著者
田路 賢太郎 瀬戸山 浩平 大川 泰弘 加藤 伸子 岡崎 彰夫 福井 和広
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.472, pp.7-12, 2012-03-02

指文字は,聴覚障害に関わる人々が用いるコミュニケーション手段の1つであり,平仮名などの文字を対応する手形状で表現する.指文字を習得することは外国語を学ぶことに近い面があり,自然に使えるようになるためには,実際の会話で指文字を利用する経験を重ねる必要がある.このため,個人による指文字の習得は容易と言えず,指文字の練習を支援するためのシステム構築が望まれる.これに関して本研究では,パターン認識の技術による手形状識別を中心とした支援システムの構築を検討する.ここで,高精度な手形状識別には一般的に大量の学習データを必要とするが,このような学習データの収集には多大な労力を要する.そこで,CG技術により指文字の手形状CGを学習データとして生成し,その中からアンサンブル学習で有効なデータを選択する方法を提案する.この提案法の有効性を評価実験により実証した.

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出版者
アスキー・メディアワークス
巻号頁・発行日
vol.2(9), no.15, 1978-09
出版者
京都大学図書館機構
雑誌
静脩 (ISSN:05824478)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, 2015-01-31

京都大学図書館機構報
著者
樺山 紘一
出版者
岩波書店
雑誌
思想 (ISSN:03862755)
巻号頁・発行日
no.576, pp.76-95, 1972-06
著者
緒方 幸代 藤田 孝輝 石神 博 原 耕三 寺田 厚 原 宏佳 藤森 勲 光岡 知足
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.317-323, 1993
被引用文献数
16 21

健常成人8名に4<SUP>G</SUP>-β-D-Galactosylsucrose (ラクトスクロース: LS) をはじめの1週間1g/日, 次いで1週間は2g/日, さらに, 2週後の1週間は3g/日を摂取させ, 少量LS摂取の腸内フローラおよび糞便の性状に及ぼす影響について検討した。その結果, LSの1g/日, 2g/日および3g/日の摂取のいずれにおいても, <I>Bifidobacterium</I>が有意に増加し, <I>C. perfringens</I>を含むレシチナーゼ陽性<I>Clostridium</I>およびBacteroidaceaeの減少が認められた。糞便中のアンモニアおよび硫化物はLS 2g/日, 3g/日摂取で有意に減少した。糞便pHはLS 3g/摂取で低下し, 糞便重量および水分量はわずかな増加をした。<BR>以上の成績から, LSの最小有効摂取量は健康成人において1日当り1~2gと判断された。
著者
松村松年 著
出版者
警醒社
巻号頁・発行日
1908
著者
村田 久行
出版者
東海大学
雑誌
東海大学健康科学部紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.29-38, 1996

対人援助の実践の場において、「傾聴」はそれ自身で援助として独自の意味をもっているのではないか。このことはこの数年の傾聴ボランティアの養成と実践の経験から想定される。この研究はこのような経験的事実から傾聴の援助的意味を解明する理論的な基礎を探究しようとするものである。研究の方法として、援助者と被援助者との「自己-他者」関係を存在論的側面から明きらかにするために、「独我論を語ること」の意味の考察から「語る-聴く」場での援助者の他者に対する態度の分析を行う。そして援助者が自ら「聴く」態度をとることによって、傾聴が他者に存在を与えることを明きらかにする。さらに対人援助における傾聴の援助的意味を「他者の存在の回復と支持」にあると結論する。
著者
船津 誠也
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.100-105, 2008-12-30
著者
田之畑 大二郎 真田 雄介 望月 慎一 宮本 寛子 櫻井 和朗
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.37-47, 2015-02-25 (Released:2015-02-25)
参考文献数
22
被引用文献数
2

筆者らは,β-1,3-グルカンの1種であるシゾフィラン(SPG)が核酸と複合体を形成すること,その複合体が核酸医薬の薬物送達システム(Drug delivery system:DDS)の材料として利用できることを見いだした.DDSとしての有効性の検証はもちろんのことながら,その開発の基礎となり,かつ,薬事申請で必要となる複合体の構造や水溶液中での性質など基礎物性を明らかにすることは極めて重要な課題である.本報では,SPGや核酸/SPG複合体の溶液中における分子形態に焦点を当てた最近の研究成果について報告する.この中で,核酸/SPG複合体はもとの三重らせんのSPGと同様に枝分かれのない半屈曲性高分子鎖としてふるまうこと,硬さの指標である持続長はもとのSPGより減少することなどがわかった.さらに,本報ではSPGにカルボキシ基を修飾した新しいカルボン酸SPGについて紹介する.
著者
森谷 貴行 日浦 慎作 佐藤 宏介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.1579-1591, 2007-06-01

シーンの三次元モデルから生成したCG画像と入力画像の差の最小化によりシーンに対するカメラの位置・姿勢の変化を追跡し,同時にステレオカメラによりシーンの三次元形状を求めることで,自己位置と環境マップの同時推定(SLAM)を行う手法について述べる.ステレオカメラによる距離画像取得処理計算は濃淡画像入力に比べ著しくCPU負荷が高いため処理サイクルが不均一となりがちで,この間に追跡が不安定になったり,シーンの三次元形状の位置合せ精度が低下するおそれがある.そこで本論文ではモデリングと追跡の2種の処理を並列化し,加えてステレオ計算中の運動追跡処理を改良することによって追跡の安定度と位置合せ精度を向上させる方法について述べる.実験ではシーンモデルの更新の有無にかかわらず高精度に追跡とモデリングが同時実行できることが確認された.
著者
柿木原 くみ
出版者
ASSOCIATION FOR CALLIGRAPHIC STUDIES
雑誌
書学書道史研究 (ISSN:18832784)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.19, pp.9-22, 2009

The Chinese seal engraver Qian Shoutie 銭痩鉄 met in Shanghai the Japanese painter Hashimoto Kansetsu 橋本関雪, who invited him to his home in Kyoto, where Qian Shoutie resided for a time, carving seals for Kansetsu and his acquaintances and gaining a good reputation and trust among Japanese men of culture. Around the same time, the popular Japanese author Tanizaki Jun'ichiro 谷崎潤一郎 had asked a friend living in Shanghai to have an address seal and name seal made for him. The engraver commissioned by Tanizaki's friend was Qian Shoutie, and upon receiving the seals, Tanizaki extended his interests to the field of seal engraving. Tanizaki amused himself in the miniature world of seals and came into contact with a great many seal engravers.<br>  Donald Keene has written of Tanizaki's works that they should be savoured in their individually published editions rather than in the form of his collected works. This is because Tanizaki's almost obsessive passion was poured into every aspect of the content and binding of his works. <br>  In this article, basing myself on the association between the three artists Hashimoto, Qian Shoutie and Tanizaki and the inner depth of this association, I inquire into the engraver of the author's seals on the colophons of first editions of Tanizaki's works, and I also consider the seals used by Tanizaki for his personal use.
著者
河合 久仁子 福井 大 松村 澄子 赤坂 卓美 向山 満 Armstrong Kyle 佐々木 尚子 Hill David A. 安室 歩美
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.239-253, 2007 (Released:2008-01-31)
参考文献数
29
被引用文献数
1

長崎県対馬市において,コウモリ類の捕獲調査を2003年から2006年にかけて行った.その結果,26カ所のねぐら情報を得ることができ,2科4属6種(コキクガシラコウモリRhinolophus cornutus,キクガシラコウモリRhinolophus ferrumequinum,ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus,モモジロコウモリMyotis macrodactylus,クロアカコウモリMyotis formosus,およびコテングコウモリMurina ussuriensis)のべ267個体のコウモリ類を捕獲,あるいは拾得した.これらのうち,クロアカコウモリは38年ぶりに生息が確認された.
著者
竹山 博英
出版者
青土社
雑誌
現代思想
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.p284-291, 1995-06
著者
菊池 正和
出版者
京都外国語大学
雑誌
研究論叢 (ISSN:03899152)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.421-439, 2007

Giufa e un personaggio della tradizionale orale popolare della Sicilia. Ma l'origine di questa personality dovrebbe risalire al VII secolo ed e di chiara derivazione araba. Ancora oggi nei paesi mediorientali e del Maghreb si raccontano le sue storielle. Giufa e un tipo di stolto e vive alia giornata in maniera Candida ma spensierata. E si caccia spesso nei guai a causa della sua stoltezza, ma riesce quasi sempre a uscirne con l'astuzia. In questo lavoro, partendo dal saggio critico di Leonardo Sciascia su Giufa, si analizzano dieci aneddoti e si divisano sotto le diverse voci, cioe le storielle degli sciocchi di "letteralita", del diavolo feroce e astuto, cosciente della propria impunita, e poi dell'eroe che mette la sua astuzia al servizio dei popoli deboli. La stoltezza di Giufa, quindi, non e cosi semplice, anzi funziona variamente. La funzione primaria e quella di una maschera a cui si fa assumere tutta la stoltezza universale per allontanarla dalla comunita siciliana. E poi quella secondaria consiste nei fare scaturire un riso liberatorio che aiuta a superare l'oppressione della quotidianita siciliana.
著者
桑田 知宣 徳原 哲也
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.483-487, 2011-09-20 (Released:2012-10-08)
参考文献数
23

長良川の1支流において22床のサツキマスの産卵床を調査し,その特性(形成位置,大きさ,水深,流速,使用されていた基質の粒径サイズ)を調査した。産卵床の多くは淵尻に形成されていた。産卵床の長径は129.5±44.9 cm(平均±標準偏差,以下同様),短径は85.0±28.9 cmであった。形成された産卵床の平均水深は61.5±16.1 cm。表層の平均流速は42.0±15.5 cm/sec,底層の平均流速は25.9±10.7 cm/sec であった。産卵床の基質は16-63 mm の礫の割合が高かった。観察された産卵床の特性は過去の研究で報告されている河川残留型も含むサクラマス類の産卵床の特性と類似していることが明らかとなった。長良川におけるサツキマスの自然個体群維持のためにはこのような環境を産卵場所として保全維持していくことが重要であると考えられる。
著者
瀬戸 美江 澤田 崇子 遠藤 金次
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.219-224, 2003-08-20
被引用文献数
5

A comparison of the salt concentration in miso soup made by the families of female students in Nagasaki and Osaka showed that it was higher in Nagasaki (1.25%) than in Osaka (0.83%). This low salt concentration in Osaka is considered to be due to the quantity of miso used, being about half that used in Nagasaki, although the salt content of the powdered stock used in Osaka was higher than that used in Nagasaki. We next studied whether the use of more concentrated stock led to a lower salt concentration in miso soup or not. The salt concentration in miso soup decreased with increasing concentration of the stock, and it was reduced by 0.16% by preparing the stock with 2〜3%, rather than 0.5%, of dried bonito shavings. We found that miso soup with a salt concentration of 0.8〜1.0% could be prepared by extracting 1 cup of dried bonito shavings with 1 cup of water and dissolving 2 teaspoonfuls (10cc) of miso per person.
著者
一色 玲子 三村 晴香 鈴木 明子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60回大会(2008年)
巻号頁・発行日
pp.262, 2008 (Released:2008-11-10)

目的 今日の家庭科における布を用いたものづくりの意義を再考し,指導方法や内容の検討に資する情報を得るために,学校教育終了後,日常生活において手芸・裁縫活動をおこなう機会があるのか,技能は役に立っているかなどの実態を明らかにしたいと考えた。ここでは,子どものために製作活動をする機会が多いと考えられる幼稚園児をもつ母親を対象に,それらの活動に対する意識と実態を探ることを目的とした。第1報では,製作技能および製作活動の意識と実態を調査により明らかにした。 方法 広島県H市内の幼稚園3園の園児の母親320名を対象に,留置法による質問紙調査を実施した。調査時期は2007年9月,有効回答率77.2%(247名,平均年齢34.3歳)であった。調査項目は,裁縫道具の所有率と使用頻度,製作技能の習得状況および習得方法,製作活動の実態,製作活動をおこなう条件等であった。 結果 (1)玉結び,玉どめ,なみ縫いなどの基本的な技能の習得率は全体の9割以上,それらの技能を家庭科で習得したと回答した者は6~7割であった。(2)「日常生活で製作活動をする」と回答した者は全体の64.8%,「技能は生活に役立つ」86.2%,「手芸・裁縫が得意であることは生活を豊かにする」69.7%であった。また,好き嫌いの意識に関わらず日常生活において製作活動がおこなわれていた。(3)製作活動をする理由は,「必要に迫られて」,「好きだから」,しない理由は,「製作時間が十分にない」,「作り方がわからない」が上位であった(複数回答)。(4)製作活動をおこなう条件として,時間の確保(55.3%)と活動できる場所や機会(44.7%)を求める回答がみられた。