著者
童門 冬二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.259, pp.102-105, 2006-04

徳川第八代将軍吉宗の政治は"享保の改革と呼ばれ、そのスケールの大きさや施策のきめの細かさで後世の模範となった。そのため、かれは「幕府中興ちゅうこうの祖」ともいわれた。 当時の各大名家も、藩政改革をおこなったが、そのほとんどが手本としたのが吉宗の改革だ。米沢の名君上杉鷹山ようざんの改革の中にも吉宗の精神がかなりとりこまれていると思う。
著者
小泉 圭吾 櫻谷 慶治 小田 和広 伊藤 真一 福田 芳雄 FENG Maria Q. 竹本 将
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.93-105, 2017
被引用文献数
4

近年の突発的かつ局所的な集中豪雨に伴う斜面災害に対し,現行の降雨規制基準のみでは,適切な通行止め,あるいは通行止め解除の判断が困難な場合がある.本研究では,現行の降雨規制基準の補助的指標を見出すことを最終目的とし,そのための基礎研究として小型模型スケールで上記指標の検討を行うこととした.模型斜面実験において,斜面が崩壊するまでの浸透と変形挙動を捉えた結果,本論で定義した初期擬似飽和体積含水率を超えた付近から変形が始まることが確認された.この初期擬似飽和体積含水率と変形の関係に着目することで現行の降雨規制基準の補助的指標を提案できる可能性が示唆された.今後は,模型スケールを拡大した同様の実験により,本研究結果の再現性を検証していく予定である.

1 0 0 0 OA 日露開戦外交

著者
大畑 篤四郎
出版者
財団法人 日本国際政治学会
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.1962, no.19, pp.102-118, 1962-04-15 (Released:2010-09-01)
参考文献数
70

1 0 0 0 OA 年録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[482],
著者
大川 真由子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.25-44, 2004-06-30 (Released:2017-09-28)

本稿は、オマーンにおいて専門職として社会進出を果たしているアフリカ系オマーン人のエスニック・アイデンティティを明らかにすることを目的としている。具体的には1970年代以降のオマーン社会において、ネイティブ・オマーン人との関係性の中で、「ザンジバリー」という社会カテゴリーがどのように生成・表象されてきたのかを検討し、名称(「名づけ」と「名乗り」)、系譜、混血といって視点から彼らのエスニック・アイデンティティを分析する。一般的な移民と異なり、アフリカ系オマーン人は移住先だけではなく、祖国でも差異化されるという特徴をもつ帰還移民である。アフリカ系オマーン人は、東アフリカへの移住、スワヒリ化、ザンジバル革命、オマーンへの帰国というさまざまな歴史的経験を通じて、複雑なアイデンティティを形成した。本稿はこうした歴史的経験に加え、父系を強調するアラブの系譜意識が彼らのアイデンティティ形成に影響を与えることを指摘する。ネイティブ・オマーン人から「ザンジバリー」と呼ばれ、アラブとみなされていないにもかかわらず、アフリカ系オマーン人は系譜を用いてみずからのアラブ性を主張する。筆者は、「ザンジバリー」と「名づけ」られた側の「名乗り」や自意識のあり方の考察を通じて、彼らのアラブ性の主張のなかにも多様性が存在することを明らかにする。さらにはその主張が実践を伴わないことを示すことにより、彼らのエスニック・アイデンティティの揺れを描写することが可能となるのである。
著者
曲山 幸生 七里 与子 宮ノ下 明大 今村 太郎
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.93-99, 2009
参考文献数
10

食品害虫問題を対象にした研究情報を,消費者を含めた関係者にわかりやすく興味深く紹介することを目的に,「食品害虫サイト」を開設した.すでに公開していた「貯穀害虫・天敵図鑑」では,食品に混入した昆虫の情報や,その駆除の方法を記載している.「食品害虫サイト」は,これを拡張するという形で,「この虫何?」(虫の検索),「ニュース」,「コラム」,「食品害虫クイズ」,「用語集」,「リンク集」のページを設け,提供する情報を充実させた.また,ページの有効性を評価するためにアクセス数の解析もおこなった.食品害虫のことならとりあえず「食品害虫サイト」にアクセスしてみる,といった状況になるように,わかりやすく,深く,広く,情報を提供するサイトをめざす.
著者
高橋 崇宏 倉 陸人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第40回ケモインフォマティクス討論会 山口
巻号頁・発行日
pp.O17, 2017 (Released:2017-10-19)
参考文献数
4

化学気相堆積法の研究開発の自動化を目指して、反応装置内部において原料ガスが気相反応や表面反応を経て薄膜になる反応機構(反応モデル)を明らかにするための実験計画を自動的に立案するシステムを開発した。立案アルゴリズムは共分散行列適応進化戦略法を用いて実現した。そして、システムの提案結果の妥当性を化学気相堆積法の仮想的な実験結果を用いて検証した。
著者
長谷川 悦雄 土田 英俊
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.728-731, 1989-07-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
24
被引用文献数
4 4
著者
Tadatsugu Gamou Kenji Sakata Hayato Tada Tetsuo Konno Kenshi Hayashi Hidekazu Ino Masakazu Yamagishi Masa-aki Kawashiri on behalf of the MILLION Study Group
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.81, no.10, pp.1490-1495, 2017-09-25 (Released:2017-09-25)
参考文献数
31
被引用文献数
4

Background:The MILLION study, a prospective randomized multicenter study, revealed that lipid and blood pressure (BP)-lowering therapy resulted in regression of coronary plaque as determined by intravascular ultrasound (IVUS). In the present study we performed additional analysis to investigate the associated factors with regression of coronary plaque.Methods and Results:We investigated serial 3D IVUS images from 68 patients in the MILLION study. Standard IVUS parameters were assessed at both baseline and follow-up (18–24 months). Volumetric data were standardized by length as normalized volume. In patients with plaque regression (n=52), plaque volumenormalizedsignificantly decreased from 64.8 to 55.8 mm3(P<0.0001) and vessel volumenormalizedsignificantly decreased from 135.0 to 127.5 mm3(P=0.0008). There was no difference in lumen volumenormalizedfrom 70.1 to 71.8 mm3(P=0.27). There were no correlations between % changes in vessel volume and cholesterol or BP. On the other hand, negative correlations between % change in vessel volume and vessel volumenormalizedat baseline (r=−0.352, P=0.009) or plaque volumenormalizedat baseline (r=−0.336, P=0.01) were observed.Conclusions:The current data demonstrated that in patients with plaque regression treated by aggressive lipid and BP-lowering therapy, the plaque regression was derived from reverse vessel remodeling determined by vessel volume and plaque burden at baseline irrespective of decreases in lipids and BP.
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
史 金星 大村 渓一朗 下田 昌利
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.853, pp.17-00077-17-00077, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
28

Because of their superior mechanical, structural, and electronic properties, carbon nanomaterials (CNs) (e.g. graphene sheets and carbon nanotubes) are supposed to be base materials for nanoelectromechanical systems (NEMS). In the present work, we propose a structural optimization method of carbon nanomaterials by introducing topological defects, which consists of the molecular mechanics method, the free-form optimization method, the Phase-Field-Crystal (PFC) method, Voronoi tessellation, and molecular dynamics (MD) simulation. The C-C bonds of CNs are simulated as equivalent continuum beams by a combination of molecular and continuum mechanics, so the atomic structures of CNs can be treated as frame structures. We adopt the free-form optimization method for frames to determine the optimal shapes of CNs in stiffness maximization problem. For obtaining the stable atomic structures of the optimal shapes of CNs, topological defects are introduced in the optimal shapes of CNs using a combination of PFC method, Voronoi tessellation, and MD simulation. The numerical results show that the compliance of CNs can be significantly reduced according to the structural optimization method, which is helpful for designing CNs components in NEMS.
著者
日本医史学会 [編]
出版者
日本医史学会
巻号頁・発行日
no.1157, 1930-03
著者
井戸 伸彦
出版者
岐阜経済大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

漢字検定相当の試験の自動採点を行うシステムを実際の大学教育で運用し、教育成果を上げることを目標に、報告者は研究とシステム開発とを進めてきた。技術的には、正解となる標準字形と受験者による入力字形との間の照合方法、画数を間違えた入力字形に対応する画数フリー化、入力字形の瑕疵への減点の合算方法を開発した。システム開発としては、文化庁文書「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について」のすべての記載内容を採点結果に反映するシステムを、実際の授業で運用した。産業分野では、今後商用化への検討を進めていくパートナーとして(株)日立社会情報サービス様(旧日立公共システム様)に支援を頂いている。
著者
高瀬 国雄
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 = Journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Reclamation Engineering (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.75, no.7, pp.591-594, 2007-07-01
参考文献数
10

東西冷戦終了後, アフリカ諸国の要請によって, 日本政府が主催した「東京アフリカ開発会議(TICAD)」は, 1993年から5年おきに開かれてきたが, アフリカ開発は遅々として進まない。その理由としては, アフリカ政府の主体性と協調性の低さ, 国際機関やドナーの援助方針のまずさ, 市民社会の軽視などが考えられる。しかしその基本には, アフリカ人口の7割以上の住む農村開発戦略の不在が, 大きく影響している。1960年代にアジアで成功した「緑の革命」の経験を, 自然・文化条件の異なるアフリカの食料・貧困の撲滅に活用するには「虹色の革新」が最適であろう。<BR>2008年に日本で開催されるTICADIVとG-8を目標として, 日本政府, 市民社会, 民間企業のより積極的な協力が切に望まれる。