著者
ANAK AGUNG GEDE DHARMA SATYA (2014) ANAK AGUNG GEDE Dharma Satya (2013) ANAKAGUNGGEDE DharmaSatya (2012)
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

平成26年度の研究進捗状況を以下に述べる。1.新しいハプティック・インターフェースの開発手法の提案をHCII 2014に発表し、LNCS vol.8511に採択された。2.進化的アルゴリズムを用いたデータベースによるハプティック・インターフェースの進捗状況をADADA 2014に発表した。3.進化的アルゴリズムを用いたデータベースによるハプティック・インターフェースの開発を完成し、ユーザーの主観的評価による検証実験を行った。本年度の研究業績を以下に述べる。1. 国際論文誌(査読有り) :1本;2. 国際学会発表(査読有り):1本;3. 国内学会発表(査読無し):1本
著者
太田 貞明 渡辺 治人 松本 勗 堤 寿一
出版者
九州大学
雑誌
演習林集報 (ISSN:03760707)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.105-116, 1968-01
被引用文献数
2

This paper aims at gaining informations about the "mechanical properties of juvenile wood" on stem of SUGI-trees (Cryptomeria Japonica D. Don). The test specimens were taken from disks of 12-year-old fertilized SUGI, 30-year-old irrigated SUGI and 40-year-old non-fertilized SUGI stems cut at 2.0 m above the ground. Measurments were made of the specific gravity, the dynamic modulus of elasticity and the poisson's ratio. The fibril angle of the middle layer of the secondary wall of tracheid was measured from the same test samples. The following conclusions can be deduced from the experimental findings. (1) There are distinct differences between the juvenile wood and the mature wood. The former locates within 10-15 annual ring from the pith and the later locates the outer part at given height in each SUGI stem. (2) The relationship between specific gravity and dynamic modulus of elasticity in each stem can be found a very high degree of positive correlation at late wood. But at the early wood, the positive correlation can be seen only the mature wood. (3) High degree of correlation is able to found between the fibril angle of the middle layer of the secondary wall of tracheid and the specific dynamic modulus of elasticity, It may be considered that these factors influence on the mechanical properties of wood. (4) In addition to these factors, fibril angle and specific gravity, it is sugested that the quality of the microfibril may be improved significantly through successive growth rings from the pith to bark.
著者
竹田 正幸 定兼 邦彦 坂本 比呂志 瀧本 英二 坂内 英夫 稲永 俊介 喜田 拓也 畑埜 晃平 井 智弘 中島 祐人 成澤 和志
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

爆縮とは工学用語で,爆発の圧力が;外側ではなく内側へ集中する現象をいい,通常では得難い物理現象を発生させるために利用される.本研究では,膨れ上がるデータを爆発的に凝縮することにより,(i) データ量削減, (ii) データ処理の高速化,(iii) 知識獲得の三つを達成する基盤技術の確立を目指し,これを情報爆縮 (information implosion) と名付けた.情報爆縮基盤技術の確立のために,(A)高速データストリーム圧縮アルゴリズム,(B)圧縮データ上の高速データ処理アルゴリズム,(C)大規模データ解析アルゴリズムという3つの研究項目をおいて研究開発を行い多くの成果を得た.
著者
因 京子 松村 瑞子 日下 みどり
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

本研究は、平成11-13年度に科学研究費補助金を得て行なった「女性・少女漫画を素材とする異文化理解教育の方法開発」に続いて、日本の産み出した偉大な文化所産であるストーリー・マンガの作品を日本文化と日本語の理解を深めるために利用する方法の開発を行ったものである。今回の研究では、(1)日本語と日本人の言語行動についての基礎的分析、(2)表現分野としてのマンガの位置づけ(マンガの受容)の研究、(3)教材化に適した作品の選択という3つの課題に取り組み、基礎研究の成果に基づいて2冊の教材を開発し、それを用いるコースをデザインした。報告書の第一部には、(1)と(2)について研究参加者3名がそれぞれの専門性を活かして研究した成果である論文12本のうち8本と、コースの概要や方法についての研究代表者による講演の要旨を収録した。第2部には、教材『マンガで読む日本社会3:市井のヒーローたち』と『マンガで読む日本社会4:働く女性たち』の内容を収録した。今回の成果は、次のようにまとめられる。第一に、文体的要素、特に、文末のレベルやジェンダー表現の機能や使用の実態について多面的な研究を行った。第二に、学習者と母語話者の解釈のずれを明らかにし、学習者の解釈を研究する必要性があることを立証した。これらは、言語学及び言語教育学に対して独自の貢献をなすものである。第3に、日本社会を活写した作品群を選択し日本語学習者が日本語のニュアンスや日本人の行動についての理解を深めるための教材として結実させた。この教材は、日本語母語話者に対しても自文化についての考察を深める視点を提供することができる。第四に、マンガという表現分野のアジアにおける状況について研究を行い、他の研究者と協力して論文集を出版した。これは、研究方法論の確立の待たれる「マンガ研究」の分野において道標となり、今後の発展を導くと期待される。
著者
服部 英雄 五味 文彦 神田 由築 高野 信治
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

差別される環境に耐えて、力強く生きた人びとの歴史を明らかにした。これまでの歴史叙述では賤民視された彼ら彼女らは貧しく劣悪な環境におかれ、虐げられた生活のみを強いられたとされてきた。それは一面ですべてではない。教科書には河原ノ者は河原に住んだと記述するものがある。このような歴史理解では、子孫が祖先の活動を誇ることはできない。「ムラ」がなかなかに解体しなかったのはなぜか。富みは確実にあった。皮革製品・製作加工業の独占である。海外交易にても不足を補充、富みを蓄積した。周囲の目は残酷で冷たかったが、かばいあうムラの中は暖かく、一般ムラよりもむしろ真に人間らしい、やさしさがあった。
著者
伊藤 肇躬
出版者
九州大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

PSE豚肉のような異常肉質を惹起しやすい傾向を有するストレス感受性豚乃至豚悪性高熱症は遺伝性疾患であって、その疾患の有無は現在ハロセン麻酔時の四肢のケイレン等の有無により判定されているが、遺伝学に立脚した判定法の開発が待たれている。筋小胞体のカルシウム・チャンネルであるライアノジン・レセプターの生理機能の異常により誘起される豚のストレス感受性乃至悪性高熱症の分子遺伝学的解析を行うことを目的として、ライアノジン・レセプター遺伝子のうち、そのfoot領域及びチャンネル部位に相当する部分をPCR法により増幅を行い、遺伝学的変異の有無を解析した。その結果、foot領域の少くとも一ケ所に変異箇所が存在することが見い出されると共に,PCR増幅物がcDNAの塩基数より明らかに多いことから、ライアノジン・レセプター遺伝子中にはイントロンが存在することも明らかにされた。また、ハロセン・テストにおいて陰性と判定される豚のゲノムDNAのPCR増幅物中にも陽性のそれと同様の変異が見い出されたことから、ゲノムDNAの解析法の方がハロセン・テスト法よりもストレス感受性豚検出法として優れていることが明らかとなった。これらのことから、ストレス感受性豚のDNA診断を目的とする特定DNA断片を用いたサザンハイブリダイゼーションによるDNA診断法開発への道筋が開かれようとしていることが示唆された。
著者
丸山 マサ美 吉田 眞一 小宗 静男 下川 元継 下川 元継
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、本学医学部の古い史料を現在の教育に活用することにあり、新しい教育方法論を模索することにあった。研究成果として、これまでに講義・討論を中心とする教育から、調査・整理、成果報告において、学生の積極的参画は、本研究目的の第一段階の達成とする。研究成果『九州大学医学部標本・史料集(ISBN 987-4-9944005-10-9)』は、九州大学学術情報リポジトリ-により、広く学内・外に公開した。 今後さらに、倫理教育における古い史料の位置づけ、教育への適性など量的・質的な視点からの評価・考察から新しい教育方法論は構築される。
著者
谷口 秀子
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究課題の主たる研究成果は以下の通りである。1.女性登場人物の男装を含む英米の児童文学作品の調査・分析を行い、重要と思われる男装の登場人物のデータベースを作成した。 2.男装に焦点を当てて日本の少女漫画を調査・分析し、重要な男装の登場人物のデータベース化を行った。 3.フェミニズム童話を始めとする、ジェンダーにとらわれない女性像を描いている作品についても研究を行った。 4.国際学会および国内学会において計5件の学会発表を行った。加えて、2014年6月にも学会発表を予定している。 5.男装に関する論文2件を発表した。
著者
森 淳二朗 鈴木 不二一 小池 和男 稲上 毅
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

平成13年度・14年度の研究で得られた成果は、以下のごとくである。1 従来、企業理論は、経済学において展開されてきたが、森論文は、法理論として、すなわち、株式会社制度の法解釈論として、新たな企業理論を展開できることを論証している。これまでの企業理論は、「所有と経営の分離」に株式会社の特徴があるとみており、会社法もその考えを前提にして組み立てられている。これに対して、森論文は、株式会社には、「所有と経営の分離」だけでなく、「所有と経営の協働」の側面もあることを明らかにし、その両面を前提にして会社法を組み立てる必要があることを指摘している。この新たな企業理論を前提にして、森論文は、ドイツの共同決定制度とはまったく異なる論理で、従業員がコーポレート・ガバナンスに関わることの正当性と積極的意義を明らかにしたのである。2 新たなコーポレートガバナンス・モデルは、米国型のように株主利益のみを重視するのでなぐ、株主利益重視と従業員利益重視の両立を目指している。稲上論文は、このような両立性を志向する試みは、決して特異なものではなく、国際的な理論潮流においても、そうした方向を目指す流れが強まっている状況を分析している。3 従業員は具体的にどのような意味において企業の効率性に寄与しているのか。小池論文は、従業員の技能形成がどのように形成され、またその技能の特殊性のもつ意味を、企業、業種、職種の三つに区別しながら、明らかにしている。4 鈴木論文は、これまでわが国の労働組合・従業員が企業において現実にどのような役割を果たしてきたか、またその役割がどのように変化しているかを分析している。
著者
馬場 健彦 南 博文 郭 維倫 李 素馨 姚 卿中 ヤン ポリフカ
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本課題は人口減少時代を前提とし、安心・安全な居住地運営を維持する為の要因を検討した。条件統制の為に中流向け集合住宅団地を対象とし、日本国内で2か所の参加調査を行った。また日本と文化や気候等の差異のある台湾・ドイツの住宅地にて調査を行った。日本の集合住宅団地の運営を担当する自治会は、台湾・ドイツと比較して、住民交流・親睦のソフトウェアにおいて優れていた。これは集会所等の充実した施設に支えられていた。台湾の行政単位「里」の運営はリーダー公選と参加自由度の高さの二点の特徴をもち、合理性が認められた
著者
服部 英雄 井上 聡 細井 浩志 橋本 雄 柳 哲雄 櫻木 晋一 金谷 匡人 竹田 和夫 土居 聡朋 楠瀬 慶太
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

時間法や航海技術を非文字知(民衆知・暗黙知)の視点で調査・分析した。時間には季節(日の出・日の入り)に無関係の絶対時間(定時法)と季節によって変わる相対時間(不定時法)とがある。不定時法が自然発生的で多用された。航海技術については、地形や潮流を知悉した航海術や漁撈法を調査・分析した。中世紀行文に記された港津発着の時間を手がかりに、当日の潮流、潮力、人力、風力を分析した。
著者
山下 智也
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、本研究の実践現場である、日常的な子どもの遊び場・立ち寄り場「きんしゃいきゃんぱす」の活動に力を注いだ一年であった。「実践的研究」の名を掲げ、実践を展開しながらそこから見えてくる知見を研究へと昇華させていく取り組みに挑んでいるからこそ、実践現場自体が魅力的でなくてはならない。毎日の活動を繰り返す中で、その都度出会う出来事に向き合い、課題を乗り越えながら、それを記録へと落としていく作業を行なってきた。その結果、本研究に大いに関連する重要なエピソードを数多く得ることができたとともに、研究の理論化に当たって欠かすことのできない視点を得ることができたことも大きな収穫である。そのように、実践を展開しながら得られたエピソードを元に詳細な分析・解釈を行ない、それによって導かれた知見を立体化させるかたちで、本研究のテーマである「子ども参加」に関しての理論化を試みてきた。具体的には、「子ども参加」場面で野大人-子ども関係の出現・変容過程のモデル図の作成である。それらの成果を学会で発表し、多くの研究者と議論を交わすことを通して、本研究の深みが増し、より充実した理論化へのステップを踏むことができたと考えている。本年度後半においては、それらの成果を博士論文にまとめるというかたちで執筆作業に終始した。博士論文の構想枠組みは完成し、軸となるエピソードの選択とその分析はほぼ終了したことから、来年度前半には博士論文が完成する見込みである。
著者
岩瀬 正典 北園 孝成 久保 充明 清原 裕 康 東天 大隈 俊明 土井 康文 佐々木 敏 神庭 重信
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

糖尿病治療の目標は糖尿病患者の予後をできるだけ健常者の予後に近づけることである。そのためには糖尿病患者と健常者を比較する疫学研究が必要である。我々は福岡県内の糖尿病専門施設に通院中の糖尿病患者5131人(福岡県糖尿病患者データベース研究、追跡期間5年間 追跡率97%)と耐糖能正常者を含む福岡県久山町住民3351人(久山町研究)からなるデータベースを構築した。本研究期間では生活習慣(早食い、食物繊維・マグネシウム摂取量、運動、飲酒、喫煙、睡眠時間、うつ症状、生活習慣スコア)、2型糖尿病患者の膵島自己抗体、2型糖尿病感受性遺伝子、重症低血糖、慢性腎臓病、癌、遺伝子―環境相互作用について報告した。
著者
宮原 三郎 湯元 清文 廣岡 俊彦 河野 英昭 リュウ フイシン 渡辺 正和 吉川 顕正
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

中性大気の変動と電離圏変動の関係を,九州大学中層大気大循環モデルで得られたデータと九州大学が展開している全球的な地磁気観測データや,中性大気再解析データを用いて研究を行った。成層圏突然昇温の後に顕著な電離圏電流の変動が起こることが,観測データとモデル計算によって明らかとなった。また,成層圏突然昇温の後に電離圏電流が流れる高度領域の温度が全球的に降下することがモデルにより明らかとなった。この原因は半日大気潮汐の急激な変動によることも解明された。中性大気変動にみられる超高速ケルビン波の変動による電離圏電流の変動は赤道から低緯度域に限定され,大気潮汐波変動によるに変動の25%以下であることが判った。
著者
田北 廣道
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、ドイツ化学工業を舞台とした認可闘争において参加主体とゲーム・ルールの双方で1880年代が一大分岐点をなすことを明らかにし、Uekotter(2007)やBayerl(1994)が主張する「環境史の分水嶺としての第二帝政期」や「大工業の序曲」の所説を再確認した。主要な成果は、1)科学技術の素人集団である「地区委員会」が審査窓口となったこと、2)現地状況に代わり科学技術が審査基準となったこと、3)認可闘争は下火に向かったこと、の3点に要約できる。
著者
荒牧 草平
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

教育達成に対する拡大家族(祖父母やオジオバ)の影響について、全国規模の社会調査データを用いて分析を行った。その結果、性別や年代にかかわらず、親の影響をコントロールしても、拡大家族の直接効果が観察された。これらの効果が、日本の伝統的な家族制度を背景とした、拡大家族成員から子どもへの直接的な影響(経済資本や文化資本の伝達)をとらえているという理解は分析結果とは整合しなかった。むしろ、彼らが親の準拠集団となり、子どもに対する親の教育期待形成に影響することを表していると解釈するのが妥当だと考えられた。