児期の肥満と若年成人期の心血管リスクとの関連を検討するため、肥満で通院した小児を対象とした予後調査を行った。小児期の平均年齢は9.8歳、成人期の平均年齢は22.4歳であり、平均経過年数は12.6年であった。小児期の肥満が高度化するほど成人期の肥満継続率は高かった(軽度肥満35.9%、中等度肥満49.1%、高度肥満77.8%)。小児期の皮下脂肪面積、内臓脂肪面積と成人期のそれとは相関を認めなかったが、小児期の血清脂質、高分子量アディポネクチンは成人期のそれと有意な相関関係を示し、肥満に伴う脂質代謝異常やアディポネクチン低値といった心血管系リスクは成人期においても残存した。
著者
小藤 康夫
出版者
専修大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は「経済環境激変下における金融機関の経営行動」として、誰の目から見ても大転換したと認識された小泉純一郎首相(2001年4月〜2006年9月)のもとでの金融行政を対象にしている。それは大きく2つに分けることができる。ひとつは竹中平蔵金融相の「金融再生プログラム」であり、もうひとつは伊藤達也金融相の「金融改革プログラム」である。第1部では竹中平蔵金融相の金融行政を分析している。竹中氏が主導した02年秋の金融再生プログラムでは、当時の大手銀行グループに不良債権処理の抜本的改革を迫った。「会計」を武器としながら大手銀行の財務内容の劣悪さを曝け出し、経営改革を迫る強引な手法は過去の協調を重視した金融行政とまったく対照的なやり方であった。ここでいう会計的手法とは銀行の貸出債権を評価するにあたって新たにDCF法を採用したことであり、また将来の税金の前払いに相当する繰延税金資産を厳格に評価したことであった。これだけで大手銀行の財務内容は一転し、不良債権問題に向かって積極的に取り組まざるを得ない状況に追い詰められていった。第1部ではこうした竹中氏による大手銀行の不良債権問題への取り組みに焦点をあてながら、本当に正しい手法であったかを検討している。第2部では伊藤達也金融相によって策定された金融改革プログラムに注目し、そこで展開されている大手銀行グループ向けの金融コングロマリット化と、地域金融機関に向けたリレーションシップバンキングについて分析している。金融庁による金融改革プログラムで展開されている内容は現実の問題を直視すれば、実行するのが極めて難しい。それを強引に民間金融機関に強いれば、ただ混乱をもたらすだけである。まさに金融行政リスクの顕在化となる。本来、民間金融機関は市場の規律にしたがって行動すればよい。もちろん、将来の動きを先取りする能力が備わっていればそれでよい。しかし、成熟した日本経済は将来の動きが読み取りにくい。だからこそ、民間金融機関にとって市場からのシグナルにしたがって忠実に行動する必要がある。第2部はそうした考え方に基づきながら金融改革プログラムを中心に検討し、その内容に無理があることを理論的・実証的に明らかにしている。
著者
相川 祐理
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

当初の目標は、星・惑星系形成時における星間物質の進化について(1)同位体比異常の獲得と喪失(2)円盤形成時の衝撃波化学(3)円盤氷線近傍の化学を明らかにすることであった。(1)については分子の重水素比について分子雲形成時から原始惑星系円盤まで包括的にモデルを構築できた。(2)については氷が昇華するための密度と衝撃波速度の条件を明らかにした。(3)については一酸化炭素の氷線に付随するN2H+などの存在度変化を数値解および解析解で明らかにした。水の氷線近傍においてガス‐ダストの速度差によって生じる元素組成の変化については指導学生の修士論文で調べたが、今後さらに研究を進め論文にまとめる必要がある。