著者
森田 猛
出版者
弘前学院大学文学部
雑誌
紀要 (ISSN:13479709)
巻号頁・発行日
no.47, pp.21-35, 2011-03-25
著者
宇井 純
出版者
日本評論社
雑誌
法律時報 (ISSN:03873420)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.11-18, 1971-07
著者
桐生 寿美子
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究ではエネルギー供給源であるミトコンドリアに焦点を当て、損傷軸索でのミトコンドリアダイナミクスを明らかにすることを目指した。このため神経損傷に応答して神経細胞内ミトコンドリアを蛍光標識するBACトランスジェニックマウスを作製し、損傷軸索でのミトコンドリアの形態やターンオーバーを検討した。その結果、神経損傷後ミトコンドリアは細胞体で断片化し積極的に軸索末端へ輸送されることが明らかになった。これは神経再生・修復を促すための適応反応であると考えられた。
著者
堀川 弘美
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

松下竜一の思想の軸の一つである刑罰に関わる市民運動、その思想に関する研究を行ってきた。刑罰に関わる草の根市民運動の活発な地、カリフォルニアで、受刑者、元受刑者、刑務所、刑罰に関する語りに注目し、刑罰概念を問い直す試みを続けてきた。カリフォルニアでは、圧倒的にこれらの話題に関する語りが多い。それは犯罪の多さ、日常的に犯罪と関わる可能性が圧倒的に日本に比べて多いため、テレビ、ラジオのニュースで刑務所、受刑者に関わる報道がない日はなく、人々の暮らしと密接に繋がっている、という理由が大きいのは事実である。この土地柄は、特に草の根市民運動に関わる人ではない人たちから、刑務所、受刑者に関する意識を聞く、という点において、情報収集しやすかったと言える。一方で、草の根市民運動に目を向けると、元受刑者の人たちが、刑務所のあり方の問題性を訴えながら、受刑者とつながり、立法運動に取り組んでいたり、刑務所の中での人種差別、性問題、貧困差別に取り組む人たちがいたり、刑務所の中と外、という壁を取払おう、と中と外を行き来し、サポートする人たちがいたり、数えきれない、また把握しきれないほどの数々の運動が繰り広げられている。その多くの活動家たちが口にしていることが、「修復的司法」というもので、それが、一見広く共有されているようで、しかし、まだまだごく一部の人にしか浸透していない思想であること、そして、この思想が、松下の唱えてきた思想と似通っていることが大きな発見であったと言える。松下は1980年代後半にして、この思想を語り始めていた。この犯罪の多い地で、繰り返される犯罪を少なくするために、必要なことは、今の刑罰システムではないことは、増え続け、悪化し続ける犯罪の実態、結果が示している。「修復的司法」に行き着いた大きな成果の得られた1年であったと同時、この思想をさらに深く探求する必要性を感じている。
著者
Daisuke HASEGAWA Kazuyuki UCHIDA Takayuki KUWABARA Shunta MIZOGUCHI Naoko YAYOSHI Michio FUJITA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.12-0058, (Released:2012-06-20)
被引用文献数
1 8

A 9 year-old, neutered, male French Bulldog showing cluster seizures was diagnosed with a glioma in the right piriform cortex by MRI. Hypofractionated radiation therapy (RT) was performed using a linear accelerator. Although the lesion had involuted significantly at 2 months after RT, recurrence was observed at 4 months after RT. Chemotherapy was started using CCNU (60 mg/m2 every 6–9 weeks) and was continued for one year. Follow-up MRI revealed involution of the lesion and the intervals of CCNU were increased to every 9–14 weeks. Two years after the first presentation, the dog suffered status epilepticus, followed by deficits of left sided postural reaction with cognitive dysfunction. The dog died on day 910, and histopathological diagnosis confirmed anaplastic oligodendroglioma.
著者
和田 昌昭
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

共焦点レーザー顕微鏡,CT,MRIなどによって得られるラスター画像中の生物組織の面積や体積を計算するためのアルゴリズムを開発した.アルゴリズムは,ノイズ耐性,合同不変性,線形不変性,トリム不変性などの好ましい性質を備えている.共焦点レーザー顕微鏡で光電子倍増館感度を5%, 10%, 20%, 40%, 60%, 80%と変化させて撮影した蛍光ビーズ画像にアルゴリズムを適用したところ,得られた面積の標準偏差はたった0.26%であった.
著者
藤嶋 亮
出版者
明治学院大学国際学部
雑誌
国際学研究 (ISSN:0918984X)
巻号頁・発行日
no.39, pp.63-86, 2011-03
著者
藤重 悟 岩田 覚 牧野 和久 来嶋 秀治 平井 広志
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

大規模離散最適化問題の有する劣モジュラ的な離散構造に注目し, 効率的なアルゴリズムの構築のために有効な離散構造を研究した.個別には,ネットワーク・フロー, マッチング,多品種フロー, 施設配置問題, 資源配分問題, グラフ連結度,通信網設計,待ち行列ネットワークに関わる離散構造,双対貪欲アルゴリズムに関わる離散構造(双対貪欲多面体, ゾノトープ) ,ホーン論理関数や安定マッチングの離散凸構造,などであり,個別の劣モジュラ的な離散構造の解明に基づき,それらの知見を横断的に総合する基礎理論の構築と高速アルゴリズムの開発を行った.
著者
中川 克志
出版者
近畿大学文芸学部
雑誌
文学・芸術・文化 (ISSN:13445146)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.130-107, 2011-03

専攻: 芸術学
著者
松三 昌樹 溝渕 知司 高橋 徹
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

敗血症(Sepsis)に脳症(Encephalopathy)を合併するとその予後が悪化することは良く知られているが、敗血症性脳症(Septic encephalopathy)の病態生理は未だ完全に明らかでない。低分子モノオキシドである一酸化窒素(NO)は、神経伝達物質でもあることから敗血症性脳症にも関連することが推察されるがその役割には未だ不明な点が多い。一方、同じ低分子モノオキシドである一酸化炭素(CO)も神経伝達物質として機能する可能性が報告されている。我々は、内因性のCOが敗血症性脳症の病態に関与するのではないかと考え、生体内のCO産生酵素であるヘムオキシゲナーゼ(Heme Oxygenase ; HO) mRNAの発現をラット脳初代培養細胞用いて検討した。その結果、HOはLPSによりグリア細胞には誘導されるが、神経細胞には誘導されないことを明らかにした(Res.Commun.Mol.Pathol.Pharmacol.2000)。昨年、COがヒトの敗血症性にも関与するのではないかとの着想のもとに、ヒト培養グリア細胞7エンドトキシン(Lipopolysaccharide : LPS)を投与し、HOの発現を検討した。その結果、HOのprimary inducerであるHemeによっては、ヒトグリア培養細胞にHOが著明に誘導されたが、LPSでは量、時間両者を変化させて検討したが、HOは誘導されなかった。そこで、脳症には、脳だけではなく、敗血症性多臓器障害が関与するのではないかと考え、bacterial translocationを介して脳症の発展に関与する腸管に焦点をあてて、エンドトキシン投与による敗血症性多臓器障害モデルにおける腸管HOの発現を検討した。その結果、腸管には著明にHO-1が誘導されたことから、敗血症性脳症には、腸管で産生されたCOが脳に運ばれ、神経伝達物質としてその病態生理に関与している可能性が考えられた。
著者
菅野 純夫 中井 謙太 橋本 真一 山田 智之 土井 晃一郎
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

われわれが開発したオリゴキャッピング法による完全長cDNAライブラリーを基盤に、特定領域研究「生命システム情報」及び特定領域研究「比較ゲノム」と連携し、多種類の生物の完全長cDNAリソースの整備とトランスクリプトーム解析を行った。同時に、次世代シークエンサーとオリゴキャップ法を組み合わせて、ゲノムワイドに転写開始点を同定し、その発現量を半定量的に測定する方法を確立した。
著者
Tazuke Yuuichi Takeyama Tomohisa
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
Journal of the Physical Society of Japan (ISSN:00319015)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.827-830, 1997-03-15
被引用文献数
34

Polycrystalline S2Ll11Pl6S of 1VI.TiSe3 with M::V, Cr, Min, Fe, Co, Ni and Ctr were prepared. Allthe cornpotmnds showed parataaagnetic behavior att 4.2 K< T< 300 K. Ef['ective pararnagneticnaornent p..? of all the IVI-atoms are ta?vvch snnaller tlxan ionic V2llL1(IGS, suggesting that the Nl-st?xtesare strongly hybridized with the TiSez-batud. Cr, lVIn, Fe and Co rnay be in the high-spin states.The p.j-data are coraapared with those of T.TiSz with T-::-V, IVIn, Fe, Co, Xi ?tnd Cu in 0111previotrs sttudies and xvitla the band calculation restrJts of lMotizttki et al. atad disetxssions aredone abotrt the electronic states of T- and IVI-atorns. It is stmggested tlaat the S-3p states arehardly hybridized and the Se-3p states are slightly laybridized with a Ti-3ds non-bondiuag band.
著者
竹田 靖史 檜作 進 島田 順子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.367-371, 1972 (Released:2008-11-21)
参考文献数
13
被引用文献数
1

甘藷β-アミラーゼをSDSで変性すると,失活と同時に高次構造がこわれ,解離した単量体は互いに重合する性質のあることが分かった.この重合体は,メルカプトエタノールの存在下で, SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって,単量体に解重合することが認められた.透析,ゲル濾過によるSDS除去操作を行なっても,可逆的な活性の回復は認められなかった.