著者
古川 俊治
出版者
一般社団法人日本外科学会
雑誌
日本外科学会雑誌 (ISSN:03014894)
巻号頁・発行日
vol.100, no.11, pp.756-760, 1999-11-01
被引用文献数
2
著者
内務省 編
出版者
内務省
巻号頁・発行日
vol.第34号, 1922
著者
細谷 紀子
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

生殖細胞と癌細胞において特異的に発現する「癌精巣抗原」が体細胞における染色体不安定性の誘導に果たす役割を解明するため、癌精巣抗原であるシナプトネマ複合体形成分子SYCP3とSYCE2について、体細胞を用いた機能解析を行った。我々は既に、シナプトネマ複合体形成分子SYCP3が体細胞において遺伝性癌抑制遺伝子産物BRCA2と複合体を形成して相同組換え修復によるDNA二本鎖切断修復を阻害して染色体不安定性を誘導することを報告している。前年度までに、SYCP3とBRCA2の複合体形成によって相同組換え修復が抑制されるメカニズムを明らかにするために、BRCA2におけるSYCP3との相互作用部位の解析を進め、BRCA2のN末側とC末側の2箇所に、SYCP3との相互作用領域があることを同定した。今年度は、引き続き、SYCP3およびBRCA2の組換え蛋白の作製を行い、in vitro binding assayにより、SYCP3とBRCA2のN末端が直接結合することを明らかにした。シナプトネマ複合体形成分子SYCE2については、前年度までに、体細胞においてDNA損傷応答の活性化とDNA二本鎖切断修復の亢進をもたらすことが示唆されていた。今年度、DR-GFPアッセイやDNA二本鎖切断末端結合解析を行い、SYCE2が相同組換え修復と非相同末端結合の両経路の修復効率を上昇させることを明らかにした。また、DNA損傷応答が活性化する背景を調べるために、SYCE2発現細胞におけるヒストンの翻訳後修飾やクロマチン構造の変化の有無について解析を進めた。
著者
荒川 勝彦
出版者
日本体育・スポーツ経営学会
雑誌
体育・スポーツ経営学研究 (ISSN:02897032)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.25-36, 1999-12-15

The purpose of this study was to analyze TV sports programs televised in 1997. The relevant data had covered the TV program columns in the Asahi Newspaper televised from January 01 through December 31, 1997. Study had been conducted on the ten stations of NHK General, NHK Education, Nippon TV, TBS TV, Fuji TV, TV Asahi, TV Tokyo, NHK Satellite 1, NHK Satellite 2 and WOWOW!. Twelve-month telecast hours had been combined into a total classified by sports events. Analysis had also been made on sports programs in the weekend and Golden time. In this study, eekend were meant to be Saturday and Sunday. Golden time were meant to be from seven through ten o'clock in the evening. Following results were obtained: 1. Total telecast hours of TV sports program in 1997 were 536,977 minutes. The Satellite telecast, among them, were 261, 161 minutes, occupying 48. 6% of total telecast hours. The number of sports events telecast in 1997 was eighty-one. An event occupying the longest hours of telecast was baseball taking 83,956 minutes. Soccer held the second slot having 66,927 minutes, while golf in the third position with 60,247 minutes, while sumo the fourth with 45,105 minutes and motor sports the fifth with 30,825 minutes respectively. 2. Total telecast hours of TV sports program on weekend were 275,432 minutes. The satellite telecast, among them, were 110, 159 minutes, occupying 40.0% of total telecast hours. The number of sports events telecast on weekend was seventy-eight. An event occupying the longest hours of telecast was golf taking 43,062 minutes. Soccer held the second slot haveing 35,839 minutes, while baseball in the third position with 28,268 minutes, while motor sports the fourth with 22,304 minutes and sumo the fifth with 15,875 minutes respectively. 3. Total telecast hours of TV sports programs in golden hours were 96,589 minutes. The satellite telecast, among them, were 63,974 minutes, occupying 66.2% of total telecast hours. The number of sports events telecast in golden hours was forty-one. An event occupying the longest hours of telecast was baseball taking 31,943 minutes, Soccer held the second slot having 15,873 minutes, while basketball in the third position with 7,910 minutes, while sports variety the fourth with 6,950 minutes and golf the fifth with 5,990 minutes respectively.
著者
澤内 聡
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

頭部外傷のなかで,最も重篤な病態とされるのが,外傷性急性硬膜下血腫である.この原因は,血腫に合併する治療困難な脳腫脹にあるとされるが,その発症機序は未だに解明されていない.本研究は,外傷性急性硬膜下血腫動物実験モデルを用い,血清S-100蛋白,Neuron Specific Enolase(NSE)を測定することにより,急性硬膜下血腫に合併する脳腫脹の発症機序,病態を解明することを目的とする.過去の急性硬膜下血腫動物実験モデルは,硬膜下に血液を注入するのみで,脳腫脹,脳浮腫を呈することはなかった.しかし,硬膜下血腫にimpact acceleration head injury deviceを用いてびまん性脳損傷を加え,さらに低酸素(2次性損傷)を負荷することで,より臨床の状態に近い脳腫脹を呈する外傷モデルを開発した.Sprague-Dawley ratsを用い,気管内挿管下後,全身麻酔下に外傷を加えた.実験群は1)硬膜下血腫のみ,2)硬膜下血腫+びまん性脳損傷,3)硬膜下血腫+びまん性脳損傷+低酸素の3グループに分類した.外傷直後,外傷1時間後,6時間後,24時間後,48時間後に採取した血清中のS-100蛋白,NSEをlight immunoassay kitを用いて測定した.各実験群の血清S-100蛋白,NSEの測定値および推移より,急性硬膜下血腫に伴う脳腫脹は,血腫のみではなく,びまん性脳損傷かつ低酸素が重要な要因である可能性が示唆された.星状細胞で合成されるS-100蛋白,神経細胞で合成されるNSEの血液中の濃度を経時的に測定することで,その細胞障害のメカニズムの解明の一助になると考えられる.さらに,急性硬膜下血腫に伴う脳腫脹の主因は,従来,血管性浮腫と考えられていたが,むしろ細胞性浮腫が主体であると考えられた.
著者
福岡 安都子
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

本研究課題は、主権理論、また信教や思想の自由が歴史上どのように発展したのかを、その重要な舞台をなす17世紀のオランダにつき、特に、国家と教会の関係という当時の同国最大の政治問題に焦点を当てて分析することを試みたものである。聖書からの引用を多用しそこに複雑な解釈を施すという当時の議論スタイルと正面から取り組むことを通じ、「聖書世界において啓示を媒介するのは誰で、それはどのようにであったか、また今日において対応する役割を負うのは誰か」という一連の「啓示の媒介者の問い」が、グロティウスを中心とする1600~1620年のいわゆる「レモンストラント論争」時の理論家に、主権の限界及び教会の自律性を巡って見解が対立する際のまさに分岐点として意識されていたことが明らかとなった。これにより、その後のホッブズやスピノザの世代との議論枠組の連続性が改めて確認された。
著者
松嶋 藻乃
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2013-08-30

ヒトはたかだか4つの物体の情報にしか、一度に注意を向けたり、記憶したりすることが出来ない。さらに記憶や注意の容量は、視覚刺激が左右両視野に呈示されたとき(Across条件)、どちらか一方に呈示された場合(Within条件)にくらべ増大することが知られている。その神経基盤を探るため、サルに2つの認知課題ー複数記憶誘導性サッカード課題および複数物体追跡課題ーを訓練した。課題遂行中の前頭前野ニューロン活動を記録したところ、Across条件のとき、Within条件に比べ増大することを見出した。このことは、対側と同側視野の視覚情報が、解剖学的に分離されて処理されていることを反映していると考えられる。
著者
坪井 伸広 茂野 隆一 首藤 久人 中川 光弘 安藤 義光 小田切 徳美 立川 雅司 後藤 淳子 澤田 守
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

本研究は農村地域活性化の方策を提示することを目的に平成12年度に開始した。本年度は、研究の最終年度で、4年間の研究を総括することを課題とした。この4年間の研究実績はつぎのとおりである(カッコ内は平成15年度実績)。カナダ春ワークショップ参加(2名)、秋研究大会参加、カナダ・フィールド共同調査(日本から4名参加)、日本・フィールド共同調査(随時実施。内カナダから1名参加)、東京ワークショップ開催・カナダ研究者招聘、日本・カナダの農村リーダーの交流(カナダから8名招聘)、4年間の研究成果のまとめRevitalizing Rural Hinterlands : Comparative studies in Japan and Canadaを執筆(13章構成の内11章の草稿を科学研究費の報告書としまとめ、印刷公表した)をした。日本側フィールド調査地は、栃木県上都賀郡粟野町、福島県相馬郡飯舘村で、カナダ側のはオンタリオ州Tweed、ケベック州St. Damaseである。この2地区の調査地を比較対象として選定し、共通の調査項日からなる家族調査を実施したことを特徴とする(報告書第4章、第6章)。農村地域の活性化について得られた知見はつぎのとおりである。日本側の農村に開発が短期間に進められたことのひずみが現れていること、両国の農村ガバナンスの構造再編が進行中であること、両国農村にボランティア組織による活性化への期待が大きいこと、日本では地域資源の活用を柱とする内発的発展を敷指向する課題に取り組まれていること、カナダでは資源依存への脱皮を課題としていること。

1 0 0 0 地學雜誌

出版者
敬業社
巻号頁・発行日
1889
著者
宮地 政司
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.61-63, 1950

最近測地学方面で行われた無線報時の利用による二, 三の研究成果を紹介し, 我國の無線報時の現況とその利用法の概要を述べ, それ藤広い分野を有つ地学のどこかで役立つ事を願5ものである。<BR>測定や観測を静的なものと動的なものに大別する事が出来る。歴史の示す様にそれは静から動へと発展している。近代の科学の発展はこの動的測定に負5ものが非常に多い様である。こゝでいう動的とは「時」の利用によるもので, それが無線報時の手段で簡單に自由にそして必要な精密さで利用出来る様になつたのは極めて最近でこゝ二三十年来の事である。先づ二, 三の最近の研究成果を述べてみよう。
著者
和田 正人 Dezuanni Michael Burnett Bruce 森本 洋介 田島 知之 斎藤 俊則 Grizzle Alton
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、教員養成大学の学生及び現職教員が、ユネスコが2011年に開発した「教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム(Media and information Literacy Curriculum for Teachers)」を学習することにより、文部科学省が2007年に発表した教員のICT活用指導力がどの程度増加したことを明らかにした。しかし2013年度の調査と2015年度の調査の比較では、増加した項目が半減した。また項目尺度も「わりにできる」までで限定されていた。これらのことより、項目尺度の検討と縦断的研究の必要性が議論された。
著者
多田隈 理一郎 多田隈 建二郎
出版者
山形大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

酢酸ナトリウム三水和物水溶液を過冷却状態にした後に刺激を加えると、熱を放出しながら急激に結晶化が起こるというホット-アイス現象を用いて、形状・剛性が可変な作業移動ロボットの製作を行った。磁性スライムで構成されたロボットを移動させる手段として、研究開始時には主にネオジム磁石を手で動かす方法を用いていたが、より広範囲にロボットを移動させるために、複数の平歯車により全方向駆動歯車およびネオジム磁石を任意の方向に移動させる全方向搬送テーブルを製作した。また、磁石や刺激のための電極よりも小さな機器を環境側に配置するだけで形状・剛性が変化できる新しいゲル材料によるロボットについても検討した。
著者
榊原 千鶴
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究の目的は、明治期の女性教育の内実を明らかにすることである。2010年度~2013年度研究期間中の成果は、1.「〈知〉の継承からから考える明治期の女性教育 ―先駆者の気概に学ぶ―」と題した『文部科学教育通信』(ジ アース教育新社)誌上での連載(全14回中、本研究期間分は10回)、2.近代における中世文学の再生に関する論文の執筆、3.1に大幅な加筆を行い『烈女伝 ―勇気をくれる明治の8人―』として三弥井書店より刊行した。