著者
大本 達也
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.103-118, 2015-03-10

In this paper we will examine Shintaishi-sho (Selection of New-style Poems, 1883). The "Shintaishi" had an impact on the formation of Japanese "poetry", and became the mainstream of it. Firstly, we will assess the situation surrounding "poetry" in Japan before the publication of this poetic anthology. Secondly, we will categorize and examine the poems in this book. Thirdly, we will investigate the meaning of the book's publication.
著者
折原 貴道 前川 二太郎
出版者
日本きのこセンター
雑誌
菌蕈 (ISSN:09121889)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.24-30, 2010-11
著者
寺田 盛紀
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.1-12, 2013

This article tries to clarify the outline of the formation, development and proposes some challenges for researches of industrial (Sangyo) and vocational education and training, focusing on the academic attainments of book publications by researchers in these fields. We use the concept of vocational education and training, when we objectify some vocational preparative trainings in secondary and higher education institutions in spite of difference of administrative competences, and the word "industrial education", called "Sangyo-Kyoiku" in Japan, is generally used if we include pre-vocational, technology education and in-company training adding to vocational education and training. Analyses and reviews are made concerning identifying works individualities, accumulations and systematization, formation and expansion of researchers and institutionalization of two disciplines. Results of analyses and critical reviews showed the necessity of researches of higher vocational education as the first challenge in the near future, although there are so many attainments in such fields as technology education, secondary vocational education and vocational training etc. Second, on the one hand, such approaches as analyses of system and curriculum and transition issues have been positively studied, but administrative and financial studies industrial and vocational education are not enough developed on the other hand. Finally, we have to point out the necessity of empirical researches and methods such as field study, questionnaire and deep interview surveys.
著者
張 琳
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.13-20, 2013

本研究は中国高等職業教育の専任教員の経験と資質、教員組織における機能分担について教員調査、機関調査を通して探究した。高等職業教育の教員と教員組織の特質として、1)「双師型」教員と一般教員とで年齢や専門分野の構成に違いがあり、全ての「双師型」教員が必要な要件を満たしているわけではない、2)教員が保有する経験・資格に応じて職務と在職中の学習と職業実務経験の積み重ねに違いが生じる、3)「双師型」教員、一般教員、兼任教員の担当授業内容や講義・実習担当の実態から教員組織における分業がある、3点が明らかになった。
著者
西 美江
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.19-27, 2014

本稿は、中堅職レベルの労働力養成に課題があるアメリカについて、ハイスクールとコミュニティ・カレッジの接続を二重単位に焦点をあてて検討したものである。学位取得の促進を図るケンタッキー州は、アカデミック科目の二重単位を拡充して補習教育受講者を削減するとともに、キャリア・パスウェイを通じた職業科目の二重単位により、認定証の取得等、キャリアへの準備を促している。二重単位は高等教育への在籍が少ない生徒層に特に効果的で、中等から中等後教育への移行を強化する目的で第4次パーキンズ法の「学習プログラム」規定に盛り込まれた。
著者
村岡 大樹 田村 信幸 弓削 哲史 柳 繁
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
vol.2007, no.20, pp.103-106, 2007-11-30
被引用文献数
1

本研究では、2段階整備方式を受けるマルチアイテムシステムの稼働率解析を行う。対象とするシステムは複数のアイテムから構成された冷待機直列システムであり、故障中のシステム内の正常アイテムは予備として利用可能な場合と不可能な場合の2通りを考える。前者については近似解析手法を提案し、シミュレーション解析の結果を用いて近似解析の近似精度を検討する。後者についてはシミュレーション解析のみを行い、前者のモデルとの比較を、数値例を用いて行う。
著者
吉田 典可 相原 玲二 前田 香織
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
巻号頁・発行日
vol.95, no.391, pp.49-54, 1995-11-27
参考文献数
12
被引用文献数
1

中国地域におけるインターネットへの取り組みについて経過と現状を報告するとともに今後の展望について述べる.最初に中国地域における広域学術・研究ネットワーク(JUNET, JAIN, WIDE, SINET)の変遷について述べる.次に地域ネットワークの誕生の経緯,現状を報告し,特に最近の活動報告として広島における被爆50周年平和記念式典のインターネット上のMboneと呼ばれる仮想的な国際実験ネットワーク上での中継実験に関する報告,高速通信回線を利用したマルチメディア実験などの現状を述べる.最後に,地域における自治体のインターネットへの取り組みや商用プロバイダの現状について述べ,今後の地域でのインターネットへの取り組みに関する必要なことをまとめる.
著者
郡 武治 服部 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.240, pp.13-18, 2005-08-18
被引用文献数
2

アドホック無線ネットワークにおいて、事前に伝送ルートを確定することなく、情報を決められた方向に群的に伝達する新たなマルチホップ伝送を提案する。本方法を群伝送アドホック通信と定義する。提案方法では、1つのノードより発せられたパケット信号は、周辺の複数のノードで同時受信され、1つの方向にバケツリレーしながら伝送される。途中、中継ノードは同一情報を有するパケット信号を受信すると、合成が行われ、回線品質が改善される。このように、情報が群的に伝送されるため、中継ノードの故障、中継経路の急激な品質劣化により、特定パスの中継が完全に途絶えたとしても、周辺ノードによる迂回中継と合成により、復旧することができる。また、再送制御のないことから、伝送遅延は最小になる。提案方法を用いることにより、従来の1ルートによる中継では、6パスで7.8dB低下する伝送路において、同じ情報を群伝送すると、√<2>倍伝送距離が長いにも関わらず4.3dBの低下で伝送することが可能であることが分かった。本文では、提案する群伝送アドホック通信の動作原理を述べ、特徴と応用例を示す。次に実現するために必要な尤度関数の算出方法を理論的に明らかにし、計算機シミュレーションにより、その効果を検証する。
著者
石塚 達也 柿崎 藤泰 本間 友貴 石田 行知
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ab0683-Ab0683, 2012

【目的】 体幹は身体質量比の0.479を占めるため、上半身質量中心点を含む胸郭の変位が身体運動に与える影響は大きい。臨床的には前額面上、胸郭が骨盤に対して正中に位置している例は少なく、多くの例で左側に変位している。我々は体幹の形態として胸郭が骨盤に対して左側に変位していることは一般的であると捉えている。そこで今回は胸郭側方変位と座位における体幹の荷重左右差の関係を定量的に示すことができたためここに報告する。【方法】 対象は成人男性13名とした(年齢 21.8±1.0歳、身長 171.2±3.4cm、体重 63.5±9.3kg、座高 92.5±1.9cm、BMI 21.6±2.6)。胸郭側方変位の判定は3DイメージメジャラーQM-3000(株式会社トプコンテクノハウス社製)を用いて行った。2台のデジタルカメラを縦に並列にステレオ配置し、基線長が40cmのステレオカメラを作成した。そのステレオカメラを2台使用した。ステレオカメラの位置は左右50°の角度で撮影距離は2mとした。ステレオカメラの後方にはプロジェクターをそれぞれ配置させた。計測肢位は自然立位とし、上肢はレッドコード(インターリハ社製)を用いてゼロポジションで固定した。身体マーキング位置は、頸切痕、剣状突起、両ASIS、両ASIS間の中点、中腋窩線と腸骨稜の交点、中腋窩線と剣状突起を通る床との水平線との交点とした。写真撮影は、プロジェクターにてランダムドットパターン無と有の光を照射し、2パターン行った。撮影した画像データはPCで読み込み、QM-3000にてポイント計測、ポリライン計測し3次元化を行った。その3次元化データより断面図作成を行った。断面図作成は両側の中腋窩線を通る床との垂線とし、前額面上での胸郭側方変位を判定できるものとした。断面図データはCSVファイルに変換し処理を行った。下限はASISレベル、上限は腋窩レベルとし、両ASIS間の中点をy軸に合わせ骨盤中心線とした。その骨盤中心線により体幹を左右に分け、体幹の右側面積、左側面積を求めた。左右で面積が大きい方を胸郭変位側とした。統計処理は対応のあるt検定を用い、危険率5%未満を有意とした。また椅子に体重計を2つ横に並べ、左右の坐骨結節がそれぞれの体重計の中央に位置するように坐骨支持の端座位をとらせた。レッドコード(インターリハ社製)を用いて上肢と下肢をスリングし、上下肢の質量を除いた条件下で体幹の荷重左右差をみた。統計処理は対応のあるt検定を用い、危険率5%未満を有意とした。そして胸郭の側方変位量と体幹の荷重左右差との関係をPearsonの相関係数にて分析した。【倫理的配慮、説明と同意】 ヘルシンキ宣言に沿い、各対象者に対して本研究内容の趣旨を十分に説明し本人の承諾を得た後、同意書に署名した上で計測を実施した。【結果】 胸郭側方変位は右側面積410.8±44.0cm<sup>2</sup>、左側面積426.8±43.8cm<sup>2</sup>で左側面積が有意に大きかった(p<0.05)。体幹の荷重左右差は右側体重17.2±4.0kg、左側体重19.3±2.5kgで左側体重が有意に大きかった(p<0.05)。胸郭側方変位と体幹の荷重左右差の間には、胸郭変位側に荷重の偏りがあるという正の相関がみられた(n=13、r=0.59、p<0.05)。【考察】 今回の研究より、胸郭は左側への変位が多いという結果となった。実際の臨床においても胸郭は骨盤に対して左側に変位している例が多く、その臨床像を反映する結果である。また体幹の荷重左右差については、右側に比べ左側が大きかった。これは左側への胸郭変位の存在により、上下肢の影響を除いた条件下では荷重も左側に偏りを伴うためである。左側への胸郭変位と体幹荷重の左側への偏りの関係が一般的であるが、右側への胸郭変位を呈する例や胸郭変位側とは反対側への荷重の偏りがある例は異常性があると捉えている。例えば、臨床的には腰痛症状を持つ例や腰部の構造破綻のある例などは右側への胸郭変位を呈していることが多い。結果を総合すると、姿勢や体幹機能評価で側方への胸郭変位や荷重の偏りなども考慮することは理学療法の効果判定に有効となると考える。【理学療法学研究としての意義】 本研究結果より、胸郭は左側への変位が多く、体幹の荷重は左側に偏りがあることが定量的に示された。これは姿勢や体幹機能評価などの理学療法評価や治療に有益な情報となると考える。
著者
中村 強 林 直樹 吉原 大二 柳井 稔 川西 悟生
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.377-383, 1991
被引用文献数
1 1

従来, 消化吸収障害モデルとして使用されてきた膵管結紮ラットは, 比較的短期の飼育でも膵臓が萎縮することが知られている。そこで, 本実験では膵機能は正常であるが消化吸収能が障害されたラット (MWラット) を栄養実験に使用することとし, このラットのモデルとしての有用性について検討するとともに, 中鎖脂肪酸トリグリセリド (MCT) を摂取させた場合の栄養状態に及ぼす影響について, サフラワー油 (LCT) を対照として比較検討した。<BR>その結果, LCTを摂取させたMWラットの脂肪および窒素の吸収率は, 健常ラットに比較して有意に低下し, とくに脂肪の吸収障害は顕著であった。また, MWラットは体タンパクの異化も亢進し, また低栄養状態下にあることが認められ, 術後の消化吸収障害モデルとして有用であった。<BR>一方, MWラットにMCTを摂取させた場合, LCTに比較し吸収性が顕著に優れていた。さらに, MCTは体タンパクの異化亢進を緩和させ, 栄養状態を改善させることが認められた。<BR>以上の結果から, 胆汁・膵液が欠損した消化管術後の消化吸収障害下にあっても, MCTは吸収性のみならず栄養学的にも十分な有効性を示し, 脂肪源素材としてきわめて有用であると判断された。
著者
清水 寛之 金城 光
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.13-21, 2015-08-31 (Released:2016-02-16)
参考文献数
44

本研究の目的は,日常記憶質問紙(the Everyday Memory Questionnaire, EMQ)を用いて,成人期における日常記憶の自己評価に関する発達的変化を明らかにすることである.299名の一般成人(19~25歳の若齢者99名,38~55歳の中年者97名,63~75歳の高齢者103名)が本調査に参加し,日常生活における記憶活動の忘却や記憶失敗に関する28項目についての発生頻度を“最近6カ月で1回もない”から“日に1回以上”までの9件法で評定した.先行研究(清水・高橋・齊藤,2006, 2007など)によるEMQの因子構造に基づいて全項目を五つの下位項目群に分類したうえで項目群ごとに各年齢群の評定値を比較したところ,その発達的変化は(a)若齢者=中年者=高齢者,(b)若齢者>中年者>高齢者,(c)若齢者=中年者>高齢者,(d)若齢者>中年者=高齢者,(e)若齢者>高齢者,の五つのパターンに分かれた.日常記憶の自己評価は成人期に自己の記憶能力に対して悲観的な見方から楽観的な見方へと段階的に移行していくことが示唆された.