著者
池田 かよ子 久保田 美雪 渡邊 典子
出版者
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.187-194, 2004-03-10
被引用文献数
1

携帯電話をもっている高校生304人(うち男子116人、女子188人)について、その使用頻度や目的、性情報の接触状況、性意識や性行動について調査を実施した。(1)携帯電話を持っている人は、男子より女子の方が6割と多かった。(2)携帯電話の使用頻度は、「かなり使っている」が男子4割程度であるのに対して、女子は8割と多かった。(3)携帯電話の使用目的では友達との連絡が多く、パーソナルコミュニケーション手段として利用していた。(4)性に関する雑誌やアダルトビデオなどの性情報では、携帯電話を持っている人の方が興味、関心が高く、接触している頻度も多かった。(5)性交に関する感じ方については、携帯電話を持っている人の方が「セックスは楽しいもの」「セックスは人間にとって大切なもの」と回答し、性交を肯定的に捉えていた。(6)性行動は、携帯電話を持っている人の方がより経験率が高く、性行動が活発化している。
著者
峰村 貴央 宮田 美里 三舟 隆之 西念 幸江
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

<b>【目的】 </b>奈良時代を含む5世紀の古墳時代以降は、甑を利用した「蒸す炊飯」が行われていた。しかし、文献史料の一つである「正倉院文書」に残る「食法」には、奈良時代の写経生に「粳米」を支給していたという記述がある。「粳米」は原則「蒸す炊飯」には適さないため疑問が残る点が多い。そこで、本研究では、様々な文献史料から炊飯方法とその料理を類推し、奈良時代の炊飯方法の検討と食事の復元を試みた。<br /><b>【方法】 </b>『延喜式』内膳司年料によると古代の洗米方法は、「磨二御飯一暴布袋一口〈長一丈〉、暴布巾卅六條」とあり、本研究では米をさらしで包み振り洗いをし、水切りをした。甑の代用として、直径26cmのアルミニウムの寸胴鍋にざるを裏返して入れ、その上にシリコーンゴムの蒸し板をフックで固定した加熱器具を作成した。その加熱器具に蒸留水を入れて沸騰後、さらしで包んだ米を蒸し板に置き、40分間強火で加熱した。また、蒸し加熱開始後10分、20分、30分に振り水をした。振り水の量は、3回の合計が米の重量の1.5倍量とした。炊飯には、寸胴鍋に蓋をした場合としない場合を用い、炊き上がり倍率、色、硬さ、炊き上がり状態の観察を行った。また、同じ『延喜式』に「洗盤十二口〈四口磨二御飯一料〉という記述があったため、飯を蒸留水で洗い同様に測定した。<br /><b>【結果】 </b>炊き上がり倍率は、「蓋あり、振り水あり」が1.8倍、「蓋なし、振り水あり」が1.2倍、「蓋あり、振り水なし」が1.3倍、「蓋なし、振り水なし」が1.2倍であった。「蓋あり、振り水あり」の試料の値が高かった。硬さは、有意差は認められないが、「蓋あり、振り水あり」が他の試料よりは軟らかい傾向にあった。飯を水洗いすると、重量がやや増加する傾向があった。
著者
佐々 充昭
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

日本帝国主義による植民地支配が進行した20世紀初頭の朝鮮において、古朝鮮の開国始祖「檀君」を精神的求心点として民族独立を図ろうとする運動が勃興した。この民族主義運動を担ったのが、1909年1月に創教された檀君教(後に大〓教と改称)である。本研究では、日本植民地下で活動した檀君系教団の分裂・提携・統合運動について分析しながら、檀君民族主義運動の形成・発展過程について明らかにした。
著者
宮永 孝
出版者
法政大学
雑誌
社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.171-240, 2000-03
著者
高橋 正則
出版者
駒澤大学
雑誌
法学論集 (ISSN:04393287)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.155-172, 1973-12-20

10 0 0 0 定積分表

著者
D.Bierens de Haan著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1935

10 0 0 0 定積分表

著者
ビラン・ドゥ・アーン [著]
出版者
技報堂
巻号頁・発行日
1953

10 0 0 0 定積分表

著者
ビラン・ドゥ・アーン [著]
出版者
現代工学社
巻号頁・発行日
1977
著者
伊佐敷 隆弘
出版者
宮崎大学
雑誌
宮崎大学教育文化学部紀要. 人文科学 (ISSN:13454005)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-14, 2012-08-31

現代の分析形而上学を代表する哲学者の一人であるジョナサン・ロウの4カテゴリー存在論の概略を明らかにする。ロウにとってカテゴリー論は哲学の中心に位置する(第1節)。「個体/普遍」と「実体的/非実体的」という2つの区別を交差させることによって, 対象(実体的個体)・モード(非実体的個体)・種(実体的普遍)・属性(非実体的普遍) の4つの根本的カテゴリーが生み出される。これら4カテゴリーの間には「個体は普遍を実例化し, 非実体は実体を特徴づける」という存在論的関係が成り立っている。また, 普遍は個体なしで存在することはできない(第2節)。ロウによると, 根本的カテゴリーの種類が少ない節約的な他のカテゴリー論よりも, 4カテゴリー存在論は説明力の点で優れている。すなわち, 4カテゴリー存在論は「性質の知覚」「トロープの個別化」「自然法則の分析」「傾向性の分析」などの問題を他の理論よりも適切に解決する。個体だけが因果関係に入りうるので, 知覚はモードを必要とする。モード(トロープ) は対象のあり方であって, その存在と同一性は対象に依存する。自然法則とは, 「種が属性によって特徴づけられる」ということである。傾向性とは, 「対象が, 或る属性によって特徴づけられる種の実例である」ということであり, 他方, 生起状態とは, 「対象が, 或る属性の実例であるモードによって, 特徴づけられる」ということである(第3節)。
著者
松本 至巨 尾方 隆幸 内川 啓
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.115, no.2, pp.221-235, 2006-04-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1 3

The Northern Japanese Alps (Chubusangaku National Park) has experienced a dramatic increase in the number of visitors since the boom referred to as “the Japanese hundred mountains”. The Ushiro-Tateyama Range, located in the northernmost area of the Japanese Alps, provides various alpine landscapes such as cirques, asymmetrical ridges, patterned ground, perennial snow patches and alpine plant communities. Data from 6922 trekkers indicate that the distribution of mountain huts and accessibility to trails control their trekking courses, and that the trekkers concentrate in three mountain areas : Shirouma-mountain area, Goryu-mountain area and Kashima-mountain area. These areas are divided by a landform called kiretto, where a col with steep rockwalls lies along a main ridge, operating as a natural obstacle. Such a concentration suggests that human impacts on mountain geoecosystem occur locally, but intensively.
著者
西本 豊弘 藤尾 慎一郎 永嶋 正春 坂本 稔 広瀬 和雄 春成 秀樹 今村 峯雄 櫻井 敬久 宮本 一夫 中村 俊夫 松崎 浩之 小林 謙一 櫻井 敬久 光谷 拓実 設楽 博巳 小林 青樹 近藤 恵 三上 喜孝
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2004

弥生時代の開始が紀元前10世紀末であることが明らかとなった。その後、日本列島各地へは約500年かかってゆっくりと拡散していった。さらに青銅器・鉄器の渡来が弥生前期末以降であり、弥生文化の当初は石器のみの新石器文化であることが確実となった。
著者
幸田 功
出版者
造船協會
雑誌
造船協會會報
巻号頁・発行日
no.61, pp.207-234, 1937

Up to the present, 17・5 kg/cm^2 G. and 365℃ were the highest pressure and temperature in steam plants of merchant vessels, in this country. The steam condition of 27 kg/cm^2 G. and 390℃ was adopted in these new ships, where coal was the fuel, in order to improve the whole plant efficiency, also save weights and spaces of boilers. The three main boilers are the Mitubisi three drum type marine water tube boilers, having the heating surface of 385 square meters each, equipped with the Taylor multiple-retort underfeed stokers for burning the Fushun coal, the horizontal type convection superheaters and the tubular air preheaters. On the official sea trials of the S.S. "Oryoku-Maru, " the whole plant efficiency of 18.9% was obtained.