著者
中野 由章 米田 貴
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-122, no.10, pp.1-9, 2013-12-07

「LINE 外し」 のロールプレイングをオフラインで行ない,それによっていじめや人権等に対する意識を向上させることで,情報社会に参画する態度の育成を試みた。以前ならば小さな衝突で済んでいたと思われる生徒間のトラブル事案でも,SNS や LINE 等のコミュニケーションツールを介してやり取りをすることにより,問題が急速に拡大・悪化することがある。そこで,「LINE 外し」 をロールプレイすることで,生徒の倫理観を向上させ,情報社会に参画する態度の育成をめざした筆者らのその指導内容について報告する。
著者
加藤 誠之 高知ダルクの皆さん
出版者
高知大学教育学部
雑誌
高知大学教育学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Education, Kochi University (ISSN:1346938X)
巻号頁・発行日
no.81, pp.141-150, 2021-03

授業名:生徒指導・進路指導C高知ダルクメンバーのゲストスピーチ逐語集開催日:2020.01.22
著者
植村 邦彦 井上 孝司 星野 貴
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.185-189, 2016-05-15 (Released:2016-06-30)
参考文献数
7
被引用文献数
4 4

Heat treatment is commonly used to inactivate microorganisms in liquid foods in order to improve food safety and extend shelf-life. However, using heat treatment to kill heat-resistant microbial spores also thermally damages the food, which can adversely affect the flavor and lead to loss of nutrients. We have developed an apparatus for applying high electric field alternating current (HEF-AC), which inactivates not only vegetative cells but also spores in liquid foods while preserving the freshness of raw fruit. In this study, HEF-AC was applied to inactivate Alicyclobacillus acidoterrestris spores in fresh juice. As a result, A. acidoterrestris spore numbers were reduced by four logarithmic orders of magnitude. The purpose of this study was to clarify qualitative changes in treated juice, and an ultra-high-temperature (UHT) treatment was employed for comparison purposes. Quality parameters of orange juice treated with HEF-AC maintained higher values compared to UHT treatment; meanwhile, the two treatments showed an equal inactivation effect. Notably, lemon juice treated with HEF-AC has been commercially available since 2014 from POKKA SAPPORO Food & Beverage Ltd.
著者
井上 菜津子 木村 佳乃実 中馬 歩美 多田 俊子
出版者
徳島大学医学部
雑誌
JNI (ISSN:13483722)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.43-51, 2009-03

【目的】車椅子利用者の安楽に及ぼす影響の1つとして「声かけ」に注目して,バリアが車椅子利用者の体感にどのような影響を及ぼすのかを知ることとを目的とした研究を行った.【方法】対象者は,20歳代女性の看護学生で,車椅子利用時の体感に体重が影響することを考慮し標準体重に近い者を選定した.路面の状態については,観察,自走介助兼用車椅子に装着した振動計,座席用振動ピックアップを用い客観的測定を行った.声かけによる路面の状態による主観的反応の相違は,対象者60人を無作為にA群の「声かけあり群(n=30)」と,B群の「声かけなし群(n=30)」の2群に分けて把握した.【倫理的配慮】対象者に本研究の目的及び方法を説明し,同意書に署名してもらった.【分析方法】アンケート調査結果について2群を比較した.ゆれ・恐怖感・乗り心地の段階評価においてはウィルコクソンの符号順位和検定を行った.【結果および考察】路面の見かけと振動値は概ね一致していたが,見かけは平らであっても振動値は高い場所もあった.路面に対する反応は以下の通りである.1.振動が大きいところでは対象者の全身に振動を与え,不快をもたらしていた.2.傾斜があるところでは対象者に恐怖感をもたらしていた.3.声かけは対象者が振動を予測して,態勢を整えることに役立っていた.4.声かけは安心感や気分転換等にもつながっていた.以上のことから,車椅子利用者の介助に当たって声かけをすることは重要であることが明らかになった.また,多様な路面の性状下でも快適な車椅子利用ができるような介助の方法を探究していきたい.さらに,今回の結果は,車椅子以外にもシルバーカーや自走車椅子利用者の支援のあり方を示唆するものと考えられる.
著者
谷島 義章 尾頭 厚 奈良原 裕 下石 光一郎 村田 升
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.74, no.10, pp.2733-2736, 2013

症例は87歳,女性.意識障害を主訴に救急要請し当院へ救急搬送.来院時,意識レベルE1 V1 M1 GCS3点,収縮期血圧80mmHg,脈拍50回/分,洞調律,体温35.2度,呼吸回数>30回.胸腹部造影CTで,30mm大の腹部大動脈瘤と60mm大の左総腸骨動脈瘤を認めたが,明らかな破裂を疑わせる所見は認められなかった.造影剤の総腸骨静脈への流入を認め,左総腸骨動脈瘤が左総腸骨静脈に穿破した腸骨動静脈瘻と診断.腸骨動静脈瘻による急性心不全と診断し,緊急手術を施行.瘤空置と右外腸骨動脈から左外腸骨動脈へバイパスグラフトを置く下肢動脈血行再建術により良好な術後経過を得た.腹部大動脈瘤や腸骨動脈瘤の破裂では腹腔や後腹膜腔への破裂がほとんどだが,隣接する静脈に穿破する症例もまれに認められ,こうした症例には瘤内からの瘻孔閉鎖例の報告が多いが,症例によっては瘤空置+下肢動脈血行再建術も有効と考えられる.
著者
吉田 徹 藤谷 茂樹 平 泰彦 堤 健 栗栖 美由希 岩井 俊介 三上 翔平 吉田 稔 若竹 春明 北野 夕佳 桝井 良裕
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.221-225, 2019

<p>向精神薬によるARDS (acute respiratory distress syndrome) の報告は限られており, また, ARDSや薬物中毒に対してECMO (extracorporeal membrane oxygenation) の有用性が指摘されている。【症例】20歳代女性。うつ病等で精神科通院中。フェノチアジン系抗精神病薬, ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬, オレキシン受容体拮抗薬, ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の過量服薬を行い, 服用後約5時間で救急搬送された。来院時意識レベルE3V5M6, その他バイタルサインに大きな所見はなかった。入院後に低酸素血症出現, 胸部単純X線で肺水腫の所見を認めた。人工呼吸管理を施行するも心停止し, VA-ECMOを導入した。頭部・上肢の酸素化不良に対しVVA-ECMOとした。第6病日にVVA-ECMOを離脱, 第32病日に転院した。【考察・結語】本症例は, ARDSから心停止, VVA-ECMOを必要とした。過量服薬した原因薬剤のうち, フェノチアジン系抗精神病薬以外は今までARDSの報告はなく, 注意が必要と考えられた。</p>
著者
小和板 仁 平沼 淳史 浅海 祐介 井口 暁洋 高橋 裕司 齊藤 哲也 大久保 圭子
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.275, 2011

【目的】<BR>片麻痺患者の中には非麻痺側への重心移動に抵抗を示し、立位や歩行、トランスファーが困難な症例を経験することがある。本症例も非麻痺側への重心移動時に抵抗を示した。Pusher現象とは症状が違い、視覚アプローチにより非麻痺側への重心移動に抵抗が軽減した一症例を経験したので報告する。<BR>【方法】<BR>79歳男性。意識レベルE4V5M6/GCS。左視床・頭頂葉など多発脳出血により右片麻痺を呈した。Brunnstrom Stage:V-V-V。表在・深部覚ともに軽度鈍麻。高次脳機能障害として空間認知障害などが見られた。坐位での非麻痺側への重心移動は抵抗がなかったが、立位では抵抗が見られた。本症例は坐位・立位において正中位にても左に傾いていると自覚症状があった。視覚・空間認知の評価に対して指鼻指試験及び閉眼立位保持(以下閉眼)、開眼立位は2つの方法(以下開眼鏡なし、開眼鏡あり)にて各条件において体重計を用い左に荷重してくださいと促した時の左下肢荷重量を測定した。また立位にて恐怖感があることから、上記の各条件下での恐怖感をNumerical Rating Scale(以下NRS)にて10段階で評価した。さらに網本らの使うPusher重症度分類を参考にした。<BR>【結果】<BR>Pusher重症度分類0点。指鼻指試験陰性。体重55kg、静止立位での左下肢荷重量30kg、閉眼での荷重量35kg、開眼鏡なしでの荷重量38kg、開眼鏡ありでの荷重量42kg。NRSにて閉眼7/10、開眼鏡なし6/10、開眼鏡あり5/10であった。<BR>【考察】<BR>本症例は左視床・頭頂葉出血により右片麻痺、高次脳機能障害を呈しADL能力の低下を認めた。視床・頭頂葉は上下肢からの情報や前庭からの情報などを統合して空間的に姿勢を保持するための機能があると言われている。結果より本症例は視覚認知は保たれていると思われる。坐位・立位にて正中位でも左に傾いているとのことから、姿勢空間認知に障害があり、非麻痺側への重心移動で抵抗を示したと思われる。諸家の報告ではPusher現象は同部位の障害で出現することがあると報告があるが、本症例ではPusher現象は見られない。Pusher現象を有する症例のアプローチとして視覚アプローチがあるが、症例の中には視覚により症状を増強させるという報告がある。本症例に鏡を使用したところ、結果から視覚アプローチが有効であったと思われる。これは鏡を使うことで姿勢を視覚的に捉えやすくなり、フィードバック機構が働いたためではないかと考え、本症例には視覚アプローチが有効であったと思われる。
著者
柊 光一 澤木 修二
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.67-72, 1990-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12

Saibokuto was given to 81 patients with abnormal sensation in the throat with or without dry sensation, and Bakumondoto to 18 patients with abnormal sensation in the throat with dry sensation.Saibokuto was effective in 71% of the 81 patients, in 76% of the patients without dry sensation, and in 64% of those with dry sensation. It was less effective in patients over 70 years of age.Bakumondoto was effective in 78% of the patients dry senation, and it was more effective in the older patients.No side effects were noted with either drug.

1 0 0 0 OA 広瀬さん

著者
大塚 明郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, 1969-11-01
著者
福田 弘
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1999

筑波大学博士 (教育学) 学位論文・平成11年11月30日授与 (乙第1568号)
著者
嘉味田 朝功
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.436-442, 1999
参考文献数
52

宇宙時代を迎え, 知識パワーが資本パワーと結合して, 地球全域を揺さぶっている。この威力を人間的統御の下におくためのメタレベルの知識が必要と考える。西洋経験科学の知識ベース (形式知) と東洋生命哲学の知恵ベース (暗黙知) を交叉させ、動態秩序の構成原理を探った。「二にして一なるもの」と[産出プロセスのネットワーク」という理念であった。この視座は近代のものの見方「主客分離」からの訣別を意味する。インターネットという超知識システムの実現がこの原理の具体例である。知識探究者たちが自発的に各自の時間と技能を持ち寄り, デジタル思考とアナログ思考を交叉させながら, 中央制御装置を持たない巨大な新システムを創出したのである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1562, pp.30-33, 2010-10-18

NUMMIの閉鎖から1カ月半後の5月、同社社長だった小椋邦彦氏はトヨタ自動車本社で豊田章男社長からこんな激励を受けた。6月1日付で、中国の広州汽車集団との合弁会社である広汽トヨタに、小椋氏は総経理(社長)として赴任することが決まっていた。 豊田社長の言葉に、小椋氏は「身が引き締まる思いだった」と言う。
著者
宇野 裕之
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.327-335, 2011-12-30
参考文献数
22

2010年10月27日及び28日,ダンフリース州ドラムランリグ城においてScottish Natural Heritage(SNH)が開催したレクリエーション狩猟者のための研修会に参加した.この研修会は次の6つのパートから構成されていた.1)計画と生息地アセスメント,2)シカの行動,3)動物福祉と責任,4)衛生管理,5)協力関係(組織化)及び6)ライフル射撃である.これらの講師は,SNH,Forestry Commission Scotland(FCS)及びThe Deer Initiativeなどのスタッフが連携して務めていた.FCSは公有林における木材生産や植林,野外レクリエーション,野生生物管理など幅広い活動をしている.FCSのレンジャー及び雇用された職業狩猟者がシカ類の個体群管理と森林の保護を行っている.本稿では,スコットランドのシカ類管理の概要と狩猟者教育プログラムの事例を紹介する.日本には,シカ管理体制とシカ肉の持続的利用システムを確立することが求められている.シカ管理は森林管理の一環として位置づけられるべきだと考えられる.<br>
著者
山根 智沙子 山根 承子 筒井 義郎
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-26, 2008 (Released:2011-12-03)
参考文献数
31
被引用文献数
5

本稿は,地域間格差を測るには,所得よりも住民の幸福度を用いるべきであると主張し,大阪大学21世紀COEが2003年度∼2006年度に実施したアンケート調査を用いて,所得と幸福度による地域間格差を分析した.まず,県の平均値の多重比較,ジニ係数,県ダミー変数への回帰という3つの方法によって,幸福度の格差は所得の格差より小さいことを見出した.次に,回帰分析によって,性別,年齢をはじめとする個人属性,並びに所得のうち個人属性に由来する部分を調整した場合,県別での幸福度の差はほとんど解消することを見出した.2003年∼2006年に,所得の全国平均値は増大する一方,所得格差は拡大したこと,幸福度の全国平均値は低下したが,幸福度の格差は拡大していないことを示した.
著者
今井 彰
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
やどりが (ISSN:0513417X)
巻号頁・発行日
vol.1976, no.85, pp.65-66, 1976