著者
加藤 雅信 青木 清 太田 勝造 河合 幹雄 野口 裕之 藤本 亮 岡田 幸宏 菅原 郁夫 フット ダニエル
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

多くの法科大学院院生は「進学決意時」の職業希望を法科大学院入学後、教育を受けながらも維持していることがあきらかになった。また、そうした理想は理想として、現実的に予想する際にも約3分の2の院生は理想と現実的予想が一致しており、その一致率は年度を追い、微増する傾向が観察された。本調査が執行された段階では、まだ「弁護士の就職難」といわれる現象はメディアがとりあげるような話題にはなっておらず、現在の院生にこのような調査をした場合にはまた異なった回答がなされるであろう。また、実際に司法修習修了後にどういった職種に就いているのか等の追跡調査が今後求められてくるであろう。抽象度の高い法のイメージについての法意識は短期間では大きく変化しないと考えられる。そのため、多くの項目では経年変化はみられなかった。しかし、二年の間をあけた調査問の比較では、より大きな差がいくつかの項目に観察された。このことは三年間のインテンシヴな法科大学院教育がこうした一般的な法意識、法態度にも影響を及ぼすことを示唆している。法科大学院は大学の枠を越えて多くの他大学出身の院生を受入れており、また、受験生も複数の大学院を受験することが通例である。入学前には受験生は全員が適性試験を受験することが義務づけられ、また大学院終了後も全員が司法試験を受験し、司法修習へと進む。したがって個別大学での調査ではなく、本研究のように大学横断的に法科大学院生のさまざまな状況について調査研究することは重要である。
著者
小國 龍也 吉川 賢二 余田 篤 山城 国暉 保坂 智子
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.428-432, 1998-05-30
参考文献数
5
被引用文献数
3
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1722, pp.30-32, 2013-12-30

成長戦略に盛り込まれた「食品の機能性表示の緩和」もその1つ。これまで特定保健用食品などに限られていた"効能をうたう表示"が野菜などでも可能になる。「お腹の調子を整える大根」など「異名」付き野菜(3)が店頭を賑わせば、消費者の購買意欲を喚起す…

2 0 0 0 榮養と料理

著者
榮養と料理社
出版者
女子栄養大学出版部
巻号頁・発行日
1935
著者
多田隈 建二郎 多田隈 理一郎 井岡 恭平 妻木 勇一
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.611-620, 2012 (Released:2012-08-15)
参考文献数
25
被引用文献数
3

As ordinary dual-axis driving mechanisms in X–Y directions, for example, commercially available X–Y stages with ball screws are familiar. However, such driving mechanisms have two stages, namely both upper and lower linear actuators, the latter of which must generate sufficient thrust to carry large weights, including that of the upper actuator mechanism, which has hampered efforts to achieve suitably fast and smooth driving motion due to the inertial force effect. It is also difficult to achieve a small and slimline driving mechanism with such overlapping two-stage structure. In these ordinary two-stage driving mechanisms, the motion of the X–Y stage can be disturbed by the cords of the upper actuator. In this research, we have considered the abovementioned problems, and propose a new omnidirectional driving gear mechanism that enhances its driving area from the normal X–Y plane to convex and concave curved surfaces respectively, and even various combinations of both. The smoothness of basic omnidirectional motion and effectiveness of the driving method of this proposed omnidirectional driving gear mechanism have been confirmed with several experiments involving our setups.
著者
川原 誠司 増渕 裕美 星 奈見
出版者
宇都宮大学
雑誌
宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要 (ISSN:13452495)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.11-22, 2004-04-01

2003年8月〜2004年3月にかけて,宇都宮大学教育学部附属教育実践総合センター教育臨床研究部門臨床心理研究分野で実施した,集団プログラムならびに個別プログラムについての報告である。8月の夏季プログラム開始時は9名の参加者であったが,最終的に年度末の卒業式まで継続出席できたのは3名であった。本稿では,集団プログラムと個別プログラムの概要を述べ,中途でやめていった子どもの様子を中心に,留意しなければならない参加者側の要因をいくつかに分けて詳細に検討し,次年度以降プログラム運営を行う際に,受け入れ側である筆者らスタッフが考慮しなければならないことを考察する。
著者
ハフマン マイケル エー (2009) HUFFMAN M A LECA Jean-Baptiste
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

本研究は計3年度(19~21年度)に渡る計画で、今回の実績概要は最終年度の21年度の8ヶ月に渡って行った研究である。本研究の目的に添って、ニホンザルの文化的行動の一つとして知られている石遊び行動を体系的に霊長類研究所の集団飼育ニホンザル群の個体追跡による詳細による分析や加齢による変化、数量的に行動の学習過程の評価,学習によって伝承される(文化的行動)という仮説を初めて行動実験によって検証出来るデータを採集した。複数の地域におけるSH行動の比較および横断的、実験的アプローチを組み合わせた結果、以下のことが明らかになった:1)ニホンザルのSH行動の総レパートリーは45種のパターンによって構成されていた2)それぞれの群れが持つSH行動レパートリーには変異があり、ある群れで顕著に観察されるSH行動が他の群れでは全く観察されないこともあった3)こうしたSH行動のレパートリーは地理的に近い群れ同士が明確なクラスタを形成しており、文化圏のようなものが観察された4)遺伝的要因と、いくつかの明白な環境要因がこうしたSH行動のレパートリーに影響を与えるという仮説は否定された5)群れサイズと性・年齢構成およびグループの凝集性はSHを行う群れ個体の割合に影響を与えることがあることが示唆された6)社会的要因は文化的行動としてのSHの獲得とその維持において重要な役割を果たす。SHの学習モデルとして幼児が母親の行動を観察することによって起こる直接的な効果と、他個体がSHを行ったことにより1箇所にまとめて石が残され、それが刺激となってSHが始まるという間接的な効果が観察された7)いくつかのグループではSHがすでにtransformation phaseに達していると思われた。ここではSHの行動パターンがより複雑に多様になっており、さらにSHが起こる文脈の拡大が認められた。
著者
平カヤノ
雑誌
心臓
巻号頁・発行日
vol.33, pp.661-664, 2001
被引用文献数
1
著者
野端 聡美
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
藝文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.178(99)-191(86), 2009-06 (Released:2009-00-00)

1. 伝承として語られる聖家族との接触2. 二作品における聖書的挿話3. 民族的属性としての罪4. ヨーロッパ側からの積極的ジプシー像受容
著者
伊井 義人 中村 伸次 岩崎 遥 西川 絵梨 足立 瞳 深澤 麻依 外川 茜
出版者
藤女子大学
雑誌
藤女子大学QOL研究所紀要 (ISSN:18816274)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.77-90, 2013-03-31

本論では、今年度で二年目を終えた藤女子大学の学生による石狩市立厚田中学校での学習支援(スクール・アシスタント・ティチャー:SAT)事業の現状と課題、そして将来的な展望を報告する。厚田中学校は、藤女子大学花川校舎から車で50分ほどの海岸部に位置する全校生徒22名の小規模校である。そこで主に教職課程を履修している大学生が、中学校教員や保護者と協力しつつ、数学や家庭科などの授業、学校行事の面で、生徒と触れ合い、多様な学習支援を行なっている。本論は、大学・中学校側のSAT担当教員だけではなく、実際に学習支援に参加した学生の視点から、今年度を振り返り、来年への展望を述べている。現状分析としては、1. 学校行事(学校祭・餅つき大会・卒業式)への参加、2. 地域との関わり(ピザ教室)、3. 学生主体の連絡調整が促進されたことが、今年度の成果といえる。その一方で、依然として、遠隔地域での学習支援という特色上、1. 厚田への交通手段、それに伴う2. 学生の時間の確保が課題として残った。しかし、来年度(2013年)は、厚田中学校での学習支援を経験し三年目の学生も4年生として在籍するため、SAT事業の継続性・発展性を視野に入れた、彼女たちの集大成に期待したい。なお、今年度のSAT事業は、石狩市教育委員会の予算と共に、藤女子大学QOL研究所からの補助金を通して、運営された。
著者
小林 誠 黒沼 紀彦 五百蔵 重典
雑誌
研究報告 高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.9, pp.1-8, 2012-11-08
被引用文献数
1

屋内で使用するナビゲーションシステムは様々な研究がなされている.我々はタグに地図情報を格納し,それを読み込むことでナビゲーションするシステムを提案している.このシステムで本を探索できるようにするため,本 1 つ 1 つにタグを付け,探している本であるかを判別するというハイブリッド検索方式を採用する.更に,図書館の本棚のように規則的に並んだ場所の案内を,何個分進めばいいか表示するという改良を行った.加えて,従来のシステムは i アプリで実装されていたが,カメラの画面と案内の画面の遷移が頻繁に行われるため利便性が悪いという問題があったため,現在主流となっているスマートフォンを用いた実装により,カメラ画面と案内画面を同時に表示し,利用者の利便性向上を図る.There are many researches with various navigation systems used indoors. We proposed a navigation system using tags include map information and reading it. We propose many revises for book search. In order to be able to search for a book, we propose the hybrid book search system having a judged function whether it is the book added tag currently looked for. For guidance at the place regularly located in a line like the bookshelf of a library, we improve indicating by how many pieces it should progress. The conventional system was implemented by the i-appli. Then, since changes of a camera screen and the screen of guidance were performed frequently, there was a problem that convenience was bad. We are implemented on smartphone which displays a camera screen and a guide screen simultaneously and improvement in user convenience.