著者
山口 洋介 三宮 真智子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.113-116, 2013

本研究では,思考過程を推測するための新たな手法として,「タイピング思考法」を提案し,その有効性について検討した.タイピング思考法とは,「課題遂行時に,頭の中で考えている内容を,そのまま即時にコンピュータにタイピング(キーボード入力)する」という手法である.大学生および大学院生10名を対象に,タイピング思考法を実施してもらった後,アンケートへの回答を求めた.その結果,参加者は自身の思考内容をプロトコル上におおむね反映できたと報告し,困難感も比較的小さいことが示された.さらに,得られたプロトコルをもとに,創造的思考方略を抽出・分類した結果,多様な側面が見出だされた.
著者
今井 公太郎 藤井 明
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.42.3, pp.457-462, 2007-10-25 (Released:2017-02-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本論稿は、障害物の配置された平面におけるボロノイ図を、現実的で簡単な計算機アルゴリズムにより、近似的に求める方法を提案している。アルゴリズムには、多数のランダムな母点を元に作図したドローネ網(rDn)を用いる。rDnにより平面をセグメント化し、迂回距離を測定することにより障害付ボロノイ図の近似解を求めている。そのため、利用するrDnの等方性と歪の安定性を計算機実験により検証している。また、厳密解が求まる単純な事例において、実験により障害付ボロノイ図の近似解を求めている。これを厳密解と比較して得られた境界の信頼性を分析し、この方法の有効性を示している。そして自由形状の障害物が配置された事例に対して障害付ボロノイ図を作図している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1547, pp.58-60, 2010-06-28

「3、2、1、ゼロ」——。4月1日、ビックカメラ有楽町店では、女優の成海璃子さんらを迎え、NTTドコモの新端末発売イベントが開催された。カウントダウンの終了とともに披露されたのは「エクスペリアX10」。スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンとソニーが50%ずつ出資する英国の携帯電話メーカー、ソニー・エリクソンが開発した。
出版者
金澤醫科大學十全會
雑誌
金澤醫科大學十全會雜誌
巻号頁・発行日
vol.41, no.09, pp.2818-2828, 1936-09-01
著者
藤村 響男
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.7, no.Suppl.10, pp.A38-A44, 2008 (Released:2011-05-18)
参考文献数
10

ADは,免疫学的にはTh2ドミナントな疾患で,抗原に対するTh1/Th2応答の変動によって臨床経過が異なる。我々は以前,難治性AD患者が水痘や麻疹感染後にAD症状が数ヶ月にわたって改善する現象を解析し,この軽快現象は感染ウィルスを排除するために皮疹部において産生されたIL-12が,ダニ抗原応答性Th2細胞に作用しサイトカイン産生パターンがTh2タイプからTh1タイプにスイッチしたためと結論づけた(J Allergy Clin Immunol;100:274-282,1997)。これらを背景として今回,コンビ株式会社機能性食品事業部の協力を得てIL-12産生刺激能の強い乳酸菌株を選定し,動物実験と臨床試験によりアレルギー疾患に対する乳酸菌の効果を検討した。
著者
吉田 茂利 大畑 映利子 増田 健幸 岡田 早苗 宮崎 洋二 山下 哲郎 保井 久子
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.214-220, 2010-11-10 (Released:2014-09-12)
参考文献数
16
被引用文献数
5

徳島県の伝統的な乳酸発酵茶である阿波晩茶から分離された熱処理Lactobacillus plantarum FG4-4 株(FG4-4)の抗アレルギー作用及びそのメカニズム解析を行った。アトピー性皮膚炎モデルマウスであるNC/Nga マウスを0.05% FG4-4 添加餌群(0.05% 群)、0.5%FG4-4 添加餌群(0.5% 群)と、FG4-4 無添加餌群(cont 群)の3 群に分けた。餌投与開始15 日後に塩化ピクリル(PiCl)を用いて初回免疫を、その4 日後より、週1 回の塗布により連続免疫を行った。経時的に皮膚症状のスコアと耳介部の肥厚及び血中総IgE 量を測定した。その結果、血清中総IgE 量、皮膚スコア及び耳介部の肥厚は0.05% 群及び0.5% 群で有意に抑制された。また、89 日目に解剖し、脾臓及びパイエル板細胞培養を行い、その上清中のサイトカイン及びIgE 抗体量をELISA 法にて測定した。その結果、FG4-4 投与群(0.05% 群及び0.5% 群)の脾臓及びパイエル板細胞においてIgE 産生能は有意に抑制され、Th1 型サイトカイン(IL-12 及びIFN-γ)産生能は有意に増加した。さらにパイエル板細胞においてTh2 型サイトカイン(IL-4)産生能の有意な減少が認められた。また、FG4-4 投与両群の脾臓及びパイエル板細胞においてIL-10 産生能の有意な増加、IL-17 産生能の有意な抑制が確認された。これらの結果から、FG4-4 の経口摂取はTh1/Th2 バランスを改善し、IgE 産生を抑制することによって抗アレルギー作用を有することが示唆された。さらに、FG4-4は制御性T 細胞の亢進及びTh17 細胞の抑制を誘導し、アトピー性皮膚炎を軽減する事も示唆された。
著者
安武 芳紘 小田 謙太郎 吉田 隆一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.579-589, 2008-02-15

分散環境では複数のプロセスが通信をするため,メッセージの全順序保証を利用した通信は不可欠である.また,さまざまな実行環境が存在し,環境はたえず変化するため,最適な全順序保証プロトコルをあらかじめ選択することは困難である.そこで,環境変化へ動的に適応する全順序保証プロトコルが求められる.従来の適応的全順序保証プロトコルは悲観的全順序保証プロトコルを基盤にしている.そこで本論文では悲観的手法に加えて楽観的手法も対象とした適応方法を提案する.適応方法を楽観的手法にまで広げたことにより,異なる手法のプロトコルを動的に選択し環境変化に適応することが可能である.2 つの手法のコストを比較した場合,楽観的手法はメッセージの送信頻度に影響を受けやすく,悲観的手法は通信遅延の影響を受けやすい.適応的選択は,時々刻々変化する実行環境に対して,順序付けコストが最小の手法を選択することになり,これを実現するために,それぞれの手法に対して順序付けコストを評価し比較する方法を提案する.また,メッセージの全順序保証を維持するため,楽観的手法を考慮したプロトコルの切替え方法を提案する.例としてTime Warp とABCAST を対象としたコスト評価・比較,切替えについて具体的に述べ,本方式の有効性をシミュレーションにより検証する.
著者
首藤 伸夫
出版者
東北大学
雑誌
津波工学研究報告 (ISSN:09167099)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.101-136, 1992-03
被引用文献数
10
著者
佐貫 浩一 松岡 彰 中村 克巳 中川 裕二 新庄 信英 国司 善彦 河合 伸也
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.517-518, 1990-10-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
5

Pyarthrosis of the knee was treated in 11 patients by arthroscopic lavage and debridement. There were 4 men and 7 women patients whose ages raged from 8 months to 80 years. Staphylococcus aureus was cultured in 5 knees. Four patients were caused by the injection of steroids. There were no recurrences. Arthroscopy can aid in establishing the diagnosis and implementing the appropriate treatment when a septic knee is suspected.
著者
永野 光朗
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.468-473, 1994

個人における被服行動の様式を客観的, 定量的, かつ簡便に測定するための質問紙尺度である「被服行動尺度」の作成を試みた.先見的に作成した64項目に関する男子大学生332名, 女子大学生431名の評定結果を性別に因子分析にかけ4因子を抽出した.これらの因子は男子, 女子ともほぼ類似したものであったので, 同様の因子構造をもつものと判断し, 被服行動尺度はこれらの因子の解釈をふまえて4つの下位尺度 (流行性尺度, 機能性尺度, 適切性尺度, 経済性尺度) から構成されるものとした.因子分析における各項目の因子負荷量と各尺度の内的整合性の検討 (Cronbachのα係数による) から, 各下位尺度毎に5項目を選定し, 合計20項目からなる「被服行動尺度」を作成した.
著者
諸葛蠡 撰
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],