著者
瀬戸 宏太
出版者
常葉大学短期大学部
雑誌
常葉国文 (ISSN:03852962)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-14, 2000
被引用文献数
1
著者
溝口 元
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

江戸末期までの本草書および明治期以降の学術書、専門雑誌に掲載された棘皮動物、甲殻類、両生類、げっ歯類の種の量的変化、図譜の記載の特徴を文献的に調べ、近代西洋動物学が我が国導入されることにより、どのように動物「種」の認識が変化したかを探究した。明治期以降の教育制度の整備と標準和名の普及は対応していた。また、20世紀初頭、来日し日本産両生類を採集し新種として記載して、アメリカへ持ち帰ったスミソニアン博物館学芸員スタイネガーの日本産動物の液浸標本を調査し、採集時期と種を確定した。さらに、旧台北帝国大学理農学の動物分類学者、青木文一郎が採集したげっ歯類の種と採集数を計数しデータベース化を試みた。
著者
鈴木 真ノ介
出版者
小山工業高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は,コンピュータと通信機能を有し,生体に装着可能な超小型高機能電子機器である"ウェアラブルデバイス"における新たな通信システムの基礎開発を行うものである.その手法は,生体を伝送路とし,1つの圧電デバイスから超音波と微弱電界の両方を出力し,それらを併用したハイブリッド通信を行うものである.本研究の成果としては,超音波・電界通信の条件把握に始まり,両通信回路の設計・製作,およびその通信品質の検証を行い,ハイブリッド通信の有効性を示した.
著者
越川 和忠 宮川 正弘
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.45-49, 2006

本学テクノレポート10(2)に紹介した文字盤入力方式を習得するための練習方法について述べる。一般に、文字盤入力方式は、目的字の文字鍵を知っていれば直ぐ入るが、不明の場合には、それを知るために手間がかかり、はじめのうちは入力作業のほとんどがその手間に費やされることが難点とされる。そこで、同方式に実装されている「倣い入力」の機能を応用して、(1)実際の文章を次々打ってみる、(2)「NHK新用字用語辞典第3版」の用例集にある約2万語を例にして、常用漢字を教育漢字1学年配当表文字から1字ずつ語例と共に習得して行くなど、作者の使用経験に基づいて整理した練習方法を紹介する。この練習過程で、文字の位置を知ることは配列規則を拠り所にすれば容易であり、文字→位置→指で入力に至るこの方式の有用性が理解されると思われる。
著者
戸田 任重 宮原 裕一 浅井 和由
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

不活性ガスの六フッ化イオウ(SF6)による年代解析では、調査地(長野県南部)の地下水の滞留時間は2~33年と推定された。水道水源および観測井戸(いずれも30m以上の深井戸)の地下水の硝酸態窒素濃度は、滞留時間が20年弱(1993~94年涵養)の井戸で極大を示し、15年未満(1997年以降涵養)の井戸では比較的低濃度であった。調査地では、堆肥を含む施肥量が過去40年以上にわたり減少し続けており、水道水源などの深井戸の硝酸態窒素濃度は施肥量の減少を反映している可能性がある。
著者
堤 俊彦
出版者
福山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は,レアシンドロームであるプラダウイリー症候群(PWS)児の養育のプロセスにおける親や家族が経験する困難の理解と心理的援助のニーズを探ることであった。乳幼児から青年期のPWS児を持つ親を対象に,グループインタビューを行ない,子育ての過程で経験する困難や発達のプロセスを中心に聞き取りを行った。その結果,障害に起因するさまざまな問題への周囲の無理解により,親や家族は地域で孤立し,専門的な援助もないまま,同じ子を持つ親のサポートを頼りに,養育を行っている現実が明らかになった。より早期より専門家が関わり,親や家族に対する心理面の支援を含めた包括的支援システムの構築が急務な課題といえる。
著者
竹下 盛重 中村 昌太郎 石塚 賢治 石塚 賢治
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

日本のEATL(腸管症関連T細胞リンパ腫)では大部分がII型であり、その多くはCD56+, CD8+T細胞リンパ腫であった。その非腫瘍部位の粘膜には、腫瘍性のIEL(上皮内リンパ球)が約70%にみられ、また反応性IELが多くみられる腸管症病変が約50%に認められた。腫瘍細胞はC-METの反応が約80%に、またリン酸化MAPKが90%、C-MYCが約40%、BCL2が70%強に認められた。また、FISH によるC-METの増幅は65%、C-MYCの増幅が71%に認められた。EATLでは、C-MET/MAPK系やC-MYC/BCL2系を介する細胞の増殖維持が腫瘍化に関与していると推測した。
著者
大谷 珠代
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.356, pp.104-108, 2005-06

の花が東京で満開になった4月上旬の土曜日。午前11時過ぎに「海幸」を訪れた私達を待ち受けていたのは、営業開始まで30分近くもあるのに、早くも出来ていた長蛇の列だった。お客の数はざっと50人。既に客席数を上回る。先頭の60代の女性2人は10時半に来たという。「この店はいつも行列してるので、ずっと避けていたの。
著者
播磨 真志 中野 龍平 山本 貴司 小松 英雄 藤本 欣司 北野 欣信 久保 康隆 稲葉 昭次 富田 栄一
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.251-257, 2001-03-15
被引用文献数
12 10

カキ'刀根早生'のハウス栽培果実の脱渋後の軟化発生の実態について調査し, その要因について検討した.1. 無脱渋, 樹上脱渋およびCTSD脱渋処理果実の日持ち性について検討したところ, 収穫日を基準とした果実の軟化様相には差がなかった.2. '刀根早生'ハウス栽培6園におけるCTSD脱渋後の軟化の発生は, 園地により大きな差が認められたが, 各園の軟化発生程度と根群分布, 葉中無機成分含量, 葉の水分ポテンシャルおよび根の呼吸活性には相関は認められなかった.3. 加温時期の異なるハウス栽培および露地栽培果実を経時的に採取しCTSD脱渋後の軟化様相を調査したところ, いずれの栽培法でも未熟な段階で収穫した果実では脱渋後, 急速に軟化した.満開後120日以降に収穫した果実では軟化の発生が一時的に少なくなった.この時期は露地果実では果実生長第II期から第III期への移行する時期と一致していた.4. 鉢植え個体を7∿10月にハウス内に搬入する高温処理は, 収穫後の果実軟化の割合を増加させた.以上より, ハウス栽培'刀根早生'では, 成熟期の高温が果実を「軟化しやすい」生理状態にすると考えられた.
著者
天目 隆平
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,モーションキャプチャ(MoCap)を用いて俳優の生の演技を予めアーカイブしておいたアクションデータ(基本要素)を接合して,1人のCGキャラクタによる一連の剣戟アクションを構築する手法を提案した.また,1人のCGキャラクタによる一連の剣戟アクションを組み合わせて整合の取れたアクションシーンを構築する手法を提案した.さらに、構築したアクションデータを利用して,キャラクタの視点でアクションを体験することが可能な複合現実感システムの開発を行った.
著者
大八木 英夫 濱田 浩美
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.1, 2013 (Released:2013-09-04)

湖沼における水質の汚濁を知る指標として,透明度の経年変化が簡便に使用されており,栄養塩類の増加に伴う富士五湖の富栄養化(汚濁)の進展過程を知ることができる。さらには,環境省は,望ましい水環境及び利水障害との関係を整理しつつ透明度を指標とする検討しており(2010年1月報道あり),今後,透明度の変遷についてもより注目する必要があるといえる。透明度に関して全国的に整理されている資料は,『自然環境保全基礎調査』など第4回(1991年)までの調査結果が環境庁(現環境省)によって実施されている。その結果,透明度10m以上の湖沼は全国で13湖沼、圧倒的多数の湖沼は透明度5m以下となっていたと報告されている。本研究では,富士五湖を中心として,多くの湖沼における近年の透明度の変化について考察をする。
著者
Yoshimi Kobayashi Makoto Hayashi Fumihiko Yoshino Muneaki Tamura Ayaka Yoshida Haruna Ibi Masaichi-Chang-il Lee Kuniyasu Ochiai Bunnai Ogiso
出版者
日本大学歯学部
雑誌
Journal of Oral Science (ISSN:13434934)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.35-39, 2014 (Released:2014-03-15)
参考文献数
28
被引用文献数
2 12

Chemomechanical procedures can be used to eliminate bacteria from root canals. However, detectable bacteria sometimes remain because of the complexity of the root canal system. Endodontic passive ultrasonic irrigation (PUI) with hydrogen peroxide (H2O2) may be a promising option for increasing bactericidal hydroxyl radical (HO•) generation. In this in vitro experiment, we examined the effects of HO• generated using PUI and a low concentration of H2O2. An ultrasonic tip was submerged in 0.45 mol/L (1.5%) H2O2 in a microfuge tube. H2O2 was activated by an ultrasonic unit, the tip of which was kept centered in the tube, to mimic PUI. HO• generation was detected by electron spin resonance spectroscopy. An Enterococcus faecalis suspension in H2O2 was then preparedand activated as described above. Bactericidal effects were assessed by viable counting. Two-way analysis of variance and Tukey’s test were used to assess the statistical significance of differences among groups (P < 0.05). HO• generation and bactericidal activity were significantly increased by PUI in H2O2 in a time-dependent manner and were significantly higher than with H2O2 alone or with PUI in a Tris-HCl suspension. These results suggest that PUI in the presence of a low H2O2 concentration is a promising new disinfection strategy. (J Oral Sci 56, 35-39, 2014)
著者
田北 俊昭 松尾 剛次 貝山 道博
出版者
山形大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究では、地域ブランドの理論と実証分析を行いつつ、地元連携型の「創造的地域ブランドの発掘と構築を行うことが目的である。地域ブランドの経済分析は、さくらんぼ、高級米「つや姫」、高級洋梨「ラ・フランス」、イチョウの銘木などをとりあげ、訪問地ブランドとしての各市町村の情報発信能力について分析を進めている。創造的地域ブランドについては、世界最高級の羽前エキストラシルクをはじめ、自然・歴史文化等の地域資源発掘について、博物館・行政・民間団体等と連携を行い、シンポジウム発表会を実施し地域ブランドの構築を進めた。日本・世界ブランドのプロセスを構築し将来価値評価も可能である。
著者
中島 慶人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.285, pp.55-60, 2005-09-08
被引用文献数
2

電気所構内の充電部への不用意な接近は, 人身事故につながるため監視が重要である.しかし, 目視による監視は, コストなどの制約から作業時などの特別な場合に限られる.既に電気所構内には多数の監視カメラが設置されているが, 電気所の無人化などに伴いその数が増える傾向にある.そこで, 既存監視カメラの有効活用の一つとして, 充電部等への人物の接近を実時間で監視する画像処理方式を提案する.機械学習による人物判定を取入れた人物検知は, 一般に画像全体を検索するため高速な処理が困難である.本論文では, 充電部等の監視領域が既知であることに着目し, 処理する画素を限定することで高速に人物検知を実現する方式を示し, 実験結果によりその有効性を示す.