著者
渡辺 昭治
出版者
麻布大学
巻号頁・発行日
1976-04-26

薬剤の開発から各種実験等における実験動物科学のめざましい進展は近年特に著しいものがある。そこで著者は実験動物を用いFT-207〔N_1-(2-Tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil〕の実験的腫瘍に対する制癌効果に関する研究をする機会を得た。FT-207はラトビア共和国科学アカデミー会員のHillerらにより制癌剤として合成された化合物である。FT-207は各種の実験的腫瘍に有効であるとされ、また臨床例においても特に腺癌(主に胃癌および大腸癌)に効果を示し、FT-207は動物実験および臨床例での毒性、副作用(吐気、嘔吐、めまい、下痢等)はDuschinskyらにより、antipirimidine剤として合成された5-Fu(5-Fluorouracil)に比べきわめて少ないとされている。FT-207は白色の無晶形粉末でdimethyl formamideによく溶け、Chloroformおよびmethanolにやや溶けやすい、融点は164~169℃で分子量は200.17である。5-FuはDuschinskyによりantipirimidine剤として合成され、白色または微黄色の結晶で、ほとんど無臭、水、エタノールにわずかに溶ける。Heidelbergerらによって著しい制癌効果を有することが報告された。作用はformate-C^14のDNAのチミジン酸へのとりこみを阻害することからDNAの生合成を阻害するといわれている。臨床的にはとくに大腸癌に有効であり、副作用として悪心、嘔吐、下痢、脱毛、血便、白血球減少などが頻発するといわれている。分子量は130,08である。FT-207の作用は生体内において徐々に抗癌作用のある活性物質に変換されDNAの合成阻害を示す。血中および組織内濃度が長時間持続すると共に毒性面においても低毒性であり、優れた抗腫瘍効果を発揮する。FT-207が本邦に始めて導入されたのは1970年1月であり、この時より日ソ共同での研究が開始され、著者は実験動物により毒性実験を実施し、これを基にして各種実験的腫瘍を用いて効力実験を行ない、あわせて生体内分布、排泄、代謝実験を実施した。 1. 毒性実験 マウス及びラットを使用した急性、亜急性及び慢性毒性実験の結果、FT-207は5-Fuに比べて毒性が低く、薬用量の約3倍投与による催奇型実験においても安全性が立証された。 2. 効力実験 FT-207の実験的腫瘍に対する制癌効果については、4n-Ehrlich carcinoma、Sarcoma180、Sarcoma37をマウスに、吉田肉腫、AH-130及びローダミン肉腫をラットにそれぞれ移植し、移植24時間後からFT-207をマウス及びラットにそれぞれ腹腔内投与及び経口投与した。そして腹水腫瘍抑制実験、固型腫瘍抑制実験及び延命効果実験を実施した。その結果、腹水腫瘍抑制実験では腹腔内投与においてSarcoma37に対し効果がみられた。固型腫瘍抑制実験では、腹腔投与において4n-Ehrlich carcinoma、Sarcoma180、Sarcoma37、AH-130、ローダミン肉腫の実験的腫瘍に対し効果がみられた。また経口投与においては吉田肉腫、AH-130において効果がみられた。延命効果実験では腹腔内投与において、Sarcoma37に効果がみられ、経口投与ではSarcoma180、Sarcoma37にそれぞれ効果がみられた。この様にFT-207は固型腫瘍に効果を示し、かつ副作用も極めて低い制癌剤であることが分った。著者はさらにFT-207坐剤投与における転移肝腫瘍の形態的変化を観察した。 最近転移癌の化学療法等による治療法が注目されるようになった。しかし転移肝腫瘍の治療法となると現在のところ確実に完治せしめ得る方法はない。治療法としては転移巣と共に肝を切除する方法、放射線治療等が行なわれているがあまり効果的でないようである。そこで残されたのは化学療法による治療法である。著者は、白色家兎の転移性肝腫瘍に対する化学療法を行ったところ、意義ある結果を得た。すなわち、著者は徳島大学医学部(井上教授)より家兎のB.P腫瘍をゆずりうけ、B.P腫瘍細胞数と肝腫瘍生に関する基礎的実験より、B.P腫瘍細胞数1.0×10^3個を盲腸上腸間膜静脈より注入する事により、転移肝腫瘍を発生させる事に成功した。そこでFT-207投与群5羽、FT-207無投与群5羽にそれぞれB.P腫瘍細胞を家兎の盲腸上腸間膜静脈より1.0×10^3個を注入し、肝へ転移せしめ、転移後28日目に肝を摘出し、転移肝腫瘍を形態的(肉眼的、病理組織学的)に比較した。肉眼的にはFT-207坐剤投与した家兎はFT-207坐剤無投与家兎に比べてB.P腫瘍数が少なく、B.P腫瘍の大きさもFT-207坐剤投与した方が著じるしく小さく、縮小効果を示した。 組織学的にはFT-207坐剤投与した家兎はFT-207坐剤無投与家兎に比べてB.P腫瘍組織と肝の正常組織との間にみられる細胞の反応層が広く、B.P腫瘍組織の増殖を抑制していることがわかる。FT-207を経直腸的に投与する坐剤が開発され、その血中濃度の推移から経口投与におとらぬ効果が期待され、経口投与不能症例に有用であると考えられる。又、中野等の行なったFT-207の使用経験でも扁平上皮癌に著効例がみられたと報告しておる。岡崎等は有効率の低かった腺癌の肝転移例の治療成績がFT-207の導入により向上したと述べている。 これらの事より本剤は投与方法が簡便で他の制癌剤に比べ長期にわたり投与でき、今後利用価値の高まる薬剤と考えられる。 3. Bioassay法によるFT-207の体内分布、排泄及び代謝実験 実験動物を用いFT-207の生体内動態をBioassay法で検討した結果、本剤は血中及び組織中で長く存在し、尿中への排泄も5-Fuに比べ著しく遅れる。更に長時間留まった本剤は徐々に抗菌性及び抗癌性の強い活性物質に転換されていく。特に経口投与において、この性質は助長される。FT-207及びその活性物質の長時間持続性は、5-Fu投与の際にはみられない特性であって、5-Fuよりも制癌作用の持続時間が長くなることを期待させるもので、臨床面での治療法を考える場合、その投与方法などに大きな示唆を与える。活性物質として5-Fu、FuR、FuRMP等に代謝され、これらの活性物質が制癌作用を示すものと考えられる。活性化は肝において最も強く、特に腫瘍組織内に活性物質が極めて高値にしかも長時間認められることは注目に値する所見である。
著者
渡辺 昭治
出版者
麻布獣医科大学
巻号頁・発行日
1976

薬剤の開発から各種実験等における実験動物科学のめざましい進展は近年特に著しいものがある。そこで著者は実験動物を用いFT-207〔N_1-(2-Tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil〕の実験的腫瘍に対する制癌効果に関する研究をする機会を得た。FT-207はラトビア共和国科学アカデミー会員のHillerらにより制癌剤として合成された化合物である。FT-207は各種の実験的腫瘍に有効であるとされ、また臨床例においても特に腺癌(主に胃癌および大腸癌)に効果を示し、FT-207は動物実験および臨床例での毒性、副作用(吐気、嘔吐、めまい、下痢等)はDuschinskyらにより、antipirimidine剤として合成された5-Fu(5-Fluorouracil)に比べきわめて少ないとされている。FT-207は白色の無晶形粉末でdimethyl formamideによく溶け、Chloroformおよびmethanolにやや溶けやすい、融点は164~169℃で分子量は200.17である。5-FuはDuschinskyによりantipirimidine剤として合成され、白色または微黄色の結晶で、ほとんど無臭、水、エタノールにわずかに溶ける。Heidelbergerらによって著しい制癌効果を有することが報告された。作用はformate-C^14のDNAのチミジン酸へのとりこみを阻害することからDNAの生合成を阻害するといわれている。臨床的にはとくに大腸癌に有効であり、副作用として悪心、嘔吐、下痢、脱毛、血便、白血球減少などが頻発するといわれている。分子量は130,08である。FT-207の作用は生体内において徐々に抗癌作用のある活性物質に変換されDNAの合成阻害を示す。血中および組織内濃度が長時間持続すると共に毒性面においても低毒性であり、優れた抗腫瘍効果を発揮する。FT-207が本邦に始めて導入されたのは1970年1月であり、この時より日ソ共同での研究が開始され、著者は実験動物により毒性実験を実施し、これを基にして各種実験的腫瘍を用いて効力実験を行ない、あわせて生体内分布、排泄、代謝実験を実施した。 1. 毒性実験 マウス及びラットを使用した急性、亜急性及び慢性毒性実験の結果、FT-207は5-Fuに比べて毒性が低く、薬用量の約3倍投与による催奇型実験においても安全性が立証された。 2. 効力実験 FT-207の実験的腫瘍に対する制癌効果については、4n-Ehrlich carcinoma、Sarcoma180、Sarcoma37をマウスに、吉田肉腫、AH-130及びローダミン肉腫をラットにそれぞれ移植し、移植24時間後からFT-207をマウス及びラットにそれぞれ腹腔内投与及び経口投与した。そして腹水腫瘍抑制実験、固型腫瘍抑制実験及び延命効果実験を実施した。その結果、腹水腫瘍抑制実験では腹腔内投与においてSarcoma37に対し効果がみられた。固型腫瘍抑制実験では、腹腔投与において4n-Ehrlich carcinoma、Sarcoma180、Sarcoma37、AH-130、ローダミン肉腫の実験的腫瘍に対し効果がみられた。また経口投与においては吉田肉腫、AH-130において効果がみられた。延命効果実験では腹腔内投与において、Sarcoma37に効果がみられ、経口投与ではSarcoma180、Sarcoma37にそれぞれ効果がみられた。この様にFT-207は固型腫瘍に効果を示し、かつ副作用も極めて低い制癌剤であることが分った。著者はさらにFT-207坐剤投与における転移肝腫瘍の形態的変化を観察した。 最近転移癌の化学療法等による治療法が注目されるようになった。しかし転移肝腫瘍の治療法となると現在のところ確実に完治せしめ得る方法はない。治療法としては転移巣と共に肝を切除する方法、放射線治療等が行なわれているがあまり効果的でないようである。そこで残されたのは化学療法による治療法である。著者は、白色家兎の転移性肝腫瘍に対する化学療法を行ったところ、意義ある結果を得た。すなわち、著者は徳島大学医学部(井上教授)より家兎のB.P腫瘍をゆずりうけ、B.P腫瘍細胞数と肝腫瘍生に関する基礎的実験より、B.P腫瘍細胞数1.0×10^3個を盲腸上腸間膜静脈より注入する事により、転移肝腫瘍を発生させる事に成功した。そこでFT-207投与群5羽、FT-207無投与群5羽にそれぞれB.P腫瘍細胞を家兎の盲腸上腸間膜静脈より1.0×10^3個を注入し、肝へ転移せしめ、転移後28日目に肝を摘出し、転移肝腫瘍を形態的(肉眼的、病理組織学的)に比較した。肉眼的にはFT-207坐剤投与した家兎はFT-207坐剤無投与家兎に比べてB.P腫瘍数が少なく、B.P腫瘍の大きさもFT-207坐剤投与した方が著じるしく小さく、縮小効果を示した。 組織学的にはFT-207坐剤投与した家兎はFT-207坐剤無投与家兎に比べてB.P腫瘍組織と肝の正常組織との間にみられる細胞の反応層が広く、B.P腫瘍組織の増殖を抑制していることがわかる。FT-207を経直腸的に投与する坐剤が開発され、その血中濃度の推移から経口投与におとらぬ効果が期待され、経口投与不能症例に有用であると考えられる。又、中野等の行なったFT-207の使用経験でも扁平上皮癌に著効例がみられたと報告しておる。岡崎等は有効率の低かった腺癌の肝転移例の治療成績がFT-207の導入により向上したと述べている。 これらの事より本剤は投与方法が簡便で他の制癌剤に比べ長期にわたり投与でき、今後利用価値の高まる薬剤と考えられる。 3. Bioassay法によるFT-207の体内分布、排泄及び代謝実験 実験動物を用いFT-207の生体内動態をBioassay法で検討した結果、本剤は血中及び組織中で長く存在し、尿中への排泄も5-Fuに比べ著しく遅れる。更に長時間留まった本剤は徐々に抗菌性及び抗癌性の強い活性物質に転換されていく。特に経口投与において、この性質は助長される。FT-207及びその活性物質の長時間持続性は、5-Fu投与の際にはみられない特性であって、5-Fuよりも制癌作用の持続時間が長くなることを期待させるもので、臨床面での治療法を考える場合、その投与方法などに大きな示唆を与える。活性物質として5-Fu、FuR、FuRMP等に代謝され、これらの活性物質が制癌作用を示すものと考えられる。活性化は肝において最も強く、特に腫瘍組織内に活性物質が極めて高値にしかも長時間認められることは注目に値する所見である。
著者
戸出 英輝 采見 憲男 川口 安郎 多比良 和基
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.385-391, 1977-02-25 (Released:2011-03-08)
参考文献数
11

FT-207 was activated to 5-FU by microsomal drug-metabolizing enzyme in the liver, and 5-FU was converted to F-β-alanine etc. in the microsomal supernatants or to FuR etc. in the nucleus.After administration of FT-207, 5-FU activated in the liver was released into the blood and then transferred to the tumor tissues.On the other hand, in experiment of the rat treated with CCl4 in vivo and of the activation of FT-207 by several tissues in vivo, it was observed that FT-207 was activated in the lung, the kidney and spontaneously besides the liver.After administration of 3H-FT-207, the radioactivities were incorporated as FUMP into the RNA fraction of tumor cells.Based on these results, we postulated that FT-207 was activated to 5-FU mainly in the liver, partially in the lung, the kidney enzymatically and in whole bodies spontaneously, was transferred to the tumor tissues and remarkably inhibited the RNA and DNA synthesis.
著者
藤井 節郎 中村 芳正 武田 節夫 森田 健一 佐藤 俊幸 丸中 照義 川口 安郎 采見 憲男
出版者
The Japanese Cancer Association
雑誌
GANN Japanese Journal of Cancer Research (ISSN:0016450X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.30-44, 1980-02-29 (Released:2008-10-23)
参考文献数
14

The metabolism, antitumor activity, and acute toxicity of 5-fluoro-1, 3-bis-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (FD-1) were investigated in animals, compared with 5-fluoro-1-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (FT). It was found that after oral administration of FD-1, the level of 5-fluorouracil (5-FU) was maintained higher and longer than after administration of FT, and that a large amount of 5-FU was released from FD-1 by liver microsomal drugmetabolizing enzymes or spontaneous hydrolysis via 5-fluoro-3-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (3-FT) and FT. FD-1 had a significant activity against the solid form of Ehrlich carcinoma, sarcoma-180, hepatoma AH130, Yoshida sarcoma, Walker carcinosarcoma-256, and leukemia L1210 and P388, but not the ascitic forms, and it produced greater inhibition of tumor growth than FT. The acute toxicity of FD-1 was less than that of FT.
著者
安田 行寛 東郷 常夫 采見 憲男 渡辺 昭治 播磨 耕介 鈴江 崇志
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.1171-1178, 1973-08-25 (Released:2011-03-08)
参考文献数
9
被引用文献数
1

N1-(2-Tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil (FT-207), a new antimetabolic anticancer agent synthesized in USSR, was studied on antimicrobial activity in vitro and distribution, excretion and metabolism in vivo.The results obtained were as follows.1) Antimicrobial activityFT-207 showed fairly active against Micrococcus flavus ATCC 10240, Sarcina lutea PCI 1001, Staphylococcus epidermidis and Staphylococcus aureus 209 P, but in general the activity was inferior to that of 5-FU.2) DistributionBy the intravenous administration of FT-207, 400mg/kg, in normal and AH-130 bearing rats, the concentration of FT-207 in serum and tissues maintained measurably until 16-24 hours.On the other hand, the active substances (5-FU, etc.) from FT-207 detected at 1-4 hours and peaked at 4-16 hours in tissues.3) Urinary excretionFT-207 and its active substances were excreted in urine for a long time, and the recoveries of FT-207 for 48 hours in rats, mice and rabbits were 12-18%.4) MetabolismIn normal and AH-130 bearing rats, the main active substance from FT-207 administrated intravenously was 5-FU.
著者
久世 公堯
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1054, pp.101-104, 2000-08-21

7月30日、金融再生委員長の職を辞することを、中川秀直官房長官にお伝えしました。 第2次森内閣で初入閣を果たし、しかもそごうや瑕疵担保問題など重要案件のひしめく金融再生委員長という職務に就き、私なりの一歩を踏み出そうとする時だっただけに、1カ月足らずという短い期間で辞職を決断せざるを得なかったことは残念です。

1 0 0 0 OA 大恕騒動記

著者
小寺玉晁
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
安田 行寛 東郷 常夫 采見 憲男 渡辺 昭治 播磨 耕介 鈴江 崇志
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
日本化学療法学会雑誌 (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.1171-1178, 1973

N<SUB>1</SUB>-(2-Tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil (FT-207), a new antimetabolic anticancer agent synthesized in USSR, was studied on antimicrobial activity <I>in vitro</I> and distribution, excretion and metabolism <I>in vivo</I>.<BR>The results obtained were as follows.<BR>1) Antimicrobial activity<BR>FT-207 showed fairly active against <I>Micrococcus flavus</I> ATCC 10240, <I>Sarcina lutea</I> PCI 1001, <I>Staphylococcus epidermidis</I> and <I>Staphylococcus aureus</I> 209 P, but in general the activity was inferior to that of 5-FU.<BR>2) Distribution<BR>By the intravenous administration of FT-207, 400mg/kg, in normal and AH-130 bearing rats, the concentration of FT-207 in serum and tissues maintained measurably until 16-24 hours.<BR>On the other hand, the active substances (5-FU, <I>etc</I>.) from FT-207 detected at 1-4 hours and peaked at 4-16 hours in tissues.<BR>3) Urinary excretion<BR>FT-207 and its active substances were excreted in urine for a long time, and the recoveries of FT-207 for 48 hours in rats, mice and rabbits were 12-18%.<BR>4) Metabolism<BR>In normal and AH-130 bearing rats, the main active substance from FT-207 administrated intravenously was 5-FU.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1059, pp.33-35, 2000-09-25

東京の最高気温が33度に達した9月3日。東京・有楽町にある「そごう東京店」の閉店セールには炎天下にもかかわらず、開店前から約3500人が長蛇の列を作った。 この日の売り上げは過去最高の4億円に上り、通常の日曜日の約10倍。だが残念ながら、この"異常現象"を消費回復の証左だと、手放しで喜ぶ向きは少なかっただろう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.58-62, 2002-11

ローコストで商品を効率良く売りさばく情報活用ノウハウに磨きをかけ、競合を突き放す。 「生活に密着した商売を続けてきた結果、自然と伸びているだけ」。藤原秀次郎社長はさらりと言いのける。百貨店や総合スーパーなどで衣料品の売上高が前年割れを続けるなか、しまむらは新規の出店攻勢でこの34年間、売り上げを伸ばし続けてきた。
著者
本田 和也 新井 嘉則 加島 正浩 澤田 久仁彦 江島 堅一郎 米津 博文 杉崎 正志 篠田 宏司
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
TMJ : journal of Japanese Society for Temporomandibular Joint : 日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.349-353, 2000-12-20
参考文献数
11
被引用文献数
5

我々は開口障害の顎関節症患者について, 顎関節造影検査をX線テレビシステムと断層撮影装置を使用して行ってきた。しかし, 上関節腔穿刺時における中頭蓋窩損傷などが問題であった。最近画像支援による外科処置が医科領域で報告され, その有効性が述べられている。しかし, 歯科領域では少ない。当教室で開発した歯科用小照射野CT (以下Ortho-CT) は, X線透視とX線CTの両者の撮影が可能な小型のコーンビーム型X線Computed Tomography (CT) で, 顎顔面領域の小範囲の精査に有効である。我々は, Ortho-CTを利用し顎関節造影検査を行った結果, 良好であったのでその検査法について報告する。<br>本検査法では, 上関節腔に穿刺する場合の安全角度と安全距離を計測した。さらに3次元画像を参照しながら安全性を考慮して造影検査を行った。対象症例は開口障害を伴う顎関節症であり, 検査は安全に行え, 円板の位置と形態の, 造影像はMRIと同じ所見を示した。<br>今後, Ortho-CTを応用したこの検査法は顎関節造影検査に有効であると考えられた。
著者
菅原 正則 梅干野 晁 佐藤 絵里 作間 秀樹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.499, pp.43-48, 1997
参考文献数
8
被引用文献数
8 4

We proposed a "Breathing Wall," a climate-conscious architectural member with multi-airlayered body constructed of aluminum foil sheets having many fine circular perforating holes installed in the wood panel, in order to be used in a passive ventilation system designed for a temperate and humid climate region. One-dimensional numerical simulation model of the horizontally situated "Breathing Wall" was constructed considering simultaneous transfer of heat, air, and moisture, based on available/obtained data. The numerical simulation, obtaining the result fitting our experimental data, was found to reproduce characteristic phenomena in a steady state inside the "Breathing Wall."
著者
稲村 宏紀 桐生 拓司 松井 英介 大橋 信子 星 博昭 叶 宗一郎 尾関 雄一 尾形 利郎 設楽 芳範 桑野 博行
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.195-199, 2001-06-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

【目的】肺癌検診におけるCTの有用性の検討【対象・方法】最近4年間に当院に人間ドック目的で入院した男性1335人, 女性19人の合計1354人. 年齢は22歳から66歳で平均48.3歳である. 検査項目は問診, 喀痰細胞診, 直接胸部単純写真(以下胸単), 胸部X線CT(以下CT)である. CT導入前の胸単のみの検診1281人と比較する.【結果】CTを用いた検診では1354人中5人(0.37%)の肺癌が発見された(10万人対369). 内訳は高分化型腺癌3例, 低分化型腺癌1例, AAH1例であった. 低分化型腺癌の1例はMissed caseである. いずれも胸単では指摘できなかった. 一方, CT導入前の胸単のみの検診では肺癌は発見できなかった. 【考察】胸部CT検診の早期肺癌発見における有用性の報告は多くの施設によりなされている. 今回我々の検討では, 対象は比較的若年層であり, 通年検診症例である. CT導入前の肺癌発見が1281例中0例に対し, 導入後は1354例中5例であり1例を除き早期肺癌であった. 費用効果などあらゆる側面からCTの有用性を検討すべきであり, また対象とする集団の年齢構成や職種などにより適切な検診方法を検討すべきである.
著者
鍾, 始声
巻号頁・発行日
vol.巻下, 1861
著者
小此木 政夫
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.p837-854, 1977-06

論説序 問題の所在第一章 非両立性の確認第二章 共同行動から単独行動へ 朝鮮半島の戦略的価値 部分的単独行動第三章 統一管理から分断へ第四章 中道派擁立から右派支援へ結論
著者
落合 務 永田 雅乙 滝口 智子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.374, pp.66-68, 2006-09

「日本一予約の取りにくい店」のオーナーとして有名なシェフにも、お客が入らなくて苦労した時期があった! その時、彼の目を覚まさせてくれた一言とは……。聞き手=永田雅乙永田:元々、フレンチのシェフだった落合さんが、イタリアンの「グラナータ」の調理長になったのは、イタリア料理ブーム以前のことですよね。落合:そう。