出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.957, pp.47-50, 1998-09-14

男性向けのかつらで成長してきたアデランスが、女性用かつら市場の開拓に3年前から本格的に取り組み始め、事業の新たな柱にしつつある。 アデランスは、「かつら」の製造販売のほか、直営店で顧客の地肌の洗浄をしたり頭皮のマッサージを行う「育毛サービス」や、顧客の頭皮に残った髪の毛に人工毛を結び付けて毛髪量を多く見せる「増毛サービス」などの事業を中核にしている。
著者
市田 泰弘
出版者
大修館書店
雑誌
言語 (ISSN:02871696)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.94-100, 2005-02
被引用文献数
1
著者
張 念中 河合 祥雄 岡田 了三
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
動脈硬化 (ISSN:03862682)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.1185-1191, 1987

Mental stress from one's occupational circumstances is considered an important risk factor in the occurrence of myocardial infarction. However, because of difficulty in quantitative evaluation of such stress, this issue has not been fully studied. In the present work, we investigated the relationship between deaths from acute myocardial infarction (AMI) and occupation using data from the series of the Annual of the Pathological Autopsy Cases in Japan, in which autopsy cases throughout Japan are described. With regard to the 56, 268 persons who died at the age of 15 or older in 1973, 1974 and 1975, i. e., the year of economic depression due to the first oil shock and the years before and after the oil shock, we compared (I) the mortalities from AMI and frequencies of such deaths among all autopsy cases in Japan in relation to the occupational group in the three years and (II) the mortalities from AMI according to the occupation among 3, 241 randomly selected deaths in the three years. The mortality from AMI for 1973, 1974 and 1975 was 2.6%, 3.7% and 3.0%, respectively, showing a significantly higher value for 1974 (p<0.001). Among persons who died from AMI, the proportion of mental workers, particularly executives and managers, and unemployed/retired individuals was significantly higher (p<0.05) in 1974. As for randomly selected autopsy cases, the mortalities from AMI among mental workers in 1973, 1974 and 1975 were 7.8%, 17.0% and 6.2%, respectively, and the corresponding rates among physical workers were 2.0 %, 1.8% and 2.6%. Thus, the mortality among mental workers was significantly increased in 1974 (p<0.05), whereas there were no such variations among physical workers. In addition to the corroboration with the previous experience that deaths from AMI are more frequent among mental workers, particularly executives and managers, than among physical workers, we noted an increase in moratlity from AMI in the period of economic depression. It seems that stress derived from occupational circumstances rather than limited physical activities is involved in the occurrence of AMI.
著者
河原 豊 遠藤 利恵 川下 剛生 木村 照夫
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.314-316, 2002 (Released:2003-06-30)
被引用文献数
1

The influence of ferrous contaminations or keratin treatments on the degradation of bast fibers induced by the irradiation with ultraviolet rays was investigated. The ferrous contaminations accelerated the degradation. The treatments with keratin were effective for suppression of the degradation, and enhanced the tensile strengths of bast fibers.
著者
伊藤 セツ 姉歯 暁
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.725-730, 1995-08
被引用文献数
1

1993年に,フィレンツェで開催された第49回国際統計学会において,ジェンダー統計に関するセッションが設けられた.そこでは,家計・消費統計の分野でのジェンダー統計あるいは,ジェンダー明示的統計の作成とその重要性と可能性が議論された.本論文は,まずはじめに,ジェンダー統計あるいはジェンダー明示的統計とは何かを,国際統計学会の文献をもとに考察した.次に,家計・消費面でのジェンダー明示的統計の日本における現状を日本の総務庁統計局の「1989年全国消費実態調査」を用いて検討した.その結果,収入に関しては,不十分ながらジェンダー統計は得られるが,消費に関しては単身男女の場合しか得られないことが明らかになった.最後に,ジェンダー明示的家計・消費統計作成のための,総務庁に提言すべき最も容易で明白な改善点を示した.
著者
辰巳 憲一
出版者
学習院大学
雑誌
學習院大學經濟論集 (ISSN:00163953)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.147-162, 2004-07

フローター(変動利付き債)は,事前に定められたリセット日と呼ばれる期日毎に金利が更改され,この事前に定められた小期間内だけはクーポンが一定である証券である。更改される金利が参考とする国債利回り,地域連銀指定の貸出金利(米国の場合),などの金利はインデックスあるいは参照レート(reference rate)と呼ばれる。フローターのクーポン・レートは参照レートに依存して決められるが,一般に,上限などが定められ非線形である。米国では,プライシング・モデルや数多くのスプレッド概念など,フローター分野で用いられる様々な特殊な分析概念・技法が,既に存在し,活用されている。その多くはディーリングなどの画面上で数値として見られる。わが国では,漸く,2000 年6 月から15 年物変動利付国債が発行され,2003 年3 月からは個人向け変動利付国債が売りに出され,また2004 年6 月には機関投資家向け10 年満期物価連動債が初めて発行され,変動金利商品は広く知られるようになった。フローターのプライシングとスプレッドの分析体系のひとつを,金利やイールドカーブの理論を用いて,詳しく展開しよう。辰巳[10]では,基礎的な概念やプライシングの基礎などについて展開しているので,本稿はその本編に相当する。なお,証券化証券のフローターはさらに複雑であり,本稿では割愛する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1617, pp.76-78, 2011-11-21

ノーベル生理学・医学賞の発表直前に受賞者が亡くなっていた――。今年10月、米ロックフェラー大学の故ラルフ・スタインマン教授のノーベル賞受賞を巡るニュースが世界を駆け巡った。ノーベル財団の内規では本来、死亡者はノーベル賞を受け取ることはできない。それを覆す形で受賞を認めることにした、ノーベル財団の粋な計らいも話題を集めた。
著者
矢野 由起
出版者
滋賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

家庭科における学習内容は、子どもの日常生活と密接に関連しているため、日常生活経験は家庭科学習に大きな影響を及ぼす。したがって、家庭科学習内容にかかわる生活上の事象について、学習前に子どもがどのような考えをもち、どのような見方をしているのかを知っておくことは、家庭科の授業を展開する上でも、また家庭科カリキュラムを考える上でも重要なことである。そこで、本研究では、家庭科学習前の子どもたちが、日常の生活事象について、どのように理解し、どのような論理でそれを説明しようとしているのかを明らかにすることを目的とする。方法は質問紙によるアンケート調査で、小学校家庭科学習前の小学校4年生および学習後の6年生を対象とした。その結果、1.学習前の小学校4年生は学習後の6年生に比べ、自分との関わりから生活事象や生活行動を捉える傾向がみられた。2.小学校4年生は6年生に比べ、日常生活の中で具体的に直接観察される事実を基に生活事象や生活行動を理解していた。3.小学校6年生は4年生に比べ、生活事象や生活行動を客観的かつ科学的に捉えていた。4.小学校4年生は6年生に比べ、実際に体で感じることや自分の気持ちを中心に、生活事象や生活行動を説明していた。5.小学校6年生は4年生に比べ、家族との関係を情意的な面から捉えていた。6.小学校6年生は4年生に比べ、生活事象や生活行動の生活上の意味や、人間や人間の生活への影響についてまで考えが及んでいた。以上のことから、家庭科の学習の中では、子どものもつ理解の仕方や見方をふまえ、日常生活の中では獲得できない視点を重視する必要があると思われる。
著者
福井 悠美 佐伯 一成 花園 忠相 田邉 規和 浦田 洋平 日髙 勲 寺井 崇二 坂井田 功
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.35-40, 2015-02-01 (Released:2016-05-11)
参考文献数
18

肝細胞癌(HCC;hepatocellular carcinoma)の自然破裂はしばしば遭遇する病態である.しかし,肝動脈化学塞栓療法(TACE;transcatheter arterial chemoembolization)施行直後に破裂を来した症例の報告は比較的まれであり,今回,HCCに対しTACE施行直後に破裂を来した一例を経験したので報告する.患者は73歳男性,背景肝は慢性肝障害(非B非C)であり,20XX年5月に肝S7のHCCに対して,開胸開腹S7亜区域切除術を施行した.翌年5月,肝両葉にHCCの再発を認め,リピオドール併用肝動脈化学療法(Lip-TAI;lipiodol - transcatheter arterial infusion)を施行したが,肝S2の腫瘍はリピオドール貯留不良であった.7月には同S2病変は径38×20mm大に増大し,肝表面に突出していた.同病変に対してTACEを施行したが,治療終了4時間後に心窩部痛が出現し,収縮期血圧は60mmHg台に低下した.細胞外液負荷にて速やかに収縮期血圧90mmHg台まで上昇したため経過観察としたが,徐々に貧血が進行した(術前Hb 11g/dl → 術後Hb 6.2g/dl).術後4日目の腹部エコーおよび腹部造影CTで,TACE施行後の肝S2のHCCの周囲に血腫を認めた.明らかな造影剤の漏出は認めなかったが,HCC破裂による貧血進行と判断し,同日再出血予防のため肝動脈塞栓療法(TAE;transcatheter arterial embolization)を施行した.TAE施行後は再出血なく経過した.本症例では,HCCが増大傾向にあり,肝表面に突出していたことから,元々HCC破裂の可能性も考慮すべきであった.加えて,TAE施行時にTACE後の肝S2HCCに血流の残存を認め,塞栓が不十分であったことが判明した.以上のことから,TACEに伴う様々な刺激,血流残存などの要因によりHCC破裂を来したことが推察された.したがって,本症例のように肝表面に局在するHCCに対してTACEを施行する際には,TACE後破裂のリスクも想定して,慎重かつ確実に肝動脈を塞栓し,厳重な経過観察をしていくことが重要と考えられる.
著者
坂川 裕司
出版者
小樽商科大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1999

明治初期における百貨店,とくに百貨店業態のイノベーターである三井呉服店(現在の三越百貨店の前身)の小売行動について調査した。その調査の結果,日本における小売業のイノベーションは,欧米小売業にみる百貨店経営手法の単なる模倣というよりも,むしろ日本の社会構造に規定された中での競争に適応するという過程において,小売業者により行われた学習の成果に大きく依存している可能性が明らかとなった。とくに三井呉服店による「呉服陳列会」は,上記の事柄を顕著に示している。当時の最高経営執行者である高橋義雄は,三井呉服店において百貨店の経営手法(西洋式簿記,陳列販売,正札販売など)の導入を薦める一方で,当時の呉服小売業との競争にも適応し,対抗行動をとる必要があった。このような状況において新興の呉服小売業者の出現は,「大店」として,ある程度の市場支配力を持つ呉服小売業者を窮地に追い込む出来事であった。「大店」の中でもリーダー的存在であった三井呉服店も例外ではなかった。しかし三井呉服店をはじめとする「大店」は,新興の呉服小売業者の戦略を即座に模倣することが出来ず,有力な対抗行動をとれぬままにいた。まさに戦略の模倣を制約する構造的条件の一つとして,「大店」の競争優位性を規定していた商品調達経路の特殊性が存在した。そしてもう一つの構造的条件として,「大店」との取引関係をめぐり確立された社会的信頼関係が存在した。これら二つの構造的条件は,既存の呉服流通経路に依存した商品調達による新興の呉服小売業者への対抗行動,言い換えるならば品揃え物差別化を困難にした。そこで三井呉服店は,新たな商品調達経路を独自に開拓するという流通イノベーションに着手し,そのイノベーション実現の布石として呉服陳列会を開催したのである。このように呉服陳列会は,流行創出を目的とした品揃え差別化のノウハウを学習機会となり,後に三井呉服店が百貨店経営に流行創出装置としてのマーケティングを備えさせたと考えられる。