著者
中池 敏之
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
no.16, pp.p105-110, 1983-12
被引用文献数
1

Many typologies on the distribution pattern of the Japanese vascular plants have been proposed by various authors based on considaration of the distribution maps. In this paper, I newly propose 'Gleichenia japonica type' and 'Cleichenia japonica line' as an indicator of the distribution pattern and a border line with the distribution of the warm temperate species in Japan, based on considaration of the distribution of Dicranopteris pedata, Gleichenia japonica, Microlepia marginata, Sphenomeris chinensis, Ceratopteris thalictroides, Plagiogyria cuphlebia, P. japonica, Cyclosorus acuminatus, Diplazium chinense, D. nipponicum Polystichum polyblepharum, p. tsus-simense, p. tsus-simense var. mayebarae, Thelypteris laxa, T. torresiana var. calvata, T. viridifrons, and Lemmaphyllum microphyllum, etc. This type and line well agree with 95°of the warm index (cf. Fig. 3) and with the distribution map of evergreen broad-leaved forest in Japan (SUZUKI 1982).
著者
徳田 英幸
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.1645-1648, 1992 (Released:2009-10-08)
参考文献数
8

本稿では, 高度分散リアルタイムオペレーティングシステムReal-Time Machの概要, 特にリアルタイムスレッド, リアルタイムスケジューラ, リアルタイム同期機構に関して概説した.現在Real-Time Machは, Sun3, DECstation5000, i386/486PCマシン上で稼働している.特に, CBSRP (Capacity-based Session Reservation Protocol), XTP (Express Transport Protocol) 等のリアルタイムプロトコルの開発, マルチメディアサーバ/ツールキット, ビデオホーンシステム, リアルタイムデータベースサーバ等の研究開発に利用されてきている.また, 新しいシステム機能として, ネットワークプロトコルサーバ (NPS) やリアルタイムIPCなどの拡張が行われている.Real-Time Machは, Mach3.0と同様にCMUから配布されており, 詳しい情報は, 電子メールでmach3@cs.cmu.eduへ問い合わせることができる.
著者
内田 宗志 近藤 みほこ
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.1340-1343, 2019-09-25

Q1大腿骨寛骨臼インピンジメントの診断と治療において,放射線科のMRIの読影レポートに求める内容はどのようなものでしょうか?Q2疲労骨折とシンスプリントはどのように線引きをして,画像診断や読影レポートを記載すればよいのでしょうか?
著者
藏本 知子
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.12, pp.103-118, 2014-03-01

最近の若者の間で、「一人でいるところを見られるのは不安だ」という心理が広がっているという。本研究では、このような心理を「ひとりぼっち恐怖」と呼び、「世間」を通して探索的に検討した。分析の結果、ひとりぼっち恐怖は、中間的な親密さの他者、すなわちセケン(井上、2007)の視線を受けた時に生じやすいことが示された。また、自分がどう思うかではなく、世間がどう思っていると思っているかが、ひとりぼっち恐怖の生起に影響し、「世間は、一人でいる人を劣った人だと思う」と思っている人ほど、ひとりぼっち恐怖を引き起こすことが多いことが示された。さらに自由記述の分析の結果から、ひとりぼっち恐怖の人は、情緒的サポートとしての他者関係を考慮に入れない可能性が示唆された。\ Recent research has shown that some young people feel anxiety when they are alone in a public space. is feeling is termed “anxiety of loneliness” in the present study, which is investigated through a review of the “seken.” e results indicated that anxiety of loneliness arises as a result of the feeling that one is being watched and judged by casual acquaintances. Inoue( 2007)called termed such people “SEKEN.” Furthermore, anxiety of loneliness is related to the assumptions an individual makes about the behavioral norms of the “seken”, which may not be in agreement with her actual beliefs. A correspondence analysis of essays suggests that people who feel anxiety of loneliness tend to pay less attention to making connections with close friends.
著者
市川 寛也
出版者
大学美術教育学会
雑誌
美術教育学研究 (ISSN:24332038)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.33-40, 2020 (Released:2021-03-31)
参考文献数
29

本研究は,伝統的建造物群保存地区における保存物件の創造的活用モデルを構築することを目的とするものである。具体的な方法として,岩手県胆沢郡金ケ崎町の城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区においてアクションリサーチを行った。近世の城下町を今に伝えるこの地域では,建造物とあわせて生け垣,庭園,エグネ(屋敷林),畑などが一体化した景観を構成している。しかし,地区内の高齢化や空き家の増加に伴い,景観の維持は困難になりつつある。このような状況を踏まえ,本実践では無住状態にあった「旧菅原家侍住宅」を「金ケ崎芸術大学校」として運用することにより,金ケ崎町が推進してきた生涯教育拠点としての活用方策を探究した。その際,「生活の芸術化」を志向した「農民藝術」の理念を援用し,生活の中の一つひとつの場面を広義での芸術と捉え,一軒の家を舞台に創造的な暮らしを追体験する仕組みを構築した。
著者
岩澤 うつぎ 宮川 かおり 柿沼 寛 鈴木 啓之
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.35-38, 1995-01-01

43歳,男.約20年来,尋常性乾癬と診断され加療されていた.当科初診の10カ月前より関節の腫脹,疼痛,運動制限が出現.皮疹の性状と病理組織所見,およびリウマチ血清反応陰性を示す関節症状を併せて関節症性乾癬と診断した.関節痛増悪のため入院,メソトレキセートの少量間歇投与を試みたが効果なく,サラゾスルファピリジン(サラゾピリン®)に変更したところ関節症状は軽快し,通常の生活および職場復帰が可能となった.サラゾスルファピリジンの関節痛に対する作用機序など若干の考察を記した.
著者
中広 全延
出版者
日本病跡学会
雑誌
日本病跡学雑誌 (ISSN:02858398)
巻号頁・発行日
no.70, pp.60-69, 2005
著者
Kenji Suetsugu Hiroshi Hayakawa
出版者
The Japanese Society for Plant Systematics
雑誌
Acta Phytotaxonomica et Geobotanica (ISSN:13467565)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.49-55, 2019-02-28 (Released:2019-03-09)

A new variety, Goodyera schlechtendaliana Rchb. f. var. yakushimensis Suetsugu & Hiros. Hayak. (Orchidaceae), from Yakushima and Okinawa, is described. It is distinguished from G. schlechtendaliana var. schlechtendaliana by a combination of morphological characters, such as straighter lateral sepals, straighter lip, sparsely hairy inside the concave-saccate hypochile, and slender leaves.
著者
柴田 正良 Shibata Masayoshi
出版者
株式会社リクルート
雑誌
スタディサプリ進路 学問探求BOOK
巻号頁・発行日
pp.218-219, 2019-06-08

高校生の進路選択のための、大学・短期大学・専門学校の進学情報サイトによる発行、各大学の研究者へのインタビューを基に、人文科学系、社会科学系、自然科学系から101の研究テーマが紹介/インタビュー記事
著者
仁多見 俊夫 鈴木 欣一
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.126, 2015

木質バイオマスの収集効率を向上させることを目的として、圧縮成形機能をもつ処理機構をトラックに搭載した。圧縮成形機能を持つバンドラ―ユニットは重量6t、長さ5.5mで、林地残材などを受け入れるホッパー部、圧縮成形切断する主要部、圧縮成形されたバンドルを受けて側方へ流れ落とす受け部からなる。このユニットをトラックの後部車台へ、旋回可能に装架し、車両キャビン後方に装備した油圧グラップルクレーンでホッパー部へ材料を供給する。車両総重量は、18tである。林地残材は直径約70cm、長さ約4m、重量約400kgのバンドルに成形排出される。バンドル実証作業を行い、1本のバンドルを作成するための処理時間は平均約5分30秒、処理コストは約2千円/tであった。既往の同様な機構の作業では1バンドル処理時間は約2分であって、コストは約600円/tとなることが期待される。この処理量に対応する施業面積は間伐約200ha、主伐約70haとなり、トラックの機動性によって1台の単年の事業量として無理なく処理可能である。今後、さらに操作手順、ユニット機構、バランスの検討が必要である。
著者
江波 戸美緒 中山 雅裕 真島 三郎
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.27, no.7, pp.37-41, 1995

加算平均心電図(SAE)の重症心室性不整脈,突然死予知に対する有用性は欧米の数々のprospectivestudyにより証明されてきた.しかし,本邦におけるprospective studyは少ない.本研究の目的は本邦において心筋梗塞後の致死性心室性不整脈予知に対するSAEの有用性は欧米と差違があるか,また長期予後予測に対しどの程度有用かを検討することである.<BR>対象は1986年2月より90年1月に急性心筋梗塞にて本院に入院した連続186例のうち,急性期の死亡,CABG例およびブロック,心房細動を除く145例である.全例において発症3-4週にSimsonらによるTime-domain法1)を用いてSAEを記録,解析した.Noise leve≦0.7μVにて記録が得られた130例を定期的に外来および電話問診にて追跡調査した.平均4.7±2.4年の観察期間中に不整脈事故(持続性心室頻拍,心室細動または突然死)は正常SAE群(104例)に2例(2%),異常SAE群(26例)に6例(23%),計8例に観察された.初回事故の63%は発症後2カ月以内に,87%が2年以内,全例が3年以内に起こっていた.また初回事故の75%が持続性心室頻拍(sustainedVT)であった.Kaplan-Maier法によるevent free rateは異常SAE群が正常SAE群に比し有意に低値であった.また異常SAEは左室駆出分画とともに不整脈事故の独立して有意な予知因子であった.突然死は3例(異常SAE群2例,正常SAE群1例)と少なく,その予知に対するSAEの価値を決定するのは困難であった.<BR>SAEは心筋梗塞後の致死性不整脈予知に有用であることは欧米のデータと一致した.しかしながら不整脈事故の頻度そのものが6.2%と同時期の欧米の報告に比し非常に低く,突然死も少数であった.また事故の発生状況からみてSAEの初回不整脈事故予知因子としての価値は長期的にも発症後の時間経過に影響を受けるものと思われた.
著者
藤原 龍雄
出版者
播磨学研究所
雑誌
播磨学紀要
巻号頁・発行日
no.17, pp.図巻頭2p,1-79, 2013-03
著者
小玉 重夫 荻原 克男 村上 祐介
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.1_31-1_52, 2016 (Released:2019-06-10)

これまでの政治学・教育学では, 1950年代を教育において文部省対日教組による保革のイデオロギー対立が激化した時期であると捉えることが一般的であった。それに対し本論は, そうした表面上のイデオロギー対立が注目される中で, その底流ではこの時期に教育の脱政治化が進行していったことに焦点を当てて, 教育行財政の制度と地方教育行政の実態がむしろ脱政治化へと向かったことを歴史的な検証から明らかにすると同時に, 教育行財政の制度・実態だけでなく, 現場の教育実践のレベルにおいても, この時期に脱政治化の萌芽が生じてそれが進行してきたことを示した。具体的には, 教育行財政の制度面 (2節), 教育関係団体秩序の側面 (3節), そして教育運動, 教育実践の側面 (4節) から論証した。以上の作業を通じ, 1950年代の教育政治について通説とは異なる理解を提示すると同時に, 教育が政治化する陰で, 現在に至る教育の脱政治化への転換点が1950年代に埋め込まれていたことを明らかにした。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1936年04月01日, 1936-04-01