著者
石井 哲夫
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.147-149, 2015-03-15

These examples are music classes of Elementary School of Zoonmod and Voranol in Mongolia. The elements of national music are adopted in these classes. Instruments what are used in these class are made from useless articles in some case. We ought to learn from them in Musical education in Japan.
著者
高井 幹夫 若村 定男
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.115-120, 1990-05-25
被引用文献数
3 1

施設ネギにおいてシロイチモジヨトウに対する高濃度の合成性フェロモン処理とライトトラップによる成虫捕獲の効果を現地実験と成虫の放飼実験により調べた。<br>1) 1987年7∼9月に行った現地実験では,10a当り合成性フェロモン剤500本で処理した場合,および同様の処理を行った上でライトトラップを設置して成虫を捕獲した場合,ほぼ1か月以内に幼虫密度は激減した。同100本で処理した場合には顕著な密度低下は起こらなかった。また,無処理区では幼虫密度は急増した。<br>2) 雌雄成虫の放飼実験により合成性フェロモン処理とライトトラップ点灯処理が交尾率に及ぼす影響を評価した。無処理の場合,第2夜までにすべての雌が交尾した。合成性フェロモン処理またはライトトラップ点灯処理の場合,第1夜の交尾率は20∼50%に,第2夜までの累積交尾率は35∼65%にそれぞれ抑制された。両方の処理を同時に行うと,雌の交尾率はさらに著しく低下した。<br>3) 合成性フェロモン処理による交尾率の低下は雌雄間の交信攪乱効果,そしてライトトラップによる交尾率の低下は雄成虫の大量捕獲効果(雄除去効果)によって引き起こされると考えられた。また,ライトトラップには雌成虫の捕獲による防除効果も考えられた。
著者
広重 佳治
出版者
Japanese Society for Physiological Psychology and Psychophysiology
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.217-225, 2012

本研究は軽度断眠(部分断眠)が睡眠のホメオスタシス調整を駆動するか否かを実験的に検証した。5名の参加者(19~25歳)は,4夜の自宅睡眠の観測後,睡眠実験室にて連続4夜の睡眠ポリグラフを受けた。就床時刻は第1夜,第2夜および第4夜を午後11時,第3夜を午前2時とした。起床時刻はいずれも午前7時であり,したがって第3夜は総就床時間が5 時間に制限された。レム睡眠関連の睡眠変数の点から実験夜をとおして第1夜効果(ストレス夜)の順応が見られたが,これと対照的に第3夜ではノンレム睡眠と脳波δ帯域パワが睡眠初期の3時間に有意に増えた。第3夜は眠気を除いて出眠後の睡眠感にも改善がみられた。本研究は不眠症改善に適用される睡眠制限療法にホメオスタシス調節が関与する可能性を支持する基本的証拠を提供するものと思われる。
著者
小泉 博義 寺島 卓 松田 和也 内記 陽一
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.185, 2008

管内鉛直上向き流中に設置したヒーターにより、流体を局所的に加熱する。ヒーター直後に設置したディフューザとレジューサにより、加熱に基づく浮力による加速を抑制し、拡散を促進させることにより流体温度を一様化する。このときの最大流体温度上昇?Tと管内流量Qの間に、Q < 1 mL/min の流量範囲で線形な関係が実験的に得られた。これにより、安価かつ保守の必要性の少ない微小流量計の実用化の可能性を示せた。なお、本流量計は、管内平均流速Um=0まで適用でき、流体の漏れ探知にも使用できる。
著者
丸山 雅和 長島 美幸 白瀬 昌宏 古屋 香 松田 訓弘 成田 孝行
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.107, 2006

今回、過去5年間におけるシリンジポンプ保守管理データについて、機器不具合事例をFMEA分析によって定量評価し、現シリンジポンプ中央管理体制に関して考察したので報告する。<br><b><方法></b> 保守管理データより発見し得たシリンジポンプ不具合の各事例に対し、当院独自に定義したFMEAワークシート及び評価点表を作成し、機器不具合の影響度、致命度、RPN(危険優先指数)を算出し、定量評価及び特性要因図を作成、現シリンジポンプ中央管理、保守管理体制における改善箇所の抽出とシリンジポンプの安全管理に向けた対策を考察した。<br><b><結果></b> 過去5年間の保守管理データより、RPN平均4.93、(最高値:16.8、最小値:0.308)、致命度平均975.5/6000(最高値:2160、最小値:96)影響度平均29.3/60(最高値:38、最小値:7)を得た。<br><b><考察・まとめ></b> 致命度、影響度、RPN(危険優先指数)を算出することにより明確な対策作成順序及び中央管理体制、保守管理法に関する対策を明瞭化することができた。当院における現シリンジポンプ中央管理体制は基本的に予防保守を行っておらず、発生不具合の致命度、影響度について診療を観点に入れて評価すると、評価内において下位にあったものでも診療においては無視できるものではないと思われた。<br> 今回のFMEA結果より中央管理・保守管理体制におけるシリンジポンプ予防保守の必要性または中央管理方法の改善は示唆されたものの、経済的要因やマンパワー等を考慮すると完全な予防保守は不可能であるのが現状である。今回の結果を更にいろいろな観点から分析し、より信頼性の高い体制を確立していくこと、及び保守管理データの評価を行いデータベースとして活用できるシステムの構築が望まれる。
著者
酒井 保良 吉田 正勝 難波 大二 佐藤雅明 森 隆彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.711-718, 1983-09-15

コンピュータハードウェアの信頼度の向上 障害診断時に必要となる保守知識の増大と多様化等に伴い 保守戦力の集中化と広域保守の必要性が高まってきている.本論文では 保守上の問題点を解決するためのハードウェア遠隔保守方式に関し 遠隔保守システム構成法 リモートアクセス機構 障害現象から過去の障害事例を検索する障害情報集中化機構について提案する.また 試作した遠隔保守システムを用いた実験結果から 障害の95%に対して不良個所を部品取替え単位のレベルで遠隔から指摘可能であることを示している.
著者
池田 真弓
出版者
慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター
雑誌
慶應義塾大学DMC紀要 (ISSN:21883424)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.58-62, 2016-03

1. はじめに2. 実験手法3. 実験結果4. 考察とまとめ
著者
江藤 宏美
出版者
日本看護科学会誌
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.30-39, 2001

本研究は, 家庭環境における生後1か月児を対象として, 夜間の睡眠・覚醒の行動観察を行い, 睡眠状態の特徴を明らかにすることを目的とした. 対象は36人の第一子, 正常児 (生後30.8日) で, 自宅における夜間の睡眠・覚醒状態の録画をビデオ録画法によって2夜連続行い, 第2夜のデータをプロトコールに従ってコード化し, 分析した.<BR>その結果, 1か月児の当該夜における睡眠の全体像は, 総録画時間のうち総睡眠時間はその約7割を占める7.4時間であった. 睡眠時間のうち浅い眠り (Active Sleep) と深い眠り (Quiet Sleep) のバランスは7: 3で, 浅い眠りの割合が多かった. 夜間の中途覚醒により分断される周期毎の睡眠期は, 平均124分であった. 睡眠変数の主成分分析により,「眠りの安定性」「眠りの深さ」の2成分が抽出された.「眠りの安定性」は [平均睡眠期],[睡眠率],[覚醒回数],[覚醒期のばらつき]の4変数から,「眠りの深さ」は[%QS],[%AS]の2変数からなっていた. 今回, 睡眠の必然的分断によっておこる, 1か月児の実際的な睡眠の特性を反映した新しい睡眠変数[平均睡眠期][覚醒期のばらつき]が採択された.<BR>今後は, これらの変数をさらに検討するとともに, 継続的な観察を通して, 乳児の睡眠・覚醒パターンを明らかにしていくことが重要であると考える. また, 今後の方向性として, この研究法をさらに進め, 夜間の睡眠や授乳に関わる母子の相互作用を明らかにする必要性が示唆された.
著者
和田 芳武
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.54-60, 1970
被引用文献数
4 4

コガタアカイエカの成虫は羽化, 交尾, 吸血, 産卵など一連の活動を主として夜間に行ない, その間に挿しはさまれる昼間には適当な場所に休止するという日周行動を営むが, その様相を解明する目的で1967年夏岡山県倉敷市近郊において色々な成虫休息環境を対象に1.5m立方の蚊帳をかぶせて定量的に採集する方法を用いて時間的観察を行なつた.その結果と, 前報の成績や今回の実験室内の羽化時刻, 雄の外生殖器反転の時間的経過, 吸血から産卵までの所要時間の観察結果などをまとめて次のような推定を行なつた.1)水田などの発生源における蛹から成虫への羽化は主として夜間, 深夜をピークとしておこり, 交尾は次の第2夜以後に行われ, 雌は第3夜以後に吸血し, 2日おいて第6夜以後に産卵する.成虫は原則として夜間は交尾, 吸血, 産卵などの活動をし, 一時的な休止を行うにすぎないが, 昼間は適当な休息場所で静止して過ごす.2)発生源の水田の稲叢には, 夜間は主として新たに羽化した雌雄のみが休息し, 雌はそのまま第2夜まで昼間休息するものが多いが, 雄は新たに羽化したものは翌朝までにかなりのものは飛び去り, 昼間休息しているものは成熟したあと再び帰つて来たものが多い.3)吸血源の近くの茂みには, 夜間吸血後の雌が翌朝まで多数休止している.その茂みが適当であればそのまま昼間も休息するが, おそらく通風や光が多すぎると朝には飛び去る.4)雌雄共, 甘蔗やイチゴの畑のように, 背の低い広葉で深い茂みには高密度に昼間休息する.そこには昼間あらゆる生理期の雌雄の成虫が採集され, 夜間にも若干の残留個体が見出される.
著者
山中 亮
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学学園論集 (ISSN:03857271)
巻号頁・発行日
vol.139, pp.97-105, 2009-03-25
著者
上地 佑衣菜 植村 立
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>降水の酸素の同位体比(δ<sup>18</sup>O)は、炭酸カルシウムやセルロースに保存されるために古気候のプロキシとして広く用いられている。しかし様々なプロキシの解釈は異なっており、それは各地域の降水の同位体比が複数の気候要素の影響を受けているからと考えられる。そこで本研究では、東アジアモンスーン地域における古気候のプロキシにおいて、降水の同位体比変動の解釈を明確にするために、沖縄島降水の同位体比変動を長期間測定し、気象データやENSO等の指標と比較した。過去7年間、沖縄島降水δ<sup>18</sup>Oに対するENSOの影響はみられなかったが、δ<sup>18</sup>Oの年平均は降水量と強い負の相関を示し、NAOと正の相関を示した。</p>
著者
新垣 耀平
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>洞窟内の<sup>222</sup>Rn濃度は、洞窟内外の様々な気象要因やカルストの地形と間隙率、土壌や岩石中のRaの含有量などが複雑に関与し変化する。一般的な洞窟では、洞窟内外の空気密度差により大気の循環が起こる。外気に比べ洞窟内部の空気密度が高くなる夏季は、<sup>222</sup>Rnは洞窟内に対流するため<sup>222</sup>Rn濃度が上昇し、空気密度が逆転する冬季は、外気の流入により強制的に換気され<sup>222</sup>Rn濃度が減少する季節変動がみられる。本研究では、南大東島にある星野洞を含む複数の洞窟について<sup>222</sup>Rn濃度の測定を行い、その変動特性を調べた。</p>
著者
井上 麻夕里 中村 崇 田中 泰章 鈴木 淳 横山 祐典 川幡 穂高 酒井 一彦 Nikolaus Gussone
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>本研究ではサンゴの骨格成長における褐虫藻の役割を明らかにするために、褐虫藻有りと無しのポリプ試料を作成し、温度、塩分、pCO2を調整した水槽で飼育した。飼育実験の後、ポリプ骨格について6種類の化学成分を分析した。その結果、海水のpH指標とされているU/Ca比についてのみ、褐虫藻有りと無しの間に有意な差が見られた。これは、褐虫藻有りのサンゴ体内のpHが上昇していることを示しており、これにより褐虫藻と共生関係にあるサンゴは骨格成長が早いことが分かった。</p>
著者
植村 立 喜納 悠大 大嶺 加菜子
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p>石筍中に含まれる流体包有物中の水の酸素同位体比は、過去の気温変動を直接推定できる点で重要なプロキシである。近年、各地の鍾乳石からの測定例が報告され始めている。しかし、一部のデータは天水線からの乖離を示しており、二次的影響等が指摘されているそこで本研究では、開発した分析手法と実際の石筍試料を用いて、同位体交換平衡の影響を評価した。加熱実験では、同じ深度における流体包有物の水の酸素同位体比は約30時間までの間にわずかに上昇し、その後は一定値を示した。モデル計算の結果は、限られた量の流体包有物中の水が、周囲の炭酸カルシウムの酸素と再平衡に達していることを示唆している。この結果は、氷期サイクル程度の気温変動では、酸素同位体交換の影響は小さく、過去の気温の推定には、ほとんど影響しないことを示唆している。</p>
著者
相澤 正隆 新城 竜一 岡村 聡 高橋 俊郎 米山団体研究 グループ
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.65, 2018

<p> 北部フォッサマグナ地域北東部に分布する米山層火山岩類(鮮新世-更新世)は,玄武岩から安山岩組成の火山岩からなり,5つの火山活動ステージに区分される.大部分の岩石は均質なSr, Nd, Hf同位体組成を示すが,第3ステージの岩石の一部は高Sr,低Nd,低Hf同位体組成を示し,分別結晶作用に加えて下部地殻物質の混染を受けた可能性がある.ただし,下部地殻の深度からもたらされた角閃石斑れい岩質捕獲岩は幅広いSr同位体組成を示すため,下部地殻の混染の程度を詳細に見積もるには,今後捕獲岩のHf同位体データを考慮して検討する必要がある.</p>