著者
浜田 一穂
出版者
ジャパンミリタリー・レビュー
雑誌
軍事研究 (ISSN:05336716)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.73-82, 2006-11
著者
德丸 伸一
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.846, pp.102-109, 2016-10
著者
橋本 陽
出版者
日本アーカイブズ学会
雑誌
アーカイブズ学研究 (ISSN:1349578X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.4-22, 2015-12-31 (Released:2020-02-01)

本稿は、欧米の編成記述の手続きを欧米型整理論と呼称し、それと日本の方法論である段階的整理を比較し、両者の違いを明らかにすることを目的とする。まず段階的整理の原点を見直し、その発展はマイケル・クック氏の議論に大きく依拠していた事実を指摘する。次にクック氏の著書、アメリカ、フランス及びICAのマニュアルを検証し、欧米型整理論の詳細を示すとともに段階的整理との比較を行う。最後に、アーカイブズ学の基礎である出所と原秩序の尊重が当時の欧米のアーキビストにどのように認識されていたかについて1964年のICA大会の報告に依拠して振り返り、方法論の背景を探る。
著者
山村 りつ
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.116-126, 2012-01-20 (Released:2018-02-01)

障害権利条約への署名以降,わが国でもその批准に向けた議論が活発になり,それに伴って同条約に規定される「合理的配慮:Reasonable Accommodation」に注目が集まっている。条約の批准のためには,この合理的配慮について,何が(どこまでが)合理的な配慮であるのかという基準を示すことが不可欠となる。また,合理的とされる配慮が障害特性によって異なると考えられることから,その基準の設定には障害への特性を考慮することが求められる。そこで本稿では,合理的配慮の課題が表出される場であり,また判例の積み重ねによって合理的配慮の基準を構築していく手段でもある,アメリカの合理的配慮に関する裁判事例のレビューと分析から,精神障害特性のためにどのような合理的配慮が必要であり,その規定の実効力をもった運用においてどのような課題があるのかを明らかにしている。
著者
沢井 善三郎 横田 和丸 川瀬 太郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.9, pp.382-391, 1963-09

客車の暖房裝置を車内の温度に応じて自動的に開閉し,常に快適な車室温度を維持する自動制御裝置.カスケード制御方式を採用し,主ループ(マスタ)の検出端は車室温度を,副ループ(サブマスタ)の検出端は熱源付近の温度を検出する.回路はシリコン・トランジスタ6石と最小限の部品で構成し,車両に既設の電源を使う.車内積載を考えて小型軽量,しかも堅牢で安価なことを目標にした.問題は熱源付近の温度の脈動を最小にとどめ,同時に外気温度の変動に対する室温のオフセットを少なくすることで,これはマスタ,サブマスタの感温抵抗によって調節できる.実験箱と車両による実験から,この抵抗比を決定した.
著者
濱田 勝宏
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要 人文・社会科学研究 (ISSN:09197796)
巻号頁・発行日
no.8, pp.59-70, 2000-01

現代都市の核家族について, 都市的生活構造の要因との関連で考察している。本稿では, 生活関係構造に重点をおいた。先に, 生活空間構造の側面において, 「近隣」「Iコミュニティ」の問題をとりあげたので, 生活関係について重複をさけることはできないが, 核家族とその成員の生活関係のネットワークが, 日常生活の経験則からみても複雑で多様な様相を示しているのは事実である。そして, とかく都市的生活様式論の立場からみると, 都市生活における生活関係構造を初期シカゴ学派的な見解で抱えがちである。すなわち, 都市生活における人間関係は, 匿名的でインパーソナルなものと断定される傾向が強い。先稿でもふれたように, このようなネガティブな評価に疑問を果してきたところである。そこで, 初期シカゴ学派への批判的修正(全面的に否定するものではないが)を加えつつあるネオシカゴ学派の人々, 特にクロード・S. フィッシャーの研究に依拠して, 新たな方向性を見出すことに努めた。フィッシャーの下位文化理論にもとづく都市生活における「友人」「家族」から, 友人関係ネットワーク, パーソナルネットワークというラインがそのひとつであることを指摘した。
著者
永田 靖
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

タグチメソッドは田口玄一博士が長年にわたり独力で開発してきたデータ解析手法の総称であり,世界中の技術者により用いられている.タグチメソッドは,①SN比に基づくロバストパラメータ設計,②MTシステムと呼ばれる独自の多変量解析手法,③損失関数を用いた評価技法の3つに分類できる.本研究では,①と②を取り上げ,既存手法の理論的性質を明らかにし,様々な改良手法を提案した.これらの研究成果のいくつかは,関連学協会からの賞の対象となり,この分野の研究者や技術者から高く評価されている.
著者
田島 祥 坂元 章
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.3-13, 2013

本研究では,教育番組の中で推奨される価値観の特徴を探ることを目的に,親や教員に対する調査(研究1)と教育番組の内容分析(研究2)を行った.価値尺度として,The Rokeach Value Survey(Rokeach,1973)の手段価値を用いた.研究1より,親や教員は,正直さ・責任感の強さ・礼儀正しさ等の価値観が子どもにとって必要だと考えていることが明らかになった.また教員は,自己制御していることも重視していた.研究2において69の教育番組を分析した結果,全体的にみると,知的なことや陽気なことが多く推奨されていた.また,番組の対象年齢が異なると推奨される価値観も異なるという特徴が見いだされた.さらに,研究1で親や教員が重視していた価値観は,いずれの年齢向けの番組においてもほとんど推奨されていないことも明らかになった.