著者
長谷川 和久
出版者
石川県農業短期大学
雑誌
石川県農業短期大学研究報告 (ISSN:03899977)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-41, 1974

Investigating relations between physical and chemical properties on granulated compound fertilizer and its dissolution, author continuously preceeding papers used nine-sold fertilizers and studied on which the relative difference of large size from small have an collapse and elements (N, P_2O_5, K_2O)dissolution of a granule effects, undertaking dissolution with water in a vertical line, and described the result. The distilled water dropping on a granule at 50ml / fraction / 20minutes through fine tube (1 mm indiameter), pH, N, P_2O_5, K_2O were determined for dissolved fractions at 17℃ ± 2℃ nearly. The result may be summarized as follows : (1) Dissolution of materials affected pH was ended within 300ml almost and pH variation was a good correspondance with dissolution of N, P_2O_5, K_2O elements from a granule. And further this variation of larger granule than small was relatively slight and slow. (2) The order of difficulty and ease in solubility among these elements was apparently P_2O_5 < K_2O ≪ N. But this tendency was week in urea ・ ammonium phosphorated and ammonium chloride compound fertilizer. It was also obserbed that N, P_2O_5, K_2O dissolution was accerated by temperature rise up to about 5℃ for general and high compound fertilizer (8-8-8, 15-15-12). (3) High analysis compound fertilizers made of ammonium phosphate for P_2O_5 like urea, ammonium phosphorated, ammonnium chloride were considerably rich in solubility. Therefore application of these fertilizers to paddy soil, especially in case of puddling indicates the possibility of perfect dissolution of elements, expecting no existence of granule in apparence. (4) Care must be taken that this sort of dissolution-examination is much affected by granule physical properties, especially gravity and size, dropping speeds of water and volume / fraction.
著者
實示戸 雅之 池口 厚男 神山 和則 島田 和宏 荻野 暁史 三島 慎一郎 賀来 康一
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.467-474, 2003-08-05
被引用文献数
23

耕地土壌表面における窒素収支を,投入窒素量と収奪量の差から求めた土壌残存窒素が余剰降水量に全量溶けたと仮定する年間平均溶脱水窒素濃度推定値を用い,都道府県別に評価した.その結果,以下のことが示された.1.年間亜平均溶脱水窒素濃度推定値の全国平均は7.8mg NL^<-1>,北海道を除く府県平均で8.8mg NL^<-1>,北海道で2.9mg NL^<-1>である.都道府県間のばらつきが大きく,30mg NL^<-1>を超えるなど極端に高い県と,値がマイナスを示す県とに分かれた.2.溶脱水窒素濃度推定値が高い府県では家畜ふん尿窒素負荷が高い場合が多い一方で,これらを含む多くの県において化学肥料窒素施用量のみでは溶脱水窒素濃度推定値を説明できなかった.3.現状の化学肥料窒素施用量の3割を削減することで,平均溶脱水窒素濃度推定値の全国平均が7.8→5.4mg NL^<-1>(-31%)に,府県では8.8→6.3mg NL^<-1>(-38%)に低下した.4.高度処理が可能なふん尿について窒素成分を除去し系外に排出する効果はそれほど大きくないが,これは前提となる処理可能量自体の問題と思われる.5.すべての休耕地を利用することにより,溶脱水窒素濃度推定値が全国平均で7.8→5.9mg NL^<-1>(-24%),府県平均では8.8→6.6mg NL^<-1>(-25%)と大きな削減効果が,さらに化学肥料削減の併用でさらに大きな効果が推定された.6.ただし今回の試算は,都道府県単位としたこと,年間平均溶脱水窒素濃度の性格,アンモニア揮散を窒素負荷減少要因と見なしたことなど,重要な精度低下要因が内包されており,改善の余地が残されている.
著者
関谷 勇司 長 健二朗 加藤 朗 村井 純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.1542-1551, 2004-10-01

DNSはインターネットの基盤サービスである.しかし,DNSのサービス状況を測定するための手法はまだ確立されていない.そこで本研究では,インターネットにおける名前解決システムであるDNSのパフォーマンスを測定並びに評価するための手法を確立する.本研究にて提案する手法は,世界各地において手軽に実施できる測定手法であり,どのようなDNSサーバ,若しくはDNSサーバ群に対しても行える手法である.本手法では,dnsprobeというツールとダイヤルアップを用いて手軽に測定を行い,基準DNSサーバを用いることによって,測定結果を補正することが可能である.これによって,世界各地からの測定結果を,補正して一律に比較することが可能となる.今回は,この手法を用いて,ルートDNSサーバヘの到達性を27地点から測定する.この結果によって,現在のルートDNSサーバヘの世界の各地点からの到達性と傾向をつかむことができる.本研究の手法を利用することにより,DNSサービスの公平性を判定したり,新たにDNSサーバを設置する場合の設置場所決定に関する一助とすることができる.
著者
力武 健次 中尾 康二 野川 裕記 下條 真司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.18, pp.179-184, 2003-02-27

DNS (ドメイン名システム)にはトランスポート層にインターネット全体のセキュリティを弱めかねない基本的な欠点がある。DNS データベースのトランザクションは大部分がUDP 上でなされており、サービス拒否攻撃に対してシステム全体が影響を受けやすい。本論文では公開されたインターネットゲートウェイシステムにおいて、UDP によるDNS サービスの提供のリスクについて論じる。その代案として、DNS のトランスポート層へのT/TCP (トランザクショナルTCP )の導入を提案し、実装実験による評価を通じて、T/TCPがパフォーマンスの損失を抑えつつ、DNS トラフィックの制御をより容易にすることを示す。The DNS (Domain Name System) has a fundamental weakness on the transport layer, which may affect the overall security of the Internet. The DNS database transaction is mostly performed over UDP, which makes the whole system susceptible to denial-of-service attacks. In this paper, we first discuss the risk of providing DNS service through UDP access on publicly-exposed Internet gateway systems. We then propose introducing T/TCP (Transactional TCP) to the DNS transport layer as an alternative. We evaluate an experimental implementation and show how T/TCP is effective to improve the controllability of the DNS traffic while the performance degradation is minimal.
著者
力武 健次 中尾 康二 野川 裕記 下條 真司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.18, pp.179-184, 2003-02-27

DNS (ドメイン名システム)にはトランスポート層にインターネット全体のセキュリティを弱めかねない基本的な欠点がある。DNS データベースのトランザクションは大部分がUDP 上でなされており、サービス拒否攻撃に対してシステム全体が影響を受けやすい。本論文では公開されたインターネットゲートウェイシステムにおいて、UDP によるDNS サービスの提供のリスクについて論じる。その代案として、DNS のトランスポート層へのT/TCP (トランザクショナルTCP )の導入を提案し、実装実験による評価を通じて、T/TCPがパフォーマンスの損失を抑えつつ、DNS トラフィックの制御をより容易にすることを示す。The DNS (Domain Name System) has a fundamental weakness on the transport layer, which may affect the overall security of the Internet. The DNS database transaction is mostly performed over UDP, which makes the whole system susceptible to denial-of-service attacks. In this paper, we first discuss the risk of providing DNS service through UDP access on publicly-exposed Internet gateway systems. We then propose introducing T/TCP (Transactional TCP) to the DNS transport layer as an alternative. We evaluate an experimental implementation and show how T/TCP is effective to improve the controllability of the DNS traffic while the performance degradation is minimal.
著者
難波 光義 宮川 潤一郎 浜口 朋也
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.102, no.11, pp.1398-1404, 2005 (Released:2005-11-04)
参考文献数
25

2型糖尿病の治療のみならず,メタボリックシンドロームから2型糖尿病への進行を止めることは,大小両血管障害を抑制することにつながる.わが国では食習慣の変化,とりわけ高脂肪食によってメタボリックシンドロームを抱えた肥満者が急増しつつあるが,その背景には消化管ホルモン,とりわけ脂肪摂取に対してインスリン分泌促進作用を発揮するGIPやGLP-1などのインクレチンの分泌あるいは作用異常の介在が疑われる.従来の薬剤とは全く異なる機序をもったGLP-1関連製剤の臨床応用は,前述の代表的生活習慣病の予後改善に貢献するのみならず,これらの成立機構や病態基盤の解明にも役立つ可能性が期待される.
著者
久保田 康司
出版者
関西学院大学
雑誌
マネジメント・レビュー
巻号頁・発行日
vol.10, pp.99-119, 2004-12-24

本論文ではこれまで研究対象として取扱われてこなかった、テーマパークを対象にした価格プロモーションの影響を取扱った。テーマパーク事業の場合、割引によって来場促進をはかるのは容易であるが、その反面消費者は割引価格に慣れてしまうため、通常価格では来場しなくなるというリスクと向き合っている。そこで価格感度測定法により、消費者の内的参照価格を測定し価格プロモーションによってどのような影響が出たかを明らかにする。アンケート調査の結果、一定期間に何回でも来場できる年間パスタイプのチケットを割引した場合、その後同様のリピートを目的としたチケットに対する内的参照価格は下がるという結果を実証した。
著者
小川 史世
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.92, no.7, pp.341-342, 2008-06-25

川越一番街は,西武新宿線本川越駅から北へ約1km,札の辻(元町)と仲町を結ぶ南北約420mにわたる商店街である.重厚な蔵造りの建物が並び,江戸時代の趣をそのまま残す町並みは,国の重要伝統的建造群保存地区にも指定され「小江戸・川越」の風情豊かな魅力を今に伝えている.2007年5月に,商店街を通る県道の歩道部分で石畳の整備が実施されたことに伴い,老朽化した街路灯を一新した.建物や歩道を柔らかに照らす工夫とともに,蔵造りの街並みを邪魔しない,自らを主張しない街路灯デザインが評価され,「彩の国景観賞2007」(埼玉県主催)を受賞している.
著者
岸田 崇志 前田 香織 河野英太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.1552-1561, 2007-04-15
被引用文献数
1

テレビ会議など映像コミュニケーションが普及してきたが,現在のインターネットはファイアウォール,NAT,種々の通信プロトコルの混在などのネットワーク障害物により,テレビ会議端末間のネットワーク透過性が確保できない.また,ベストエフォート型ネットワークでは映像品質の劣化も生じ,必ずしもユーザの要望どおりにテレビ会議ができるとは限らない.そこで,我々はテレビ会議システム利用時の課題を解決する機能をゲートウェイとして集約し,テレビ会議用ゲートウェイ"PTGATE"を開発した.これにより,既存の多くのテレビ会議システムを活用しつつ,映像コミュニケーションの利用場面の拡大を目指す.PTGATE はIP-in-IP を用いたプロトコル変換が実装され,FEC によるエラー訂正,ポート集約,IPv4/IPv6 トンネル,マルチキャスト/ユニキャストトンネルなどの機能を有している.本論文では,PGTATE の開発について述べ,また,基本性能の評価および実証実験を通して,PTGATE の有用性について示す.Video communications such as videoconferences are being deployed. However, most of users cannot always use videoconference systems according to expectation. For example, there are some network obstructions such as firewalls, NAT and heterogeneous communication protocols in the current Internet. Also, QoS is not guaranteed. Then, we developed a protocol transfer gateway "PTGATE" for integration of functions to solve these problems caused by heterogeneous environments. Our purpose is to extend available scenes of videoconferences with the current resources (videoconference systems and networks) by using PTGATE. PTGATE is implemented by IP-in-IP technology and has the functions such as error recovery by using FEC, port aggregation, tunneling of IPv4 and IPv6 and tunneling of multicast and unicast. In this paper, we show development of PTGATE and its usefulness with some practical experiments using actual networks and evaluations.
著者
坂井 秀樹 中尾 光之 本堂 毅 山本 光璋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.94, no.350, pp.73-80, 1994-11-18

外的同調時はもとより、時間的手がかりを取り去ったフリーラン環境下においても体温リズムと睡眠-覚醒リズムの間には規則的な関係が存在することが知られている。本稿では、これらの現象を統一的に理解するために、我々が新しく構築したサーカディアンシステムモデルのダイナミクスについて述べる。このモデルは2つの写像で構成されており、1つは体温リズムに対する就寝位相を決定する写像で、もう1つは起床位相を決定するものである。そのダイナミクスは1つの分岐パラメータで決定され、外的同調時から内的脱調時における睡眠-覚醒リズムの多様な振舞いが分岐現象として解釈できることが示された。
著者
本郷 智大 大塚 雅之 武田 仁
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.69, no.579, pp.53-59, 2004
被引用文献数
2 2

The purpose of this study is to grasp the influence of combined drainage load in house drain in to drainage stack system, and flow capacity of house drain. And the object of further study will be to establish and purpose new testing evaluation method which it is consider the influence of combined drainage load. This paper discusses the following points, (1) The way to provide combined drainage load in house drain, (2) Conditions of Pressure variation by combined drainage load in drainage system and an evaluation method thereof and (3) Understanding of the flow capacity of house drain in a drainage system by combined drainage load.