著者
松下 貢
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.886-903, 2006-03-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
弘中 満太郎
出版者
浜松医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

ベニツチカメムシの採餌におけるナビゲーションには,視覚情報が用いられ,キャノピーからコンパスの参照軸としてのギャップを選択することで成し遂げられる.本種は複眼における個眼の配置から,後方に視野としての死角をもつ.この死角に位置する視空間情報の優先順位を低くすることで,ギャップに重み付けをしていることを実証し,動物の空間情報選択システムが感覚情報処理系の制約に強く影響を受けること明らかにした.
著者
入江依徳 編訳
出版者
藤本次右衛門
巻号頁・発行日
1885
著者
KIYOSHI TSUJI JOHN F. GOETZ
出版者
JAPAN ANTIBIOTICS RESEARCH ASSOCIATION
雑誌
The Journal of Antibiotics (ISSN:00218820)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.302-308, 1978 (Released:2006-04-12)
参考文献数
16
被引用文献数
27 36

Reverse phase high performance liquid chromatography (HPLC) was used as a rapid means of monitoring the erythromycin and the tetracycline fermentation processes. The sample preparation process for tetracycline in the fermentation broth includes simple dilution and filtration through a Millipore filter prior to injection into the HPLC column. Fermentation broth samples showed no interference, and excellent separation for selective determination of tetracycline, 4-epitetracycline, anhydrotetracycline, chlortetracycline, and 4-epianhydrotetracycline was obtained. The relative standard deviation for the HPLC analysis for tetracycline is about one percent and the correlation coefficient between the HPLC and the spectrophotometric assay methods is better than 0.994.The sample preparation procedure for erythromycin determination in fermentation broth requires solvent cleanup and extraction processes. The chromatographic analysis takes approximately 25 minutes, and the HPLC method is capable of separating and quantifying erythromycins A, B, C, and various epimers and degradation compounds. The correlation coefficient between the HPLC and the microbiological assay method is 0.970.
出版者
G.P.O.
巻号頁・発行日
1922
著者
近藤 拓也 高橋 修
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.261-262, 2008-08-20

近年,PC・携帯等からのWeb閲覧増加に伴い,SNSを利用した交流が盛んに行われている.現状,同様の趣向を持つSNS会員との主な交流はコミュニティを利用した情報交換となるが,会員間で現実世界の行動を共にするに至るには,相手の信頼度や相性を確認するための詳細な情報交換や現実世界での交流が必要となるため,負担の大きい本手続きの効率化が望まれる.本稿では,コミュニティへのアドオン機能として,過去の現実世界での行動に基づいた相手の信頼度および相性を数値化する方式を提案する.近年増加傾向にあるフラットシェア(共同生活)を例に,過去のシェア経験やシェアメイトからの評判による信頼値の付与,住居環境等の趣向の相性を数値化する方式について述べる.
著者
古賀 広志
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.56-65, 2009-02

In this paper, we take up SNS in the enterprise paid attention to, and consider the impact on the organization is considered. First of all, the difference between SNS in the enterprise and Intranet is clarified. Especially, we are discussing it from not a technical characteristic but the use characteristic or the aspect of an organizational or operational context. And, SNS in the enterprise clarified that the use method of making not only the aspect of information retrieval means but also use (browsing) target was important.
著者
福重 八恵 前田 利之 岡本 直之 淺田 孝幸
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.2_17-2_26, 2009 (Released:2009-07-01)
参考文献数
10

著者らの研究グループは,平成16年度以降約5年にわたり,教育支援システムに関する産学共同研究開発を実施してきた.また,産学の連携体制を整え,産学協同による大学発ベンチャーを設立した.本稿では,まず,この産学協同ベンチャーにより開発されたモバイルシステムの実用化事例について紹介する.その上で,大学,民間,産学のそれぞれが研究開発を行った類似の教育支援システムの比較・分析を通し,産学共同研究開発の有効性と実用化の成功要因を明らかにする.さらに,産学連携の本質を「場」の概念を用いて説明する.
著者
小清水 郁 上岡 英史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.398, pp.1-6, 2009-01-15
参考文献数
5

本稿では,時々刻々変化するユーザ環境に追従したサービス提供を実現するために,3軸加速度センサだけを用いて瞬時にユーザの行動状態を推定するアルゴリズムを提案する.具体的には,ユーザの行動が急激には変化しないと思われる約3秒間という短時間のデータに対して,適切な閾値設定や簡単なデータ解析を施し,立っている,座っている,歩いている,走っている,階段を移動している,エレベータに乗っている,エスカレータに乗っている,という7つの行動状態の推定を瞬時に行う.本稿では,提案アルゴリズムを実験データに適用し,ほとんどの行動状態を約90%以上の精度で瞬時に推定できたことを報告する.また,さらなる推定時間の短縮による推定精度の関係,モバイル環境を想定した際のサンプリング周波数と推定精度の関係について検討する.
著者
小島 貢利 田村 隆善
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.98-102, 2010-02-15 (Released:2011-01-20)
参考文献数
26

ジャストインタイム(JIT)は,「必要なものを,必要なときに,必要なだけ生産する」思想として,特にものづくりの分野で,高品質,低価格,迅速な生産を実現する上で,大きな影響を与えてきた。自動車業界において,JIT 生産システムを採用した企業が世界の頂点を極めた。さらに,JIT はものづくりの分野に限らず,先端技術を応用した製品,サービスや社会システムなど,様々な分野に応用されている。本研究では,JIT の観点で必要とされるであろう,製品やサービスなどに関して紹介し,JIT の応用分野や今後の発展性に関して説明する。さらに,JIT を推し進めることで,今後顕在化するであろう,社会的な問題に関しても言及する。
著者
林田 尚子 八槇 博史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83, pp.277-284, 2001-09-06

モバイル環境において入手したい情報は,その時,その場所で得られてこそ意味のあるライブな情報であることが多い.しかしWeb上には,揮発性であるがゆえにライブな情報は蓄積されていかない.そこで,本研究では,モバイル環境に適した情報共有プラットフォームLiveInを提案してきた.これは,情報提供者,情報要求者がモバイル環境から手軽にサービスを利用でき,情報サービス設計者が簡易な手法でサービスを運用できるようなプラットフォームである.しかし一方で,そのようなプラットフォームの中では,人が情報提供を行うよう動機付けることが難しい.そこで,人が情報提供行動を起こす理由を明らかにしたいと考え,現在,いくつかの実験を計画している.本稿では,LiveInの特徴を概観し,LiveInに不足している情報提供のサポートについて議論し,現在計画中の情報提供行動に関する実験について説明する.Information needed by mobile users is often live, in that it is meaningful when it is given at the time and at the place. Since, live information is volatile in its nature, we cannot expect its accumulation of such information as seen in web. We have proposed LiveIn, an information-sharing platform, to deal with it, where the providers and the requesters of live information can handle it easily, and information site can be built at low cost. In such an environment, motivating information provider is crucial. We plan several experiments to clarify the factors that effect the motivation. In this paper, we first present LiveIn, and discuss features and needed in LiveIn. Then, the plan of experiments is explained.
著者
鵜木 祐史
巻号頁・発行日
1999-03

Supervisor:赤木 正人
著者
石井 浩之 中田 誠 加々美 寛雄 平 英彰
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.21-32, 2009

&nbsp;&nbsp;1. これまで研究事例のなかった,標高的な森林限界に達していない山岳の亜高山帯針葉樹林域に高山性植物群落が成立している要因を明らかにするため,長野県黒姫山のカルデラ内壁の岩塊斜面下部において,植物群落の特性,立地・気象要因について調査した.<BR>&nbsp;&nbsp;2. TWINSPANの解析によって区分された各群落は,斜面下部から上部へ向かって順に,チシマザサ群落,コメバツガザクラ-ミネズオウ群集,コケモモ-ハイマツ群集,アカミノイヌツゲ-クロベ群集(オオシラビソ群集のコメツガ亜群集),オオシラビソ群集に相当すると考えられた.<BR>&nbsp;&nbsp;3. 黒姫山の岩塊斜面は最終氷期の中期ころ形成され,天狗の露地に成立している高山性植物群落(コメバツガザクラ-ミネズオウ群集)は,そのころに分布していた極地性植物群落に由来すると考えられた.<BR>&nbsp;&nbsp;4. 高山性植物群落の成立に対して積雪が影響を及ぼしているとは考えられなかったが,風穴から吹き出す冷気は高山性植物の繁殖や生存に影響を及ぼしている可能性が考えられた.<BR>&nbsp;&nbsp;5. 天狗の露地には高木性樹種の種子が供給されていたが,岩塊上では土壌の発達がきわめて悪く,薄い植物腐植しか堆積していないため,定着した高木性樹種はその生育が著しく抑制されていた.<BR>&nbsp;&nbsp;6. 本調査地の高山性植物群落に侵入し,その生育地を縮小させるパイオニア的役割を果たしている樹種は,ハイマツと低木状のコメツガであった.<BR>&nbsp;&nbsp;7. 本調査地の岩塊斜面上での植物群落の変遷は,高山性植物群落からコメツガ群落,オオシラビソ群落へと進んでいったと考えられ,岩塊斜面に侵入した植物によるリターの供給と有機物層の堆積が重要な役割を果たしていた.<BR>&nbsp;&nbsp;8. 岩塊斜面の下部に位置する天狗の露地では,粗大な岩塊の影響で土壌の発達が妨げられているために高木性樹種が定着しにくく,高山性植物群落が遺存できたと考えられた.