著者
福浦 厚子
出版者
滋賀大学経済学部
雑誌
滋賀大学経済学部研究年報 (ISSN:13411608)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.75-91, 2012

The armed forces is one of the institutional organizations, but on the other side it is nothedged off from the outer world and local ociety. Goffman pointed out that the armed force is an example of a "total institution", a place for work and life where a large number of individuals with a similar status, live together for an extended period of time, isolated from wider society and forced to live a common, formal and guided life. This paper examines the relationship between the armed force and the society.
著者
高瀬 暁央 梅村 恭司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.53, pp.75-80, 2006-05-19
参考文献数
5

キーワードの分布として良く知られているものに、Katz K mixmreモデルがある。このKatz K mixtureモデルは、キーワードが文書中で繰り返し出現する条件付き確率は減少係数によって決められる、と仮定している。しかし、このKatzKmixtureモデルに合致しないキーワードが存在する。その一つが日本のプロ野球で使われているチーム名である。野球チーム名には地名や企業名などが含まれているが、野球チーム名として使われていない地名や企業名を調べた結果、野球チーム名だけが特異な特徴を持つことがわかった。本研究では、新聞記事中に出現する野球チーム名がKatz K mixtureモデルと合致せず、また特異な特徴を持っているという発見を報告する.キーワード Katzモデル 統計的言語処理 単語頻度 固有名詞 The Katz K Mixture model is well known model for keywords and proper nouns.This model assumes that there are constant decay factors for the conditional probability of repeats.We have found that there are some keywords that do not obey this assumption.They are the names of professional baseball teams,We have checked that other names,such as companies or places which obey Katzmodel,and we have found that the names of baseball teams alone have this special feature.This paper reports the detail eddistribution of these baseball names,comparing with other names,and showing the difference among them.Keyword The Katz K Mixture model,statistical natural language processing,term frequency,proper noun
著者
東川徳治 著
出版者
法政大学[ほか]
巻号頁・発行日
1917
著者
藤井 健作 岡 竜一 斎藤 直也 棟安 実治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.92, no.11, pp.874-887, 2009-11-01
被引用文献数
10

音響エコーキャンセラにおいて適応フィルタの係数は,外乱として働く近端話者音声の重畳(ダブルトークと呼ばれる)によって大きく乱される.このダブルトークによる乱れは,エコー経路変動とダブルトークを識別し,前者と判断されたときに大きく,後者と判断されたときにステップサイズを小さく設定することによって抑制できるとされている.しかし,その識別を素早く,また確実に実行することは難しい.本論文では,その識別を行わずに適応フィルタの係数を更新しても推定誤差が安定かつ素早く低減できるステップサイズ制御法を提案する.本制御法の特徴は,別に用意した少ないタップ数の副適応フィルタに大きなステップサイズを与えて得られた残差信号を外乱とみなして利用する点にある.この副適応フィルタによって得られる残差信号は急速に減少し,そのパワーは外乱パワーに素早く漸近する.したがって,そのパワーを外乱パワーとみなしてステップサイズを制御すればエコー経路変動においては大きなステップサイズが,ダブルトークにおいては小さなステップサイズが自動的に設定されることになる.
著者
林 光
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.239-272, 2004-03-19

内戦に関与した指導者や兵士連は,内戦終結と同時に収奪機会や権力の喪失,戦争犯罪での訴追等のリスクにさらされる.このため彼らは自己保身から意図的に内戦を継続する動機を持つ.この場合たとえ秩序回復が容易であるはずの事例においても内戦は終結しにくくなり,分析におけるセレクション・バイアスを生む.本研究は,ヘックマン(Heckman)流の二段階の統計手法によってこのバイアスを補正し,国連の介入や政治体制等が与える影響について新たな知見を導いた.すなわち,国連の介入は紛争終結には有効ではないが,秩序回復には非常に有効であった.一方,国連以外の介入は逆の傾向が認められた.その他,窮地に追い込まれた政治指導者は起死回生を図ってハイリスク・ハイリターンな政策を追求しがちであるという「起死回生のギャンブル」仮説,資源収奪の誘因に注目した「強欲」仮説等も支持された.以上の分析に基づいて秩序回復の確率に関する予測も試みた.
著者
土佐 弘之
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.79-99, 2004-03-19

内戦状況や抑圧的政治体制の下における虐殺といった重大な人権侵害に対して如何なる対応を行うかといったことが,紛争後の社会をどう再建するか,平和構築を如何にして進めていくかといった課題もと絡みつつ,重要な現代的課題の一つとなっている.紛争の発生原因に遡って根本的に解決するためには,構造的な問題を一つ一つ解決していかなければならないのは言うまでもないが,そうした構造的な制約の中,過度期の正義についての的確な対応をとり続けていくことで,状況を改善していくことも可能なはずである.本稿では,赦しやアーカイブに関するジャック・デリダの議論などを補助線として使いながら,「移行期における正義(transitional justice)」の望ましい方向性について検討していった.そして,復讐へと傾斜したものについては赦しの方向へ,忘却へと傾斜したものについては記憶の方向へといったようにそれぞれ,いずれも何らかの形で不十分な対応を改めていく必要性があることを確認した上で,語りによる歴史物語の書き換えの動きの活性化,記憶再編の可動幅や共有化される記憶の地平の拡大が,沈黙を強いる抑圧的な構造的権力の解体と同時に重要であることを指摘した.
著者
向井 加奈子 藤倉 良
出版者
法政大学公共政策研究科
雑誌
公共政策志林 = Public policy and social governance (ISSN:21875790)
巻号頁・発行日
no.2, pp.87-100, 2014-03

大分県で始められた一村一品運動は,村おこしとして一定の成果をあげてきたが,活動の持続可能性をもたらす要因が明らかでない。このため,大分県および北海道で行われた運動について文献調査と面接調査を実施し,運動の提唱者である平松守彦氏が成功要因としてあげた商品開発,自主自立・創意工夫,人づくりという3条件が継続している活動に共通してあてはまっていることを明らかにした。さらに,持続可能な活動では,当事者から,参加者の「気づき」を実現させる実行力のあるリーダーが現れている。また,リーダーや当事者を側面から支援するファシリテーターの存在も確認された。The One Village One Product movement originated in Oita Prefecture, Japan, and has been recognized as significant measure in promoting the local economy. Not all efforts, however, have resulted in the same level of sustainability. Oita Prefecture, Japan, built its movement on three principles: local yet global, self-reliance & creativity, and human resource development. Interviews and a literature survey were conducted to show that this project satisfies the three principles and is sustainable. Local leaders that are able to implement participants' ideas are also required. Amongst sustainable movements are facilitators who both support and encourage the leader and participants.
著者
日本教育音楽協会 編
出版者
音楽教育書出版協会
巻号頁・発行日
vol.第6學年用, 1936

1 0 0 0 音楽

著者
乗杉嘉寿 編
出版者
帝国書院
巻号頁・発行日
vol.1, 1937
著者
舩木 理悠
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.97-107, 2015-12-31

Gisele Brelet (1915-73), a French musicologist, is known for her study of time in music, Le Temps musical - essai d'une esthetique nouvelle de la musique (1949). Accordingly, earlier studies of Brelet are mainly focused on her concept of le temps musical, and few evaluate her aesthetics in a historical context. This paper aims at placing Brelet in that context by examining her remarks on Eduard Hanslick (1825-1904), the author of Vom Musikalisch-Schonen (1854), known as the father of modern musical aesthetics. Brelet argues that Hanslick's aesthetics is negatif, and claims her work can renovate it. First, this paper analyzes Brelet's statements to show how she interprets Hanslick's theory as 'temporal.' Second, it analyses her interpretation with reference to Hanslick's text, before pointing out the lack of attention given to 'the temporal', which later led to the negligence of it in musicology, consequently causing many difficulties in this field today. This paper concludes that Brelet's aesthetics, criticizing the weak points in Hanslick's theory, enable us to view the problems in modern and contemporary musical aesthetics in a new perspective.
著者
阪口 啓 水谷 慶 高田 潤一 荒木 純道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.36, pp.51-58, 2005-05-04
参考文献数
27
被引用文献数
1

本稿では5GHz帯MIMOシステムの研究開発を目的として構築したMIMOソフトウェア無線機を紹介する.本無線機はベースバンド信号処理部に複数のFPGA・DSPを有しており, これらのソフトウェアおよびCPU上に実装された上位レイヤプログラムを書き換えることにより任意のMIMOシステムを実装可能である.また本無線機は5GHz帯において実験無線局免許を有しており, 本ハードウェアを導入することにより実環境において様々なMIMO通信方式の評価や, MIMO伝搬特性の測定を行うことができる.さらにハードウェアドライバとして無線セキュリティマネージャを実装することにより, 安全なソフトウェアのダウンロード, 認証, インストール, 実行管理(電波法に関連するパラメタの監視)を可能とするソフトウェア管理アーキテクチャを実現している.
著者
ドーリン アレキサンダー 小林 健二 合山 林太郎 渡辺 浩一 田中 大士 伊藤 鉄也 野網 摩利子 山本 和明
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-16, 2016-05-06

●メッセージ日本語の書物の価値●研究ノート国文学研究資料館蔵『狂言絵』を読む「高橋智先生の中国目録学講座」受業記日英比較出版事情――人間文化研究機構連携研究の成果から――●トピックス文部科学省での特別授業国際連携研究「日本文学のフォルム」の成果を『もう一つの日本文学史』として刊行平成28年度アーカイブズ・カレッジ(史料管理学研修会通算第62回)の開催平成27年度日本古典籍講習会通常展示「和書のさまざま」ギャラリートーク平成27年度連続講座「くずし字で読む『百人一首』」市民参加イベント「古典」オーロラハンターを開催総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況
著者
大槻 眞 坂本 長逸 前田 光雄 岡野 邦泰 尤 芳才 山崎 富生 馬場 茂明
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.359-365, 1978 (Released:2007-12-26)
参考文献数
14
被引用文献数
1

1-phenyl-1-hydroxy-n-pentane (PHP) をラット十二指腸内へ注入し, 血中セクレチン濃度, 膵液, 膵アミラーゼ分泌量を同時に測定した. さらにPHPの作用に対するソマトスタチン (GIF) の影響もあわせて検討した.PHP 200mg/kg/min の注入により血中セクレチン濃度は, 5分後には前値の4~5倍にまで増大したが, PHP 50mg/kg/h 注入では血中セクレチン濃度は変動しなかつた. しかし両注入量に対する膵外分泌反応には差がなかつた.PHP 200mg/kg/min に対するセクレチン反応はGIFで完全に抑制されたが, 膵外分泌反応は認められた. 以上より PHP のセクレチン分泌作用は比較的弱く, セクレチン以外の膵外分泌刺激因子 (例えばCCK•PZ) に対し, 強い分泌刺激作用を示した.
著者
荻野 亮吾
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2014

審査委員会委員 : (主査)東京大学教授 牧野 篤, 東京大学教授 大桃 敏行, 東京大学教授 勝野 正章, 東京大学講師 新藤 浩伸, 東京大学准教授(社会科学研究所) 佐藤 香