著者
船山 さおり 伊藤 加代子 濃野 要 井上 誠
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.41-47, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
24
被引用文献数
1

近年,味覚障害患者が増加している.味覚外来における治療効果を検討することを目的として臨床統計を実施し,亜鉛補充療法の効果について調査した.対象は2012年12月より2017年12月までの5年間に当院味覚外来を受診した患者172名(男性56名,女性116名)とした.患者の既往歴,服用薬剤,診断について単純統計を行った.さらに亜鉛製剤投与による自覚症状の改善に関わる因子を多変量解析により探索した.患者の平均年齢61.1歳であった.亜鉛欠乏性および特発性と診断された99名に亜鉛製剤を処方した.自覚症状の改善があった者は82.8%であった.ロジスティック回帰分析の結果,自覚症状改善に関わる因子は,病悩期間や亜鉛/銅(Zn/Cu)比であることが示された.

1 0 0 0 OA 訓蒙窮理問答

著者
後藤達三 編述
出版者
袋屋亀次郎
巻号頁・発行日
vol.巻二, 1872
著者
吉村 修 中島 新助 村田 伸
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.203, 2008

【目的】<BR>身だしなみは、人の印象を決定する重要な要素である。特に臨床の場では、患者や職員との人間関係を良好にする基本的なマナーとして必要とされる。今回、当院の患者及び職員に対し、臨床現場における理学療法士(以下PT)の身だしなみについて、アンケート調査を行ったので報告する。<BR>【対象】<BR>当院において理学療法施行中で、調査に協力可能な患者36名(男性16名、女性20名、平均年齢58.4±16.4歳)、当院に勤務する看護スタッフ(看護師・看護助手)138名(男性14名、女性124名、平均年齢34.6±9.3歳)、当院に勤務するPT・作業療法士・言語聴覚士のリハビリテーションスタッフ(以下リハスタッフ)31名(男性12名、女性19名、平均年齢27.4±4.3歳)である。<BR>【方法】<BR>PTの身だしなみに関する質問紙調査を無記名方式で行った。アンケートの内容は、男女の茶髪、男女の指輪、男女のピアス、男女の香水、女性の化粧、女性のマニキュア、伸びた爪、男性の長髪、男性の無精ひげ、カラーの靴下、白衣の下にカラーのシャツを着ることの15項目からなり、質問は全て「~していてもかまわない。」の文章構成とし、回答は「そう思う」「そう思わない」の2件法で選択してもらった。回答の「そう思う」「そう思わない」をそれぞれ1点、0点と得点化(満点15点)し、合計点を尺度得点としたが、点数が高いほど身だしなみに寛容であることを表す。統計処理には一元配置分散分析を用いて検討し、その後、Scheffeの多重比較検定を行った。なお、統計解析には StatView 5.0 を用い、統計的有意水準を5%とした。<BR>【結果】<BR>患者の身だしなみ尺度得点の平均は8.0±3.6、PTは6.7±2.3、看護スタッフは4.6±2.7であり、看護スタッフが有意に低い得点をつけていた(p<0.05)。項目別として、3者とも肯定的な回答が過半数を超えた項目は「男性の茶髪」「女性の茶髪」「女性の化粧」「カラーの靴下」の4項目であった。また、3者とも否定的な回答が多かったのは、「男性のピアス」「伸びた爪」であった。<BR>【考察及びまとめ】<BR>3者の身だしなみ尺度得点の比較から、PTの身だしなみに関して、看護スタッフが最も厳しい見方をしていることが示された。看護スタッフとリハスタッフの意識には差があり、そのことが職員間の人間関係に悪影響を及ぼさないように、PTは仕事中の身だしなみについて再確認し、良好な関係作りに努める必要があると考える。患者とリハスタッフの意識には差がなかったことから、身だしなみに対するリハスタッフの意識と患者の意識はある程度共通していると考える。但し、患者がPTの身だしなみを寛容に捉えていたのは、治療される側として、遠慮があったのではないかとも考えられる。看護スタッフが他の2群より厳しく捉えていたことや患者の寛容さは、年齢や性別の影響が考えられ、今後は対象例を増やしそれらの要因を調整した分析が必要と考える。
著者
伊藤 みちる
出版者
Institute of Human Culture Studies, Otsuma Women's University
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.26, pp.613-645, 2016 (Released:2017-03-04)
参考文献数
124
被引用文献数
1 2

本稿は,植民地時代より圧倒的な経済的且つ文化的な影響力を持ちながらも,長らく研究の対象とされてこなかったトリニダードのフレンチ・クレオールと呼ばれる人々の白人性について探求した.白人性は非普遍的で時と場所により異なる概念を持つが,植民地時代から現代のトリニダード社会において,貴族性や徹底的な白人純血性を誇るフレンチ・クレオールが,非白人に対する根拠のない差異と優越性を信仰し社会経済的特権を享受する「白人性」をどのように構築,継続,再構築してきたのかを探った.トリニダードにおいて,フレンチ・クレオールの白人性構築過程に関連する一次資料の収集を行った.雪達磨式標本抽出法により集めた24名のフレンチ・クレオールに対し,オーラル・ヒストリー法を用い対面聞き取り調査を行い,談話分析を通して体験談の分析を行った.調査結果によると,トリニダードのフレンチ・クレオールは,世代に関わらず,強い白人優越性を持つことが明らかになった.一方で,植民地時代を経験した世代とは異なり,若年層はマイノリティとして,アフリカ系・インド系がマジョリティのトリニダード社会への同化を試みるため,フレンチ・クレオールとしてのアイデンティティを軽視すると発言する.しかしフレンチ・クレオールとしての主観的,また総人口の8割を占めるアフリカ系・インド系などの他社会構成員による客観的な白人性が原因となり,フレンチ・クレオールは現代トリニダード社会へ完全には同化していない.
著者
志村 和大 田中 大登 佐藤 光秀 水野 勉
出版者
The Japan Society of Applied Electromagnetics and Mechanics
雑誌
日本AEM学会誌 (ISSN:09194452)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.128-133, 2020 (Released:2020-10-13)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Transformers used in switching power supplies can be reduced in size by increasing the frequency. However, transformer loss increases with higher frequencies, which hinders higher efficiency. Therefore, transformer using interleaved winding is being considered. The authors consider the reduction of copper loss in the planar transformer for LLC resonant converter using interleaved winding. It was confirmed by analysis that the AC resistance was reduced by 55.4 % from 217.6 mΩ to 97.1 mΩ by applying interleaved winding. In addition, an interleaved planar transformer with a substrate pattern as a winding was manufactured, and through experiments, the efficiency of an LLC resonant converter using a transformer with an interleaved winding was measured, and the copper loss reduction effect of the transformer was demonstrated.
著者
立木 康介 TAJAN NICOLAS
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2015-04-24

本研究の目的は、身体的および心理学的な「傷」(traumaというギリシャ語はもともと身体的な傷を意味する)が文明の発展に及ぼした影響、もしくは果たした役割を明らかにすることである。歴史的文書、出版された文献、ならびにフィールド・インタビューを中心とする一次資料の調査を通じて、人文学、社会科学、生物科学、及びエンジニアリング(研究開発)といった諸分野のあいだの学際的対話を促進することが目指された。本研究の実施は、当初の計画からいくぶん変更されたものの、基本的な方向性や枠組みは一貫しており、多様な歴史的時代、および文化的地域を扱った。とはいえ、他の研究者たちの視点と向き合うことで、本研究の焦点の精度は上がり、今年度、本研究は五つのサブテーマに沿って組織し直され、そのそれぞれについて、文献学的、臨床的、および民族誌的方法を用いて、文献調査およびフィールド調査を行った。五つのサブテーマは、具体的には以下の通りである:1/ 西洋古代(ギリシャ・ローマ)における狂気とトラウマ:古代人はトラウマ的記憶を知っていたのか? 2/ フランス革命時の「大恐怖」から神経学臨床の誕生に至る、政治的暴力とトラウマ。3/ ショアーの記憶と世代横断的トラウマ。4/ 現代ヨーロッパにおける戦争トラウマのポリフォニー:フランス退役軍人のPTSDとテロ攻撃の犠牲者。5/ 社会的ひきこもりのトラウマ的特徴:日本のひきこもり患者とその家族の研究。これらのサブテーマは、外国人研究者が2019年の刊行を目指して目下準備している英文著書の五つの章をそれぞれ構成するだろう。プロジェクト全体では、三冊の著書を含む18本の成果が出版される予定である。
著者
高嶋 正士 Masashi Takashima 神奈川歯科大学
雑誌
基礎科学論集 : 教養課程紀要 = Bulletin of liberal arts and science
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-81, 1984

筆者は差異心理学の発展に貢献したイギリスのゴールトンとアメリカのキャテルをとりあげて, 彼らの生涯と業績についてのべた。第2次大戦後の日本の心理学は, アメリカの民主教育にもとづいて, 個性尊重の教育がさけばれ, その線にそって急速に発展してきた。その一つが個人差心理学にまつわる諸問題であった。すなわち, 知能や学力, 性格や個性といったパーソナリティーに関するものである。その二は臨床心理学の発達と普及である。今日のように, 社会機構が複雑となり変化していくにともなって, さまざまな不適応症状(適応異常)を示す人が多くなったからである。したがって, 先進国ほど臨床心理学上の問題が深刻化してきている。この基礎的理解に個性心理学, 差異心理学が重要な役割をもつからである。
著者
渡辺 義愛
出版者
上智大学
雑誌
ソフィア (ISSN:04896432)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.91-96, 1971-05
著者
荒川 泰彦
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
應用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.742-750, 2009-08-10
参考文献数
15

<p>1982年に筆者らが提案した量子ドットおよびそのレーザー応用に関する研究開発は,2002年から2007年まで推進された文部科学省世界最先端I T国家実現重点研究開発プロジェクト「光・電子デバイス技術の開発」,および経済産業省高度情報基盤プログラム「フォトニックネットワークデバイス技術開発プロジェクト」において強力に推進され,市場化の可能性が明確化された.さらに,2006年から始まった科学技術振興調整費先端融合領域イノベーション創出拠点プログラム「ナノ量子情報エレクトロニクス連携研究拠点」プロジェクトにおいては,量子ドットレーザーの研究開発が加速化されるとともに,量子情報デバイス,フレキシブルエレクトロニクス,エネルギー変換デバイスなどの研究開発が行われている.2006年には,上記プロジェクトの研究開発に基づき,株式会社QDレーザーが設立され,量子ドットはイノベーション創出に向けて本格的に貢献する体制が整った.本稿では,量子ドット光デバイスについて産学連携を基軸にして強力に研究開発を推し進めた国家プロジェクトの発足の経緯を中心に論じる.</p>
著者
Zhongqi Wang Youngkyo Suh
出版者
Global Business Research Center
雑誌
Annals of Business Administrative Science (ISSN:13474464)
巻号頁・発行日
pp.0201201a, (Released:2021-01-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1

In the fast-growing Chinese heavy commercial vehicle market, it has been claimed that the rule is “manufacturers cannot survive unless they exceed an annual production scale of 10,000 units.” However, Japanese automakers GAC Hino Motors Company (GHMC) and Qingling Motors have been producing a profit in the Chinese market even though their production scale is less than 10,000 units. This has been due to the adaptation of a Japanese production system that can maintain a constant productivity standard even when dealing with small-scale production. However, the success of this Japanese production system has been due to the development of a method of fostering multiskilled workers in accordance with the actual circumstances in China.
著者
岡田 弘隆 青柳 領 中村 勇 南條 充寿 林 弘典
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.31-39, 2000-09-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
26
被引用文献数
2

The purpose of this study was to investigate the difference of actual situations and consciousness between Japanese and Frence Judo participants in order to clarify the cause of decining Japanese Judo participants A questionnaire containing ten items about popularezing Judo was conducted on two hundred and fourteen Japanese and one haundred and fifty-seven Frence Judo participants. Analyzing the data statistically, the following results were obtained:1. French Judo participants began Judo with more positive motivation, at an earlier age and had a better image about Judo than Japanese.2. French Judo participants were taught with various better ideas and enjoyed Judo practice more than Japanese.3. French Judo participants practiced Judo fiwer time and played more kinds of sports than japanese.4. French Judo participants knew their Judo Federation and its activity better than Japanese.5. French Judo participants wanted to be involved with Judo for longer and make theie own children play Judo more than Japanese. In addition, the relationship among obtained factors that contribute to popularize Judo, were investigated with an arrow diagram.