3 0 0 0 OA 星界想遊記

著者
井上 円了 イノウエ エンリョウ
雑誌
井上円了選集
巻号頁・発行日
vol.24, pp.23-63, 2004-01-20
著者
南 修司郎 山本 修子 加藤 秀敏 榎本 千江子 加我 君孝
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.232-236, 2018-06-30 (Released:2018-08-11)
参考文献数
12

要旨: LENA (Language ENvironment Analysis) システムとは, 主に乳幼児を対象とした周囲の音声言語環境を録音及び解析する統合情報処理ソフトウェアである。今回, 聴力正常児5例, 先天性難聴児2例, 難聴高齢者7例を対象に LENA システムの日本語環境での解析可能性を検証し, LENA システムを用いた聴覚言語リハビリテーションの応用を探った。いずれのグループでも, LENA システムを用いて音声言語環境を調査することは可能であった。聴力正常児と難聴児の聞こえの環境は, ほぼ同等であったが, 高齢難聴者では, 乳幼児に比べてテレビなど電子音の割合が増えていた。大人の発話数, 子供の発声数, 会話のやり取り数という言葉の量についても, 日本語環境で LENA システムを用いて測定可能であった。しかしながら英語環境におけるパーセントタイル値と直接比較することは出来ないため, 日本語環境でのコントロールデータの構築が待たれる。

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出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.38-76, 2019 (Released:2021-12-30)
著者
原田 悦子
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.322-336, 2017 (Released:2019-03-22)
参考文献数
28
被引用文献数
1

Making artefacts more friendly and usable is now becoming an important issue in many fields, where either cognitive psychology or cognitive science can contribute, and such contributions are being recognized as an international standard (ISO 13470 or ISO 9241-210). Even though research or methodologies/skills in psychology are useful in these areas, a standard career and employment in psychology for this purpose has not been established. In this paper, we introduce some examples of the contributions of psychology to design areas, and discuss the reasons for the lack of jobs/careers in this area for people who study psychology.
著者
奥 健太郎
出版者
日本比較政治学会
雑誌
比較政治研究 (ISSN:21890552)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-22, 2020 (Released:2020-03-25)
参考文献数
48

近年の日本では、日本の自民党政権では政策決定が内閣と与党に「二元化」されているのに対し、イギリスでは内閣に「一元化」されているとの見方が広く受容されている。本稿はこのような典型的なイギリス理解に修正を加えることを目的としたものである。そのために本稿が光を当てるのがイギリスの二大政党に設置された党内委員会である。本稿は第一に党内委員会が設置された歴史的経緯を検証し、第二に保守党と労働党の党内委員会の影響力に差が生じた要因を考察した。第三に保守党の農業委員会を事例として、党内委員会の影響力とその機能を明らかにした。本稿は、以上のイギリス政治の検証を通じ、イギリスの政策決定が内閣に「一元化」されていると表現することは、ミスリーディングであることを指摘した。また保守党と労働党の党内委員会の比較からは、日本の自民党政権における事前審査制の形成に、首相(党首)の持つ資源の少なさが影響していることが示唆された。
著者
高谷 遼平
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.49-63, 2021 (Released:2021-12-14)
参考文献数
35

This paper is about the status of compositionality in our linguistic communication and its theorizing. The principle of compositionality has been regarded as an essential precondition under which semantic theories are built since the principle seems to properly explain some important facts about natural language, such as learnability and novelty. According to recent discussions, however, the precise understanding of compositionality casts doubt on its necessity. In this paper, I take a closer look at how we have started and improved our semantic investigations, and present a new argument for compositionality which is based on our linguistic intuition about the notion of un-synonymy and substitution. My point of the argument is that compositionality can serve as a useful tool for theorizing natural language semantics even if semantic rules themselves are described non-compositionally.

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出版者
The Philosophy of Science Society, Japan
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.2_111-2_123, 2010 (Released:2011-04-01)
参考文献数
3

3 0 0 0 OA 書評

著者
藤本 隆志他
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.101-116, 2006-12-25 (Released:2009-05-29)

3 0 0 0 OA 書評

出版者
The Philosophy of Science Society, Japan
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.1_121-1_141, 2008 (Released:2009-07-31)
参考文献数
1

3 0 0 0 OA 書評

著者
神野 慧一郎他
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.109-136, 1998-11-15 (Released:2009-05-29)
著者
北條 慎太郎
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.902, 2018 (Released:2018-09-01)
参考文献数
3

体液性免疫は獲得免疫における主要な機構であり,ウイルス・細菌感染に対するB細胞の抗体産生を主軸とした免疫系を指す.体液性免疫応答の過程において,B細胞はヘルパーT細胞からサイトカインや補助刺激シグナルを受けて胚中心(germinal center:GC)とよばれる特殊な構造体を二次リンパ組織上に構築する.さらにGC B細胞は体細胞突然変異とクラススイッチを経て,抗原に対して高い親和性を有する記憶B細胞や長期的に生存可能な抗体産生細胞へと分化する(GC反応).GC B細胞の分化には濾胞ヘルパーT(t follicular helper:Tfh)細胞(転写因子Bcl6,ケモカイン受容体CXCR5,アポトーシス関連タンパクPD-1共陽性)との相互作用が必須であり,Tfh細胞の細胞数が厳密に制御されることにより自己寛容が誘導される.逆に,自己反応性のTfh細胞の増多は自己免疫疾患の発症と関連する.最近,胚中心に認められるTfh細胞集団の中に,免疫系を負に制御することで知られる制御性T細胞(転写因子Foxp3陽性)の特徴を有する濾胞制御性T(t follicular regulatory:Tfr)細胞とよばれる新規の細胞亜集団が発見され,脚光を浴びている.このTfr細胞は,in vivoにおいてGC反応を負に制御することが知られているが,これまでTfr細胞の病理学的な役割は不明であった.本稿では,Fuらによって報告されたTfr細胞による自己免疫疾患の制御に関わる知見を紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Chung Y. et al., Nat. Med., 17, 983-988(2011).2) Linterman M. A. et al., Nat. Med., 17, 975-982(2011).3) Fu W. et al., J. Exp. Med., 215, 815-825(2018).
著者
西村 秀樹
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.37-49,132, 2001-03-21 (Released:2011-05-30)
参考文献数
40
被引用文献数
1 1

大相撲における立ち合いは、勧進相撲としてプロ相撲興行が成立した江戸時代初期には、行司という第三者によって客観的にその立つタイミングが提示されるというものであった。しかし、大相撲が多彩な「わざ」が展開されるスポーツへ発展していくにつれ、それは、両力士同士の相互主観的な「意」の一致、つまり「阿吽」の呼吸で立つ方法へ変化していった。これは、近代スポーツにおける判定の客観的合理化の流れとは逆行している。ここに、大相撲が純粋なスポーツに徹しきれない性格、すなわち大相撲の芸能性がある。この「阿吽」の呼吸で立つということは、互いの「合意」で立つということにほかならないが、それは、互いに呼吸を「合わせ」ながらも、なおかつ互いが自分の呼吸をぶつけあっていくことによってもたらされるものなのである。阿吽の呼吸とは、相手の呼吸であるとともに、自分の呼吸でもあるということだ。それゆえ、この立ち合いには、「同調」と「競争」という二律背反なるものが統合されている。両力士が「合わそう」とするだけの「調和」は深さをもたない。両力士が互いの呼吸のリズムをぶつけ合っていくことによって、互いの個性が出しきられたところで真の「合意」が成立する。それが究極の深さをもった「調和」である。大相撲における立ち合いは、この「同調」と「競争」という相反する二つの関係形式を一つの行動様式へと統合している文化としてとらえられるのである。
著者
塚本 友栄 舟島 なをみ
出版者
日本看護教育学学会
雑誌
看護教育学研究 (ISSN:09176314)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.22-35, 2008-03-31 (Released:2016-11-10)
被引用文献数
11

本研究は、就職後1年以内に退職した新人看護師の経験と、1年以上就業を継続できた新人看護師の経験の比較を通して、退職した新人看護師の経験の特徴を明らかにし、看護基礎および看護継続教育の課題を考察することを目的とする。本研究の第1段階は、看護概念創出法を適用し、半構造化面接法により退職者18名からデータを収集した。持続比較分析の結果、退職した新人看護師の経験を表す60カテゴリからなる15概念を創出した。第2段階も看護概念創出法を適用し、半構造化面接法により継続者20名からデータを収集した。持続比較分析の結果、就業を継続できた新人看護師の経験を表す53カテゴリからなる14概念を創出した。第3段階は、メタ統合を用いて、退職した新人看護師の経験を表す60カテゴリと就業を継続できた新人看護師の経験を表す53カテゴリを比較・統合した。その結果、退職した新人看護師の経験と就業を継続できた新人看護師の経験が、共通する経験、退職者のみに存在する経験、継続者のみに存在する経験の3つに分類できることを明らかにした。考察の結果は、早期退職防止に向けた看護基礎及び看護継続教育の課題として、看護専門職者としての自律的な態度の獲得、自己の客観視、自立した社会人としての責務の理解、問題を解決可能な具体的なレベルで捉えられる能力獲得のための支援が必要であることを示唆した。