著者
米山 喜晟 Yoshiaki Yoneyama 桃山学院大学文学部(元)
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
国際文化論集 = INTERCULTURAL STUDIES (ISSN:09170219)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-90, 2010-10-20

In the introduction, I point out that the good effects of defeat are too much underestimated. To account for this fault, I extend the concept of the Montaperti Phenomenon (M. P.), and define it as a phenomenon which brings favorable results to the majority of the losers of a war or their adherents. In chapter 1, I treat cases in which the M. P. happened singly, and give as the first example the effects of the defeat of the navy of Wakoku (old Japan) at Baeg-chong-gang in Korea (663). After the defeat, Wakoku construcked a defense system, and prepared for attack by Tang and Silla. Besides, there took place the rebellion of Jinshin, and the new Emperor Temmu reformed the constitution of Wakoku drastically, changing Wakoku into Nippon (new Japan). Thus the defeat in Korea brought good effects to the history of Japan. I also show several other examples of this type of M. P. In chapter 2, I treat cases in which the M. P. happened doubly. First I choose the case of Siena after the defeat at Colle di Val'Elsa. This defeat changed Siena drastically and brought about the Goverment of the Nine, which governed the city very well and developed it into one of the most charming cities in the world. The M. P. in Siena followed that of medieval Firenze, about which I have written several times. In chapter 3, I suggest that when a closed area is conquered by a strong power, if the power chooses a policy of endurance, there occurrs often the M. P. To test this hypothesis, I show the examples of the Edo Bakufu and the Mongol Empire. Thus, I prove the importance of the good effects of defeats, which were sometimes indispensable for the building of civilizations.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年01月27日, 1941-01-27
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.154, pp.172-175, 2006-02

日経BP社は2月1日から3日まで,東京ビッグサイト(東京都江東区)においてIT関連の総合展示会uNET&COM 2006vを開催する。u情報システムゾーンv,uネットワークゾーンv,uセキュリティゾーンvの3ゾーンで,約250社の企業・団体の展示やデモを見ることができる。 企業情報システムの構築・運用をテーマにしている情報システムゾーンには,80社を超える企業・団体が出展する。
著者
樋口 俊郎 古谷 克司 山形 豊 武田 幸三
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.501-506, 1992-03-05
被引用文献数
3

A pocket-size electro-discharge machine of which electrode-feeding is done by using two piezoelectric elements has been developed. One piezo makes inertial force for the Impact Drive Mechanism (IDM). The other piezo adjusts a gap length between an electrode and a workpiece, or forces an electrode to vibrate. To improve the machining performance of the pocket-size electro-discharge machine, forced vibration of an electrode (Vibration method) and the electrode-feeding with fine step of 10 nm (Interpolation method) are examined by using the additional piezo. By the vibration method, the machining time is decreased to 67 % of that without the additional piezo. By the interpolation method, which can make the resolution of the precise positioning mechanism utilizing the IDM finer, the machining time is decreased to 74 %.
著者
折原 茂樹 目黒 忠道
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学医学雑誌 (ISSN:03858367)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.21-30, 2006-03-25
被引用文献数
1

大学生の生活習慣と健康意識などとの関係をみるために,大学生を被験者として,「日常生活調査」,「疾病経験・相談者調査」,「健康意識調査」の3種の質問紙調査を実施した.その結果,(1)「日常生活調査」質問紙より「規則的生活リズム因子」,「生活習慣妨害因子」,「健康生活習慣因子」を,(2)「疾病経験・相談者調査」質問紙より「健康サポータ因子」,「疾病経歴因子」を,(3)「健康意識調査」質問紙より「健康将来展望因子」,「健康楽観因子」,「生活習慣不安因子」,「健康情報希求因子」をそれぞれ抽出した.(4)「健康楽観因子」以外の因子に性差がみられた.(5)住居別(自宅通学者と自宅外通学者)の差がみられた因子は「規則的生活リズム因子」,「生活習慣妨害因子」であった.(6)各因子得点間では「規則的生活リズム因子」と「生活習慣不安因子」との間に相関があった.(7)「生活習慣調査」調査の各因子に関連した「健康意識調査」調査等の各因子と,関連しない因子を認めた.(8)学年差では,「規則的生活リズム因子」と「健康楽観因子」で学年差がみられた.
著者
冨永 千珠 木下 美奈 山本 順子 竹之内 美樹 福山 國太郎
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.164, 2010

(背景)<BR>当病棟は日常生活自立度(寝たきり判定基準)でB・Cランクの褥瘡発生ハイリスク患者が多い。褥瘡発生率が低下した要因を分析し、得られた今後の課題について報告する。<BR>(対象)<BR>2007年1月~2009年12月に褥瘡発生した当病棟患者<BR>(方法)<BR>褥瘡発生原因(部位、自立度、バスタオル・横シーツの使用状況、ベッドアップ角度)の分析と対策を行い褥瘡発生数の変化を記録した。<BR>(結果)<BR>2007年に発生した褥瘡は仙骨9件、踵7件、その他10件。2008年は仙骨12件、踵2件、尾骨4件、その他11件。2009年は仙骨2件、その他5件。当初はバスタオルを使用した体位変換や横シーツ使用が見られ、体圧分散寝具の不適切な使用や、不充分な体位変換により仙骨・尾骨部に湿潤・摩擦・ずれが生じた例や、踵の除圧不足も見られた。また、経管栄養施行中の過度なベッドアップ、背抜きや除圧不足、脆弱な皮膚のケア不足も見られた。その他に酸素カヌラによる耳介圧迫、弾性ストッキングによる膝窩圧迫、手指・足趾の拘縮による圧迫も見られた。<BR> 踵部除圧チェックや横シーツの使用中止、バスタオルなしの体位変換実技指導を導入し、経管栄養施行中のベッドアップ適正化、スタッフへの予防策の継続指導・教育を行った。<BR> 酸素カヌラ固定の工夫や弾性ストッキングのしわ伸ばし、手袋や5本指靴下の着用を徹底した。2009年には踵部除圧が徹底され、バスタオルなしの体位変換の円滑な実施が実現された。<BR>(考察)<BR>スタッフへの実技指導や継続教育により褥瘡予防への意識が向上し褥瘡発生が減少したと考える。今後はベッドアップ時の背抜きや除圧、撥水・保湿クリーム塗布徹底で更に減少すると考える。<BR>(まとめ)<BR>スタッフ全員が褥瘡予防の重要性を認識し実施することが褥瘡発生減少につながるため、定期的勉強会や継続指導・教育を行うことが今後の課題である。

1 0 0 0 OA Neuromodulation

著者
深谷 親 山本 隆充
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.137-142, 2016 (Released:2016-02-25)
参考文献数
20

機能的神経疾患の原因を考えるうえで皮質-線条体-視床-皮質ループ (CSTCループ) という概念が注目されている. 大脳皮質から大脳基底核, 視床に至る経路にそれぞれ運動, 認知, 情動に関する回路が近接して存在し, 連携して活動しているという考えである. このループの機能障害が関与していると考えられる疾患として, パーキンソン病, ジストニア, 強迫性障害, トゥレット症候群などが挙げられる. これらの疾患では, 運動, 認知, 情動のどの回路が主に障害されているかで疾病としての表現型も異なってくる. 脳深部刺激療法のターゲットは, CSTCループのいずれかの部位に設定されることが多い. したがって, 運動, 認知, 情動といった機能を個々に切り離して治療することは難しい. パーキンソン病に対する視床下核の刺激により情動面の変化が生じることがあるのはよく知られている. こうした現象は, 健常者においても気分のよいときには行動も快活になり, 気分が落ち込んでいる時は頭も働かなくなるといった経験からも理解できるであろう. CSTCループを基盤とした考えは, 脳深部刺激療法の理論背景となるだけではなく, 最前線の臨床の場でも役立つ可能性が高い. 運動には, 高い認知症予防効果やうつの改善効果があり, パーキンソン病の進行を遅らせることが知られている. また前向きで安定した情動は不随意運動を改善し, 運動療法が痛み認知を改善させることも報告されている.
著者
寺沼 浩 村井 宏隆
出版者
特定非営利活動法人日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.81-93, 2009-02-28
被引用文献数
1

近年,コンポジットレジンの接着性の向上や患者の審美的要求の高まり,Minimal Intervention(MI)の概念などから,コンポジットレジンを用いた審美修復が多用されるようになってきている.より高度な審美修復を行うための一つとして,周囲の色がコンポジットレジンに与える影響を考慮した色調選択が重要であると思われる.審美的要求の高まりから充填に使用されるコンポジットレジンも,積層して使用するものやカメレオン効果により,より天然歯の色調に近い修復が可能になった.しかし,実際に色調を調和させるためには,さまざまな条件を踏まえたシェードの選択や形態の回復が必要であり,熟練が要求される.そこで今回,コンポジットレジンの色調に有彩色が与える影響について実験を行った.本実験には,コンポジットレジンとしてエステライトΣ(トクヤマデンタル),ビューティフィルII(松風),フィルテック_<TM>シュープリームDL(3M ESPE,USA),テトリックセラム(Ivoclar Vivadent,Liechtenstein)のA3色,背景として標準白色板と黒色板,低発泡塩化ビニル板(アクリサンデー)の白,黒,黄,赤,青,緑を使用した.直径8mm,高さ1mmの円盤状試料を作製し,各背景の上に載せ,分光測色器Spectra Scan PR650(Photo research,USA)において,色の測定を行った.算出したコンポジットレジンの色調から背景のL^*値は,黒,赤,青,緑,黄,白の順に高くなり,a^*値は,赤で最大,緑で最小,b^*値は,黄で最大,青で最小であった.標準白色板と各背景との色差ΔE^*abは,白,緑,青,黄,赤,黒の順に高くなった.各コンポジットレジンにおいて,標準白色板上で測定した色調をコントロールとして各背景上で測定した色調から色差ΔE^*abを比較すると,4種類のコンポジットレジンともに,白,黄,赤,緑,黒,青の順に高くなった.背景の色差と異なる色の背景上におけるコンポジットレジンの色差に差を認めることから,背景の明度だけでなく彩度もコンポジットレジンの色調に影響を与えること,また色差からコンポジットレジンは,特に背景の赤あるいは緑色系の影響を受けにくいことが示唆された.
著者
鈴木 静 高橋 弘子 村山 正子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.625-632, 2006-01-01
参考文献数
7
被引用文献数
6

助産所におけるフリースタイル分娩の体験を記述することで, 分娩の達成感にいたる経緯を明らかにし, 助産の実践の場で活用し得る知識とすることを目的とした。産褥2〜6日の褥婦16名にインタビューを実施した。インタビュー実施期間は平成12年5〜8月で, インタビュー逐語録を元にして質的に分析した。分娩の達成感の構造は4個の大力テゴリーから形成された。すべてのカテゴリーの基礎となるのは【安心したお産】で, その上位に【楽しいお産】と【家族の出発としてのお産】がある。これらのカテゴリーが関係した結果, 分娩の達成感は【ゆるぎない自信】となった。1.【安心したお産】: 《助産師のケアへの安心感》《安心して産める環境》の2個の中カテゴリーよりなる。2.【楽しいお産】: 《自分の力を発揮する充実感》《お産のプロセスを楽しむ》の2個の中カテゴリーよりなる。3.【家族の出発としてのお産】: 《育児性が育つ》《家族の絆の強化》の2個の中カテゴリーよりなる。4.【ゆるぎない自信】: 《価値ある自分の発見》の1個の中カテゴリーよりなる。
著者
朝井 洋明 落合 洋文 Elouali Sofia
出版者
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
雑誌
Trends in Glycoscience and Glycotechnology (ISSN:09157352)
巻号頁・発行日
vol.29, no.168, pp.J41-J46, 2017-07-25 (Released:2017-07-25)
参考文献数
22

糖タンパク質性医薬品は、バイオ医薬品の中でも構造の複雑さが際立っている。要因は、糖鎖部分の多様性と複雑さである。我々は、翻訳後修飾で人為的制御が極めて困難な糖鎖部位を高純度・大量に調製できるようになった。さらに構造均一な糖鎖を任意の位置に付加する技術も構築した。これらの技術により、発現系での糖タンパク調製では極めて困難であった構造均一な糖タンパク調製が可能となった。また、新たな任意の位置への糖鎖導入も可能であるので、修飾位置とそれぞれの位置の糖鎖構造と糖鎖本数を適切に設計することで次世代型バイオ医薬品の創生も可能となった。