著者
高取 和彦 長澤 心 長岡 博人
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要 第36回反応と合成の進歩シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.153, 2010 (Released:2010-11-03)

SmI2-induced cascade reaction involving reductive cyclization, Dieckmann condensation and lactonization has been developed in our laboratory, and applied to the total synthesis of (+-)-gibberellin A1. Herein, we report the further application of the reaction to the synthesis of antheridiogen-An, isolated from Anemia phyllitidis in 1971 by Nakanishi and coworkers, having unique tetracycic ring system with gamma-lactone. Our synthetic features for the challenging synthetic target were shown as follows. The CD ring was formed by SmI2-induced fragmentation reaction of the cyclopropane ring in the tricyclo[3.2.1.02,7]octane derivative, prepared by Michael-Michael-alkylation reaction. Formation of functionalized antheridane skeleton as a key step was achieved by application of the SmI2-induced reductive cyclization-Dieckmann condensation-lactonization of the keto diester as a intermediate.
著者
植田 勇人
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.11, pp.699-717, 2006-11-15
参考文献数
113
被引用文献数
5 8

東北日本弧と千島弧の間に形成された日高衝突帯の前縁部では,ジュラ紀末〜白亜紀の前弧海盆堆積物および付加体が広い面積を占める.これらは,初生的には広域的かつ低角なパイルナップ構造をとっていたと考えられる.ナップユニットは,一部に横ずれデュープレックスが形成されたほかは,主として褶曲による構造再配列を被っている.2つの主要な背斜構造のそれぞれで,軸を挟んで非対称な岩相分布を示すことから,これら背斜構造の地下に剥ぎ取り衝上断層のランプが推定される.イドンナップ帯周辺では未成熟な前弧地殻がめくれ上がっていると考えられ,落差10km近い大規模なランプによって持ち上げられたと推察される.日高主衝上断層は,このランプから派生したのであろう.一方神居古潭帯周辺では,恐らく落差4〜5kmのランプにより,低温高圧変成を受けた付加体と被覆層がアンチフォームを形成したと考えられる.

1 0 0 0 OA 天保撰要類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[294] 第百四 下 芝居之部 六,
著者
白幡 洋三郎
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.6, pp.57-73, 1992-03-30

福沢諭吉は慶応義塾に、それまでの日本の教育施設、寺子屋や私塾にはみられなかった校庭、つまり「運動場」や「遊園」を設けた。そしてブランコ、鉄棒、滑り台などの運動施設をつくって、塾生たちに運動をさせた。
著者
島野 正直
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.2-7, 2016-02-01 (Released:2018-07-02)
参考文献数
5

科研製薬株式会社は、財団法人理化学研究所(理研)をルーツにもつ製薬企業である。規模的には、いわゆる中堅であり、どちらかというと地味な企業であるが、ユニークな品揃えで社会に貢献し、堅実に成長している。医薬品業界は医療費抑制政策の大波に揉まれ始めており、予断を許さない状況であるが、今までに築いてきた基盤を大切にしながら新しいことに挑戦し、患者さんのアンメットメディカルニーズに応えられるように研究開発体制の強化を図っている。また、開発速度と開発頻度を上げるために、外部との共同研究、共同開発にも積極的に取り組んでいる。製薬産業は知識集約型産業と言われて久しいが、基本となるのは人である。計画や施策の実効性は、個々の研究員の能力と発想、そして達成意欲に掛かっている。一方で、医薬品の開発には長い年月が掛かるが、成功確度は高くない。規模的に多くのことはできない中で、何を行うかも問われている。

1 0 0 0 OA 御書附留帳

出版者
巻号頁・発行日
vol.第51冊,

1 0 0 0 平塚市史

著者
平塚市編
出版者
平塚市
巻号頁・発行日
1982
著者
奥乃 博 中臺 一博 水本 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.5, pp.401-404, 2012-05-01
参考文献数
7
被引用文献数
4

私たちが日常耳にする音は複数の音や背景雑音が混じった混合音である.実世界で音情報を活用するためには「聞き分ける」機能が不可欠である.聞き分けるセンサ技術は,インストルメンテーション(装置化)という観点から音を収録するデバイス(センサ)と収録音に対する処理ソフトウェアから構成される.本稿では,混合音のセンサ技術の動向を,ロボット聴覚とカエルの合唱の観測について解説を行う.混合音を聞き分けるという立場から,音源定位,音源分離,分離音認識に取り組むべきであると考え,音環境理解という研究を過去15年進めてきた.離れて聞くという技術は,ロボットでは不可欠の技術であり,ロボット聴覚に不可欠な機能を統合的に提供するソフトウェアHARKを開発し,公開している.HARKの設計思想から具体的な実装まで概観し,その応用として,音環境可視化技術と人ロボット共生学への応用について報告する.また,カエルの合唱機構を音を聞き分けて解析する応用では,フィールドで聞こえる様々な音のために,音響処理だけでは難しいので,近傍の音を拾ってLEDを光らせる「カエルホタル」を開発した.カエルホタルを多数並べて実際の田んぼで観測し,カエルの鳴き方の観測実験についても合わせて報告する.以上の報告を通して,混合音を聞き分ける技術が,今後重要な技術になることを提案する.
著者
我妻 勉 赤間 勉 奈良 真二 中井 龍一郎 小川 はる美 斎藤 裕 池田 俊一 松宮 茂樹 大瀧 静夫 神田 裕
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 43 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.431-436, 2001-09-01 (Released:2017-08-18)

In the course of our search for new antitumor agents from microorganisms, the fungus Acremonium sp. KY4917 was found to produce novel compounds. Two novel compounds, UCS1025A (1) and B (2), were isolated from the culture broth by chromatographic methods. Molecular formulae of 1 and 2 were determined to be C_<20>H_<25>NO_5 and C_<20>H_<25>NO_6 from HRFAB-MS data, respectively. Structures of 1 and 2 were elucidated on the basis of spectroscopic methods, mainly by detailed analyses of their NMR spectra. Absolute stereochemistry of 1 was established by an X-ray crystallographic analysis of the 3'-bromo derivative 3'. As a result of spectroscopic analyses and chemical transformations of 1, the unique chemical equilibrium of 1 was found out. Three tautomeric isomers of 1 have been identified to be ketone 1a in CDCl_3 by NMR analyses, enol 1b by an X-ray crystallographic analysis, and enedione 1c in an aqueous buffered solution, respectively. UCS1025A (1) exhibited antimicrobial activity against Gram-positive bacteria, Staphylococcus anreus, Bacillus subtilis and Enterococcus hirae, and Gram-negative bacterium, Proteus vulgaris with the MIC values ranged from 1.3μg/mL to 5.2 μg/mL, and antiproliferative activity against human tumor cell lines (A431 and MCF-7) with the IC_<50> values 55 μM and 21 μM, respectively. In contrast, UCS1025B (2) showed weak antimicrobial and no antiproliferative activity.
著者
田中 裕
出版者
神戸山手大学
雑誌
神戸山手短期大学紀要 (ISSN:13496808)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.B61-B69, 2004-12-20