著者
三崎 隆 西川 純 桐生 徹 川上 早苗 水落 芳明
出版者
臨床教科教育学会
雑誌
臨床教科教育学会誌 (ISSN:1883180X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.111-119, 2013

本研究では,小学校第2学年から第3学年にかけてクラス替えが行われて『学び合い』の考え方による授業が始まった第3学年の新しい学級集団において,前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けた児童と前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けていない児童の学びの様態について調査を行った。その結果,次の点が明らかになった。教科に依らずいずれの授業においても,前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けた児童の方が,前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けていない児童よりも,一番分かりやすく教えてくれた人と回答される児童の割合が多い。教科に依らずいずれの授業においても,前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けた児童の方が,前年度に『学び合い』の考え方による授業を受けていない児童よりも,相手の理解の状況に合わせて理解を促すようにして教える姿勢が読み取れる。
著者
稲岡 輝彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.8-10, 1977-01-15 (Released:2011-11-04)

昨今, 酒類における清酒の地位は, 年々地盤沈下の様相を呈している。伝統ある国民酒としての清酒が, このような傾向にあることは, 業界の-員として, 誠に遺憾なことである。なぜこうなったのか, その対策はいかにあるべきか。筆者とともに業界の体質強化, 品質多様化のあり方等の観点から, 今一度この問題について考えてみたい。
著者
宗田 喜八郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.10, pp.694-696, 1977-10-15 (Released:2011-11-04)

清酒業者は利害の相反する大手と小メーカーが同一組織内にある。そのため極めて業界運営が難かしいところである。真面目に自己の事業を営んでいる企業は生き残れるように, 組合として救わなければならないというのは一致した意見であろうがなかなか難しい。ここでは清酒業界に対する筆者の要望をじっくりと聞こう。
著者
竹内 直一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.292-295, 1975-05-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1

日進月歩の技術革新の世にあっては, 食品もその製造技術の改良進歩により品質は益々向上し, 本来の製法が必らずしも良品を生むとは限らなくなる。ともあれ, 消費文明の高揚は昔のものへのノスタルジアにかられる。それもかけがえのない消費者の要求とあれば業界も十分に傾聴しなければなるまい。業界にとっては当然の事でも消費者の納得し得ない何物かがあるとすれば, 消費者への説得が不十分なのかも知れない。内ゲバから脱却し業界一丸となって消費者教育に乗り出す上にも, 一見身勝手と思える消費者の声を冷静に聞きとる寛容さが必要であろう。
出版者
毎日新聞社
巻号頁・発行日
1977
著者
坂下 聖加子 岩沢 篤郎 中村 良子
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.373-377, 2002-05-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
7
被引用文献数
5 5

集中治療センターにおいて, 日常的手洗い法 (石鹸流水法), 衛生学的手洗い法 (擦式アルコール製剤を用いたラビング法) と強酸性電解水 (流水下15秒) を日常業務中に常用使用し, 着菌数は, 強酸性電解水, ラビング法, 石鹸流水法でそれぞれ54±63, 89±190, 128±194CFU/agar plate (n=81) であり, 強酸性電解水が最も低値を示した. また, ラビング法においてBacillus属の検出される割合が他法と比べ有為 (P<0.05) に高かった.全身清拭, の手洗いで, 手洗い前の菌数が100CFU以下の場合石鹸流水法の除菌率が悪かった.以上の結果より, 奨励される方法は,(1) 手が明らかに汚れている場合は, 石鹸や消毒薬を使用したスクラブ法で手付着菌数を確実に少なくする.(2) 菌数を減少させた後は, 強酸性電解水の常用(3) 高度の清浄度を必要とするケア前および手洗い設備のない場所ではラビング法を使用する.強酸性電解水を常用し, 場合によりラビング法, 石鹸流水法を使い分けることにより, 手荒れ等の障害の少ない手付着菌数の少ない状態を維持できると考えられた.
著者
吉田 敦也
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究ではモバイルインターネット社会における成人ICTリテラシーの現状と国際的動向について調査研究を行い、地域ICTリーダー育成に効果的な学習プログラムと標準化を検討した。主な結果は、①日本の成人ICTリテラシー育成プログラムを5分類した。②全体的に高度IT人材育成を目標に技術指向が強い傾向にあった。③海外では国際連携の取組が多く人材育成の生態系が形成されていた。④ECDL/ICDLは実用性を特徴とし政策連携していた。⑤学習内容、教え方、「場」は急速に変化しておりイノベーション促進と社会課題解決強化の方向にあった。⑥これらから日本版ICTリテラシー形成モデル、学習プログラム、標準化を検討した。
著者
熊谷 崇宏 伊藤 健 西川 滉大 伊東 淳一 山根 和貴 山田 伸明 名和 政道
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.141, no.4, pp.313-323, 2021-04-01 (Released:2021-04-01)
参考文献数
41
被引用文献数
2

This study proposes a reduction method for iron loss in stator core using the optimum pulse pattern for a high-speed interior-permanent-magnet-synchronous-motor (IPMSM). In this paper, a simple evaluation function for iron loss of stator core in a pulse-width-modulation (PWM) drive is introduced. In particular, the iron loss in stator core is approximately estimated from the flux level obtained from the integral of the line-to-line voltage of the PWM drive. In addition, the pulse pattern is optimized to reduce the iron loss in stator core based on the introduced evaluation function. To validate the evaluation function, the correlation coefficient between the evaluation value and the measured iron loss is calculated in 12 random pulse patterns applied to the inductor and IPMSM. As a result, the correlation coefficients are 0.991 and 0.982 in the inductor and IPMSM, respectively. In addition, the iron loss of the IPMSM with the optimum pulse pattern is reduced by 8.5% and 3.7% in comparison with a carry-asynchronous PWM and carry-synchronous PWM, respectively.
著者
所 功
出版者
京都産業大学法学会
雑誌
産大法学 (ISSN:02863782)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.41-61, 2005-07
著者
前原 文雄 井上 由紀子 池田 淳 伊藤 学 長谷川 文雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.601-608, 2000-04-20
参考文献数
9
被引用文献数
11

膨大な映像データベースの中から自分の意図する素材の高速検索や加工編集を可能とし, 同時に映像素材が多目的に利用できるペタ (百万G) バイト級の大容量映像アーカイブシステムと, その視覚的検索方式を開発した.大容量アーカイブでは, アクセス速度の向上から容量, 処理速度の異なる複数種類のサーバ, もしくはアーカイブを組合せて, これらを統合管理する必要がある.また, 大容量画像データを利用者が内容を確認しつつ効率的に検索する必要がある.このため, マルチ画面同時表示によるブラウジング方式, ならびに画像データのシーン変化点を自動検出し, ダイジェスト映像を作成し検索に供する方式を開発した.ここでは, 大規模磁気テープ自動装填ロボット (7200巻) を中心とした大容量アーカイブシステムと, マルチ画面表示, シーン検出方式によるダイジェスト映像を併用した視覚的情報検索方式について報告する.