著者
清川 清 竹村 治雄 片山 喜章 岩佐 英彦 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.1517-1526, 1997-09-25
被引用文献数
21

仮想空間内で3次元形状を生成できるモデラ(仮想物体モデラ)には直感的操作性など多くの利点がある. 仮想物体モデラの利用者を束縛せずに, 効率良くかつ正確な形状生成を可能とするには, 特殊な装置を要する力覚提示装置などを用いずに, ソフトウェアによる適切な操作補助手法を導入することが有効である. このような考えに基づき, 我々は仮想物体モデラVLEGOを開発した. VLEGOはブロック玩具を模倣し, 1) 形状プリミティブ同士の相対位置を離散的に制約する, 2) 形状プリミティブ同士の干渉を検出し, 干渉を回避するよう位置を補正する, 3) 二つのカーソルを用いて柔軟な両手操作を可能にする, の三つの特長を有する仮想物体操作補助手法を導入している. この結果, VLEGOは操作に熟練を要さずに直感的に正確な形状生成が行える環境を提供する. 本論文ではVLEGOの設計方針と基本機能について述べる. 更に, VLEGOの仮想物体操作補助手法が作業効率に与える影響を実験により評価する.
著者
伊丹 康二 柏原 士郎 吉村 英祐 横田 隆司 阪田 弘一 林 史朗
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.555, pp.163-170, 2002
被引用文献数
4 1

In Seishin Minami New Town, community facilities have been introduced into the residential areas through three methods; "planed invitation", "leading" and "natural development". The aim of this paper is to inspect the introduction plan by investigating the actual condition of the location of the facilities and residents' opinions. The results of this study are as follows : 1) Compared with Senri New Town and Semboku New Town, Seishin Minami New Town has more community facilities in the residential areas; which proves the effect of the introducing methods. 2) Many of the residents who hope to live in more lively town point out that the facilities also have some undesirable influence upon their daily life.
著者
牧野 幸志
出版者
摂南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の目的は,現代の児童・生徒を対象とするコミュニケーション・スキル訓練を開発し,実施することにより,スキルを高め,不登校やいじめなどの問題が発生することを予防することであった。スキル尺度を作成し,児童・生徒を対象としたスキル訓練を行った結果,訓練後に,生徒の多くのスキルが向上していた。また,参加者の8割の生徒は,訓練前よりスキルが上がっていた。また,コミュニケーション・スキルの高い生徒ほど,友人関係が良く,友人関係に満足しており,精神的健康状態も良かった。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1927年02月17日, 1927-02-17

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年08月11日, 1920-08-11
著者
遊佐 敏彦
出版者
早稲田大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

空き家の所有者、空き家利用者、および地域住民の間には、中山間地域特有の関係性がみられる。予めトラブルを避けつつ、段階的に信頼関係を築くために、適切なプロセスデザインが重要とされる。その際には、過去の集落再編成において、課題とそれを解決した成果が参考になる。今後は、それらをもとに、地域外の移住希望者に対し、段階的に使える空き家を提供し、移住を促すことが、持続的な空き家の整備と集落再編に繋がる。
著者
山田 孝子 園田 節子 王 柳蘭 藤本 透子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

多文化空間に生きる越境者集団における共同性再構築のメカニズムを、地域間比較のもと、チベット難民、中国系カナダ人、タイ北部の雲南系ムスリム、カザフ人帰還者の諸事例を人類学的・歴史学的視点から実証的に分析した。その結果、越境者の共同性再構築には、越境者ネットワーク、無私/慈悲の精神にもとづく個人や宗教者のリーダーシップの存在、ホスト社会との政策を最大限活用する共生の戦略、祝祭と宗教実践をとおした「伝統」の主張などが重要な道筋となることが明らかにされた。また、あらたな地域空間の創出を理解する上で、「下からの共生」という視点が重要となることが提起された。
著者
山田 正行
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.113-126, 2005-02-21

前号の考察を承けて,ここではまず学習者の自己決定や自主性に主眼を置くとされるM.ノウルズのアンドラゴジーを取り上げ,その実践にM.フーコーが論じた監視と処罰の支配抑圧装置であるパノプチコンが現象したことを批判し,ノウルズとは異なるヨーロッパ的な「人間教育学」としてのアンドラゴジーの意義を示す。そして,近代性批判の脈絡で成人学習論におけるいくつかのブルデュ研究を考察し,その中で,前号で批判したC.アージリスとD.ショーンの「自省」と理論的に異なる「自省」への接近を述べ,P.フレイレやJ.メジロウの「批判的自省」に視点を向けるべきことを論じる。
著者
森田 和樹
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2005-02-02

有限状態遷移系に対する形式的手法,特にモデル検査手法を適用して,システムの仕様に対する妥当性を検証する方法は、近年、大きな成功をおさめている.限定モデル検査手法とは,モデル検査を論理式の充足可能性判定問題へと帰着して実現するものであり,初期状態から指定された回数の遷移のみを考慮して検証を行う.本研究では,限定モデル検査手法において検証時間の大部分を占める充足可能性の判定に焦点をあて,MPIライブラリを用いて並列化することにより高速な検査検証を実現した.性能は、我々の研究環境であるFOLON-IVを用いて測定を行った.実験では,指定された回数の遷移内でシステムが仕様を満たすことを示すのに最大60%の性能向上を達成した.また,遷移回数10〜30程度の問題でバグの発見に要する検証時間を大幅に短縮することができた.
著者
泉清風 訳
出版者
春江堂
巻号頁・発行日
1917

1 0 0 0 OA 蘇東坡詩醇

著者
近藤元粋 編
出版者
青木嵩山堂
巻号頁・発行日
vol.巻之1, 1907
著者
戸政 佳昭
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.307-326, 2000-12
被引用文献数
1

研究ノート本稿は、政治・行政学や公共政策論において一種の流行語となっているガバナンスという言葉が、流行のゆえに混乱をもたらしていると認識し、ガバナンスという言葉そのものについての整理・検討を行っている。言葉が引き起こす混乱は、その言葉が登場することとなった背景が整理されないままに使われることが原因になっていることが少なくないので、まずはガバナンスという言葉が日本の政治・行政学や公共政策論において浸透するに至った背景を6 つに分けて整理している。さらにこれらから、政治・行政学や公共政策論においてガバナンス概念を用いる意義・意味は「ガバメントからガバナンスへ」という文脈で発揮しうるものであるとしている。次 に、ガバナンスという言葉の具体的な使われかたとしては、辞書的用法、規範的用法、分析的用法の大きく三つに分けることができるとしたうえで、規範的用法については、共通点とでもいうべき5 つのキーワードがあることを指摘し、さらにこの用法においての問題点および今後注意すべき点などを整理している。分析的用法については、さらに包括的アプローチ、サード・セクターからのアプローチ、政府からのアプローチ、の三つにわけることができるとした上で、それぞれにつき簡単な説明を加え、さらにこの用法においての問題点および今後注意すべき点などを整理している。なお、本稿は今後作成する予定の論文の一部分に相当するものとして執筆したものである。
著者
成田 智哉
出版者
利府町立菅谷台小学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

○研究目的2012年度に開発した簡易で持ち運び可能な鉢等を利用したバタフライガーデン学校キット(以下BGSK)」は, 勤務町内の全小学校及び県内の小中学校計16校で活用された。企図する時期に卵付き苗を配布可能にすることで, 実物を用いた児童の観察機会を更に多くしたり, ICTを活用して児童の精密な観察眼を育成する授業プログラムを開発したりすることが本研究の目的であった。○研究方法1 BGSKを活用してチョウの蛹を前年度に確保し, 次年度羽化させた成虫を飼育し, 効率的に産卵させる方法を検討した。実物の活用とICTの活用を融合させながら, 児童にチョウの生活環や形態・生態等をとらえさせ, 精密な観察眼を育成する授業プログラムを開発し, 実践を通してその有効性を検討した。○研究成果1 BGSKを活用して, 前年度の晩秋にモンシロチョウの蛹を確保した。翌春羽化した成虫を飼育し, 産卵させる方法を検討した結果, 狭小な網製の飼育容器内で, モンシロチョウが交尾し, 食草に多数産卵させることができた。このことにより卵付き苗の配付が可能になるとともに, BGSKの周年活用のサイクルが出来上がった。2 児童の自然への関心を高め, 精密な観察眼が育成されることを期待して, 教員を対象としたBGSKの植栽方法や活用法の伝達を目的とした研修会を開催した。このことにより, 多くの児童に卵や幼虫等の実物, 及び羽化の瞬間を観察させることができた。また, 生物や自然への関心を高めることができた。3 モンシロチョウでの産卵方法をオオムラサキにも適用し, 複数産卵させることに成功した。そこで得た幼虫を用い, タブレッド端末や画像の無線転送装置を活用しながら, 互いの観察結果を共有する授業プログラムを開発した。