著者
金 炳坤
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.321-315, 2019

<p>The <i>Pŏphwa kyŏng chiphŏmki</i> 法華経集験記 (Jpn. <i>Hokekyō Shūgenki</i>), thought to have been completed in 718 AD, was first reported by Shōjirō Ōta to exist in Japan in 1958.</p><p>However, because in this manuscript the name of the author was written only using the character Zyaku 寂, the theory was that it was written by Yiji 義寂 (919–987) from China, who was active during the period of the Song Dynasty.</p><p>In 1980, Ōta argued that the author of the manuscript was Ŭijŏk 義寂 (7th to 8th century), who was active in Silla during the Tang dynasty, but the evidence for his theory is inadequate.</p><p>In this paper I prove that Ŭijŏk of Silla was a disciple of Xuanzang 玄奘 (602–664), and because the influence of the disciples of Xuanzang can be seen in the preface to this manuscript, the author of the manuscript is Ŭijŏk of Silla.</p><p>In addition, because there are discrepancies between the records in Buddhist catalogs and the manuscript of this book, it will be clarified that this manuscript is not the original <i>Pŏphwa hŏmki</i> 法華験記 written by Ŭijŏk of Silla, but an abbreviated version of it.</p>
著者
加賀 芳恵 木村 正明 枝 恵太郎 大林 隆司
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.41, pp.125-135, 2018-07-31

ホラズミクチバは成虫が洞窟に生息するという特色的な生態を持つ蛾の一種で、小笠原諸島の固有種である。これまで幼生期や食餌植物はもとより、その発生消長・動態に至るまで謎に包まれていたが、本調査により、食餌植物としてハツバキを利用していること、洞内で繁殖が行われていることなど生態の一端が明らかになった。
著者
川田 直毅 三木 光範 清水 祐希 間 博人
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.759-760, 2015-03-17

ノンテリトリアルオフィスは座席を好みや気分によって選択できる.しかし,座席を自由に選択することによる座席の占有化や特定の執務者間で相席し続けることで交流機会が偏る問題の発生が懸念される.本研究ではそれらの問題を解決する方法として,乱数と配席ルールを用いたシステムによる座席の自動決定手法を提案する.その結果,配席ルールによって執務者間の交流機会を可変化が可能になった場合,執務者間の交流機会が促進することが確認できた.さらに,学部生と院生などの特定のグループ間の交流機会を促進させることを目的とした,様々な配席ポリシで実験した.
著者
武田 俊輔
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.18-31, 2016 (Released:2017-06-20)
参考文献数
20
被引用文献数
1

本論文は都市祭礼の担い手たちが、祭礼以外の地域社会における職業生活や日常的な暮らしを通じて構築した社会関係資本をいかにして祭礼に活用しているのかについて、滋賀県長浜市の長浜曳山祭を事例として明らかにする。従来の都市祭礼研究では多くの場合、その分析対象は祭礼の本番やその直接の準備と、それを行う祭礼組織の内部における担い手のネットワークに視点を限定している。しかし祭礼を構成する1人1人の担い手はより広範な都市の社会的ネットワークの中に属し、また当の都市祭礼も人的資源においても資金面でも、担い手以外の様々な人々との結びつきを通じて継承できるのであり、そうしたより広範なネットワークが、祭礼にとって持つ意味を分析する必要がある。本論文ではその点について、祭礼の執行に不可欠な資源である資金調達のメカニズムを検討することで、祭礼の担い手たちが地域社会において醸成している社会関係と祭礼の関係性を分析する。その結果①祭礼パンフレットへの広告協賛金が個々の担い手の社会関係資本の反映であり、②祭礼における協賛金のやりとりを通じて、日常的な関係性もまた保証されていること、③資金調達だけでなく、同じ町内や他町へのパンフレットというメディアにおける社会関係資本の顕示が重要で、それが担い手への社会的評価と結びついていることを示し、祭礼組織の外部に広がる社会関係資本と祭礼との結びつきについて明らかにした。
著者
平田 昌弘 清田 麻衣
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.103-114, 2010

これまでにアジア大陸各地の乳加工体系を調査し、乳加工の起原と伝播について論考してきた。乳加工は、西アジアに起原し、乾燥地帯のアジア大陸では北方と南方に二極化していった。南方圏での乳加工の特徴は、生乳に対する最初の働きかけが酸乳化することであり、北方圏の特徴はクリームを最初に収集することである。いずれも、バター・バターオイルとして乳脂肪の分画・保存、脱脂乳を乾燥化させて乳タンパク質の分画・保存が成し遂げられている。このアジア大陸の乾燥地帯で発達した乳加工体系が、冷涼・湿潤地帯に伝播して、どのように変遷していったかを明らかにするために、先ず亜湿潤地帯のコーカサスのグルジア・アルメニアにおいて調査した。本稿では、ヨーロッパのフランス中南部の冷涼・湿潤地帯において2009年6月14日〜6月20日まで観察とインタビューにより、乳牛を飼養しながら乳加工・販売もおこなう酪農家合計4世帯を調査したのでここに報告する。
著者
田中 尚人 川崎 雅史 亀山 泰典
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.385-391, 2004-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
34
被引用文献数
1 1

本研究では, 明治初期から昭和戦前期までの近代化プロセスにおいて, 鉄道及び電気軌道によって支えられた都市形成の過程を実証的に分析した. 都市骨格を形成する鉄道・軌道網と, 都市活動の触媒装置として機能する都市施設の発達プロセスに焦点を当て, これらの関連性について考察を行った. 都市施設配置の変遷を分析し都市活動を考慮することにより, 近代京都の都市計画では, 郊外部が「風致」のための空間として認識されていたこと, また直接的な都市部への鉄道の乗り入れは見られず電気軌道網が人々の足となり都市施設立地が進んだことが特徴的であり, 郊外部における「観光」という都市活動を含む都市文化の形成に役立ったことが分かった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.757, pp.28-31, 2003-11-10

つてのフランス大統領、ヴァレリー・ジスカールデスタン氏の故郷であるオーヴェルニュ地方は、2300万年前には活動していた休火山が多くある場所として知られている。中でも有名なのがプイ・デュ・ドーム火山。その山ろくに完成したのが、ハンス・ホライン氏の設計によるヴォルカニアだ。
著者
小林 忠雄
出版者
日本地図学会
雑誌
地図 (ISSN:00094897)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.24-27, 1981

1 0 0 0 OA 百家随筆

著者
国書刊行会 編
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第1, 1918