著者
小野寺 泰子
出版者
全国大学国語教育学会
雑誌
国語科教育 (ISSN:02870479)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.108-115, 2011-09-30

Kumakichi Endo taught standard language education at Nishinaruse elementary school in Akita. After his death, Nishinaruse elementary school succeeded to the standard language education. The purpose of this paper is to historically and concretely define the standard language education of Nishinaruse elementary school after Kumakichi's death. An aspect of the standard language education became clear by an analysis of a document that was edited in Nishinaruse elementary school; a document that was not analyzed well until now. Through this analysis, two things were clarified. The first is that the standard language education of Nishinaruse elementary school was able to progress to the superior theory and practice of linguistic education of Kumakichi Endo because there was an effort by teachers who sought systematization of linguistic education. The second is that they adopted a great deal of independent activity for children in their standard language education. However, such activity has become the teacher-based system called "Kotobakentei" and "Kotobasennsei."
著者
藤田 節子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.564-575, 2007
被引用文献数
1

筆者は2005年本誌で科学技術分野の投稿規定の分析調査結果を発表した。今回は人文・社会科学分野167学会の学会誌172誌の投稿規定を収集して,論文の長さなど18の記載項目の内容を詳しく調べ,昨年の科学技術分野の調査結果と比較し,人文・社会科学分野の学会誌の実態や特徴を分析した。また,1997年に寺村由比子が行った投稿規定による分野別特徴の調査結果とも比較し,最近の電子化に伴う変化を探った。本稿では,投稿規定の概要と投稿者の資格など11の記載項目の分析結果を報告する。他の7項目と本調査の考察は次稿で報告する。
著者
日高 真子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.19-28, 2010
被引用文献数
2

国内の学術研究団体から主に日本語で発行される約50誌の学術雑誌の著作権の取り扱いについて文献およびインタビューによる調査を行った。文献調査によれば,論文をはじめとするコンテンツの著作権は学会に帰属する場合が多く,著作権規定の中では複製権や公衆送信権,翻訳権・翻案権といった著作権法上の権利や,利用許諾,著作者の著作物利用,著作者の責任に関する規定が重要視されていた。文献調査とインタビュー調査の結果をもとに著作権の取り扱いに関する方向性を検討し,著作権が学会に帰属する場合と著作者に帰属する場合について,著作権規定の日本語のひな型を作成した。このひな型は,利用許諾を広範に認める緩やかな規定をベースとしており,インターネット上で公開し,普及活動を行っている。また,このひな型を利用して,『情報管理』誌の投稿規定を見直し,著作権規定を新たに追加した。

1 0 0 0 IR 嵐の前

著者
河本 邦雄 [カワモト クニオ]
出版者
第五高等學校龍南會
雑誌
龍南
巻号頁・発行日
vol.183, pp.96-98, 1922-10
著者
古木 圭子
出版者
京都学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

平成14〜16年度にわたり、主にニューヨークとロサンゼルス、およびミネソタ州ミネアポリスにおけるアジア系アメリカ演劇集団の調査を行い、合衆国におけるアジア系アメリカ演劇の受容と今後の発展性について考察を試みた。それぞれの地域において、アジア系アメリカ演劇集団は一定のコミュニティを築き、アジア系アメリカ文化を流布する芸術媒体として注目されている。しかし、地域コミュニティとの連携性にも関わらず、観客の多くはアジア系であり、非アジア系の観客が極めて少ない。また、今後もアジア系以外の観客に、アジア系演劇が広く受容される可能性が薄いこと、ブロードウェイを含むメジャーなアメリカ演劇界でのアジア系アメリカ演劇作品の上演はきわめて困難な状態にあることが、実際の劇場調査と演劇関係者との対談から明らかになった。ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコを主な拠点とする西海岸では、アジア系アメリカ演劇は、アジア系のコミュニティによってサポートされているが、その恵まれた状況が、逆説的に、これらの集団がアジア系コミュニティの外に出ることを阻んでいると言える。しかし、アジア系の層が比較的薄いミネアポリスのTheater Muは、その幅広い活動によって、アジア系コミュニティの外側と交流を持つことに少なからず成功しているようである。新たな課題は、日系アメリカ演劇と日本国内の劇団および演劇関係者との交流を基盤としたアメリカ演劇の拡大である。ここ数年、日本国内ではWakako Yamauchi、Philip Kan Gotanda、Rick Shiomiを初めとする日系アメリカ/カナダ人劇作家の作品が次々と上演され、彼らの講演を中心とした意欲的なシンポジウムも東京、大阪で開催され、日本国内におけるアジア系(日系)アメリカ演劇の発展の可能性をうかがわせた。今後この分野における研究を進める予定である。
著者
池川 正人
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 (ISSN:1348026X)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.23, pp."F-28"-"F-29", 2010-09-23

磁気ディスク装置(以下HDD)の内部では,ディスクが高速(例えば7,200min^<-1>)に回転するため,ディスク周りの空気が摩擦で引き摺られることにより台風並みの高速流(20-40m/s)が生じる。この高速流はアームやディスクに衝突して振動(FIV : Flow Induced Vibration)させ,アーム先端のへッドの位置決め精度を悪化させる大きな要因となっている。そこで,現在のHDDの開発では,この気流制御が重要な課題となっており,CFD(Computational Fluid Dynamics)を用いたCAEが活躍している。
著者
原田 邦彦 佐藤 嘉則
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2010-CSEC-50, no.47, pp.1-7, 2010-06-24

k-匿名化手法は,個票データから同一タプルが k 件以上存在することを保証したデータを生成するプライバシ保護手法である.Sweene1) を代表とする既存手法は入力のデータとは別に一般化階層木を入力として与える必要があった.また,匿名化前後のデータ間の歪度を一般化階層木の深さを基準とした指標で与えていた.この指標では,データの失う情報量を正しく扱えない場合がある.本稿では,各属性の属性値の頻度情報を取得して一般化階層木をデータから自動生成する方法と,一般化を行う際のデータの歪度を頻度分布を用いた情報エントロピーで評価する方法を提案する.
著者
東野 督子
出版者
日本赤十字豊田看護大学
雑誌
日本赤十字豊田看護大学紀要 (ISSN:13499556)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.33-39, 2010-03

本調査は、イギリスの本学と同規模の看護大学での、成人看護学の教育現状とその中の「感染看護」について『どのような教育がされているのか』の示唆を得る目的で資料を収集した。Oxford Brookes University のAdult Nursing の担当教員へのインタビューや授業見学及び実習病院を見学して資料を収集した。Adult Nursing の実習目標は27 項目あり、この中に感染看護に関連するUniversal Precaution/Infection Control が含まれていた。実習記録のフレームは「実習指導者、単位認定者と学生とのコミュニケーション」、「実習実施の確認記録」、「学生自身が目標達成を計画する」の3 つの効果をねらって作成されていて、学生は「知識」、「技術」、「態度」の視点が示されている27 個の目標を「1.観察、2.監督下の元で看護を提供、3.手助けなく一人で行う」という段階を踏んで3 年間で目標を達成しながら学習する。のように年単位で積み上げていく記録を用いて看護の実践を体験することで、看護職を基盤として生涯にわたる学習をすることに繋がっていくと考える。
著者
細木 高志 浜田 守彦 神門 卓巳 森脇 良二 稲葉 久仁雄
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.395-403, 1991
被引用文献数
5 24

日本, 中国および米国•仏国のボタンの花弁色素組成を調べ, 各国の品種が花色の育種の面でどのように異なっているかを比較検討した.<BR>調査したすべての日本品種 (<I>P. suffruticosa</I>) の花色はCIE座標軸上の赤と青の範囲内に入った. 紅紫色品種は赤味•青味とも高い値を示した. 桃色と白色品種は赤味•青味とも低い値となった. 暗赤色と紅紫色の品種は花弁に多量のアントシアニンを含んでいたが,桃色と白色品種は逆に少なかった. したがって花弁の明度と花弁のアントシアニン含量には高い負の相関がみられた. すべての日本の暗赤色または紅紫色品種は,6種類のアントシアニン (peonidin 3,5-diglucoside/peonidin 3-glucoside, cyanidin 3, 5-diglucoside/cyanidin 3-glucoside, pelargonidin 3,5-diglucoside/pelargonidin 3-glucoside) を含んでいた. 鮮紅色の品種はCy3G5G/Cy3Gを欠いていたが, 大量のPg3G5G/Pg3Gを含んでいた. いくつかの桃色品種はCy3G5G/Cy3GおよびPn3GとPg3Gを欠いていた.<BR>中国品種 (<I>P. suffruticosa</I> と<I>P. suffruticosa</I> var. <I>spontanea</I>) は一般に6種類のアントシアニンのうちPg3Gを欠いており, このことが鮮紅色の品種の少ないことと関連しているようであった.<BR>米国•仏国の雑種品種 (<I>P. suffruticosa</I>×<I>P. lutea</I> or <I>P. delavayi</I>) は, 6種類のアントシアニンのうちPg3GとPg3G5Gを欠いており, このことが深紅色や緋色品種の出現に関連しているようであった. また鮮黄色のchalconeが<I>P. lutea</I>や<I>P. delavayi</I> から導入され, 花弁内でpeonidin や cyanidin と混合し, オレンジ色やクリ色等, ユニークな花色を発現させる要因となっていた.
著者
筆保 弘徳
出版者
横浜国立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

台風発生メカニズムの全容解明を目的とし、2種類の数値モデルを用いて、複数の台風発生事例の解析と感度実験を蓄積することで、研究代表者が提案する「段階式台風発生プロセス」仮説の検証を行った。まず、全球雲解像モデルで再現された複数の台風発生事例を解析し、仮説と同様の発生メカニズムを確認した。さらに、理想台風モデルで再現された台風に収支解析と診断を行い、システムスケール発達プロセスの定量的な理解を得た。
著者
石光 泰夫
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

本研究は、舞台芸術のなかでも最も研究の遅れている舞踊というジャンルを採りあげ、基本作業としてまず舞踊を身体表現として包括的に解明できるような身体論の構築を図り、その上で、この理論でもって、実際に舞台に現前する舞踊の身体を統一的かつ多角的に捉えなおす試みをし、この試みをつうじて、それぞれのパフォーマンスの個性を浮かびあがらせるとともに、その現代的意義ならびに歴史的意義を明らかにしようとするものであった。そのために本研究は、1初年度から一貫して、舞踊する身体の理解に適用できるような身体論を、とくに精神分析に基礎をおいて確立することをめざし、その方面での研究成果を順次発表していった。2精神分析学を基にした身体論によって、新たな視点から近代西欧の舞踊の歴史を洗い直し、その現代舞踊における展開を必然たらしめるような、一貫したパースペクティヴを呈示できるような論文を発表した。特に近代西欧の舞踊の起源ともいうべきバレエがヒステリー的身体であることを明示する論文には力点をおいて作成するようにした。3現代日本において、パフォーミング・アーツを西欧とは異なる位相で独創的に実践するためには、日本の伝統的な舞踊との交錯が不可欠である。したがって1で得られた身体論が日本の古典芸能にどこまで適用できるかを慎重に考量し、日本の伝統的な身体表現を西欧起源のものと接続できるような座標軸を作るための論文を発表した。4洋の東西を問わず、理論的な成果を実際の舞踊公演等にフィードバックできるような試みをいくつか行った。そのさいに、コンピュータやデジタル機器による身体表現の構成を様々に実験して、きわめて有効な成果をあげることができた。
著者
青崎 敏彦
出版者
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)
雑誌
新学術領域研究(研究課題提案型)
巻号頁・発行日
2009

常同行動に関連する神経回路の一部である線条体ストリオソームの投射ニューロンはμオピオイド受容体を持つが、このμオピオイド受容体はムスカリン受容体と拮抗していた。行動パターン形成時のアセチルコリンの放出低下はprotein kinase Cの低下を来たし、μオピオイド受容体活性化による線条体ニューロンに対する抑制性シナプス後電流の抑制を更に増強することによってストリオソームの活動を脱抑制する。
著者
細川 和久 三宅 勝 小野 斉 佐藤 邦忠 上田 晃 田村 哲 金子 五十男
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.617-635, 1977-11-25
被引用文献数
1

1.北海道根室半島およびその近隣地域で,昭和39から50年度までの間,発毛不全を主徴とする先天性ウシ奇形,59例が観察された。2.奇形は,すべて4〜7月に受胎したウシの中から発生し,かつ,放置すると長期在胎になり,子ウシは分娩後生存不能であった。3.奇形は,肉眼的には発毛不全のほか,矮小肢,球節部の熊脚状,歯肉で被われた歯,下垂体の欠如あるいは形成不全,体格矮小,組織学的には,下垂体腺葉の形成不全,副腎における髄質の欠如と皮質三層の分化不明,および皮膚毛根の発育不全などの異常を呈していた。4.この奇形は放牧地に繁茂しているバイケイソソを妊娠牛が摂取したたために発生したものと疑われたので,4頭の妊娠初期のウシに乾燥したバイケイソウの茎および葉を14日間から74日間給与したが奇形は発生しなかった。
著者
金田 章宏 松本 泰丈 HOLDA M・A
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

当該の研究期間における研究成果の概要は以下のとおりである。1.八丈方言の文法書を作成した。これはまだ草稿段階のものであり、こんごこれをもとに、練習問題や発展問題などを充実させて学校教育における副読本として利用できるレベルのテキストにまで完成度を上げることで、消滅の危機に瀕した方言再生の手がかりとなる可能性がある。2.過去に録音された八丈島の談話資料をローマ字とカナで文字化し、対訳を付した。これまでに代表者がかかわってきた八丈方言民話・談話資料作成の一環であり、研究期間終了後も継続して進められる予定である。3.八丈方言とのかかわりを念頭に、奄美方言の文法を記述した。分担者である松本がこれまでに行なってきた八丈・琉球方言比較研究の一部となるものであり、代表者が現在個人で行なっている八丈・八重山方言比較研究とも深く関連するものである。4.研究成果の一部を国際会議で発表した。関連する内容についてはこれ以前にも国際会議で発表を行なっているが、今回の研究期間にかかわるものだけを報告書に掲載する。さらに、分担者であるホウダは他言語との対照研究に重点を置いた別稿を準備中である。5.国語研究所に保存されていた八丈方言資料(カードで保存)を電子化し、検索可能なものとした。これにより、文法研究の深化に比べて方言辞典作成の面で遅れていた部分を多少なりとも補うという可能性がでてきた。これについては報告書にも掲載するが、代表者のホームページでの公開も予定している。6.代表者のHPを開設し、過去の関連する科研の成果とあわせて、研究成果の公開を開始した。こんごさらに充実させていく予定である。http://student2.international.chiba-u.ac.jp/kaneda/index-htmlのなかの八丈方言資料
著者
米津 光浩 中西 正和
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.9-10, 1996-03-06

化学反応にヒントを得て計算モデルを構築しようという試みはいくつかある。ブロダクションシステムの自己組織化を化学反応に見立てた金田の化学的キャスティングモデル(CCM)、並行計算の理論的記述に化学反応メタファを生かしたBerry、Boudolの化学抽象機械CHAM(CHemical Abstract Machine)などであり、またペトリネットとの対応も古くから指摘されている。我々は特に創発計算を目指した化学反応のモデル化を試みてきている。 本稿では、最も基本的な抽象化学系と、その拡張である負触媒を持つ系について述べる。抽象化学系では特にセルオートマトンが記述可能であることを指摘し、負触媒を持つ系では特に抑止アークつきペトリネットとの等価性と計算万能性を指摘する。
著者
工藤 哲夫
出版者
東京学芸大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

1. 「話し合いの図解(ファシリテーショングラフィック)」の方法企業において合意形成活動のために開発された「ファシリテーション」では、自由度を高めることで、さまざまな可能性を探るのであるが、学校の授業現場においては、学習指導と生活指導において制約されることがある。「(1)一定の時間内に仕上げること。(2)全員が参加すること。(3)模造紙には関係のあることのみ書かせること。」などである。そのために、ファシリテーションにより話し合いの過程を模造紙に書く際に、ある程度細かい指示を与える必要があることが分かった。以下のように集約される(1) 学習活動(話し合いの手順)○ 個人で意見をまとめる1.今の自分の考えを書く。○ 話合い(話合いの過程を「見える化」する。原則として模造紙一枚使用。最初から最後までの全員の考えが見えるのであれば、一枚を超えても構わない。)2.司会者と記録者を決める。一人が兼ねてもよい。3.左側に全員の考えを書く。未完成の場合でも、そのまま書く。(個人の意見は尊重する。)4.話合いで班の結論をつくるために、話合いの様子を書く。5.時間短縮のため、余計なこと・絵はかかない。氏名は姓名またはイニシャルを使う。○ 発表(模造紙を黒板に貼って、発表する。発表者は原則的に一名。)6.班の話合いの過程と結論をはぐっきりと「見える化」するように発表する。7.質問を受ける。(発表班の誰もが答えて良い。)○ 聞き手(模造紙は、話し合いのためのものであり、聞き手に見せるためのものではないので、聞き手メモをとる。)8.ルーズリーフに書いた自分のものの周りにメモを書く。(2) 指導上の留意事項・ 自分の意見を必ずまとめる。わからない場合は、はっきりわからないとする。・ 話し合い中では、ひらめいたことなどが読みを発展させることがあるので、遠慮なく発言し、記録する。・ 通常の場合、相違点・類似点などから話し合いを発展させる。また、つぶやきも重視する。・ 考えを常に整理するために、全体の考えが把握できるように、模造紙は広げ、発言者の氏名も書く。2. 「話し合いの図解(ファシリテーショングラフィック)」の有効性この手法はおおむね好評である。生徒同士が最初の発言を確認し合うことは多く見られた。以下に生徒の感想の一つを示す。「最初は「何に気付いた」のか全くわからなかったけど、班で話し合っているうちに、「子供たちに押しつけて現実逃避している」ということに作者は気づいたということにたどりつくことができた。」3. 保存手段としてのハイビジョンビデオカメラの有効性生徒の発言の記録の方法として、ファシリテーションを援用し、模造紙に話し合いの過程を書かせたが、模造紙も大量に使用することになる。これを解決するために、模造紙に書かれた小さい字も読むことができるハイビジョンビデオカメラでの記録が大変有効である。