1 0 0 0 OA 妻鏡

著者
無住法師 著
出版者
一切経印房
巻号頁・発行日
1893
著者
常盤 祐司
出版者
法政大学情報メディア教育研究センター
雑誌
法政大学情報メディア教育研究センター研究報告 (ISSN:18807526)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.33-44, 2018-06-01

米国Instructure社が提供している授業支援システムCanvasは、米国とカナダの大学における基幹LMSの2016年の新規導入案件において、77%ものシェアを獲得した。このCanvasは第三世代のLMSとも言われておりクラウドやスマートフォンを前提として開発されている。日本におけるCanvasの導入実績は現時点では少ないが、米国の状況を踏まえると今後導入が進むことが予想される。筆者は日本IMS協会の活動を通じ、Instructure社との関係を深め、Canvasを試験的に利用することができ、さらに公開されている情報からCanvasに関してある程度の知見を得られた。本稿では、(1)日本の大学での利用、(2)日本版NGDLEの学習プラットフォームとしての利用、(3)教育支援システムに関する研究・開発のプラットフォームとしての利用について、それらの可能性を評価することを研究課題として調査を行った結果について報告する。
著者
星乃 治彦
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

近代ドイツを事例に、軍隊宮廷内における「男性」性の歴史的構築過程および「同性愛の歴史的機能」の分析を進めた結果、ヘテロ・セクシュアルによって解釈されてきたと考えられる歴史を別の観点から考察することの重要性が明らかとなった。また、who's Who in Gay and Lesbian History,London,2001の翻訳作業を進めるなかで、古代、中世、近世、近代、現代といった時代による特質を抽出した。さらに、クィア学会や性同一性障害学会等との交流を通じて、歴史学のみならず社会学や臨床心理学、精神医学などセクシュアリティに関する隣接学問からの知見を得ることで、そもそも「同性愛」「同性愛者」が問題なのではなく、それを作り上げていく社会や政治を解明することの必要性も浮き彫りになった。こうした作業をもとに、歴史の中で「性」=関係性(あるいは差別の体系)がいかにして作り上げられたのかを、西洋史全体の中に位置づけることが可能となった。
著者
白木 啓三
出版者
産業医科大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1991

この研究の目的は脱水(体重の約4%、血漿浸透圧約10mosmol/kg上昇)により強い口渇を誘発させた被験者を頚下浸水させ血漿浸透圧および液性因子(アンギオテンシン,ADH,ANP等)等のいわゆる"細胞性の因子"と血漿量や圧受容器へのインプット(いわゆる"細胞外性の因子")を経時的に測定し,これらのパラメーターと飲水量及び口渇の消失との相互関係を解析し、ヒトの飲水行動に関与する因子の度合を解明することであった。その結果この実験方法は安全で当初の予想どうり、浸水する事により、ヒトの口渇感が減退する事が確認された。体重の3-4%の減少および血漿浸透圧を10mosmol/kg上昇させるような脱水条件では、ヒトは著しい口渇感を覚える。飲水をさせずに頚下浸水を続けた脱水状態の被験者でも口渇感は消失したことから、飲水行動に伴う咽頭反射(咽頭受容器)や、胃の膨満感(胃内受容器)はこの実験系から除外することが出来、これらがヒトの口渇感の軽減には大きな役割を果たしていないことは明確になった。脱水状態の被験者の頚下浸水中には口渇感は減弱するにもかかわらず、血漿浸透は高値(^+10mosmol/kg)を保っていた。したがって浸透圧が高いままでも中枢は口渇感を減弱させることになる。つまり細胞性の因子はここでは関与していないことになる。さらに脱水時には頚下浸水中も血漿量が高値を保ったままであった。これは脱水状態では尿量が増加しないにもかかわらず、頚下浸水による体液の移動は有効に作用していたことを意味する。その結果脱水状態での頚下浸水中は容積受容器がより多く刺激されていたことが推察される。つまり細胞外性の因子が口渇感の減弱および飲水量の低減を惹起させる主な因子であることが判明した。結論として頚下浸水中に見られる口渇感および飲水行動を減弱させる機序としては、細胞外性の因子が大きな役割を果たしていることが判明した。
著者
鈴木 直人
出版者
Japan Society for Equilibrium Research
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.430-435, 1997 (Released:2009-06-05)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

The visual system is considered to make a limited contribution to the maintenance of the upright posture, but is available for elaboration of postural stability, that is, for minimizing body oscillations while standing. These experiments investigated the roles of the visual framework in maintaining an upright posture. Body oscillations were measured as the deviation of the center of gravity using a gravicorder. The results were as follows. Both the area and the total length of the trace of body sway increased with the distance between the body and the wall. The standing posture also became unstable as an upper part of the wall inclined in the direction of the subject. Women were more affected than men under both conditions. These results indicate that the visual framework perceived peripherally plays an important role in postural stability while standing upright.
著者
甘 暁博 木村 彰徳
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.151-152, 2017-03-16

様々な分野で写実的なCGが利用されるようになっているが,食品を写実的に描画するツールはない.テクスチャマッピングを利用して比較的よく再現できているCG作品もあるが,その食品に注目して見ると不自然な歪みや光沢あることがほとんどである. 本研究では,食品の中でも白ご飯を写実的に描画することを目的としている.そのために,白ご飯をBlenderでモデリングし,物理的性質をもとにパラメータを最適化したレイトレーシングで描画を行う.炊き立て白ご飯粒の物理的性質として扱うのは密度,屈折率,反射率である.これらのデータをもとに,炊かれた大量の米粒が盛られた白ご飯の質感を写実的に描画する.また,VRやARで利用するためには,高速なレンダリングが必要である.そのため,レンダリング時間について評価する.
著者
古澤 健太郎
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.3-23, 2007-06-09 (Released:2017-07-18)

戦前戦後を通じ、沖縄のキリスト教は沖縄土着の信仰との対峙を迫られてきた。「ユタ」と呼ばれる民間シャーマンの影響力が極めて色濃い沖縄で、外来の宗教は常に土着の信仰について考えさせられていた。そのような状況にあって、戦前、戦後を通してバプテスト派の牧師たちには、シャーマニズムに強い関心をもって活動する傾向が多く見られる。土着の信仰をあるいは批判し、あるいはキリスト教に取り入れ、彼らは沖縄と向き合ってきた。これまで、沖縄におけるバプテスト派キリスト教の伝道は根拠の曖昧なままに語られてきた。しかしながら、いつの時代のいかなる出来事が沖縄バプテストの礎を築き上げたのか、いまだ明らかにはされていない。歴史資料、文献などを用いて、戦前、戦後の沖縄バプテスト連盟にアプローチすることで、土着文化の根強い土地に異文化思想が流入する際の1ケースを提示したい。
著者
長谷川 栄
出版者
東京教育大学教育方法談話会
雑誌
教育方法学研究 (ISSN:02889854)
巻号頁・発行日
no.5, pp.144-166, 1979-03-31
著者
和田 圭壮
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.196-201, 2020-03-25

はじめに 私は、福岡教育大学(以下、本学)の美術教育ユニットで、書写・書道教育学を専門として教えています。本学では、「板書指導」という授業を開講しています。この授業は、小学校教員養成向けの授業で、90分15回の授業のうち、書写・書道の教員が手書き文字の良さを知るための講義やチョークによる美しく整った文字の書き方の実技を7回行っています。残りの8回で国語・算数・理科・社会・道徳の板書計画を、それぞれの専門の教員に指導していただいています。教員6名によるリレー式の授業となっています。
著者
寺田雅之 竹内大二朗 齊藤克哉 本郷節之
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.224-233, 2014-07-02

集計データのプライバシーを差分プライバシー基準に基づいて保護する上で,データの統計的正確性と計算効率に着目した手法を提案する.差分プライバシー基準は,安全性に対する数学的な裏付けが保障されているものの,(1)非負データが負の値となってしまう場合が生ずる,(2)広範囲のデータの集計値において真値からの偏差が大きくなる,(3)疎なデータ分布を密なデータ分布へと変化させることにより計算量の著しい増大を招く,などの実用上の課題を持つ.本報告では,これら三点の課題を解決する手段として、Wavelet 変換とTop-down 精緻化処理と呼ぶ方法を組み合わせた,差分プライバシー基準を満たす新たなプライバシー保護方式を提案し,国勢調査データを用いた提案手法の評価結果を示す.