著者
元李杲撰
出版者
翁小麓刊
巻号頁・発行日
vol.[10], 1638
著者
森田 英利 坂田 亮一 加藤 行男 久松 伸
出版者
麻布大学
雑誌
麻布大学雑誌 = Journal of Azabu University (ISSN:13465880)
巻号頁・発行日
vol.5/6, pp.176-181, 2003-03-31

亜硝酸ナトリウム(NaNO_2),塩化ナトリウム(NaCI)あるいは数種類の抗生物質で処理したベロトキシン産生大腸菌(VTEC)O157:H7の3株から,ベロトキシン(VT)1型と2型の放出量を定量した。VTEC O157:H7のうち,2株がVT1型とVT2型の両者を産出し,1株がVT2型のみ産出した。VTEC O157:H7をNaNO_2(最少発育阻止濃度である6,000mg/L)で処理したがVT1型およびVT2型の放出量は増加しなかった。NaNO_2由来の一酸化窒素(NO)の抗菌メカニズムを明らかにするために,NaNO_2で処理したVTEC O157:H7の細胞を77Kでの電子常磁性共鳴吸収(EPR)法に供した。その結果,g値2.035と2.010のEPRシグナルを検出し,細胞内に鉄硫黄タンパク質とNOが反応して形成されたジニトロシル鉄硫黄錯体が存在した。またATPの合成も阻害されていた。このことから,NaNO_2出来のNOは細胞内に入り,呼吸鎖に関与する酵素を不活化したものと考えられた。
著者
奥田 進一
出版者
拓殖大学政治経済研究所
雑誌
拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究 = The review of Takushoku University:politics, economics and law (ISSN:13446630)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.83-98, 2018-03-15

江戸時代から明治期にかけての農村において,全国的に「地割制」という土地慣行が存在したことが知られている。これらは明治の地租改正とその後の耕地整理事業とともに急速に姿を消すが,沖縄では昭和最末期まで存在していたことが確認されている。これは,沖縄の地割制と本土の地割制とに差異があることを意味しているとともに,沖縄ではなぜ地割制が最近まで存在していたのかという疑問をも意味している。そこで,本稿では,本土と沖縄の地割制とを分けて史的に精査して,前者は石高制とともに発生生成してきたものであるのに対して,後者は石高制とは無縁のものであったことを実証し,さらに沖縄においては「家」制度が確立しなかったために,「家」制度を基盤としない地割制が往古より存在し,それが比較的今日まで残存するに至ったということを検証した。つまり,古くからの沖縄の家族制度を明らかにするとともに,それに基づく独特の農地利用慣行について,主に法学的見地から解明したものである。
著者
斉藤 美香 齋藤 暢一朗
出版者
札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
雑誌
札幌学院大学心理学紀要 = Sapporo Gakuin University Bulletin of Faculty of Psychology
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.1-12, 2019-02-15

本研究は援助要請行動を促進する目的で作成されたメンタルヘルス教育プログラム(講習)の受講後に援助要請行動が促進された学生と促進されない回避型の学生の個人要因の違いを検討した。調査方法は大学生250名に受講前後の援助要請行動と自己肯定感,自己隠蔽,レジリエンス,コーピング尺度からなる質問紙を実施した。分析の結果,従来の情報提供中心の心理教育プログラムでは,自己肯定感の高い人,社交性の高い人,意味づけや課題解決型ストレスコーピングスタイルを持っている人には一定の効果が得られた。しかし,自己肯定感および社交性の低い人,他者の目を気にする恥意識の強い人に対しては,これらの個人要因に影響を与えるような効果的なプログラム構成の検討が必要であると考えられた。This study examined the differences in individual factors of students whose Help− Seeking Behaviors were promoted and those who did not promote after mental health education program (lecture) created to promote Help− Seeking Behaviors. In the survey method, we conducted a questionnaire consisting of 250 university students' Help−Seeking Behaviors and self−positivity, self−concealment, resilience, coping scale before and after mental health education lecture. Results indicated that the conventional psychological education program focusing on information provision has certain effects for people with high self−efficacy, highly sociable persons, people with meaning and problem−solving stress coping style. However, for people with low self−efficacy and low sociability, those with strong embarrassment who care about the eyes of others, it is necessary to consider more effective program composition that will affect these individual factors.論文
著者
池谷 航介 原田 新
出版者
岡山大学教師教育開発センター
雑誌
岡山大学教師教育開発センター紀要 (ISSN:21861323)
巻号頁・発行日
no.9, pp.251-257, 2019-03-20

本研究は,現状の支援体制が「大1コンフュージョン」等の解消や緩和にどの程度寄与できているのかについて検討することを目的とした。2018年12月に実施した調査では,大学生活が1年半以上経過した2年目の学生を対象に,「大1コンフュージョン」項目群と,既存の相談先,意欲低下領域尺度,単位取得状況を聞き,その相関について分析と考察を行った。この結果,単位取得に影響が少ない範囲で対処できている学生は,戸惑いや困難が生じた場合,友人や家族等を中心に相談し,援助要請をすることによって深刻な状況を回避していると推察された。また,「大1コンフュージョン」が継続している学生は,友人や家族を中心とした援助を得ながらどうにか必要な単位取得は進められている場合であっても,大学や学業に対する意欲が低下する状況になっていると考えられた。
著者
今永 典秀
出版者
The Academic Association for Organizational Science
雑誌
組織学会大会論文集 (ISSN:21868530)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.332-337, 2018 (Released:2018-12-27)
参考文献数
8

The focus is on a knife industry, one of the traditional local industries in Seki, Gifu Prefecture. I consider the case of Nikken Cutlery Co., Ltd., one of the small and medium enterprises, whose business successor made innovation using crowdfunding. After working for several years as an engineer at a big enterprise, the business successor joined the company for business succession. After exchanging constructive ideas with younger employees there, the successor developed a new product. Then, utilizing crowdfunding, the person sold the new product in new markets. This action is a thinking process to take advantage of "effectuation", starting actions from means already possessed, acting to positively aim at constructing new partnerships that were not originally anticipated and creating the environment, which I found it to be an inspiring approach. In addition, utilization of crowdfunding may contribute to reform of corporate culture and promotion of new business. Utilization of crowdfunding in traditional industries in the local area can be one of the useful ways in which business successors make innovation and reform an organization.
出版者
巻号頁・発行日
vol.69 甲州新府城,
著者
野村 卓志 林 左和子 岡田 建志 ライアン ジャック 井出 直樹 ノムラ タカシ ハヤシ サワコ オカダ タケシ ライアン ジャック イデ ナオキ
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
no.19, pp.151-156, 2019-03-31

図書館にeBookサービスを導入することにより、図書の貸出等の管理を容易にし、さらに利用者の利便性を上げる効果があるとされている。本学図書館へのeBook導入へ向けての試行として、eBookを複数の講義で学生に利用させた上でアンケート調査を行った。eBookは2社のシステムを利用し、その比較を行った。他大学の事例と比較しつつ、本学の図書館にeBookサービスを導入するときの特徴や問題点、さらに講義環境に求められる特性について論じた。

1 0 0 0 Tinel徴候

著者
長尾 聡哉
出版者
三輪書店
雑誌
脊椎脊髄ジャーナル (ISSN:09144412)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.297-299, 2015-04-25

Tinel徴候とは,末梢神経損傷が回復途上にあることを示す徴候であり,銃創後の末梢神経損傷手術例について初めて報告がなされた.第一次世界大戦中にあたる1915年,ドイツの生理学者Paul Hoffmann(1884-1962)とフランスの神経学者Jules Tinel(1879-1952)によって相次いで報告されたことから3,11),ドイツ語圏ではHoffmann-Tinel徴候とも呼称されている.前述の文献によれば,同徴候は「神経走行に一致した部位を末梢側から中枢側へ指で軽く叩打していくと,神経線維の再生部位に一致して異常感覚を生じる」と記載されており,Hoffmannは異常感覚をeine prickelnde Empfindung(チクチク感)と表現し,英訳者であるBuck-Gramckoらはcreeping sensationと訳している4).また,Tinelは異常感覚をfourmillement(蟻走感)と表現し,Kaplan7)はこれをtinglingと英訳している. 本徴候は,知覚神経再生の際に軸索の再生が髄鞘の再生に先行するため,先端は無髄で機械的刺激に対して鋭敏であることに起因すると考えられている.本徴候は受傷後早期には出現せず,受傷後3〜4週から出現する.経時的に末梢へ移動し,中枢側から軽減していく場合は神経再生の進行を意味し,本徴候が移動せずに同じ部位に留まっている場合は再生が進まず損傷部に神経腫が形成されていることを示唆する.また,長期にわたって本徴候が出現しない場合は,末梢神経の機能再生は期待できず,予後が不良であることを意味している.
著者
櫻本 美輪子 姫野 友美 美濃口 健治 渡邉 直人 小林 秀子 小関 隆 木原 令夫 藤原 美千代
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.1123-1131, 1997-11-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25

起立性調節障害 (以下, OD) は, 小児喘息に高率に合併することが指摘されている。我々は, 成人発症の気管支喘息 (以下喘息) 患者42例 (男性14名, 女性28名) について, ODの合併頻度及び各種パラメーターの有意差について検討した。【方法】ODの診断は, OD症状についてのアンケート調査と, 起立試験の結果を総合して行った。【結果】 (1) 対象者の64.3%にODの合併を認めた。(2) OD(+)群とOD(-)群の2群間において, 喘息の罹病期間, FEV_<1.0>, %FEV_<1.0>, 血清IgE値, 血中テオフィリン濃度, 及び喘息の重症度に有意差はなかった。(3) 同2群間において, 起立試験陽性率及びその測定値に有意差がなかった。(4) 起立試験陽性者は陰性者に比べて血中テオフィリン濃度が有意に高かった。また喘息の重症度が増すほど起立試験陽性率が高い傾向があった。【結論】成人発症の喘息患者には, ODが高頻度に合併していることが明らかとなった。従って, 喘息の診断と治療を進める際には, OD様の自覚症状についても, 検討する必要があると思われた。
著者
小田 宗宏 桑田 有
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.11, pp.565-567, 2004-11-20 (Released:2017-10-10)
参考文献数
14

生活の向上や環境衛生の改善により生活習慣病やアレルギー性疾患が多くなっている. そのため, 日常的に利用できる食品が, 健康維持や疾病予防改善に対して貢献することに大きな期待が寄せられている. 食生活では, 摂取カロリーや栄養バランスなどに配慮することが重要であることは勿論であるが, 食品あるいはその成分で保健効果や安全性が科学的に実証されたものについては, それらを適切に摂取していくことも生活習慣病予防の観点からは重要なことである. 2. 整腸食品の主な有効成分とその機能 我が国では, 1991年に特定保健用食品制度が制定されて以来, 2003年末までに398品目が「特定保健用食品」の表示許可を受けている. これら食品の中で, 保健の用途として整腸作用を訴求する品目数は193品目にのぼり, 特定保健用食品のほぼ半数を占めている. いずれも「お腹の調子を整える」等の旨を表示できる食品として厚生労働省より表示許可を受けていることから, これらを整腸食品ということができる.
著者
Koji Kawamata Kenta Oku
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, 2019-04-11

We propose Roadscape-based Route Recommender System (R3), which provides diversified roadscape-based routes. Given starting and destination points, R3 provides four types of roadscape-based routes: rural-, mountainous-, waterside-, and urban-prior routes. To reduce the computational cost, we propose a coarse-to-fine route search approach that consists of a roadscape-based clustering method, roadscape cluster graph, coarse-grained route search, and fine-grained route search. We evaluated the performance of R3 using network data for real roads. The experimental results qualitatively show the validity of the generated roadscape clusters by comparing them with Google satellite maps and Google Street View images. The results also show the validity of the roadscape-based route recommendations. Furthermore, the results show that using a coarse-grained route search can significantly reduce the route search time. Finally, we quantitatively evaluate R3 from the perspective of users. The results show that R3 can appropriately recommend roadscape-based routes for given scenarios.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.27(2019) (online)------------------------------

1 0 0 0 OA 撫州府志20卷

著者
明蔡邦俊等纂
巻号頁・発行日
vol.[4], 1634