7 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1919年01月31日, 1919-01-31
著者
矢内 純太 岡田 達朗 山田 秀和
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.673-680, 2012-12-05 (Released:2017-06-28)
参考文献数
19
被引用文献数
4

日本の農耕地土壌の元素組成を明らかにし,その土壌型・土地利用・地域との関係を調べるために,日本全国から採取した水田あるいは畑の表層土壌計180点について,20元素の全濃度を分析した.すなわち,微粉砕試料を硝酸・フッ化水素酸・過塩素酸で湿式分解後,溶液のAl, Fe, Ca, Mg, Ti, P, Mn, Ba, V, Sr, Zn, Cu, NiをICP-AESで,K, Naを原子吸光法でそれぞれ定量した.全Se濃度は,試料の硝酸・過塩素酸分解液を2,3-ジアミノナフタレンと反応させた後シクロヘキサンで抽出し,HPLCで定量することにより求めた.全C, N濃度は乾式燃焼法で測定し,Si, O濃度は計算により求めた.主要10元素は,中央値で504g-O kg^<-1>, 291g-Si kg^<-1>, 76.6g-Al kg^<-1>, 36.8g-Fe kg^<-1>, 24.8g-C kg^<-1>, 15.0g-K kg^<-1>, 14.3g-Na kg^<-1>, 11.9g-Ca kg^<-1>, 8.78g-Mg kg^<-1>, 3.82g-Ti kg^<-1>となり,全体の98.7%を占めた.他の10元素の中央値は,2.15g-N kg^<-1>, 1.43g-P kg^<-1>, 705mg-Mn kg^<-1>, 394mg-Ba kg^<-1>, 140mg-V kg^<-1>, 125mg-Sr kg^<-1>, 90.5mg-Zn kg^<-1>, 24.5mg-Cu kg^<-1>, 14.3mg-Ni kg^<-1>, 0.42mg-Se kg^<-1>であった.この値は,日本の農耕地土壌の元素組成の代表値とみなされた.土壌型別では,黒ボク土でAl, Fe, C, N濃度が比較的高く,沖積土でSi, K, Ba濃度が比較的高いこと,また赤黄色土でCa, Mg, Na濃度が極めて低いことが示された.土地利用別では,畑土壌の方が水田土壌よりもAl, Fe, C, Ca, Mg, Ti, N, P, Mn, V, Se度が有意に高くSi, K, Ba濃度が有意に低かった.ここで,ほぼ同一地点で採取された25組の水田・畑土壌についてはどの元素濃度も有意差はなかったため,上記の違いは管理よりも土壌型の違いによるものと判断された.地域別では,元素組成データに基づくクラスター分析により,1)沖縄2)北海道・東北・関東・中国・九州,3)北陸-中部・近畿・四国の3グループに分かれることが示された.以上の知見は,持続的な食料生産や環境保全の推進のための基礎情報として重要であると結論された.
著者
米原 典史 竹村 元秀 横瀬 敏志 小池 勇一 古山 昭
出版者
奥羽大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では神経因性疼痛の発症機序および治療方法を検討するため、神経因性疼痛を誘発する動物モデルを作成し、神経因性疼痛にたいする各種神経栄養因子(酸化型ガレクチン、血小板由来神経栄養因子(BDNF)、アルテミン)の効果を調べた。坐骨神経結紮により、結紮側(左側)で熱刺激に対する逃避時間の短縮(痛覚過敏)が生じた。結紮部位に神経栄養因子を塗布した群では、生理食塩水(生食)塗布群に比べ熱刺激に対する痛覚過敏の発症(逃避行動時間の短縮)が著しく遅延した。特に、酸化型ガレクチン塗布群では、結紮直後から28 日目にかけて結紮側の逃避行動の延長(鎮痛効果)が観察された。アルテミンおよび血小板由来神経栄養因子(BDNF)塗布群では、痛覚過敏は抑制されたが、酸化型ガレクチンとは異なり鎮痛効果は認められなかった。
著者
川本 智史
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.637, pp.697-702, 2009-03-30 (Released:2009-11-24)

This paper will investigate the relationship between the court ceremonies of the Rum Seljuk dynasty and architecture in medieval Anatolia. Until now, the study of the architectural history of the era has concentrated on the records and interpretations of visual elements such as ornamentation of buildings. Here, however, I will employ textual sources to reveal the functional elements of Rum Seljuk-era architecture. The text especially provides us detailed informations on court ceremonies, including descriptions of the buildings and spaces where they were conducted. The lack of written architectural documents in medieval Anatolia enhances the importance of the text.
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.564-575, 2007 (Released:2007-01-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では,投稿規定の概要と投稿者の資格など11の記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。
著者
谷 憲一
出版者
くにたち人類学会
雑誌
くにたち人類学研究 (ISSN:18809375)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.24-40, 2015

本論文は、相対化の複層性という観点から、アサドの世俗主義批判を捉えなおし、「コスモロジー」(世界観、信念、広義の宗教、近年では存在論として名指されてきた対象)研究におけるその意義を検討する。まず浜本による信念の生態学というアプローチとその問題点を指摘する。次に存在論的転回で言及される、ストラザーンとヴィヴェイロス・デ・カストロによる二項対立を通じた戦略で2種類の相対化が試みられていることを確認する。それを踏まえながら、アサドの議論を浜本による信念や儀礼に関する議論と比較することで、アサドの議論においては、人類学が依拠する世俗主義という前提に関する批判が含まれていることを指摘する。最後に、アサドの世俗主義批判の人類学的意義を考察し、「コスモロジー」研究の可能性を提示する。
著者
小林 芳規
出版者
南都仏教研究会
雑誌
南都仏教 (ISSN:05472032)
巻号頁・発行日
no.91, pp.1-18,図巻頭4p, 2008

7 0 0 0 OA 国史叢書

著者
国史研究会 編
出版者
国史研究会
巻号頁・発行日
vol.土佐物語二 四国軍記, 1914
著者
明仁 坂本 勝一
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.100-112, 1989
被引用文献数
1

The striped goby was characterized by having more than 50 scales in a longitudinal row and 2 black longitudinal bands from the head to the tail. It has been regarded as 1 species since Tomiyarna (1936) grouped several nominal species into one, <I>Tridentiger trigonocephalus</I> (Gill, 1858). But detailed study has revealed that it can be classified into 2 separate species, <I>T. trigonocephalus</I> and <I>Tridentiger bifasciatus</I> Steindachner, 1881, on the basis of the difference mainly in the forms of the sensory canals and pectoral fins and in the coloration. <I>T. trigonocephalus</I> has been collected from Hokkaido to Kyushu in Japan, and in Korea, China, and Hong Kong abroad. It has immigrated into both California, U.S.A., and New South Wales and Victoria, Australia. <I>T. bifasciatus</I> has been collected in the same area as <I>T. trigonocephalus</I> in Japan, and in the Soviet Union, Korea, China, and Taiwan abroad. Both species inhabit brackish and sea water with stony bottoms, and are often found in the same place. However, <I>T. trigonocephalus</I> has seldom been found in very dilute brackish water, and <I>T. bifasciatus</I> has not been found in undiluted sea water. The type specimen of <I>T. trigonocephalus</I> has not been found, but the identification to <I>T. trigonocephalus</I> was decided on the basis of the closeness of the numbers of the 2nd dorsal and anal fin rays to those of the original description, which were 14 and 13, respectively. In addition, the type specimen was collected in the port of Hong Kong, where the water is not diluted and is unlikely to be suitable as habitat for <I>T. bifasciatus</I>.
著者
山野 善正 仲原 貴生 三木 英三 合谷 祥一
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.1033-1037, 1991-11-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

包丁と超音波カッターで切断した測定試料について,切断方法の違いによる試料への影響を,クリープメーターを用いて粘弾性を測定し,写真機及び電子顕微鏡により観察したところ,次の結果が得られた.(1) カステラ,チーズでは,超音波カッターと包丁の切断方法の違いにより,瞬間弾性,遅延弾性,遅延粘性,定常粘性に差が認められた.特にカステラでは,その差が大きく,スポンジ状食品では,超音波カッターは非常に有用であると考えられる.(2) かまぼこでは,超音波カッターと包丁での切断方法の違いによる,明確な差は認められなかった.(3) カステラ,キュウリの切断表面の電子顕微鏡観察では,超音波カッターと包丁の切断方法の違いにより表面の凹凸に差が認められた.しかし,チーズ及びかまぼこでは,切断方法の違いによる,表面の凹凸の差は認められなかった.
著者
上西 浩司
出版者
鳥羽商船高等専門学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

【研究目的】本研究では、日本の大学における教務担当職員の新たな役割の実際を調査・分析し、当該役割の一般化を試みる。【研究方法】2007年の上西・中井・齋藤の調査からは、教務担当職員の継続従事年数が長いか、関連部門内を異動する機関・組織において「ゼネラリスト志向」ではなく専門性についての萌芽があると仮定できた。このため、当該機関・組織の教務事務責任者に対して業務内容、知識・技能等にっいて、教員との役割分担を視野にいれたインタビューを実施する。【研究成果】教務担当職員の継続従事年数が長いか、関連部門内を異動する機関・組織の教務事務責任者からは、1)大学教育改革にはベテランの教務担当職員が必要である、2)ベテランの教務担当職員とは、卒業要件等照合、関係法令確認、教務データ管理、講義室等施設・設備管理等の業務に熟知していて、それを卒なくこなし、後輩に指導ができる人である、3)教務担当課長に教務経験のない者がなるのは関連知識・スキルがないためむずかしく、なった場合、本人が大変苦労し、大学にとっても研修コストや業務低下等のリスクが増すと指摘された。このことからは、当該教務事務責任者は大学職員の「専門」の一分野として教務事務をとらえているということができる。つまり、教務担当職員が従来行ってきた教員支援業務としての教務事務について、大学職員の「専門」の一分野として捉えなおし、教職協働における教務担当職員の"新たな"役割と位置づけることができるのではなかろうか。今後は、「専門」としての教務事務の確立のため、体系的に編まれた教務事務の標準テキストの作成が必要となるう。