著者
二上 季代司
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.395, pp.114-127, 2013

Transition to the negotiated commission regimefrom fixed one and to the registration system from the licensing system in securitiesbusiness has entered the field of view in 1990s,at the same time the unbundling of securitiesbrokerage business has begun. In this paper, Ishow that the unbundling of these securitiesbusiness has been in the background the transitionto economic maturity from high-growth economy.
著者
山本 萌絵 鬼沢 武久
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.151, 2013

本論文では、衣服の印象という観点からコーディネート生成に関する知見を得るための予備実験と、得られた知見を元にシステムが実際に出力したコーディネートの評価を行う。 予備実験により、衣服の印象に関する2つの因子の抽出と、印象空間の構築を行い、印象空間内で「同じ印象」「似た印象」「異なる印象」「反対の印象」に属する2つのトップス(インナ、アウタ)を合わせたときに受ける印象の関係を調べる。更にこの結果を元にして、着たい服の印象を入力としたコーディネートを出力し、評価する実験を行う。
著者
清水 如代 門根 秀樹 久保田 茂希 安部 哲哉 羽田 康司 山崎 正志
出版者
南江堂
雑誌
別冊整形外科 (ISSN:02871645)
巻号頁・発行日
vol.1, no.75, pp.249-252, 2019-04-25

は じ め に 脊髄損傷に伴う完全下肢麻痺患者における歩行再建のために,歩行支援ロボットが臨床応用されている.トレッドミル据えつけ型ロボットのLokomat(Hocoma社)や,外骨格型装着ロボットであるReWalk(ReWalk Robotics社)などが知られている.これらはあらかじめ決められたプログラムに基づく歩行で筋活動電位の取得できない完全麻痺患者でも使用できる反面,受動的な歩行となり麻痺患者の運動意図を反映しにくいものとなる. ロボットスーツHybrid Assistive Limb(HAL,Cyberdyne社)1)は,装着者の神経筋活動を感知することのできる生体電位センサをもつ外骨格型装着ロボットである.重度麻痺症例で筋活動が微弱であっても,生体電位センサにより感知できる点が,他のロボットにない最大の特徴である.われわれは,随意的筋活動が得られない症例であっても「四肢を動かしたい」という運動意図により随意的に麻痺肢を動かすために,本来の主動筋ではない残存筋にセンサを貼り,トリガーとして選択する方法を開発した.この方法をheterotopic Triggered(異所性のトリガーを用いた)HAL(T-HAL法)2~4)と名づけ,完全麻痺者を対象に麻痺肢の随意運動訓練を行っている.本稿では,T-HAL法について概説をする.
著者
Takeshi Takahashi Toshi Oka Hirokazu Iwana Tamotsu Kuwata Yoshiro Yamamoto
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.1557-1560, 1993-09-23 (Released:2008-02-08)
参考文献数
27
被引用文献数
47

In order to elucidate the interaction of lactic acid bacteria with the immune system, immune responses to the lactic acid bacteria, Bifidobacterium longum and Lactobacillus acidophilus, were examined in mice fed with each organism. In mice fed with B. longum for more than 8 weeks, an antibody response was detected to the cytoplasm of B. longum, but not to the cell wall. On the other hand, in mice fed with L. acidophilus for more than 6 weeks, an antibody response was detected to both the cytoplasm and cell wall of L. acidophilus. Moreover, feeding each organism for 2 weeks enhanced the proliferative response of Peyer's patch (PP) cells to the cell fraction against which the serum antibody was detected. However, this was not found with spleen cells. These results suggest that mucosal stimulation by lactic acid bacteria may induce a systemic immune response to them.
著者
Haruki Kitazawa Takeshi Shimosato Masanori Tohno Tadao Saito
出版者
Japan Society for Lactic Acid Bacteria
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.11-20, 2005-06-01 (Released:2012-09-24)
参考文献数
61
被引用文献数
5 6

Many works on the biological functions of dairy lactic acid bacteria (LAB) have contributed to the application of LAB in functional foods and supplements in the global market. More recently, the new term “immunobiotics”, has been proposed to identify probiotic bacteria that promote health through activation of intestinal immunity from those with strictly local immunity, and expected for an appropriate evolutionary development. We have studied specific effector molecules and their receptor targets. Recently, we found that immunostimulatory AT oligonucleotide (AT-ODN), but not CpG ODN, from Lactobacillus gasseri JCM 1131T triggered. immune responses via Toll-like receptor 9 (TLR9), which has been identified as a particular receptor for bacterial DNA containing the specific sequence pattern of unmethylated CpG dinucleotide. Through the discovery of TLR9, possible molecular mechanisms in immune responses through bacterial DNA have been rapidly revealed in mice. Recently, we found that ATODN from Lactobacillus gasseri, possibly induces immunoactivation in Peyer's patches (Pps)via TLR9. We demonstrated that TLR9 is a receptor for not only CpG but also for non-CpG AT ODN as a result of the induction of nuclear factor-κB (NF-κB) activation by gene reporter assay. This review describes our recent study on the immunostimulatory activity of LAB via TLRs, especially TLR 9 and 2 and discuss future trends in the development of “Immunobiotic Foods” through intestinal immunoregulation mediated by “Immunobiotic” LAB via TLRs.
著者
菊田 千景 八木 万希子 里中 千恵
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.255-263, 2019 (Released:2019-04-24)
参考文献数
9

奈良県にある重症心身障害児・者施設では、摂食・嚥下障害者への食事として、常食に近い見た目で提供し、食べる直前にスプーンやフォークの背で押しつぶして食べやすくする「押しつぶし食」を提供している。本研究では、押しつぶしにより嚥下食としての適性が変化するのかを知るために、7種類の食材(白身魚ムース、エビムース、小松菜、白菜、人参、大根、絹ごし豆腐)を用いた押しつぶし食の物性測定、「特別用途食品嚥下困難者用食品の許可基準」、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」、「嚥下食ピラミッド」による評価を行った。その結果、どの料理も押しつぶし後の形態は摂食・嚥下障害者に適するものであることが確認された。以上より、食材別に押しつぶしの有用性を見出すことができた。
著者
福井 典代 武本 歩未 大塚 美智子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.59, 2018

<b>目的 </b>服装評価についてはSD尺度やリッカート尺度を用いて一般的に測定されているが,官能量と布の物性値との関係を明らかにした研究は見られない。本研究では,一対比較法を用いて上衣のゆるみの見え方を測定して,布の力学特性との比較を行い,それらの関係性を明らかにすることを目的とした。<br><b>方法 </b>(1)ジョーゼット,デシン,トロピカル2種類,タフタの計5種類のポリエステル平織白布を使用した。ドレープ法による剛軟度の測定を行うとともに,KESを用いて引張り剛性,せん断剛性を測定した。(2)実験衣はハイウエスト切り替えのギャザーチュニックとし,5種類の布を用いて同一デザイン・サイズのチュニックを製作して人台に着用させた。衣服の大きさ,美しさ,好みの評価について,5段階尺度により女子大生20名を対象として調査した。分析はシェッフェの一対比較法中屋変法を用いて算出した。(3)剛軟度に着目し,衣服の見え方と布の剛軟度との関係性を求めた。<br><b>結果</b> (1)衣服の大きさについて一対比較により分析した結果,タフタ,トロピカル,デシン,ジョーゼットの順に小さく見えた。美しさと好みは大きさと反対の結果になった。(2)衣服の大きさに関する官能評価と布の剛軟度との間に正の相関関係が得られた。美しさと好みに関しては,負の相関関係となった。以上の結果から,ギャザーのある本実験衣では布が柔らかいほど体型が小さく,美しく見えるということが実証された。
著者
藤倉 直樹 横山 達朗 増田 幸則 鹿田 謙一 田中 作彌
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.108, no.5, pp.267-274, 1996 (Released:2007-02-06)
参考文献数
22
被引用文献数
2 2

麻酔開胸イヌにおけるジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬,塩酸エホニジピン(NZ-105)の心筋組織内酸素分圧に対する作用を検討し,その作用をニフェジピンおよびニソルジピンと比較した.心筋組織内酸素分圧は酸素電極を心筋に刺入することにより測定した.塩酸エホニジピン(10および30μg/kg)の静脈内投与はニフェジピン(1および3μg/kg)およびニソルジピン(1および3μg/kg)の静脈内投与と同程度に平均血圧を低下させた.塩酸エホニジピンは冠血流量を用量依存的に増加させ,ダブルプロダクトを用量依存的に減少させた.これと同様な効果がニフェジピンおよびニソルジピンにも認められたが,ニフェジピンのこれらに対する効果は一過性であった.塩酸エホニジピンによる冠血流量の増加作用はニフェジピンおよびニソルジピンよりも持続的であった.塩酸エホニジピンは用量依存的に心筋組織内酸素分圧を増加し,その作用は心筋外層側に比較し心筋内層側でより顕著であった.一方,ニフェジピンは心筋組織内酸素分圧に対しては有意な増加作用を示さず,ニソルジピンは心筋内層側の酸素分圧を有意に増加させた.塩酸エホニジピンによる心筋組織内酸素分圧の増加作用はニソルジピンよりも強く持続的であった.以上の成績から,塩酸エホニジピンは麻酔開胸イヌにおいて心筋外層側よりも内層側の酸素分圧を増加させ,この増加作用には持続的な酸素供給の増加および酸素需要の減少が関与していることが示唆された.
著者
藤倉 直樹 横山 達朗 増田 幸則 鹿田 謙一 田中 作彌
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.108, no.2, pp.39-48, 1996 (Released:2007-02-06)
参考文献数
27
被引用文献数
5 5

麻酔開胸イヌを用いて,ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬の塩酸エホニジピンの心筋酸素需給バランスにおよぼす効果をニフェジピンおよびニソルジピンと比較検討した.麻酔開胸イヌにおいて塩酸エホニジピン(30μg/kg)はニフェジピン(3μg/kg)およびニソルジピン(3μg/kg)と同程度平均血圧を低下させたが,その降圧効果はニフェジピンおよびニソルジピンよりも持続的であった.そのとき心拍数は塩酸エホニジピンおよびニソルジピンにより減少したのに対しニフェジピンでは逆に増加した.心筋酸素消費量は塩酸エホニジピン(30μg/kg)により投与初期に軽度増加したが,その後は有意な変化は認められず一過性の反応であった.一方,ニフェジピン(1および3μg/kg)では投与直後に有意な増加が認められたのに対しニソルジピン(3μg/kg)では有意な変化は認められなかった.しかし塩酸エホ=ジピン,ニフェジピンおよびニソルジピンはともに冠状静脈洞血流量を増加させ動静脈酸素濃度較差を減少させたことより,これらの薬剤はともに心筋への酸素供給を増加させることが示唆された.また塩酸エホニジピン,ニフェジピンおよびニソルジピンによりダブルプロダクトが減少したことより,これらの薬剤は心筋の酸素需要を減少させることが示唆された.以上の結果から,塩酸エホニジピンは心筋酸素消費量を一過性に増加させたが,持続的な酸素供給増加作用および持続的な酸素需要減少作用を示したことより,心筋酸素需給バランスを改善する可能性が示唆された.
著者
横山 達朗 藤倉 直樹 増田 幸則 鹿田 謙一 田中 作彌
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.108, no.6, pp.307-321, 1996-12-01 (Released:2011-09-07)
参考文献数
24
被引用文献数
3 3

左冠動脈前下行枝結紮により急性心筋虚血を惹起した麻酔開胸イヌの心血行動態および心機能におよぼすジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬, 塩酸エホニジピンの効果をニフェジピンおよびニソルジピンと比較検討した.塩酸エホニジピン (10または30μg/kg) またはニソルジピン (1または3μg/kg) は冠動脈結紮10分前に, ニフェジピン (1または3μg/kg) は冠動脈結紮3分前にそれぞれ静脈内投与し, 冠動脈結紮50分後まで観察した.塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは用量依存的に, 総末梢血管抵抗および血圧を減少させ, 心拍出量および心筋局所血流量を増加させた.冠動脈結紮により虚血領域における局所血流量減少および心筋壁運動異常が認められ, さらに末梢血管抵抗がほとんど変化しないにも拘わらず血圧および心拍出量の減少が認められた.塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは, 虚血領域における局所血流量減少および心筋壁運動異常を抑制する傾向が認められた.冠動脈結紮による全身循環動態の変化に対して, 塩酸エホニジピン, ニフェジピンまたはニソルジピンは異なる影響をおよぼした.溶媒投与群との比較において塩酸エホニジピン (30μg/kg) は, 心筋虚血中, 心拍数, 血圧および末梢血管抵抗を低値に, 心拍出量を高値にそれぞれ維持した.ニソルジピン (3μg/kg) によっても同様な作用が認められたが心拍数の減少は認められなかった.ニフェジピン (3μg/kg) は冠動脈結紮による全身循環動態の変化に対してほとんど影響をおよぼさなかった.以上の結果より, 塩酸エホニジピンは心筋酸素需要を減少させることにより虚血による心機能障害を抑制する効果を有することが示唆された.
著者
西谷 正
出版者
九州歴史資料館
雑誌
九州歴史資料館研究論集 (ISSN:09101314)
巻号頁・発行日
no.35, pp.1-19,巻頭1p, 2010
著者
西谷 正
出版者
九州歴史資料館
雑誌
九州歴史資料館研究論集 (ISSN:09101314)
巻号頁・発行日
no.36, pp.巻頭1p,1-13, 2011
著者
西谷 正 甲元 眞之 山本 輝雄 中橋 孝博 田中 良之 宮本 一夫 中園 聡
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1994

平成8年度は、本研究3個年計画の最終年度に当たるので、過去2年間にわたって実施した調査成果を総合的にまとめ上げることを主眼とする研究を実施した。そのため、収集した膨大な調査資料を改めて整理、分析するとともに、研究成果報告書の原稿を執筆した。その間、支石墓研究会も開催し、第15回をもって最終回とした。その際、中国の遼東半島や朝鮮の西南海岸部・済州島の支石墓について補足し、また、日本の出土遺物として重要な供献小壺についても研究の現状を把握した。その結果を要約すると、支石墓は中国の東北地方から朝鮮の全地域において、主として青銅器時代に築造された。中国では、いわゆる石蓋土壙墓が支石墓を考える上で重要である。おそらく中国で成立した卓子形の支石墓は、朝鮮の西北部にまず伝播した後、変容を遂げながら南部地方へと波及し、碁盤形支石墓を生んだ。朝鮮の全域で独特に発達した支石墓は、いうまでもなく、もともと巨大な上石とそれを支える支石からなることに特徴があるところから名づけられた墳墓である。ところが、最近の調査例のように、実に多種多量の形式が見られるようになってくると、形式分類もひじょうに複雑なものとならざるをえない。それでもなお、共通点として指摘できるのは、巨大な上石を使用していることであるのに対して、支石をもたないものもけっして少なくないのである。そこで、巨大な上石の下にある墓室の構造を基準として形式分類を試みた。日本の支石墓は、縄文時代終末期から弥生時代中期にかけて、北部九州を代表する墓制の一つである。上石の下部に埋葬施設としての土壙・甕棺・配石などがある。古くは、土壙の場合が多いが、新しくなると甕棺が多くみられる。甕棺を埋葬施設とする点は、日本独自の特徴である。支石墓の存在形態を見ると、大規模な群集を示さず、数基ないし十数基からなる。
著者
李 淳鎮 永島 暉臣慎 西谷 正
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.78-85, 1968-03