著者
高橋一哉 飯島泰裕 上野亮
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.569-570, 2012-03-06

日本、米国、韓国の三ヶ国における大学生のFacebookの利用状況を比較した。日本では日本大学、米国ではアリゾナ州立大学、韓国では延世大学など、学生数の多い順に各国25校を対象とした。比較対象は各大学生のProfile Picture、Wall、Current City、Hometown等の公開設定や利用状況とした。なお、公開設定を比較対象に含めることで、各国大学生のプライバシーに対する考え方の違いを明らかにした。また、プライバシーに対する考え方の違いがもたらす利用状況の変化にも着目した。これらの比較を通して、各国の大学生におけるFacebookの利用動向を分析した。最後に、本研究を通して、三ヶ国の大学生におけるFacebookの利用状況の違いについて考察した。
著者
永田 憲史
出版者
關西大學法學會
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.1111-1116, 2009-03-10
著者
佐藤 真理子 王 佳琪 青木 識子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.220, 2018

【目的】<br><br>近年,多様性社会への取り組みが進む中,性的少数者(LGBT)への理解は深まりつつあるが,制服における画一的な男女差等,衣服分野でLGBTの人々に十分対応できていない現状がある.本研究では,男性用体型補正インナーに着目し,男性同性愛者の体型に関する意識,体型補正インナーに求める要素等を明らかにすると共に,市場の体型補正インナーの快適性・機能性を検討し,LGBTの人々の衣環境における質向上への寄与を目指した.<br><br>【方法】<br><br>男性同性愛者26名(26±6才)と異性愛者26名(21±3才)を対象に,体型意識,インナーに求める要素等の調査を行った.また,市販されている体型補正インナーの着用効果と着用快適性を検討するため,三次元計測と官能評価を行った.<br><br>【結果】<br><br>アンケート調査の結果,男性同性愛者の体型意識において,自身については異性愛者と差はなかったが,恋愛対象に求める体型は筋肉体型が8割近くを占めた.体型補正インナーの認知度,着用希望共に,同性愛者で高い割合を示した.三次元計測の結果,体型補正インナーは一般インナーに比べ,肩先点下5cmで約105%,チェストラインで約110%周径が増大し,三角筋,大胸筋を模擬した状態が実現できており,官能評価においても,体格がより良く見えるとの申告が得られた.しかし,肌触り,筋肉パッドの擦れ等の評価が低く,着用快適性の改善が今後の課題と考えられる.
著者
北濱 圭一郎 吉川 貴久 田島 佑樹 竹ノ谷 隆 尾戸 一平 矢部 信成 村井 信二
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.1065-1070, 2018 (Released:2019-12-27)
参考文献数
34

症例は82歳女性,下腹部痛を主訴に受診した.下腹部に著明な圧痛と反跳痛があり,CT所見と併せて小腸絞扼性イレウスを疑い緊急手術の方針とした.腹腔鏡で骨盤内の血性腹水と子宮を穿通した子宮内避妊具(IUD:intrauterine device,以下IUD)に嵌頓した回腸を確認した.直視下で絞扼の原因となったIUDの環状部分を切離し回腸の絞扼を解除した.絞扼された回腸は完全に壊死しており,回腸部分切除を行った.術後経過良好で術後第8病日に退院した.本症例のIUD子宮穿孔の原因は,子宮萎縮とその後の子宮収縮が最も考えられた.小腸がIUDに嵌頓して生じた絞扼性イレウスは非常に稀である.高齢女性が避妊していた時代は輪状閉鎖型IUDを用いる例が多かったが,現在では使用頻度が減ったため医療者側も想起しにくくなっている.IUD挿入や抜去歴の聴取が重要になる.
著者
中本 裕也
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.54-55, 2018-06-25 (Released:2019-06-25)
参考文献数
4
著者
新川 雄一 畑野 秀樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P1421, 2009

【目的】当地域ではホッケー(以下:HC)が盛んであり、当医師がHCのDrとして行なっていた.私自身、HCのサポートは初めてで、今回HC全日本中学選抜(以下:U-15)の海外遠征のメディカルサポート依頼があり、トレーナー活動をする機会があったので、HCの特性や外傷調査・実際に行なったトレーナー活動を報告する.<BR>【対象】平成19年12月3~11日オーストラリア、パースにて6~9日のFHEcupに参加.男子20名、平均年齢14.75±0.25歳、身長168.13±9.5cm、体重56.8±9.6kg.女子20名、年齢14.85±0.15歳、身長158.19±11.05cm、体重51.79±8kgの計40名の選手を対象にアンケート(日本HC協会及び選手・保護者に同意協力の元)、メディカルサポートを行なった.<BR>【方法】アンケート実施は、HCの特性を評価(厚労省の体力測定を自己効力感度にて複数回答)、U-15の身体評価、メディカルサポートの必要性等を調査し、トレーナー業務は、HCの受傷箇所の調査、コンディショニングの説明、Drの診断からのRISE処置、テーピング等のメディカルサポートを行なった.<BR>【結果】アンケートでは、走る項目に自信度が伺え、各ポジションでその特性の違いがあった.又男女間では、男性の方が控えめに複数回答したのに対し、女性は複数回答が多かった.障害受容については各部位に外傷を負っている選手が数名存在し、サポートなどの必要性がほしいとの回答が多く見られた.トレーナー業務は、障害予防のテーピング・予防方法などを指導.受傷は練習・試合を含め、外傷者が顔3名(13%)、腰部3名(13%)、上肢3名(13%)、下肢14名(57%)で下肢の受傷が最も多く、特に右6症例(12%)、左17症例(52%)と左に関る受傷が多かった.<BR>【考察】HCの特性は、全体的に走力が必要であり、又各ポジション別で、それぞれ特性のあった結果が見られた.しかし、あくまで選抜である為、監督の思惑もあり、これがHCの特性とはまだいえない状況であるとも考えられた.障害において、HC選手の多くは、腰痛症(分離症等)がメインで予想してきたが、結果では、左下肢の怪我(腱鞘炎・打撲・筋炎)がメインであった.左に受傷が多い原因は2つ考えられた.1つは、HCは一般的に右方向からの攻めが基本で、スティックは片面しか使えないことが、成長期における筋のバランスを崩していると考えられた.2つ目は日本は土のグランドが多く、海外は人工芝が多いため、下肢に加わるグリップの違い=環境が違うことが原因と考えられた.<BR>【まとめ】今回U-15のトレーナー活動を通して、成長期中の男女で選ばれた選手40名の内、約1/5が怪我の既往があり、完治していない選手が数名存在した.アンケートで、選手が医療の必要性を感じ、メディカル的な役割を期待していることが分かった.HCという競技は、腰部痛が多いと思っていたが、現状は、左側にストレスや傷害を負うスポーツであることが理解できた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.872, pp.35-43, 2008-04-14

一級建築士の約4割が世間と比べて自らの生活水準を"下流"と考える─。これは本誌が2008年1月から2月にかけて、設計事務所やゼネコンで働く一級建築士に対して実施したアンケート調査の結果だ。世間と比べた生活水準を「中の下」または「下」と答えた人を下流とした。下流と感じる建築士の割合は、内閣府が07年7月に実施した世論調査の数字に比べて5.2ポイント大きい。
著者
三浦 文子 吉野 正代 富岡 光枝 長谷川 美彩 田中 康富 嶺井 里美 尾形 真規子 佐藤 麻子 岩本 安彦
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.865-870, 2009-10-30 (Released:2010-03-01)
参考文献数
8

簡易血糖測定器は,糖尿病患者が自己管理に用いるだけでなく,臨床現場での迅速な血糖測定に活用されることも多い.安定性については今までにも報告されているが,近年,測定時間の短縮化,血液量の微量化などの改良がなされてきている.そこで,環境・検体要因が血糖測定の安定性に支障をきたすことがないか,5機種の簡易血糖測定器を用いて,高低3濃度の血糖値について検討を行った.5機種とも同時再現性と希釈直線性は良好であった.静脈血血漿と指尖血全血の相関は各機種とも良好であったが,測定環境,患者因子,共存物質の影響で測定原理の違いや機種により測定値にばらつきが認められた.特に,環境因子の影響は血糖濃度により差異が認められ,使用方法や測定環境と共に,血糖実測値の高低による各因子の影響を含め測定値の評価をする必要のあることが示された.
著者
増成 和敏
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.91-100, 2012-05-31
参考文献数
16
被引用文献数
1

本論は,松下電器における真野善一による初期のデザイン開発と製品デザインについて,主として意匠公報と文献史料より,以下の内容を明らかにした。<br>1)真野の意匠登録は,冷蔵庫,扇風機,蓄電池,ラジオ受信機,テレビ受像機から宣伝用バスまで多岐に亘っている。<br>2)真野は,松下電器に入社した1951(昭和26)年 7月から企業内デザイナーとして自ら多くのデザイン開発を行い,1955(昭和30)年末までに,確認できただけでも183件の意匠登録を取得している。<br>3)真野の意匠登録は,松下電器の多くの分野で製品化され,デザイン成果を上げた。<br>4)真野が松下電器入社後,最初にデザインしたとされる扇風機の意匠登録上の考案者は真野ではないが,デザインは真野によるものであると推定する。
著者
矢野 光太郎 河合 智明
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.341-347, 2016-06-10 (Released:2016-06-13)
参考文献数
42

近年の安全·安心に対する意識の高まりに伴い,監視カメラの設置台数は増え続け,監視システム利用の重要性が増している.しかし,映像の確認は主に人手で行われており,膨大な作業が必要とされていた.そのため映像認識技術を活用して監視カメラ映像を自動的に解析する研究が盛んになり,実用化されるようになってきた.これに伴い,監視カメラの映像を防犯目的だけでなく,市場調査や顧客行動パターンの解析に利用しようとする動きも出てきた.本稿では,監視カメラ映像を利用するユースケースについて概観し,人物の認識を中心にそれを実現するための映像認識技術,および,その動向について述べる.また,関連する筆者らの取り組みについても紹介する.
著者
堀口 真宏
出版者
東洋学園大学
雑誌
東洋学園大学紀要 = Bulletin of Toyo Gakuen University (ISSN:09196110)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.48-62, 2021-02-15

本論文では,救援・支援者の心理的負担に関する先行研究についてバーンアウトとPTSD という観点からレビューを行い,その中でも海岸救援者,東日本大震災の災害支援者の立場における心理的負担について考察を行った。まず,救援・支援者は日々の仕事の業務に持続的に関わることから生じうる業務上のバーンアウトが考えられる。また,持続した緊張感の下で業務が行われる状態の中で「衝撃的な救助・出来事」に対峙したとき,同じ救援・支援者の立場にいる彼らには,PTSD 傾向も考えられ,彼らの心理的負担を理解する上で双方の概念からの理解が不可欠と考えられる。このようなことから,まずバーンアウトとは何か,PTSD とはどのような症状を呈するのかのついての概観を行った。そして第3節では,救援・支援者における心理的負担について主にどのような研究がなされてきたかレビューを行い,彼らの心理的負担の意味付けについての捉えなおしという点から考察を行った。
著者
岩井 憲一
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.31-32, 2018-03-13

人や企業が自己の評価を得ようとする検索であるエゴサーチの手法は,(1)検索エンジンを利用するものと(2)SNSを利用するものの2種類に大別される.このエゴサーチは,例えばタレントや歌手・アイドルといわれる芸能人にとっては大変重要な自己評価手法の一つである. 具体的には出演番組放送終了後すぐにSNS等のコメントに目を通すとのことであるが,コメント全体を俯瞰することができず,各コメントから受ける精神的疲労の大きさに所属会社から常に心配されている. このような一連の流れは様々な業界や個人でも起こり得ると考え,Twitterのツイートを元に容易にエゴサーチの集約を可能とするサービス「ツイート気になるくん」を構築した. 本稿では,その概要について述べる.
著者
阿津川 令子
出版者
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
雑誌
関西大学心理臨床センター紀要
巻号頁・発行日
vol.12, pp.59-68, 2021-03-15

Tedeschi, R.G.とCalhoun, L.G.によって発表された心的外傷後成長(posttraumatic growth = PTG)は、「トラウマティックな出来事、すなわち心的外傷をもたらすような非常につらく苦しい出来事をきっかけとした人間としての心の成長」と定義づけられている(Tedeschi & Calhoun, 1996)。PTG は彼らによって、その理論モデルの構築や尺度構成も成されており、昨今はトラウマ研究の分野やポジティブ心理学の文脈のなかで散見されるようになってきた。今日までさまざまな対象者に関する研究が蓄積されてきているが、アルコール依存症からの回復者のPTG研究はほとんど見当たらない。本研究では、公刊されている図書を利用し、A.A.メンバーであるアルコール依存症者7名分の回復手記のなかに表現されている「変化・成長」をPTG の視点から分析・検討した。アルコール依存症からの回復者の手記には、PTGに該当する表現が多数見られた。森田・一丸・大澤ら(2017)を参考に、KJ法的手法でカテゴリー化を行った結果、『自身とのつながり』『ソブラエティ(素面)を生きる』など6個の大カテゴリーを得ることができた。結果をもとに、アルコール依存症者の回復手記に表現されたPTGの特徴について考察するとともに、PPTG(Post-Posttraumatic Growth)についても考察を加えた。
著者
山本 欣司 大橋 毅彦 永井 敦子 Kinji Yamamoto Takehiko Ohashi Atsuko Nagai
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.11-21, 2014-03-31

We, the Society for the Research of Modern Culture of Kobe, have been studying the cultural formation of the port city of Kobe from various aspects. In this paper( which will form the first part of our whole research) we deliver a report on the trend of movies, theater, performing arts, fine arts and photography in the city, by scrutinizing a series of articles, Zassô-en, written by the Kobe correspondents, in the newspaper Kobe Furoku, Osaka Asahi Shimbun, issued in 1923. Through the Zassô-en articles we can see not only various incidents reported by the correspondents but also their love for their hometown, which encouraged them to plan and carry out diverse cultural and artistic events in the town. We can also find the trend of the picture houses and moviegoers in Shinkaichi, Kobe, in those days, especially the way the entrepreneurs attracted people. Concerning the theater, the articles tell us that the things gladly accepted then were comedy and Shinkokugeki.
著者
Tatsuhiko Anzai Keisuke Fukui Tsubasa Ito Yuri Ito Kunihiko Takahashi
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.152-156, 2021-02-05 (Released:2021-02-05)
参考文献数
34
被引用文献数
26

Background: Suicide amidst the coronavirus disease (COVID-19) pandemic is an important issue. In Japan, the number of suicides in April 2020 decreased by nearly 20% from that in 2019. To assess the impact of an infectious disease pandemic, excess mortality is often discussed. Our main purpose was evaluating excess mortality from suicide in Japan during the early pandemic period.Methods: We used data on suicides collected by the National Police Agency of Japan until June 2020. We estimated excess mortality during the early pandemic period (March–June 2020) using a time-series model of the number of suicides before the pandemic. A quasi-Poisson model was employed for the estimation. We evaluated excess mortalities by the categories of age and sex, and by prefecture.Results: No significant excess mortality was observed throughout the early pandemic; instead, a downward trend in the number of suicides for both sexes was noted. For males, negative values of excess mortalities below the lower bound of the 95% prediction interval were observed in April and May. All numbers of females during the period were included in the interval, and the excess mortalities in June were positive and higher than those in April and May. In Tokyo, the number of suicides was below the lower bound throughout the period.Conclusion: Our results suggest that various changes, such as communication, and social conditions amid the early COVID-19 pandemic induced a decrease in suicides in Japan. However, continuous monitoring is needed to evaluate the long-term effects of the pandemic on suicides.