著者
松原 純一
出版者
社団法人日本循環器学会
雑誌
循環器専門医 : 日本循環器学会専門医誌 (ISSN:09189599)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.325-329, 2003-10-15

2003年7月10日,11日と金沢市において第31回日本血管外科学会総会を開催させていただいた.心臓以外のすべての血管を対象とし,500題近い演題の応募をいただいた.以下に,招請講演,シンポジウム,ビデオシンポジウム,パネルディスカッションを中心に,2002年後半から2003年前半の日本を中心とする血管外科学の進歩という観点から述べてみたい.大きなポイントは2つあり,種々血管疾患に対する新しい治療戦略と日本の血管外科学の専門化,国際化である.
著者
鈴木 喜久 室崎 益輝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性
巻号頁・発行日
vol.108, no.186, pp.1-2, 2008-08-18

7月10日、11日に日本学術会議で、安全工学シンポジュウム2008が開催された。関西からの出席者は少ないように思うので、概略を報告する。
著者
只野 雅人
出版者
一橋大学
雑誌
一橋研究 (ISSN:0286861X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.53-64, 1990-10-31

論文タイプ||論説
著者
須藤 礼子 須藤 守夫 神崎 絵里 雑賀 優
出版者
日本花粉学会
雑誌
日本花粉学会会誌 (ISSN:03871851)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.61-68, 2008-12-31
被引用文献数
1

4月はじめから7月上旬に盛岡市中心部で測定される空中飛散イネ科花粉の花粉源とその割合を推定するため,2006年と2007年の2年間盛岡市中心部の植生調査をした.また,2007年に調査地で開花が確認された10草種それぞれの1穂当たりの花粉数の計測も行った.2007年の植生調査による開花穂数の計測結果から,調査地1m^2内に開花するイネ科植物は10草種819本が確認され,ハルガヤが47%,オニウシノケグサが19%,カモガヤとナガハグサがそれぞれ13%で,4草種で開花穂数の92%を占めた.植生調査地で開花が確認された10草種について小花数と小花内にある葯数,および1葯内に含まれる花粉数の計測を行った.計測した値から1穂あたりの花粉数を求めると,開花の多かった4草種の花粉数は,カモガヤ17.28×10^6個,オニウシノケグサ9.10×10^6個,ナガハグサ1.61×10^6個,ハルガヤ1.28×10^6個であった.植生調査で得た10草種の開花穂数に,1穂当たりの花粉数を掛け合わせ,盛岡市中心部における単位面積(1m^2)当たりで4月1日から7月10日までに,4304×10^6個の花粉が生産され,草種割合は44%がカモガヤ,34%がオニウシノケグサ,11%がハルガヤ,4%がナガハグサ,7%がその他の草種であると推定できた.
著者
我部山 キヨ子
出版者
一般社団法人 日本女性心身医学会
雑誌
女性心身医学
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.212-219, 2002
被引用文献数
1

本調査の目的は,産後2年間の自己概念の変化を調査し,出産・育児との関連性を分析することである.1.対象と方法:対象は京都及び大阪府にある総合病院3施設で出産した女性440人である.調査方法は,産後の4時期(出産直後・5日後・1ヵ月後・1〜2年後)に自己概念(RosenbergのSE, DreyerのISRO)と出産・育児因子を質問紙にて調べた.2.結果:1)有効回答195人(44.3%),平均年齢29.0±3.7歳,2)積極的・消極的自尊感情は,4時期ともに初産婦は経産婦よりも高値で,特に積極的自尊感情は全時期で有意に高値を示した.3)初産婦・経産婦ともに家庭内労働・育児やキャリアの葛藤・家庭外労働の3つの性役割は,1ヵ月後よりも1〜2年後に高値を示し,特に家庭外労働の性役割は有意に高値となった.4)不良な自尊感情に影響した出産因子は,出産が重い部(経産婦)と出産に不満部(初産婦)であった.良好な自尊感情に影響した育児因子は,育児が楽しい部と夫の育児参加部(経産婦)および育児の心配や不安がない群(初産・経産)であった.5)有職群は「育児・キャリアの葛藤」(初産・経産)と,「家庭外労働」(経産婦)の性役割が有意に高値で,非伝統的傾向を示した.経産婦の出産体験満足部は「家庭内労働」の得点が有意に低値,母乳育児群は「育児・キャリアの葛藤」の得点が有意に高かった.以上,自尊感情は出産の軽重・満足や育児態と,性役割は職業・出産の満足及び母乳育児と深く関連していることが示唆された.
著者
山田 宏之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.253-256, 1995-03-31
被引用文献数
4 3

本論では現在までに実施してきた6都市(杉並区,長野市,幸手市,栗橋町,庄和町、野田市)における気温分布と緑地分布との関連についての総括的な解析を行った。気温分布については市街域での高温,緑地域での低温が全都市,全時刻の結果について認められ,最も気温差の大きかったのは14時であった。これは一般的なヒートアイランド特性とは異なるが,測定方法に起因するものであると考えられた。緑地の気温低減率の比較の結果,都市規模が大きいほど気温低減率が大きくなる傾向が認められた。そこで,都市の総人□との関連について解析したところ,14時,4時については総人口の対数値と気温低減率が直線関係にあることが分かった。
著者
劉 本柱 岡 智弘 三上 真人 小嶋 直哉
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.63, no.611, pp.2500-2506, 1997-07-25
被引用文献数
1

Predominant resonance can occur in flow-induced noise from an expansion-cavity-type muffler for particular combinations of muffler configuration and flow velocity. This phenomenon is caused by self-excited oscillation based on the feedback response from acoustic resonances of the muffler to shear flow. Usually, the sound pressure level is much higher when predominance of tail pipe resonance rather than cavity resonance occurs. The predominance of tail pipe resonance is shown to be strongly influenced by both the frequency characteristics of acoustic amplification of the tail pipe and the frequency of velocity fluctuation with a certain phase criterion. The predominance phenomena can be generalized using a new dimensionless independent variable, (L/l')(1/M), where L, l' and M are cavity length, acoustically equivalent tail pipe length and Mach number in the tail pipe, respectively.
著者
西岡 伯 石井 徳味 植村 匡志 国方 聖司 神田 英憲 金子 茂男 松浦 健 秋山 隆弘 栗田 孝
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.907-911, 1987-05-20

前報において確立された超音波Bモード・パルスドップラー複合装置を用いた移植腎血流測定法の臨床応用を目的とし,腎移植31症例において,本法を施行した.その際,移植腎血流の良否を判定する為に,拡張期血流を重視した,IからIV型のパターンに分類した.その結果,血流パターンのみでは,その病態を正確に把握することは困難であるが,同一症例の同一部位における血流パターンの推移は,有用な情報をもたらす事が判明した.また,本法は腎移植後無尿期に発生する急性拒絶反応をも診断可能であった.他方,腎機能との対比においては,腎実質部血流パターンが,腎門部血流パターンに比し良好な相関が得られた.本法による血流測定は,腎移植の術後管理に簡便でかつ有用な方法である事を報告した.
著者
鄭 址旭 小林 哲生 李 玉文 栗城 眞也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.1084-1092, 2002-06-01
被引用文献数
5

本研究では,視覚刺激におけるテクスチャによるターゲットとグラウンドの分離・認知にかかわる脳内プロセスの解明を目指し,視野内におけるターゲットの呈示領域と分離・認知されるまでに要する反応時間との関係を調べた.また,課題遂行時の事象関連電位を頭皮上63箇所で同時計測し,更にスプライン・ラプラシアン解析を行い脳活動の検討を行った.その結果,ターゲットの呈示される領域によって反応時間に有意な差が生ずることが明らかとなった.また,課題遂行に伴い潜時の異なる四つの事象関連電位成分が観測された.事象関連電位のスプライン・ラプラシアン解析により,これらの成分の信号源は左右両半球の後頭葉,頭頂葉,前頭葉にあり,このうち反応時間との関連から,潜時約270ms以降の前頭葉の活動が主にターゲットの認知にかかわる脳内プロセスを反映していると推察された.
著者
平山 弘 小宮 聖司 佐藤 創太郎
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:09172246)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1-8, 2002-03-15
被引用文献数
11

The arithmetic operations and functions of Taylor series can be defined by C++ language. The functions which consist of arithmetic operations, pre-defined functions and conditional statements can be expanded in Taylor series. Using this, the solution of an ordinary differential equation can be expanded in Taylor series. The solution can be expanded up to arbitrary order, so the calculation formula of arbitrary order can be used instead of Runge-Kutta formula. Taylor series can be used for the evaluations of the errors and the optimal step size within given error allowance easily. In addition, we can transform Taylor series into Pade series, which give arbitrary order, high precision and A-stable formula for solving ordinary differential equation numerically.