著者
山本 紗織 寺谷 望 中村 有美香 渡辺 成美 林 延徳 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.176, pp.31-36, 2012-08-11
参考文献数
11

一般に普及しているビデオチャットシステムを利用した遠隔コミュニケーション環境では,多人数での対話参加者間の視線によるインタラクションを成り立たせることができない.そのため,話者によるアドレッシングや次話者への発話権の円滑な交替が困難となり,多人数対話機能はほとんど利用されていない.このような問題に対して,申請者は視線による自然な発話アドレッシングとセレクトを明示化した多人数ビデオチャットシステムPtolemaeusを開発し,このシステムによって実現できた視線によるインタラクションが円滑な遠隔多人数対話を実現できる可能性を実証した.
著者
北沢 強 夏目 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.313, pp.5-10, 2012-11-15

現社会環境における各種情報の急速な展開とその氾濫は周知の一般的な認識であり、人的社会的管理と規制を超える課題である.日本における国家戦略として基本計画e-japanやu-Japanが作成され一つの国家的指針が示されているが、現状の動的に急速に進化している情報産業とそれらに賦課され潜在する課題に対する具体的対処の方策が見えない.ここではこれらの情報資源を保全管理する基盤としての大規模情報システムの信頼性安全性機能、即ちRAS技術の動向を探り、この課題の解決への道を考察する.事例としてIBM社の大規模システムの展開進化した大型情報汎用システム、IBM zEnterprise 196への道のりをRASの技術的進歩の過程を通して.論旨を展開する.これを題材としたのは常に世界規模の又産業界の情報システム全般にわたる先端技術の提供のリーディングエッジとしての役割を担ってきているからであり、RAS技術として完成領域にあり、これが社会的要請とニーズに一つの解として呼応し、現産業界における規範となり得るからである.この動向分析を通して現社会の情報資源の保全に関する残された課題への技術的側面からの方策を検討する.
著者
高橋 行俊 篠永 英之 杉山 敬三 福家 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PS, 光スイッチング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.71, pp.39-44, 2003-05-22
参考文献数
8

離島の遠隔医療システムと小中学校ネットワークの構築を目的に2.4GHz帯無線LANシステムを用いて行われている鹿児島県奄美大島本島・離島間遠隔医療実験プロジェクトの紹介と、同様無線LANシステムを用いて10km以上離れた大学キャンパス施設間を結ぶネットワーク構築を目的に行った伝送実験の結果について報告する。
著者
加藤 弓子 廣瀬 良文 釜井 孝浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.282, pp.13-18, 2007-10-18
参考文献数
12
被引用文献数
2

感情音声に特徴的な声質のうち,「激怒」や「明るく元気」といった力の入った発話スタイル中に局所的に見られる「荒れた力み声」(pressed harsh voice)に着目し,その出現位置について音韻,基本周波数,アクセント句内の位置等の言語情報との関係について検討した.その結果,当該モーラの子音および母音,アクセント句内のモーラ位置,アクセント位置,フレーズ内のモーラ位置が「荒れた力み声」の発生頻度に関与する可能性が示された.さらに,数量化II類を用いて音韻と言語情報より発話中の「荒れた力み声」の発生位置を予測し,音声合成時に特徴的声質を利用して感情表現を制御する可能性を検討した.
著者
黒田 浩之 沢田 史子 満岡 周士 藤原 民雄 大薮 多可志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.300, pp.11-16, 2004-09-09
参考文献数
6
被引用文献数
2

オフィス空間において,植物を設置することにより癒しや空気汚染軽減など様々な恩恵を人間は享受している.その他に微量ではあるが二酸化炭素の吸収が挙げられる.本研究においては,実験チャンバーを用いて植物の二酸化炭素吸収効果を調べた.さらに,オフィス空間に実際に植物を設置しその効果を調べた.無人時においては,ある程度の二酸化炭素を吸収するものの,在室者により排気される呼気を吸収するにはかなりの植物鉢を設置する必要があるとの結論が得られた.本研究においては,二酸化炭素濃度の変化特性より,植物の吸収効果を評価する手法を提案し,ポピュラーな10種類の室内植物の評価を行った.最も高い能力を有していたのは,ポトスと青ワーネッキーであることが判明した.二酸化炭素吸収効果は,屋外のみならず,室内,とりわけオフィス環境において有効であると思われる.
著者
長坂 哲 酒井 正彦 坂部 俊樹 草刈 圭一朗 西田 直樹 NAGASAKA Satoshi SAKAI Masahiko SAKABE Toshiki KUSAKARI Keiichirou NISHIDA Naoki
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.227, pp.55-60, 2010-10

Malbolgeは最も難解なプログラミング言語として知られている.本研究では,飯澤らが提案したプログラミング手法に基づいて,Malbolgeが弱チューリング完全性を持つこと示す.そのために,チューリング完全性を持つ正規形のNプログラムをMalbolgeコードに変換できることを示す.ここで,本稿で示す性質が弱チューリング完全性であるのは,Malbolgeが固定されたメモリ空間およびレジスタ長の仮想機械により意味が定められているためである. Malbolge is known as one of the most esoteric programming languages. In this paper, we prove that Malbolge is weakly Turing complete. The proof is based on the Malbolge programming method proposed by Iizawa, et al. We give a transformation from the normal form N-programs known to be Turing complete into Malbolge programs. Completeness that this paper shows is weak one due to the fact that the semantics of Malbolge is hard coded into a virtual machine of which memory space and register length are fixed.
著者
今井 悠貴 森川 大輔 平原 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.266, pp.43-48, 2012-10-19
参考文献数
14

超小型動電型スピーカユニットを耳栓スピーカとして用い,48chの頭部伝達関数(HRTF)を相反法を用いて高速に計測するシステムを構築し,その性能を検証した.相反法による高速HRTF計測システムでは500Hz〜20kHzの帯域のHRTFを30sで計測でき,計測したHRTFと従来の直接法で計測したHRTFとのスペクトル誤差は4dB以下であった.また,時間がかかるために直接法では計測が困難であった頭部を横に向けた状態のHRTFと,特殊な音源を用いなければ計測が困難であった近接場のHRTF,および距離を変えたHRTFを,相反法による高速HRTF計測システムで計測した.
著者
磯本 征雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.237, pp.37-42, 2011-10-08
参考文献数
2

近年のe-Learning技術には,様々な異なるタイプの学習者にも個々の事情に合わせて、同時並列に個別学習支援する能力がある.筆者は,このe-Learningの強力な能力を活用してマルチメディア学習教材を用いて多角的教授戦略を実践できる個別学習支援モデルを設計し,その個別学習支援の事例研究として物理学・数学・情報科学にまたがる複合領域のe-Learning用学習教材"宇宙旅行シミュレーション"を開発した.しかし,このe-Learning学習教材は複雑で高度な内容であるため,学習者には知識習得の学習過程において系統的な学習支援による誘導が必要であった.こうした複雑な概念の系統的な学習過程に対する学習支援方法を改善し,個別学習におけるこの宇宙旅行シミュレーションの困難の克服を試みた.本稿では,知識の構造的理解を促すe-Learningの仕組みについて研究結果を議論する.
著者
森田 昌彦 村田 和彦 諸上 茂光 末光 厚夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.733, pp.103-108, 2004-03-11
参考文献数
2

伝統的な多層パーセプトロンは,入出力関係が文脈に強く依存する場合や2つの独立な入力情報を統合する必要がある場合,学習・汎化能力が著しく低下する.別の言い方をすれば,2変数の関数の近似能力は極めて乏しく,学習サンプルとほぼ同数の中間層素子が必要である上に,サンプル数をいくら増やしても汎化誤差はほとんと減らない.このことを数値実験で示すと共に,その本質的原因を論じる.また,このような多層パーセプトロンの限界が,入力素子の選択的不感化という簡単な手法によって乗り越えられることを示す.
著者
芹澤 光範 杉原 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.474, pp.303-308, 2010-03-19
参考文献数
8

現在のコンピュータシステムにおいて,高速な処理を行うためのキャッシュメモリの導入及び,複数のタスクを切り替えながら実行するマルチタスク処理が必要不可欠なものとなっている.マルチタスク処理においてタスクスイッチ時にダーティラインを主記憶へ退避させる必要がある.本研究では,性能オーバーヘッドを低減することでプロセッサの性能が向上すると考え,性能オーバーヘッドの原因となるキャッシュメモリ中のダーティラインに着目する.タスクスイッチによる性能オーバーヘッドを実験的に知ることで,性能オーバーヘッドを低減させるスケジューリングが開発可能になると考えられる.本稿では,タスクスイッチ実験を行い,タスクスイッチによって追い出されるダーティラインに起因する性能オーバーヘッドの定量的評価を行った.実験の結果,性能オーバーヘッドはプログラム及び,タイムスライスの影響を受け,タスクスイッチを行わなかった場合よりも最大で37%程度の実行サイクルが増加することが分かった.
著者
高木 浩光 山口 利恵 渡辺 創
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:00221260)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.171-184, 2013
被引用文献数
14

日本政府は、「社会保障と税の番号制度」の創設を進めており、法整備に続いて、番号連携機能を備えた「情報連携基盤」の構築を計画している。本稿執筆時点で「情報連携基盤」の技術設計は案が公表されているものの未決定の段階であり、設計案に対しては「符号の存在意義が不明確」といった指摘もある。本稿では、「情報連携基盤」の番号連携機能の技術方式について再検討し、従来方式より合理的な設計の別案を提案し、プライバシー保護と情報セキュリティ技術の観点から従来方式と比較検討する。
著者
堀 智織 加藤 正治 伊藤 彰則 好田 正紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.11, pp.2407-2417, 2000-11-25
参考文献数
9
被引用文献数
9

本論文では, 確率文脈自由文法(Stochastic Context Free Grammar:SCFG)を大語彙連続音声認識に適用する手法として, 文節単位の係り受け制約をもつSCFGを提供する.SCFGは, N-gramのような局所的な制約だけでなく, 文全体にわたる大局的な制約をも記述できることから, 非常に表現力の高い言語モデルとして知られている.しかし, SCFGのパラメータ推定にはInside-Outsideアルゴリズムを用いる必要があり, 非終端記号数の3乗, かつ入力系列長の3乗に比例する莫大な計算量を要する.そのため, SCFGは大量のテキストコーパスから推定することが難しく, これまで大語彙連続音声認識用の言語モデルとして利用されることはほとんどなかった.提案する文節単位の係り受けSCFGは, Inside-Outsideアルゴリズムの計算量を係り受けの制約により非終端記号数の2乗に, 文節単位の導入により更にその約1/8に削減できる有効なモデルである.EDRコーパスを用いた実験では, 提案法を含む各種SCFGの性能とパラメータ推定に要する処理量を比較し, 提案法が計算量を大幅に削減しつつ, パープレキシティがほとんど増加しいことを示す.毎日新聞コーパスを用いた実験では, 大規模な文節単位の係り受けSCFGを構築し, 大語彙連続音声認識システムに実装する.そして, 語彙サイズ5000の音声認識実験を行い, SCFGによる認識性能はTrigramには及ばないものの, Trigramと併用した場合にはTrigram単独の場合に比べて約14%の単語誤りを削減できることを示す.
著者
桑村 有司 山田 実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.96, no.98, pp.67-72, 1996-06-18
参考文献数
2

電子緩和現象を考慮してフランツ・ケルディッシュ効果の理論解析を行った.電子緩和を含めるために新たに「微視的な密度行列」を提案して従来の密度行列の手法を改良した.本解析の手法では、無電界時に観測される「テイル」状の光吸収特性やフランツ・ケルディッシュ効果の実験データをうまく説明できた.
著者
森 敏生 甲斐 昌一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.1093-1100, 2002-06-01
参考文献数
26
被引用文献数
1

本論文では人の脳の確率共鳴現象の存在を,脳波の雑音効果から研究した.ここではα波周波数(f_α)に見られる引込み現象を利用し,α波に近い周期刺激では引込み現象が被験者の感情や体調などの影響を受けやすいので,その影響の少ない倍周期引込みを対象とした.実験は,中枢神経系・脳内部で確率共鳴現象が起こることを明確に示すために,周期光刺激を右眼に雑音光を左眼に印加した.この際,右眼の弱い光刺激のみではα波の引込みを起こさない.この状態で左眼の雑音光強度を可変にすると,ある適度な強度で脳波は引込みを起こし,スペクトル中に刺激周波数(f_s)の倍周波に鋭いピークが観測される.更に強い雑音を加えるとこの鋭いピークは消え,引込みからはずれることが観測された.各雑音光強度に対してこのスペクトル振幅をプロットすると確率共鳴現象で見られるベル型の変化を示した.この研究では周期及び雑音刺激が各々独立した入力点(左右眼)に印加されていることから,確率共鳴現象が視交差以降の視覚経路すなわち中枢神経系で起こっていると結論される.
著者
鳴海 拓志 伴 祐樹 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:21859329)
巻号頁・発行日
vol.111, no.235, pp.63-68, 2011-10-06
参考文献数
22
被引用文献数
1

食事をとる量は,食事そのものだけでなく,食事の際の周辺の状況に左右されることが近年明らかになってきている.本研究では,拡張現実感技術を用いることで,視覚情報から得られる食事ボリュームを操作し,同量の食事から得られる満腹感を操作することを目指している.本稿では,視覚的な食事ボリュームの変化が満腹感に与える影響についての基礎的調査ならびにそのような「拡張満腹感」システムの実現に向けて構築した,リアルタイムに視覚的な食事ボリュームを変化させてフィードバックする画像処理技術について報告する.
著者
坂本 裕紀 菅原 俊治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.89, pp.19-24, 2014-06-19

本研究では、一部の家庭に太陽光発電設備および家庭用蓄電池設備が導入されたことを想定し,地域内の近隣家庭同士の電力売買市場を想定した,家庭用蓄電池の充放電計画手法を提案する.導入促進には,家庭にとって設備導入が有益であることを示す必要があり,そのため自律的に動作する設備による電力が経済的に利用可能な機能が必要である.本機能は家庭に設置される制御端末「スマートメーター」に実装され,スマートメーターは家庭の電力消費量,ソーラー発電量,電力価格の推移を記録することで価格差を考慮した充放電計画を作成する.市場を通じた電力取引価格について,売買価格差を導入した場合を想定し,また電力需要量の状況に応じて蓄電池の利用量を制限することで,電力需要量の乱高下を抑制するために"ノルム"を導入する.本手法をシミュレーションによる実験で評価した.その結果,提案手法によって電力需要の平坦化が可能となり,その達成度は環境により異なることがわかった.また環境に依存せず,家庭の利得の向上が可能であることがわかった.
著者
山口 佳彦 薄 良彦 引原 隆士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム
巻号頁・発行日
vol.113, no.224, pp.13-18, 2013-09-19

本報告では,複数家庭で構成される電力システムの出力平滑化への蓄電池制御の適用について検討する.出力平滑化とは,住宅などの小規模電力システムの商用系統への出力電力を参照値に追従させるための制御技術であり,出力が不確定な小容量分散型電源と従来の商用電源との調和を図る観点やHEMS等の電力マネジメント技術の積極的導入の観点から重要である.本報告では,出力平滑化のための蓄電池充放電指令値の制御アルゴリズムを提案し,その有効性を実際の住宅内の電力システムを用いた実験により検討する.さらに,システムの有効電力応答を記述する数理モデルを導出し,出力有効電力の平均及び分散と制御アルゴリズムのフィードバックゲインとの関係を数値的ならびに理論的に検討する.また,ナイキスト軌跡を用いて閉ループ系の安定余裕について議論することで,出力平滑化を達成するためのフィードバックゲインの設定指針を与える.