4 0 0 0 OA 安津末風俗十

著者
楊洲周延
出版者
松木平吉
雑誌
安津末風俗
巻号頁・発行日
1901
著者
埴淵 知哉
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.66-77, 2013 (Released:2013-04-19)
参考文献数
68
被引用文献数
2 3

健康上の危険因子を探る伝統的な研究において,健康や病気は個人の問題としてとらえられてきた.しかし,個人を取り巻く環境,特に近隣の物的・社会的環境が,人々の健康にさまざまな影響を与えることも明らかにされつつある.本稿では,この近隣と健康をめぐる近年の研究動向を整理し,現状と課題について解説することを目的とする.特に,食と身体活動に焦点を当てて近隣の健康影響に関する研究を概観するとともに,近隣環境の測定に関する諸問題について議論する.その上で,近隣環境の多様性を考慮して,日本を対象とした実証研究の展開が必要であることを指摘する.
著者
木村 浩子
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.73-83, 2007-12-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
42

Excessive clenching of the teeth due to physical or psychological tension or stress can result in excessive air swallowing.This study sought to investigate and evaluate the characteristics of such patients in terms of both their physical condition in the head and neck region and relevant psychological and social factors.The subjects consisted of 187 patients (57males and130females) having chief complaints of aerophagia symptoms who visited the psychosomatic medicine clinic at the head and neck department of the Tokyo Medical and Dental University.52.4%were in their twenties and thirties and 69.5%were female.The principal psychological and social stress factors tended to be study and work related among younger patients, and family problems among female patients.Most of the patients exhibited depression, anxiety, neurosis and a tendency towards autonomic imbalance, and also tended to complain of neck or shoulder pain, headache, oral or pharynx paresthesia and symptoms of quasi-temporomandibular arthrosis in the head and neck region.The degree of improvement of aerophagia symptoms and a tendency to change doctors too frequently in order to find more appropriate treatment were both considered to be related to depression.The explanation of habitual teeth clenching, the existence of psychological and social stress factors, the mechanism of air swallowing, and ways to control clenching was useful in helping patients to reduce their aerophagia symptoms.
著者
古徳 純一
出版者
公益社団法人 日本医学物理学会
雑誌
医学物理 (ISSN:13455354)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.55-60, 2020-06-30 (Released:2020-06-30)
参考文献数
3

This manuscript is a supplement to the machine learning course at JSMP Medical Physics Summer School held in 2019. The idea of Kulbuck-Leibler divergence, a key concept in machine learning, is introduced with mutual information.
著者
笹井 浩行 引原 有輝 岡﨑 勘造 中田 由夫 大河原 一憲
出版者
日本運動疫学会
雑誌
運動疫学研究 (ISSN:13475827)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.6-18, 2015-03-31 (Released:2020-04-10)
参考文献数
63
被引用文献数
3

本総説では,加速度計の仕組み,国内の代表的な加速度計の特徴や妥当性を概説するとともに,加速度計を用いた身体活動増進介入研究を紹介し,今後の研究課題を展望することを目的とした。加速度計には計測本体である加速度センサに加え,時計,A/D変換器,プロセッサ,メモリ,電池などが内蔵されている。加速度センサの性能に加え,各機種が採用するデータ処理のアルゴリズムにより,機種間の違いがもたらされている。また,近年では腰部だけでなく手首や足首,大腿前面などに装着する機種も増えている。国内の加速度計については,二重標識水法やダグラスバッグ法などにより自由行動下および実験室にて妥当性が検証されている。今後は,年齢,職種など多様な生活様式を有する対象者にも適用可能な推定式の開発や,より洗練された統計モデルにより姿勢や行動様式を判別する研究が求められる。加速度計を動機づけツールとして活用した質の高い介入研究については,子どもから高齢者まで,年代にかかわらず十分でない。加速度計が一般消費者に普及しつつある現状を鑑みると,加速度計による身体活動増進介入は,新規性かつ意義のある研究分野であるといえる。
著者
宇津 徳治
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.226-227, 1966-12-25 (Released:2010-03-11)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
虫明 眞砂子
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

合唱表現における合唱指揮の役割は重要であると思われるが,日本には欧米の音楽系大学の合唱指揮科のような合唱指揮者の養成機関が少なく,合唱指揮は,個々の指揮者の力量に委ねられている。合唱指揮者によって,合唱者の歌声や表現が大きく変化することに着目し,本研究では,「合唱指揮」が演奏にどのように影響を及ぼすのかを可視化装置による実験,合唱指揮者・合唱者へのアンケート調査や聞き取り調査等を用いて分析する。それらをもとに,合唱曲作者の意図を汲み取り,豊かな表現に結びつける,演奏者にとってわかりやすい,合唱指揮法を検討する。

4 0 0 0 茅野市史

著者
茅野市編
出版者
茅野市
巻号頁・発行日
1986
著者
堀川 英喜
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.104-108, 2014 (Released:2017-02-16)
参考文献数
24

「免疫系:脳と精神疾患の架け橋」と題したシンポジウムが開催され,筆者(堀川英喜)が座長を務めた。近年,精神疾患において免疫系の異常を報告する研究成果が数多く報告されている。当シンポジウムで各国の研究グループが各々の最近の実績を報告し,特に気分障害と神経免疫系の関連についてのデータが多数紹介された。第 1 シンポジストの Norbert Müller 博士(ドイツ)は「うつ病の炎症性バイオマーカー」という演題で,気分障害において異常値を示す各種炎症性サイトカイン・それらがセロトニン代謝系へ及ぼす影響や,抗炎症薬のうつ病に対する効果に関して最新の知見を紹介した。第 2 シンポジストの筆者は「うつ病とミクログリア:精神薬理学的知見から」という演題で,in vitro 実験系における抗うつ薬のミクログリア活性化調節作用を紹介した。この作用はセロトニントランスポーターに対する作用とは独立したものと考えられた。第 3 シンポジストの Castilla-Puentes 博士(アメリカ)はデータマイニングの手法を用いることにより,抗 TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)薬の治療を受けた患者において抑うつ症状や自殺企図のリスクが増大したという報告はないと発表した。第 4 シンポジストの Franco 博士(コロンビア)の発表は中止となった。以上の発表について討議が行われた。うつ病をはじめとする気分障害の病態はモノアミンの異常だけで説明するのは困難であり,その病態には多くの因子が関わると考えられる。その中でも神経免疫系は特に重要で,当シンポジウム「免疫系:脳と精神疾患の架け橋」が生物学と精神医学の架け橋となり,さらなる研究の進歩の契機となるよう期待される。
著者
石川 高見
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, pp.137-146, 1926-09-04 (Released:2009-02-05)
被引用文献数
2 4
著者
澤田 佳奈 玉置 正史 橋本 秀子 唐鎌 淳 佐藤 洋平 原 睦也 戸根 修
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.62-68, 2016 (Released:2016-01-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

症例は65歳女性で歩行障害と認知機能障害を主訴に来院した. 単純MRIで右前頭側頭葉に腫瘍性病変を認め, 造影MRIでは, わずかに腫瘍辺縁と内部が隔壁状に造影されるのみであり, 髄膜腫に典型的な所見ではなく, また髄膜種に特徴的なdural tail signなどもみられなかった. 開頭腫瘍摘出術を施行しmicrocystic meningiomaと診断した. Microcystic meningiomaの中にはその画像所見が一般的な髄膜腫の画像所見と異なるものがあり, 術前に髄膜腫と診断できないことも多い. 本症例にみられる特徴的な造影MRI所見であるfaint reticular patternがmicrocystic meningioma術前診断の鍵となることがあり, 認知しておくべきものと考える.
著者
塩境 一仁 鍵村 達夫
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.90-94, 2014-03-25 (Released:2014-04-30)
参考文献数
8

ケース・クロスオーバー研究は,研究の対象とするイベントが発現したケースだけの情報を使った研究であり,自らのデータからコントロールを得るため,セルフ・コントロールド・スタディに分類される.ケース・クロスオーバー研究が妥当な研究になるためには多くの制約がある.一方でケース・クロスオーバー研究が妥当な研究条件下では,ケース・クロスオーバー研究はコントロール群の患者の情報を別途収集する必要がなく,また遺伝情報や背景情報が一致したコントロールが得られるなど多くの利点がある.本稿では近年疫学研究で利用されているケース・クロスオーバー研究の概略をまとめた.(薬剤疫学 2013; 18(2): 90-94)
著者
宮本 昌子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.30-42, 2019 (Released:2019-02-26)
参考文献数
30
被引用文献数
1

クラタリングの暫定的定義では発話速度の速さと不規則さ,正常範囲非流暢性頻度の高さ,調音結合が重視され,症例の多くは吃音と合併したクラタリング・スタタリングである.本研究では,クラタリング・スタタリング群9名,LD・AD/HD・ASD群10名,コントロール群24名を対象に絵の説明課題の構音速度と非流暢性頻度を測定した.構音速度において3群間に有意差は見られなかった.自由発話等を視野に入れ,より適切な測定対象場面を検討することの必要性が明らかになった.また,正常範囲非流暢性頻度の高さがクラタリング・スタタリング群と同等に高い者が,LD・AD/HD・ASD群のなかにも存在していたことがわかった.