著者
緒方 正美 三木 正男
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.28-30, 1993-06-30

Daphnis nerii (Linnaeus) is recorded from Shikoku for the first time. A female specimen was captured at Niihama, Ehime Pref.
著者
So-Jeung MOON Ju-Won KIM Byeong-Teck KANG Chae-Young LIM Hee-Myung PARK
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.361-366, 2012 (Released:2012-04-03)
参考文献数
21
被引用文献数
9 11

A 6-year-old ShihTzu presented with tonic-clonic cluster seizure. T2-weighted magnetic resonance (MR) images showed bilateral diffuse hyperintense lesions at the cerebral cortex with enlarged sulci. Computed tomography revealed a portosystemic shunt (PSS) and azygos continuation. Based on the clinical signs, blood examinations and diagnostic images, the dog was diagnosed with hepatic encephalopathy secondary to PSS. The neurologic signs were gradually improved after medical therapy for hyperammonemia. This is the first report of hyperintensity of the cerebral cortex on T2-weighted MR images associated with acute hepatic encephalopathy in a dog.
著者
Hyejin KIM Heeyeon CHOI Hyunwook KIM Jihye CHOI
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.385-389, 2012 (Released:2012-04-03)
参考文献数
17
被引用文献数
2 4

A 13-year old intact female poodle showed persistent signs of estrus. Ultrasonographically, a large cystic mass containing echogenic fluid with a thin wall was observed, and it was 8 cm in diameter. The cystic mass was located at the mesovarium between the left ovary and uterine horn, and it was identified as a giant parovarian cyst. A right ovarian mass was histologically diagnosed as a granulosa cell tumor. Persistent estrogen hormone secretion by the granulosa cell tumor was thought to cause a rapid increase in the size of the parovarian cyst. This rare cystic mass originated from the genital system and was differentiated from the uterus.
著者
Rokusuke YOSHIKAWA Eiji SATO Takayuki MIYAZAWA
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.347-350, 2012 (Released:2012-04-03)
参考文献数
16
被引用文献数
4 5

We recently found that certain canine live attenuated vaccines produced using `non-feline' cell lines were contaminated with an infectious feline endogenous retrovirus, termed RD-114 virus. We suspected that RD-114 virus may have contaminated the seed stock of canine parvovirus (CPV) during the production of the contaminated vaccines. In this study, we collected stock viruses of CPVs propagated in a feline cell line, and checked the presence of infectious RD-114 virus. Consequently, we found that RD-114 viral RNA was present in all stock viruses, and 7 out of 18 stock viruses were contaminated with infectious RD-114 virus. We also found that RD-114 virus was stable physically and is capable of retaining its infectivity for a long period at -80°C.
著者
Akitake Suzuki Naoki Asazuma Eigo Kikuchi Takeshi Kawanobe Yoshihiko Horimoto Ryuichi Yokobari Shigeru Kotake Takahiro Okai
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.813-816, 2012 (Released:2012-04-01)
参考文献数
9
被引用文献数
10 10 4

Although antiphospholipid antibody syndrome (APS) is an autoimmune condition that is primarily characterized by arterial or venous thrombosis or pregnancy morbidity and the presence of antiphospholipid antibodies (aPL), recent reviews have introduced non-thromboembolic manifestations. We describe the case of a 58-year-old woman with vegetation on the aortic valve, whose initial presentation of APS abruptly developed into diffuse pulmonary hemorrhage. Despite consecutive plasma exchange procedures and the administration of corticosteroids and high-dose intravenous immunoglobulin, multiple brain infarctions developed, and the patient died of pneumonia. Although anecdotal, this case might serve as a useful example of the non-standard complications of fulminant APS.
著者
Ayami Ochi Takashi Takei Kayu Nakayama Chihiro Iwasaki Daigo Kamei Yuki Tsuruta Ari Shimizu Shunji Shiohira Takahito Moriyama Mitsuyo Itabashi Toshio Mochizuki Keiko Uchida Ken Tsuchiya Motoshi Hattori Kosaku Nitta
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.759-762, 2012 (Released:2012-04-01)
参考文献数
15
被引用文献数
17 21

We present two cases with steroid-resistant nephrotic syndrome (SRNS) and two cases with steroid-dependent nephrotic syndrome (SDNS) due to focal segmental glomerulonephritis (FSGS) who were treated with a single dose of rituximab (375 mg/m2). Although the two cases with SRNS showed no response, the two cases with SDNS achieved complete remission. The patients in whom the peripheral B-cell counts subsequently increased after the administration of rituximab demonstrated a relapse. Rituximab may be an effective treatment agent for SDNS with FSGS and the peripheral B-cell count may be a useful marker in such patients for preventing disease relapse.
著者
Ishii Yuki
巻号頁・発行日
2004

急性骨髄性白血病はall trans-retinoic acidを投与することで治療することが可能である。この治療効果は分化誘導によることが明らかにされたことから,分化誘導機構の解明と,さらなる有効な分化誘導剤の開発が必要とされている。植物ホルモンのサイトカイニンは植物に多彩な生理作用をもたらすが,その一つに,カルスから不定芽を誘導し,植物体へと再分化させる活性がある。本論文は,カルス細胞とがん細胞は「増殖の盛んな未分化細胞であり,分化誘導が可能である」という類似点があることに着目し,サイトカイニンがヒト白血病細胞の分化を誘導することを見出し,その機能解析を試みた研究報告である。 サイトカイニンを含む様々なアデニン誘導体を,ヒト骨髄性白血病細胞HL-60に処理したところ,各種サイトカイニンにより正常血液細胞(穎粒球)へと分化した。白血病細胞に最も強い活性を示したアデニン誘導体は,植物においても活性が高い代表的なサイトカイニンであった。 また,糖鎖のついたリボシド体のサイトカイニンは,分化誘導効果は弱いが増殖抑制効果が著しく強く,効果的にアポトーシスを誘導した。しかし,アポトーシス阻害剤の処理によってこのアポトーシスを抑制すると,分化誘導が観察され,リボシド体は,分化誘導効果と共に強いアポトーシス誘導効果も持つことを明らかにした。 細胞内に取り込まれたサイトカイニンは速やかにヌクレオチドに代謝された。主な代謝産物は1・リン酸体であり,この生成量と分化誘導効果が良く相関したことから,この代謝産物が分化誘導に重要であると推察された。 シグナル伝達経路に関しては,MEKを介するMAPK(ERK1/2)の活性化が分化に必要であり,他の誘導剤の場合に比べ,速やかにかつ非常に強く活性化する点が特徴的であった。増殖・分化に関与する転写因子のうち,C/EBPファミリーにおいてサイトカイニンに特異的な発現変動が観察された。既知の誘導剤による穎粒球への分化にはC/EBPαが重要とされているが,サイトカイニンによる分化ではC/EBPδの発現が著しく誘導された。白血病細胞の分化誘導におけるC/EBPδの関与については報告がないが,アンチセンスオリゴを用いた解析により,サイトカイニンによる分化誘導にC/EBPδが関与していることを示した。マイクロアレイによる網羅的な解析から,サイトカイニンは多くの特異的な遺伝子発現を伴うことを明らかにした。また詳細な発現解析の結果,S100ファミリーのSl00Pの発現がサイトカイニンにより特異的に強く誘導され,白血病細胞の分化に関連することが示唆された。 Cytokinins are important plant hormones which regulate various physiological events in plant growth and development according to the intrinsic developmental program and in response to environmental stimuli. As one of the functions of cytokinins, it have been well-known that they have activity to induce the redifferentiation of callus into a whole plants. ...
著者
富田 眞治 富田 真治 (1987) 吉田 紀彦 谷口 倫一郎 村上 和彰 福田 晃 末吉 敏則
出版者
九州大学
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1987

本研究の主な成果を以下に示す。1.QA-2の総合的性能評価とアーキテクチャの再設計:研究代表者らが以前開発した超長形式機械命令型計算機QA-2のアーキテクチャを評価した結果、機械命令処理の高度パイプライン化、演算器個数に依存しない汎用の機械命令形式などの必要性が明らかになった。この結果、超長形式機械命令型計算機の発展形である単一命令流/多重命令パイプライン(SIMP)方式を考案した。この方式は、短形式機械命令を実装した演算器個数分づつまとめて同時にパイプライン処理することにより、命令処理の時間的かつ空間的な並列度を更に高めようとするものである。2.超長形式機械命令型計算機の試作機開発:SIMP方式に基づく試作機を開発した。開発した試作機は、浮動小数点演算器および固定小数点演算器それぞれ1個を1本の命令パイプラインの核として、4本の多量命令パイプラインを有するものである。命令実行の障害となるデータ依存関係および制御依存関係を実行時に解決するための動的コード・スケジュールリング・アルゴリズムを開発し、試作機に実装している。その結果、命令実行順序がオブジェクト・コード上の命令出現順序と異なるアウト・オブ・オーダー実行となる。本アルゴリズムは他のアルゴリズムと比べて、分岐命令実行の際の選択的な命令無効化、複数のデータ依存関係の検出・表現、分岐命令を跨いだアウト・オブ・オーダー実行および先行実行などが特徴的である。3.超長形式機械命令型計算機用の最適化コンパイラの開発:SIMP方式のための最適化コンパイラに採用する静的コード・スケジューリング・アルゴリズムとして、トレース・スケジューリング法、ソフトウェア・パイプライニング法,ポリサイクリック・スケジューリング法などの試作機への適用を検討した。
著者
奥野 和彦 松本 淳 城丸 春夫 阿知波 洋次
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

(1) SUS1/4"管の内部に8本の0.5φSUS線を張ったビームガイドを真空隔壁を貫通させた3段の差動排気システムにより、大気圧あるいは大気圧に近い圧力領域のイオン化室から生成イオンをガス流の電荷輸送特性とビームガイドのイオントラップ効果を活用して効率よく高真空領域に導いて質量分析ができる大気圧質量分析技術を開発した。(2) AP-LDIにおいてレーザーを回転させた試料塗布ディスク上に点収光させて超低速で走査する螺旋軌道照射させることにより低出力のレーザー光で脱離イオンを長時間安定に連続供給することに成功した。(3) AP-LDIにより生成したC_<60>-イオンのレーザー照射による電子脱離実験(C_<60>-+hn R C_<60>+e-)から、大気圧に近いAP-LDIイオン源で生成されビームガイド中をガス流とともに下流に搬送されてトラップされた分子イオンは運動エネルギーのみならず内部エネルギーも基底状態あるいはその近傍にまで十分冷却されていることが確認された
著者
益森 治巳 高城 章代 北村 明久 内藤 衛亮
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.75-93, 1996-03-29

学術情報の流通を促進する方策の一つとして、鹿児島大学において1995年前半に、大学紀要の電子入稿について調査した。1995年2月時点で当該年度の出版物として、11部局から29種類の紀要が刊行されており、254論文が掲載されていた。第一著者、複数の論文を執筆した場合は一論文のみの著者として154名が確認できた。全教官の15%に相当する。有効回答は133名(回収率86%)。電子的に執筆していたのは117名(全回答者の88%)。ハードウェア、ソフトウェアは多岐にわたった。入稿の態様は投稿規定に依存しているものの、37名(28%)の著者がプリントとフロッピーによって入稿した。流通に対する意識は未見の事態に対するものとして、過渡的であり、平行出版の必要性が指摘された。投稿規定・手順としての意見も未成熟であり、フオーマットの標準化についての意見は分かれている。投稿規定の整備が必要である。
著者
三波 千穂美
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.128-138, 2001-03-31

歴史学分野の学協会誌における投稿規定の整備状況を,記載された項目に着目し,調査を行った。まず雑誌を発行している学協会を抽出し,その雑誌に掲載されている投稿規定を収集した。次にそこに記載されている項目を列挙し,分類および考察を行い,さらに科学技術分野における調査との比較を行った。その結果,以下の点が明らかとなった: (1)項目の内容には,科学技術分野における調査結果との大きな違いは見られない; (2) 項目の記載率は多様である; (3) いくつかの項目の記載率が,科学技術分野における調査結果とは非常に異なっていた。
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.667-676, 2006
被引用文献数
1 2

学術雑誌の投稿規定は,その学会誌や分野の特徴をよく表している。国内科学技術分野の学会誌の投稿規定調査は以前にも行われているが,近年の電子ジャーナル化や電子投稿の増加などによりその形態や内容が変化している。最近の投稿規定の現状,特に参照文献および著作権について把握するために,127学会の199誌の投稿規定を収集し,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳細に調査分析し,過去の調査結果と比較した。本稿では,投稿規定の概要と11記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。
著者
小森 悟 黒瀬 良一 高垣 直尚 伊藤 靖仁 鈴木 直弥 鈴木 直弥 伊藤 靖仁
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

上部に降雨装置を取り付けた風波水槽を用いた実験により,風波気液界面を通しての物質移動が降雨により促進されること,また,降雨およびウインドシアーが共存する場合の物質移動量がそれぞれ単独の物質移動量の足し合わせにより概ね予測可能であることを明らかにした.さらに,単一液滴の気液界面衝突現象に着目した実験と数値計算により,液滴の界面衝突が液側の表面更新渦を生成し,気液界面を通しての物質移動を促進することを明らかにした.