著者
高井 正三 藤本 幸夫
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

本研究の目標は,刻手及び印影画像と古文書の写真画像を現行データベースに組み込めるよう,DBシステムを再編成し,画像データを追加して,Ajaxによる画像データベース検索ツールを研究開発することである.この目標を達成するため,(1)入力した写真画像は4,561枚,フィルム画像は11,135枚で,この古文書・絵画等からの刻手・印影画像の切り出しとAjax用の画像の細分化を実施する予定であったが,刻手の版心部の画像は通常山折りになっている部分の記号であり,半分の画像しか得られていないこと,この画像と刻手の同定が不可能に近いこと.また,所蔵者の印影は原文画像との重なりが多く,入力した原文画像からの切り出しが困難であること.絵画に多く押印されている著者印の印影については,逆に日本現存朝鮮古書との関連付けが困難なことが判明し,今日まで藤本幸夫氏が蓄積してきた日本現存朝鮮古刊本刻手名データベースを作成し,これに今後刻手関連画像を連携させることとした.(2)Ajax技法によるUnicode入力支援ツールは完成したので現行の日本現存朝鮮古書データベース・システム(DOKB)に組み込み,実運用している.(3)Ajax技法による検索語類推表示システムは試作品が完成し,DOKBシステムの更新に合わせて組み込む準備ができている.(4)Ajax技法による画像検索ツールは試作版が完成し,画像データベースの本格稼働に向けてシステム開発を進めている段階である.研究成果は学術情報処理研究,電気関係学会北陸支部連合大会の他,「Ajax技法による日本現存朝鮮古書DB入力援と画像DBシステムの開発」という論文を富山大学総合情報基盤センター広報Vol.5に公表した.改訂版DOKBシステムにはAjax漢字入力支援システムが組み込んである.なお,Unicodeの拡張Cの進捗を見極め,Ajaxの有効性を探るため,第30,31回国際化Unicode会議に出席し,DOKBシステムに関するレビューと意見交換を行った.
著者
中村 雅之
出版者
富山大学
雑誌
富山大学人文学部紀要 (ISSN:03865975)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.109-118, 2001-03-21

2 0 0 0 OA 狂女の正体

著者
中村 剛
出版者
富山大学
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.13-22, 2002-03-20
著者
金森 寛 會澤 宣一 道端 齊
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

海産動物のホヤは,海水中の5価バナジウムを取り込み,3価にまで還元して血球細胞中に蓄えている。しかし,このホヤによる特異なバナジウム濃縮・還元機構は,未だに解明されていない。本研究計画では,ホヤ由来のバナジウム結合タンパクとその小分子モデル化合物を用いて,ホヤのバナジウム濃縮・還元機構を化学的に解明することを目指して基礎的知見を集積した。1.NADPHによる5価バナジウムの4価への還元:ホヤのバナジウム還元にはNADPHが関与していることが示唆されている。我々は,以前にedta存在下で5価バナジウムがNADPHにより4価に還元されることを報告しているが,本プロジェクトでは,アミノ酸やペプチドなどの生体関連配位子がNADPHによる5価バナジウムの還元を進行させることができるかどうかを調べた。その結果,グリシンやバリンなど,2座配位子としてしか作用できないアミノ酸は,還元を進行させることができないが,アスパラギン酸やヒスチジンなどの3座配位できるアミノ酸や,3座配位可能なジペプチドは,NADPHによる5価バナジウムの還元を進行させることができることを見いだした。2.チオールによる4価バナジウムの3価への還元:我々は,以前にシステインメチルエステルがedta共存下で4価バナジウムを3価に還元することを報告している。今回,部分的ではあるが,ntaが還元反応を進行させることができることを見いだした。アミノ酸やアミノ酸誘導体,およびペプチドの中で,4価バナジウムの還元を補助できるものがないかの探索は,現在も継続中である。ホヤ由来バナジウム結合タンパク中のリシン残基は,1,2において直接関与していない。3.ホヤ由来バナジウム結合タンパクを用いた酸化還元実験は,準備に時間がかかったため,年度内に結論を得ることができなかったが,実験は進行しており,近い将来,結果が得られる予定である。
著者
橋爪 和夫 松田 明子
出版者
富山大学
雑誌
富山大学教育学部紀要 (ISSN:1344641X)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.161-165, 2003-02

研究目的: 本研究の目的は, 逆上がりの手の握り方と熟練度及び評価の観点とのを明らかにすることであった。研究方法: 被験者は, 富山大学教育学部の学生男子66人, 女子120人, 計186人である。測定項目は,1)鉄棒の握り方, 2)親指が鉄棒の下から回っているか否か,3)順手と逆手の両方の握り方で逆上がりができるか否か,4)握り方と逆上がりの評価との関連性, 5)逆上がりの握り方の履歴に関する調査であった。結果:逆上がりができない被験者は18%であった。順手で行った被験者は88%であり, 逆手で行った被験者は12%であった。順手・逆手の握り方と逆上がりができる・できないことの関連性は認められなかった。順手で鉄棒を握った時に親指が下から回っていない被験者は逆上がりができる被験者のうち11人, できない被験者のうち2人であった。順手で逆上がりができるにもかかわらず逆手でできない被験者は20人であった。逆上がりの熟練度と握り方との間に統計的に有意な関連性は認められなかった。逆上がりのできる評価者は, 評価の重要な観点として手の握り方を回答したが, 逆上がりのできない評価者は手の握り方の項目を選択しなかった。実際の握り方とやりやすいと思っている握り方の出現率の間に有意な関連性が認められた。また, 教師の指導で逆手から順手に握り方を変更した被験者は61%であり,自分で変更した被験者は33%であった。握り方を変更した時期について, 33%が小学生の時に, 13%が中学生の時に, 51%が大学生の時に変更していた。結論:鉄棒の握り方は教師の指導によるところが多いが, 昭和60年代に小学生時代を送った被験者は握り方の指導を必ずしも受けていないと考えられる。握り方は, 逆上がりの重要な要因として認識されていないことが明らかになったが, 親指を鉄棒の下から回して握る基本の学習の必要性が明らかになった。
著者
山根 拓 中西 僚太郎 岡島 建 河野 敬一 川崎 俊郎 天野 宏司 品田 光春
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

明治期から戦前期までの近代期のわが国における公権力が, どのように国土空間を認識していたのかという問題について, 研究代表者・分担者が各々の視角・アプローチから考察した。「公権力」の範疇には, 大久保利通や黒田清隆のような公権力者個人, 帝国議会や官僚集団のような権力的集合体, 地方権力者等, 多様なものが含まれる。それぞれが国土空間の各場所をいかに把捉し, 現実の政策にいかに関与したかが, 各時代に関して解明された。
著者
神川 康子
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-10-20

近年の子ども達の睡眠には量的・質的な問題があり、その原因が著しい生活環境の変化であることを指摘した。特に夜間のマスメディアとの接触による光環境の影響が大きいことを調査や実験で明らかにした。子ども達の夜更かしの助長で寝つきや熟眠感が悪化し、起床時の気分が悪化すると、学業や日常生活の質も低下する。本研究では特に就寝時刻の遅延が睡眠覚醒リズム、心身の健康、学業などのQOLに大きな影響を及ぼすことを明らかにした。さらに睡眠習慣の改善策として、睡眠の科学的理解を深めるインターネットコンテンツ「子ども向けチャレンジ25」と「大人への提言7箇条」を作成した。また起床時気分の改善策についても提案した。
著者
鎌田 倫子 中河 和子 後藤 寛樹
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

平成23年度より研究代表者らが所属する富山大学杉谷キャンパス日本語プログラムにおいて、エンパワメント評価(以下EE)を実践してきた。この実践は、国内では例がなく言語教育プログラムでは国際的にも珍しい。平成23年度には、まず担当教員内にEE原理の理解を深め、民主的な話し合いの土壌を作りながらプログラム・ミッションを策定した。その上で3年間の実践ゴールを、ミッションに適合した「学習達成目標設定」と「達成を測る指標作り」とした。その後プログラム内容をミッションに適合させ改善していく過程で教員側に常勤・非常勤を越えた民主的参画と、主体的関わり・組織学習の強化など、EEの原理の一部の達成が観察された。
著者
高山 龍太郎
出版者
富山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

富山県射水郡小杉町の「小杉町子どもの権利に関する条例」に伴い開設された「小杉町子どもの権利支援センター」(愛称:ほっとスマイル)を中心に調査を行った。この施設は、小杉町とNPO法人が公設民営の形態で共同して運営し、子どもの権利侵害に対する相談・救済活動と共に、不登校生徒児童の居場所づくりを行っている。このほっとスマイルの活動に加わって参与観察を行う一方で、ほっとスマイルに通う子どもたち、スタッフ、ボランティアへ聞き取り調査を行い、地域社会で不登校の居場所づくりに参加する当事者の視点から、その活動の意味を探った。ほっとスマイルでは、子どもの権利救済という観点から、不登校の子どもに対して「安心してほっとできる空間」の提供が目指されている。それにもとづいた活動の結果、ほっとスマイルの内部は、外とは異なる一種の保護的な空間であると、スタッフや子どもたちから認識されている。一方で、ほっとスマイルの内部と外部を結びつける必要性も、スタッフや子どもたちの間で、ある程度、共有されており、勉強を教えるなど外部につなげる活動も行われている。内部で完結した保護的な空間であることと、外部へ繋げる指導的な空間であることの両者は、不登校の居場所づくりで不可欠に思われるが、そのどちらが評価されるかは、ほっとスマイルに集う人びとの間でも、それぞれの置かれた立場や時期によって異なっていた。また、ほっとスマイルと同様に公設民営で運営されている他所の不登校の居場所で聞き取り調査を行い、小杉町の事例とどのように異なるのか考察を行った。
著者
大石 美緒子
出版者
富山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

今回の研究では、まずcaerulein投与後の膵組織で炎症を分子レベルで確認した後、このモデルが急性膵炎の疼痛を再現しているか否かを検討した。その結果、内臓痛・関連痛ともにcaerulein群と対照群間で有意差を認め、本モデルを疼痛面をも再現する急性膵炎モデルとして確立した。この動物モデルを使用し、急性膵炎における疼痛発現機序の検討を行った。その結果、末梢知覚神経系におけるBKやTRPV1、ならびに中枢神経系におけるcox-2が本モデルにおける疼痛に関与する可能性が示唆され、急性膵炎における疼痛のメカニズムの一部を解明した。
著者
小松 研治 渡辺 雅志
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.50-58, 2007-12

今回実施した国際共同授業は、スウェーデンのカペラゴーデン美術工芸学校、と富山大学高岡短期大学部専攻科産業造形専攻の学生が同一課題のもとで作品制作を行い、その成果を共有して相互の学生が発想の源泉を幅広いものにすると共に、作品の特色や教育方法について比較研究することを目的とした試みである。同一課題は、日々の生活の中で使う「トレー(お盆)」の制作をテーマとして行い、その作品を交換して固紋において作品発表展覧会を開催する手順で行った。本稿では、カペラゴーデン美術工芸学校の学生作品に見られる幾つかの特徴を抽出し、それらの特徴を作り出す教育方法等の背景について考察する。
著者
友廣 岳則 細谷 健一 赤沼 伸乙
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

注意欠陥多動性障害の改善効果を有する機能性脂質の一つ、ドコサヘキサエン酸(DHA)の血液-組織関門を介した輸送については以前不明である。そこで、DHA輸送担体の実体を明らかにするため、神経組織の中でも特にDHA含有量が多い視細胞に着目し、視神経への栄養供給を主に担う外側血液網膜関門(oBRB)におけるDHA供給ルート解明を試みた。ヒトoBRBモデル細胞であるARPE-19細胞への[^<14>C]DHA取り込みを解析した結果、時間依存的に取り込まれ、その初期取り込み速度は17μL/(min・mg protein)であった。さらに、非標識体DHA共存下によってARPE-19細胞への[^<14>C]DHA取り込みは阻害され、そのIC_<50>値は約10-100μMと推定された。さらに、各種脂肪酸による[^<14>C]DHA取り込みに対する阻害効果を検討した結果、リノール酸、アラキドン酸及びエイコサペンタエン酸によって阻害され、オレイン酸によって阻害されなかった。従って、DHAはARPE-19細胞に何らかの脂肪酸選択的な輸送機構を介して取り込まれることが示唆された。また、前年度の研究から光反応性DHAプローブを用いてDHA結合タンパク質を精製可能である事が示唆された。oBRBの実体である網膜色素上皮細胞をサンプルとして、光反応性DHAプローブを用いて回収したタンパク質をMALDI-TOF/MS解析を行った結果、ビタミンA関連タンパク質が各種同定された。今後、同定したタンパク質がDHA輸送機能を有するか、検討を進める予定である。
著者
泉 吉紀
出版者
富山大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本年度は,多数の遺跡探査(古墳や城郭を対象とした)に取り組み,文化財科学における電磁気調査の発展に力を入れた.まず,富山県砺波市に位置する安川城跡において,城郭の遺構や縄張りの様相を非破壊で探ることを目的に地中レーダ探査を実施した.その結果,主郭の旧地形は高台であり,それらを削平して,現在の平坦面を造成したと考えられる.また,石と見られる反射が得られており,礎石を捉えた可能性がある.三ノ曲輪では,曲輪の形状沿って,土塁状の高まりがあることがわかった.土塁の周囲は,空隙の多い土壌で構成されている可能性が高いことから,盛土を施して平坦面を造成したと考えられる.堀切では,現地形での横断方向,縦断方向それぞれの探査結果に堀と見られる反応が得られ,現地表面から約0.8mに築城時の堀の底があると考えられる.また,古池を対象とした探査では,水による多重反射が得られ,古池を捉えた可能性が高い.今後,分解能の高い500MHzアンテナを用いたレーダ探査や遺物の検知を目的とした磁気探査等の併用による詳細な探査が望まれる.また,雪氷学分野の研究では,融雪型火山泥流の発生機構について実験を行った.積雪地域にある火山が積雪期に噴火した場合,高温の火山噴出物によって融雪型火山泥流が発生する可能性がある.火山噴出物による融雪やその融雪水の積雪への浸透・流下過程は融雪型火山泥流のハザードマップ等を想定する上でも必要であるが,詳細には把握されていない.今回,地中レーダ探査を用いて,その基礎データを取得するため,熱源を積雪表面に置き,融雪過程を把握する実験を行った.実験結果では積雪内部での,融雪水の浸透域が,高精度で検出できた.今後,土壌への水分の移動について研究を進める予定である,
著者
諸岡 晴美 北村 潔和 鳥海 清司 諸岡 英雄 眞鍋 郁代 中橋 美幸
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ストレス社会・高齢社会を迎え, 健康で快適な生活の遂行が希求され, "人にやさしい" 製品の開発が求められている. 本研究では, 脳波, 心電図, 筋電図, 連続血圧, 呼吸代謝, 体温, 皮膚性状, 発汗挙動などの生理生体情報を測定し, 繊維製品からの刺激と生体信号との対応関係を解析するとともに, 感性工学的手法を用いて, 諸機能(筋機能, 代謝機能, 体温調節機能, 皮膚組織の弾力など)の低下を伴う高齢者対応の繊維製品についての基礎的研究および具体的な設計指針の導出と製品開発を行った.
著者
諸岡 晴美 北村 潔和 鳥海 清司 諸岡 英雄 中橋 美幸
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、高弾性衣料として、女性ファンデーション、レッグウェア、スポーツウェアを取り上げ、繊維組成・糸構造・編構造、衣料のデザイン・カッティング・サイズの各因子と衣服圧強度・衣服圧分布との関係を検討するとともに、その衣服圧が人体生理に及ぼす影響を、従来の静止時に加えて運動時・活動時について、さらに若年層に加えて中高齢層をも対象に検討を行った。また、レッグウェアについては、従来軽視されがちだった色柄などの審美特性についても重点的に検討するなど、本研究においては、生理的にも心理的にも健康で快適な高弾性衣料のための基礎的研究から具体的な設計指針を導出し、開発研究にまで繋げることを目的として、被服材料学的、人間工学的、被服生理学・運動生理学的、感性工学的観点から総合的・複合的に解析した。当該期間の研究成果は以下の通りである。1.女性ファンデーションとして、ウェストニッパーおよびブラジャーを取り上げ、衣服圧に及ぼす要因を明らかにする一方、衣服圧が人体生理・心理に及ぼす影響を明らかにした。また、ファンデーション素材の熱特性と温熱的決適性についても検討した。2.レッグウェアとして、サポートタイプパンティストッキング(パンスト)および紳士用靴下の圧的快適性に関する研究を行った。また、審美特性としてパンストの透明感、色彩と縞柄の視感、パンストの構造特性と審美特性との関係を明らかにした。3.スポーツ時の人体生理に関する基礎的研究に加え、歩行・走行時の脚部疲労を軽減しうる圧分布を明確化した。また、腕伸展運動および膝関節運動時に活動筋を支援しうる圧分布のあり方を、弾性テープを用いた数種のテーピング効果を解析することにより明らかにした。4.その他、シリンダー方式による脚型着圧測定装置の開発や高機能性付与素材の効果の検証等を行った。以上の研究は、報文21報、投稿中2報の他、5報を投稿準備中、1件の特許出願を予定している。これらのことから、本研究の目的は十分に達成されたと考えられる。
著者
深見 友紀子 黒田 卓 堀田 龍也
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究の目標は、コンピュータ技術や情報ネットワークを生かした学校音楽活動の事例を調査、実践し、今後の在り方を展望することである。2年間で実施したことは以下の通り。・現在のシーケンサーソフトの分類と音楽授業、「総合的な学習の時間」、学校行事での活用状況の把握・申請代表者によるDTMソフトウェアを使った実践報告(「授業に密着したソフト」と「遊び的要素を含んだ作曲・編曲支援ソフト」)・DTMソフトウェアの今後の課題・エデュテイメントソフトウェアの「総合的な学習の時間」での活用事例報告・マルチメディアを活用した、音楽会でのクラスプレゼンテーション(富山大学附属小学校での実践)・マルチメディア総合活動「呉羽山からのメッセージ〜五百羅漢の語るもの」(同小学校での実践)・MIDI鍵盤レッスンの現状調査と研究代表者自身の実践報告・音楽(音楽教育)関連Webサイトの調査・Web上の音楽室(オンライン音楽室)の創設・コンピュータ・ネットワークを使った音楽活動交流についての調査特にWeb上の音楽室の創設は、この2年間のDTM、音楽(音楽教育)関連Webサイトなどについての研究の集大成である。コンピュータ・ネットワークを使った音楽活動交流についての調査は、日本音楽教育学会全国大会(2000年10月)において、プロジェクト研究「マルチメディアを活用した音楽活動の可能性」としてまとめた。それ以外の研究は、「音楽×コンピュータで大変身!〜授業・総合的な学習の時間・学校活動で使える〜」(明治図書、2001年2月刊行)に記載した。