著者
大田 豊隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア21 (ISSN:13463799)
巻号頁・発行日
no.156, pp.99-104, 2002-10

院内感染がひとたび発生すれば、病院は迅速な危機管理対応を迫られることになる。当面の対応策の実施はもちろん、患者や家族への説明と謝罪、原因の究明や再発防止策の推進にも取り組まなければならない。 大阪府堺市の耳原総合病院では、2000年6月末にセラチア菌による院内感染事故を経験した。
著者
岡野 好伸 水谷 照一 高塚 昌宏 藤澤 伸悟
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.12, pp.J328-J337, 2015 (Released:2015-11-25)
参考文献数
21

ハイビジョン放送(HD-TV)サービスでは,放送衛星(Ku-バンド)の他,地上波(UHF-バンド)も搬送波として利用されている.これらの搬送波は,周波数が大幅に異なるため,既存の自己共振型アンテナでは,一元化が極めて困難である.そこで本論文では,衛星放送受信用アンテナのパラボラ反射器に着目,これをUHF-バンド用アンテナ素子として利用することを試みた.具体的には,パラボラ反射器の収束性能に与える影響を低く抑え,かつUHF-バンドでアンテナ素子として利用可能となるように,スロットを開口した.さらに,衛星放送波と地上波の到来方向の不一致を許容できるように,パラボラ反射器背面に付加素子を付与し,地上波に対して提案アンテナが緩指向性を示すようにする技術の開発を行った.
著者
井口 洋夫 大東 弘二
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.272-278, 1964-02-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
25
被引用文献数
1 2
著者
岡部,大介
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, 2008-08-01

本稿では,人々が日常的に持ち歩くポータブルデバイス(「モバイルキット」)がいかに都市空間において利用されているかを検討する。22人の調査協力者を対象に,携帯電話,音楽プレーヤー,クレジットカード,ラップトップ,PDA,IDカードといったようなモバイルキットの日常的利用について,インタビューと同行調査,そしてモブログによりデータ収集した。その上で,人々の都市空間における行動が,いかにモバイルキットを介してなされているかを分析したい。例えば人々は,音楽プレーヤーや携帯電話を用いて電車内などの空間を私的空間として再構築しようとするし,ポイントカードやメンバーシップカードで消費行動の「足跡」を蓄積する。このようにモバイルキットは,都市空間の持つ特徴を再構築し,私的な空間を形成する。従来の携帯電話の利用に関する研究では,主に対人コミュニケーションに関して焦点があてられてきた。本稿ではその視点を拡張し,場所やインフラと人との関係を媒介する存在としてのポータブルデバイスの存在に注力した。
著者
岡部 大介
出版者
昭和女子大学
巻号頁・発行日
2001

博士論文
著者
阿部 一博 緒方 邦安
出版者
japan association of food preservation scientists
雑誌
コールドチェーン研究 (ISSN:02851377)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.104-108, 1976-10-10 (Released:2011-05-20)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

この研究は,ナス果実の低温障害に関する研究の一環として,低温障害の発生におよぼす温度ならびに湿度の影響について調べたものである。1) ナス果実を1℃,6℃,10℃,20℃の各温度下に有孔ポリエチレン袋詰めとし貯蔵すると,商品性の保存期間はそれぞれ,9,11,21,23日であった.商品性を低下させる主な原因は,1℃,6℃貯蔵では,ピッティングで,10℃,20℃貯蔵では,がく部から始まる腐敗であった。2) ピッティングの発生は,1℃,6℃貯蔵のみでみられ,その発生は適熟果(開花14日)で多く,未熟果(開花5-7日),過熟果(開花24-27日)で少なかった。両貯蔵温度区において冷涼期に収穫された果実では発生は減少し,また一時10℃で貯蔵することによってその後の低温貯蔵中の発生を減少させることができた。3) 1℃の温度下で,乾燥状態の貯蔵区では黒色の陥没が多く発生し,湿潤状態の貯蔵区ではピッティングが多く発生した。光学顕微鏡での観察により,黒色の陥没は表皮細胞の崩壊,ピッティングは柔組織の細胞の崩壊により始まることがわかった。4) ナス果実の貯蔵条件としては,10℃-20℃の温度域で,やや過湿状態がよいと思われる。

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著者
住谷三郎 等著
出版者
嬰児支社
巻号頁・発行日
1917
著者
清水 陽子 中山 徹
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.777-782, 2014
被引用文献数
1

本研究は、人口減少都市において地域改善の支援組織として活動する非営利組織、特にCommunity Development Corporationsという組織に着目した。その事例としてSalem Housingの活動実態を把握し、活動内容の変化、役割を明らかにすることを目的とした。(1)アメリカでは人口が減少している都市はまだ少なく、Salem Housingは人口減少都市で活動する数少ないCDCである。(2)その背景にはフリント市の人口減少がある。人口減少により、CDCの主な事業であった住宅の供給のニーズは低くなっており、替わって地域の質の向上への支援が求められている。(3)Salem Housingでは人材と財源の確保が大きな課題となっている。財源は企業や連邦政府などの補助金などを活用しているが、安定した財源が少ない。また、市の人口が減少している状態はCDCへの協力者も減少させている。人口減少は地域を支えるCDCにも影響を及ぼしている。
著者
菊池 隼人 泉山 茂之
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:24338877)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.85-91, 2020-03-31

2016年6~10月に信州大学農学部附属AFC西駒演習林の標高1,480~2,470 m における地上性および樹上性の小型哺乳類相を調査した.地上性小型哺乳類は,8ヶ所の調査区において毎月捕獲調査を行い,生息種を確認した.樹上性小型哺乳類は,40ヶ所に設置した巣箱の利用状況および自動撮影カメラから生息種を確認した.地上性小型哺乳類は,齧歯目4種および食虫目2種の計6種を捕獲によって確認した.捕獲された種は,標高域によって異なった.樹上性小型哺乳類は,齧歯目4種を確認した.
著者
伊藤 裕二 成島 朋美 三宅 輝久 大越 教夫 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:24354856)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.8-13, 2010-12

近年、教育現場のICT化に伴い、グループウェアなどのWebアプリケーションが導入されているが、視覚障害者がユーザーとなる場合、見え方の多様性に対応する必要がある。現在は、弱視者対応の画面表示機能を有する既製アプリケーションに既製スクリーンリーダーによる読み上げ機能を組み合わせて対応するのが主流であるが、読み上げを詳細に制御できないためシステムとしては不完全である。そこで、我々はサーバー・クライアント協調設計による音声読み上げと画面表示カスタム化による情報保障機能を備えたWebプラットフォームの開発を試みた。このプラットフォームを用いることで、視覚障害者向けオンライン教材配信システム、テストシステムなどの開発が容易になると考える。