著者
辰巳 晃司 奈良 貴史
出版者
一般社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
pp.211002, (Released:2021-11-16)

本研究では,2017年に東京都港区湖雲寺跡遺跡から出土した幕府旗本永井家の歴代当主・正室の頭骨に貴族的特徴が認められるか,形態学的に検討した。貴族的特徴は江戸時代の身分制社会の頂点に位置する徳川将軍家や大名家の頭骨にみられる,極端に幅狭い顔面部,高く大きな眼窩,狭く高い鼻根部,華奢な下顎,微かな歯冠咬耗など,庶民とは異なる特有の特徴を表す。永井家の人骨は,当主10体・正室7体を含む約200年の系譜にわたる,これまで報告例のなかった旗本家の貴重な家系人骨資料である。本研究の結果,旗本永井家には当主・正室ともに貴族的特徴の傾向が認められ,当主は大名に近く,正室は将軍正室と大名正室に近い傾向がみられた。ただし,当主の下顎は庶民に近い頑丈性がみられ,貴族的特徴も世代を経るごとに強くなる傾向はみられなかった。また,顔面頭蓋形態と武家階層の高低との関連を調べた結果,特に男性において明瞭な対応関係が認められ,武家の家格や石高が高いほど典型的な貴族的特徴を呈し,低いほど庶民的特徴に近付くという階層性が示された。永井家に貴族的特徴が認められる要因としては,元々大名を出自とし,旗本の中でも7000石という高い階層にあることが考えられる。永井家当主の歯の咬耗は軽微であることから,下顎が頑丈な要因については,今後食生活以外の可能性も検討する必要がある。
著者
山口 諭 鈴木 三義 口田 圭吾 瀬尾 哲也 古村 圭子 柏村 文郎
出版者
北海道畜産学会
雑誌
北海道畜産学会報 = Animal Science and Agriculture Hokkaido (ISSN:09193235)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.47-51, 2002-03

ばんえい競馬において,第2障害越えの成否は競走結果に大きな影響を及ぼす.本研究では,ばんえい競走馬が第2障害を登坂するときの運動の特徴を数値化し,それらの値と競走結果との関係を検討した.延べ37頭の競走馬について登坂運動時のフォームをデジタルビデオカメラで録画した.画像解析プログラムを用い馬体水平線と胴引との角度を求め(胴引き角度),その角度から馬の腰の上下運動を数値化した.競走結果(競走タイム,着順,登坂時間,登坂順位)に影響を及ぼす要因として,登板時の停止の有無,歩法(常歩 : 駈歩),および胴引き角度(18.3度以上 : 以下)と年齢(2歳 : 3歳以上)の交互作用について分析した.その結果,登坂時に停止しない馬の競走結果が良く,また2歳馬においては胴引き角度の大きい(腰の高い)馬が,一方3歳以上の馬においては胴引き角度の小さい(腰の低い)馬の競走結呆が良い傾向が示された.2歳馬と3歳以上の馬で異なる結果が示されたのは,ばんえい重量が登坂運動時のフォームに影響を及ぼし,さらにそれが競走結果にも影響するためではないかと推察した.
著者
靱 勝彦
雑誌
第83回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, no.1, pp.61-62, 2021-03-04

日本中央競馬会の2010年から2016年までの,各レースのレース番号、競馬場、重量条件、出走頭数、トラック条件を入力とし,そのレースが10.10倍以上の単勝オッズで決着するかどうかの分類を行った。分類機にはRandomForestを用いた2値分類のモデルの構築を行い,そのモデルによる荒れるレースの予測の有用性を確認した。
著者
北島 光子 金子 佳代子
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集 第46回日本家庭科教育学会大会
巻号頁・発行日
pp.15, 2003 (Released:2004-03-23)

目的】 地球環境問題に対する関心が増すなかで、環境に配慮しようという意識は持つものの環境配慮行動の実践には結びつかないことが多い。広瀬(2001年)は、環境配慮行動実践の意思決定をする前段階として、環境問題に貢献したいという態度を形成する段階があり、この態度の形成には「環境問題に関する認知危機感)」、「環境問題の原因に関する認知(責任感)」、「環境負荷への対処法に関する認知(有効感)」の強化が有効であるとしている。 本研究では、環境配慮意識を行動化する過程における意思決定能力育成の一環として、環境問題や環境と生活のかかわりに関する認知の強化をねらいとした授業を行い、認知の変容を明らかにすることを目的とした。具体的には、地球温暖化の原因につながるエネルギー消費の問題を取り上げ、身近な生活行動である家庭電気製品の使用について考えさせた。【方法】 高等学校2年生「家庭一般」住生活領域(16時間)の一部として、消費生活と環境についての授業(8時間扱い)を行った。家庭におけるエネルギー消費、特に家庭電気製品の消費電力量削減を取り上げ、生徒が日常使用している家庭電気製品の消費電力量測定などの体験的学習を取り入れ、生活行動と環境との関わりや環境配慮行動と省エネルギー効果の関連性などについて考えさせた。住生活領域の最初と最後の授業で、それぞれ「環境」を鍵概念とするイメージマップを作成させ(30分間)、認知の変容の分析には、これらを用いた。イメージマップは、認知構造の分析や学習ツールとして用いられており、学習者の認知構造について、その広がりなどの程度を把握するのに有効である。ここでは、鍵概念「環境」から連想された語句(ラベル)について、イメージの量的広がりを捉ることにした。鍵概念「環境」から派生する全てのラベルを対象に「環境問題に関する認知」「環境負荷要因に関する認知」「環境荷軽減に関する認知」に該当する内容を抽出し、その数及びそれらの関連性について検討した。【結果】授業の前後のイメージマップを比較したところ、次のような結果が得られた。・それぞれの「認知」に該当したラベルの数と関連性からは、「環境問題一環境負荷要因一環境負荷軽減の関連性」、「環境問題一環境負荷軽減の関連性」「環境問題」「環境負荷軽減」に有意な差が認められた。・「地球温暖化」について「環境問題一環境負荷要因一環境負荷軽減」の3つの認知を関連させたものが大幅に増加し、「環境負荷要因」から複数の「環境負荷軽減」へのつながりもみられた。「環境負荷軽減」に該当するラベルでは、「省エネ」「リサイクル」「ひかえる・減らす・減量」等の生活行動に関するものだけでなく、「京都議定書」「(家電)リサイクル法」等の社会の動きと関連するものも増加した。「環境負荷軽減」に関する認知に広がりが見られたことは、家庭科の環境教育の特徴である生活における実践力の育成に結びつくものである。また、この認知が、社会の動きとの関連と生活行動の変容の双方に現れたことは、環境配慮行動がその「行動の仕方」としてのみ習得されたものでなく、社会の動向や自然科学的な根拠に基づいた「環境負荷軽減に関する認知」として捉えられたものと考えられた。
著者
浪平 篤 後藤 眞宏 小林 宏康
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1189-1194, 2008 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

There is the case to have to make the slope of the fishway steeper than the standard range, according to the geographical features condition. In this research, measurement of flow structure and observation of swimming behavior of Leuciscus hakonensis at the hydraulic model of the pool and weir type fishway with slope 1/5 were conducted. Main results are shown as follows; 1) Ascending rate of this species in TYPE C which has short pools in flowing direction is higher than in TYPE B which has big steps between each pools when the overflow depth equals 5-10 cm, ascending rate of this species over 9-10 cm in TYPE B is higher than in TYPE C when the overflow depth equals 15-20 cm. 2) The difference of flow structure doesn't necessarily greatly influence ascending rate of this species. 3) About this species, it is necessary to select TYPE B or C corresponding to the assumed range of the overflow depth.
著者
貞升 健志 吉村 和久
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.314-323, 2022-10-31 (Released:2022-11-18)
参考文献数
25

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査は,全国の地方衛生研究所(地衛研)を中心に2020年 1 月末にほぼ整備された.当初は国立感染症研究所の病原体検出マニュアルに準じたコンベンショナルPCR法と塩基配列解析を組み合わせた核酸増幅検査法であったが,直ぐにリアルタイムPCR法による方法(感染研法)に変更となり,検査試薬も感染研から配布された. 3 月以降,民間検査機関での新型コロナウイルス検査が開始され,地衛研としても,民間検査機関における検査の立ち上げに協力した.その後,感染研法に変わる種々の検査試薬が厚生労働省で体外診断用医薬品として承認されるようになった.2020年12月には,感染力が強いSARS-CoV-2の変異株が出現した.WHOの懸念される変異株(Variants of Concern; VOC)に指定されたアルファ株等の変異株の同定や解析のために,地衛研においても,変異株スクリーニング検査やゲノム解析に関与することとなった.その後の流行は,変異株の変遷とともにあり,地衛研の業務としても,次世代シーケンサーによるゲノム解析や変異株サーベイランスが加わった.本稿では,地方衛生研究所での検査体制の構築から変異株に対する対応を含めて,この 3 年間の出来事を記述する.
著者
野口 芳子
出版者
JAPAN SOCIETY FOR GENDER STUDIES
雑誌
日本ジェンダー研究 (ISSN:18841619)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.8, pp.1-12, 2005-09-01 (Released:2010-03-17)
参考文献数
35

Wenn man fragt, wie man sich Hexen vorstellen soll, antworten die meisten Menschen, Hexen seien böse, hässliche alte Frauen. Sie hätten eine Adlernase und rote Augen, flogen mit dem Besen durch die Luft und verwandelten Menschen in Steine. Diese Hexenvorstellung wird teilweise stark von dem Hexenbild der Grimmschen Märchen beeinflusst.In diesem Aufsatz soll versucht werden, Hexenbilder aus zwei verschiedenen Gattungen der Volksliteratur, namlich der Märchen und Sagen aus der Sammlung der Briider Grimm darzustellen.In den Grimmschen Märchen treten Hexen insbesondere als Stereotypen des bösen auf, wie z.B. Stiefmiitter. Durch Zauber verwandeln sie Konigssohne in Muffle, Tiere und Steine. Den Verwandlungszauber wenden Hexen allerdings hauptsdchlich bei Mannern an, die sie aber nur fiir eine Weile in andere Wesen verwandeln und die immer vom Erloser entzaubert werden. Die bösen Taten der Hexen, die Kinder fressen, Menschen und Tiere vergiften und toten, werden in verschiedenen Variationen dargestellt.Das Bild der Hexe wird hier als das der “dsslichen alten Frau” fixiert. Schone junge Mddchen treten also in den Grimmschen Mdrchen niemals als Hexen auf.In den “Deutschen Sagen” erscheinen ebenso nur alte Frauen als Hexen. Eine alte Frau zeigt einer jungen Frau die Rezeptur der Zauberkrauter, um ihren Mann zuriickzurufen. Eine andere alte Frau beschwort Unwetter und Hagel durch Wetterzauber herauf. Eine alte Witwe schlieSt einen Vertrag mit dem Teufel, weil ihr Leben unertraglich ist. Alle Hexen sind hier also gleichzeitig auch alte Frauen.Erotische Hexen wie in den Gemalden von Diirer oder Baldung Grien, und in der Hochliteratur von Goethe, findet man hier nicht.Ob die Vorstellung von Hexen bei den Briidern Grimm sich von anderen Werken der Volksliteratur, wie z.B. in den von Leander Petzoldt herausgegeben Sagen, unterscheidet, muBte noch genauer untersucht werden. Hier wird versucht zu verdeutlichen, inwieweit das Hexenbild der Volksliteratur die Angeklagte der, “Hexen” in der Fruhen Neuzeit in Europa widerspiegelt.
著者
寺田 麻佑
出版者
国際基督教大学
雑誌
社会科学ジャーナル = The Journal of Social Science (ISSN:04542134)
巻号頁・発行日
no.86, pp.89-109, 2019-03-31

本稿は、従わなければならないのは人である統治者の決める法なのか、古来、慣習として信じられ、存在が認められてきた、神々の法としての法なのかという問題について、アンチゴーヌをどのように読み解くのかという問題から、神の法・人の法について考察をおこなうものである。 アンチゴーヌは、神々の掟(法)に基づき、国王が定めた国(人)の法に抵抗した。これは、国という権力、国王という権力に対抗した、ということができるかもしれない。 アンチゴーヌはこう語る。「法がどこからくるか、知っている人はいない。法は永久に続くもの。」 古代や中世との比較において現代社会の法をみるとき、その特色は、個人の尊厳と個人の尊重を中核とし、基本的人権の制度的保障体系が憲法や法律のなかに確立され、整備されていることだということである。 しかし、法は、だれが、どのように作ることができるのかということに関する答えはない。法律の内容は(とくに間接民主制を採用する社会においては)議会の「公開の」審議を通して討議されて確定されるべきであるが、現実の法制定過程をみてみると、審議は行われず、あらかじめ定められた、もしくは予定された通りに国会を通過していくものも多い。 また、法が社会状況に追いつかない問題も常に生じる。法と社会のずれの問題は、どの社会においても起こるが、日本においてもそうである。このような法と社会のずれの問題は、何を「法」と考えるのかという問題とつながっている。 そこで、本稿は、アンチゴーヌを主題としてそこから現れる神の法・人の法の相違について検討を加えたうえで、現代社会の法と社会、人の法と神の法の問題をアンチゴーヌがどのように解釈しているのかということを通して考察を行う。
著者
若山 育郎
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.302-306, 2021 (Released:2022-08-12)
参考文献数
18

腰痛は,古来鍼治療の対象とされている症状で,我が国の国民の最も多い愁訴の一つである。その有用性については,我々は経験的にわかっているつもりでいるが,近年そのエビデンスを示すことが求められている。現在では,主にランダム化比較試験をもとに,それらを統合し,最終的に推奨度で表した診療ガイドラインが医療現場における臨床判断に用いられている。今回,英米の腰痛に対する鍼治療の診療ガイドラインを比較検討した。英国の NICE ガイドラインは,日本式の鍼治療を十分に理解していなかったため placebo/sham を対照群に設定した臨床試験を重視し,鍼治療の効果を過小評価していると思われた。一方,米国の ACP ガイドラインは,主に通常治療を対照群とした臨床試験を重視し鍼治療の効果を現実的に評価していた。

1 0 0 0 安南史研究

著者
山本達郎著
出版者
山川出版社
巻号頁・発行日
1950

1 0 0 0 要説世界史

著者
村川堅太郎 [ほか] 著
出版者
山川出版社
巻号頁・発行日
1977
著者
辻 盛生 丹波 彩佳 鈴木 正貴
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.321-330, 2022 (Released:2022-04-20)
参考文献数
24

カワシンジュガイは,河川上流域に生息する淡水二枚貝であり,絶滅危惧種である.調査地は湧水が点在する河川源流域の河川幅 1~4 m 程度の小河川であり,流程約 6.5 km に 4 箇所の調査区を設けた.上流の調査区で冬季に日周性のあるCl-,Na+濃度の上昇が確認された.調査期間中の最大値は 453 mg Cl- L-1 であり, EC100 mS m-1に相当する 283 mg Cl- L-1を越える濃度が 2018 年に 12 回,2019 年に 7 回記録された.調査区上流の高速道インターチェンジ付近の自動車洗車場から,車体に付着した凍結防止剤である塩化ナトリウムが流入したと推察された.調査河川上流,中流,下流の 3 箇所で実施した 2 年間に渡る移植調査の結果,洗車場に近い上流の調査区において,本種の成長はほとんど見られなかった.中流,下流の調査区における年間成長量は, 1.5 mm 前後であり,3~5 mm とする既往の知見より少なかった.本種の生息に影響を与える要因について,さらなる調査が必要である.
著者
林 叢
出版者
日本比較文学会
雑誌
比較文学 (ISSN:04408039)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.35-48, 1990-03-31 (Released:2017-06-17)

“Wild Grasses” by Lu Xun is a collection of prose poems, characterized by their highly symbolical style. Lu Xun took an interest in “The Seventh Night” of “Ten Nights of Dreams” by Soseki Natsume. Its influence can be seen in the work, “A Traveler” in Lu Xun’s book. “A Traveler” and “The Seventh Night” share a similarity in their descriptions of such things as the trip to the West and infinite space. Lu Xun translated Hakuson Kuriyagawa’s comments on literature, which led him again to focus his attention on Soseki and his works. However, “The Seventh Night” elaborates on the anxieties human beings have concerning their existence in modern society, while “A Traveler” describes the will of human beings struggling to find a way of life and a future path for society, in the face of suppression by the old establishment. A difference can be seen here in the two authors’ viewpoints, and Lu Xun’s positive approach can also be seen in his acceptance of Soseki and his works.
著者
Yumi Matsushita Tetsuji Yokoyama Kayoko Hayakawa Nobuaki Matsunaga Hiroshi Ohtsu Sho Saito Mari Terada Setsuko Suzuki Shinichiro Morioka Satoshi Kutsuna Shinya Tsuzuki Hisao Hara Akio Kimura Norio Ohmagari
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20220056, (Released:2022-07-16)
参考文献数
27

Background: Prioritization for novel coronavirus disease 2019 (COVID-19)-related health policies usually considers age and certain other characteristics, but sex is rarely included, despite the higher risk of severe disease in men. The aim of this study was to compare the impact of sex and age on the severity of COVID-19 by estimating the age difference in years for which the risk for men versus women is the same.Methods: We analyzed 23,414 Japanese COVID-19 inpatients aged 20–89 years (13,360 men and 10,054 women). We graded the severity of COVID-19 (0 to 5) according to the most intensive treatment required during hospitalization. The risk of grade 2/3/4/5 (non-invasive positive pressure ventilation/invasive mechanical ventilation/extracorporeal membrane oxygenation/death), grade 3/4/5, and separately grade 5 was analyzed using a multiple logistic regression model.Results: The odds ratio (OR) of grades 2/3/4/5, 3/4/5 (primary outcome), and 5 for men relative to women was 2.76 (95% CI, 2.44–3.12), 2.78 (95% CI, 2.42–3.19), and 2.60 (95% CI, 2.23–3.03), respectively, after adjustment for age and date of admission. These risks for men were equivalent to those for women 14.1 (95% CI, 12.3–15.8), 11.2 (95% CI, 9.7–12.8), and 7.5 (95% CI, 6.3–8.7) years older, respectively.Conclusion: The risks of worse COVID-19 prognosis (grades 3/4/5) in men were equivalent to those of women 11.2 years older. Reanalyzing data extracted from four previous studies also revealed a large impact of sex difference on the severity of COVID-19. We should pay more attention to sex differences to predict the risk of COVID-19 severity and to formulate public health policy accordingly.

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著者
畑田 耕一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.696-704, 1981-09-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
45
被引用文献数
3 4