著者
久保田 敦 横野 光 高村 大也 奥村 学
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究ではジャンル毎の特徴を用いた日本語テキストの文書校正手法を提案する。 提案手法では,既存手法で使用される文脈情報の特徴以外に,内容語に情報を付加 することで難易度や文体を考慮した校正を行う。 その結果,文脈情報のみでは解決できない訓練データに未出現の語に対する問題等に対して,付加した情報を用いて解決できることを示す。
著者
松原 みゆき 佐々木 秀美 山下 典子 松井 英俊 岩本 由美 田村 和恵 小柳 芙美子 河野 寿美代
出版者
広島文化学園大学
雑誌
看護学統合研究 (ISSN:13460692)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.18-23, 2004-03-27

成人看護学講座においては,初年度より看護教育及び看護の実践の場で広く適用されている,看護過程を取り入れた臨地実習を行っている。そこでは看護過程と看護技術を結び付けて学習することが必要である。看護過程の思考方法は,デューイの思考過程を看護過程に取り入れられたことに始まると言われている。そこで,平成15・16年度成人看護学臨地実習Iでは,デューイの反省的思考を取り入れ臨地実習を行い,その実施過程の報告を行った。実習方法は,原則として,土・日曜日を除き,病院での臨地実習を5日間,学内での実習(オリエンテーションと反省会を含む)5日間の内,3日間反省的思考を行う時間に当てた。その流れは,グループ毎に臨地実習を進める中で,看護過程を通して重要であると考えた看護技術を取り上げ,振り返る作業を行った。グループ毎に,なぜその技術を取り上げたのか理由を明確にして,事例を挙げて看護過程に沿ったレジュメを作成した。発表は,1グループ30分間で,実技を伴う発表と発表後学生や教員と質疑応答を行った。反省的思考を成人看護学臨地実習Iに取り入れることは,佐々木がデューイの『思考の方法』を手がかりに看護教育において「一つ一つの問題を綿密に考えていくようにしていくことが思考の訓練であり,それが学習である」と仮定している。さらに「経験をし,分析する思考態度の育成が良質の看護を提供することにつながる」ことを明確にしたい。
著者
田川 泰敬 梶原 浩一 佐藤 栄児 梶原 浩一 佐藤 栄児 P. STOTEN David
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

振動試験装置に大型の試験体(構造物)を載せ耐震実験などを行う場合、振動台は搭載構造物から大きな力を受け、振動台の動きは目標のそれとは大きく異なったものとなる。これにより、多大な費用をかけた実験において有効なデータが得られない問題がある。そこで、本研究では、実際の大型振動台の挙動を精度よく模擬できる振動台を作成し、我々がこれまで提案してきた種々のモデル化および制御手法を、この装置に適用することにより、大型振動台を用いた実システムの有効な加振実験手法の確立のための基礎を固めることに成功した。
著者
都崎 友雄
出版者
日本図書館協会
雑誌
図書館雑誌 (ISSN:03854000)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.6-8, 1956-04
著者
榎田雅夫
雑誌
精神科治療
巻号頁・発行日
vol.7, pp.93-102, 1992
被引用文献数
3
著者
田浦 秀幸 田浦 アマンダ
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

当初3年間は、収集データの整理・音声データのポーズ分析・書き起こしデータの正確さ・複雑さ・語彙分析を行い、最終年度は、収集データのうちで物語データに関してナラティブ分析を行った。その結果を過去3年間の分析と総合考察としてまとめた。4才9ヶ月から19歳1ヶ月の間、日英バイリンガル(N=1)を追跡調査したデータ分析の結果、日本在住のためどうしても劣勢言語となりがちな英語の習得について以下の点が判明した。(1)本被験者の英語習得は多くの側面で、英語母語話者の発達段階に類似している、(2)言語間距離の離れている2言語であり、かつ劣勢言語への言語接触が、生活・学校言語である優勢言語(日本語)より少ないが、日英語2言語とも母語話者と同様に発達させることができる、(3)ただし、モノリンガルには見られないバイリンガル特有の誤りやナラティブスタイルも同時に観察された、(4)劣勢言語(英語)への大量で集中的な接触が、ある年齢時期に必要であり、これにより英語母語話者の言語レベルに到達することも示唆された。
著者
清水 真紀
出版者
高崎健康福祉大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2006

我が国の英語学習場面において音読活動は盛んに行われている。しかし、その学習者による音読パフォーマンスがいったいどのような言語技能と関連しているかということについてはこれまでも明らかにされてこなかった。コンポーネント・モデルの観点から、日本人英語学習者の音読パフォーマンスを検証したのが本研究である。この「コンポーネント・モデル」とは、リーディングが複数の互いに独立するコンポーネントから構成されるという仮定にたつものであり、また各コンポーネントが個別にどの程度リーディングに関わっているかを明らかにできるという点で有効なモデルである。本研究では、日本人大学生英語学習者を対象に、一連の課題およびテストを実施した(音読課題、音韻処理課題、正書法処理課題、リーディングスパンテスト、単語認知課題、語彙知識テスト、統語知識テスト、L2[第二言語]リーディング熟達度テスト)。そして、音読パフォーマンスとL2リーディング熟達度との関係、また音読パフォーマンスと各コンポーネントとの関係について相関分析を行った。結果は、音読パフォーマンスは、語彙知識、統語知識、単語認知の3つのコンポーネントとそれぞれ強い関係があり、さらにL2読解熟達度とも中程度の関係があることが示された。このことから、音読課題がこれまで考えられてきた以上に、学習者の語彙・文の意味に関する知識、あるいはそういった意味処理を反映したものであると言うことができる。また、単語認知は、特に音読パフォーマンスの発音・イントネーションに関連するものであり、したがってこのことが音読パフォーマンスの全体的な評価に影響を及ぼすとの可能性を示唆することができた。以上、本研究の結果が一部、第二言語習得のメカニズムの解明に、そしてまた効果的な英語学習指導法の開発につながっていくことが期待される。
著者
増田 仁
出版者
白鴎大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

山形県鶴岡市において「高度経済成長期」に展開した農繁期託児所に関する聞き取り調査を生活改良普及員や農繁期託児所経営者、託児所に子どもを預けた親に対して行った。さらに当該地域の生活状況に関する統計書や地域史および農繁期託児所の保育士の手記等の文献資料の収集・分析を行った。農繁期託児所において、衛生教育や「標準」語の教育が施され、農村生活を「合理化」させていく契機となったが、託児所と農村家庭との狭間に立たされた子どもたちは生活上の矛盾を抱え込まざるを得なかった。
著者
大森 玲子
出版者
宇都宮大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

成育環境および発達段階を踏まえた食育プログラムを開発するために、食育プログラム実施対象であるモデル施設の子どもの特性を的確に把握する調査研究を実施した。地域特性として、おやつに摂取されるスナック菓子やジュース類の摂取過多が懸念されたため、特に、おやつへの情報を提供できるよう配慮した活動を取り入れた。開発した食育プログラムを通じて、子どものみならず、子どもに関わる大人への波及効果も期待された。
著者
木村 玲欧 林 春男 立木 茂雄 浦田 康幸
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
no.1, pp.93-102, 1999-11
被引用文献数
11

Based on a random sampling survey on the "Individual Recovery Processes from the 1995 Hanshin-Awaji earthquake disaster", people in the impacted area can be divided into 4 groups depending on the severity of housing damage and their life stages. An 80% of the severely damaged victims were forced to relocate their home. For then, the need for information regarding housing damage peaked at the first one week after the earthquake, and nearly half of the victims made up their minds with regards to where they live within one month after the earthquake.
著者
富山 慶典
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.2_125-2_142, 1989-10-20 (Released:2009-03-31)
参考文献数
9
著者
本田 義輝 齋藤 秀之
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.391-398, 2005-05-10
参考文献数
15
被引用文献数
8 11

Very little quality information is available for generic pharmaceutical preparations and this is particularly so for injectable preparations for which few quality studies have been conducted. With this in mind, we conducted an inter-lot quality variation investigation on nafamostat mesilate preparations for both the original and generic products and compared the results. The investigation involved measuring amounts of impurities other than those of the active ingredient by high performance liquid chromatography. For the nine generic products investigated, impurity amounts were about 2.4 times that of the original (min. 2.0 times-max. 3.1 times). We determined that these differences were not due to hydrolysates of the active ingredient but to unknown substances since the amounts of these unknown substances in the generic products were about 5.7 times (min. 4.7 times-max. 8.0 times) their amount in the original product. Concerning inter-lot variation (maximum value-minimum value), we found that the variation in total impurity amounts for the generic products was 1.8 times (min. 0.7 times-max. 2.8 times) that of the original product, while the variation in unknown substance amounts for the generics was 3.1 times (min. 1.0 times-max. 4.6 times) that for the original. The results of the present study suggest that it is necessary to take inter-lot variation into account in evaluating the quality of generic products. They also suggest that the higher contents of unknown impurities in the generics could be a cause of the in-circuit precipitation which has been reported with generic versions of nafamostat mesilate during blood purification in the clinical setting.
著者
中嶋 幹郎 佐々木 均 中嶋 弥穂子
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、注射薬の後発医薬品の安全性と毒性に関する品質試験を培養細胞や実験動物を用いて行うとともに、医薬品の心毒性をオンチップ心筋細胞集団ネットワーク計測法により評価する実験法の開発を試みた。その結果、心筋細胞集団ネットワークの拍動リズムに対する影響を観察することで、医薬品が作用するイオンチャネルの違いを区別できることを明らかにし、心毒性評価法としての本法の可能性を示した。また被験注射薬の中でその先発医薬品と比較し安全性や毒性に関する品質面において問題のある後発医薬品はなかった。
著者
奥野 克己 堀内 正樹 宇野 昌樹
出版者
京都文教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究の目的は、中東・アラブ世界に発した「先発グローバリズム」を支えている人的ネットワークの現状を解明することにあった。エジプト/スーダン、シリア/レバノン、モロッコという3地域をそれぞれハブとする各地に広がるネットワークの様態をフィールドワークによって明らかにし、人・モノ・情報の移動における人々のコミュニケーションのあり方、生きるスタイルの特徴を解明した。その人的ネットワークの析出は、現在展開する近代西洋発のグローバリズムの弊害をも含めた特徴を照射する結果となった。
著者
松藤 みどり 奈良 初美
出版者
筑波技術短期大学研究委員会
雑誌
筑波技術短期大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.73-78, 1995-03

英語のリスニング試験において、「試験実施者が問題文を読み上げ、受験者が読話によって受信し、解答する」というやりかたが、聴覚障害者にとって妥当な代替方法であるかどうかを検討する資料を得ることを目的として、T聾学校の英検受験者を対象にアンケート調査を行った。その結果、この代替方法を用いても、英語のリスニングは、日本語の聞き取り・読み取りよりも格段に困難であると感じられていること、それにもかかわらず、練習の機会があれば取り組もうという意欲を多数の者が持っていることがわかった。この結果を英語検定協会に報告し、今後の試験の実施方法を検討していただくことを要請した。
著者
有光 奈美 松浦 雅人
出版者
東洋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

英語の対比の接辞認知を整理、分析し、そのデータを非侵襲的脳活動計測に基づいた手法で応用して大学生の英語運用能力の向上を図ることを目的とした研究において、対比表現について言語的側面の整理と分析を進展させた。対比表現の整理、分析を行った。国内外の学会にて、研究を発表した。