3 0 0 0 OA 湖月抄

著者
北村季吟
出版者
村上勘左衛門[ほか3名]
巻号頁・発行日
vol.[1], 1673
著者
笠原 敏史 鳥井 勇輔 高橋 光彦 宮本 顕二
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.523-528, 2009 (Released:2009-09-24)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

〔目的〕段差昇降時の支持脚の大腿四頭筋(内側広筋と外側広筋)と床反力の関係について筋電図計と床反力計を用いて測定した。〔対象〕若年健康男性8名とした。〔結果〕内側広筋と外側広筋の筋活動は昇段動作で最も大きな値を示していた。内側広筋と外側広筋の筋活動の比率は歩行に比べ段差昇降動作で大きな値を示し,内側広筋の活動の関与を高めていた。垂直方向の床反力の値は動作間で差はみられなかったが,昇降動作時の外側方向の分力は歩行に比べ有意に低い値を示していた。内側方向の分力に動作間の差がみられなかったことから,相対的に内側方向への力が増大し,内側広筋の筋活動の増大に関連している可能性が示唆される。〔結語〕段差昇降では身体の内外側方向の安定化に内側広筋の活動が寄与していることが明らかとなり,昇降動作の理学療法ではこれらのことに考慮して行う必要がある。
著者
漆島 達哉 長瀬 剛 周藤 俊樹
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.124-129, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
7

1999年に英国ケンブリッジにバイオベンチャーとして創業したアステックス社は、現在では主流となったフラグメント創薬(FBDD)を長らく牽引してきた。アカデミアやビッグファーマとの多くの協業により、近年立て続けに新薬が上市、または臨床試験が進み、FBDDとアステックス社の存在感を発展させてきた。2013年の大塚製薬による買収以降も企業文化をそのままに、疾患分野、FBDD技術の適用範囲を拡大している。ここではアステックス社が位置するケンブリッジとアステックス社、FBDDについて紹介する。
著者
野村 真利香 山口 美輪 西 信雄
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.60-68, 2022-02-01 (Released:2022-03-12)
参考文献数
26
被引用文献数
1

【目的】栄養不良の二重負荷の国際的な議論において,栄養の二重責務行動(Double-duty actions for nutrition)が提案された経緯を検証し,日本からどのような提案ができるか考察すること。【方法】国連ならびに関連機関から発行された報告書・政策文書については公式ウェブサイトによる文書検索を行い,特に栄養の二重責務行動については文献データベース検索を行った。【結果】低栄養と過栄養に対する政策・介入は,それぞれが個別に独立して行われているという反省から,近年では,低栄養か過栄養かのいずれかではなく,複数の栄養不良形態への同時効果的な栄養政策・介入が必要であるという概念,すなわち栄養の二重責務行動の重要性が議論されている。政策立案者は限られた資源(財政,人,時間)を用いて複数の目標を達成することが求められることから,その解決策としていくつかの栄養の二重責務行動が提案されているが,World Health OrganizationならびにLancetが提案した栄養の二重責務行動は母子を対象とした政策・介入が比較的多く,人生早期における介入が重視されていた。【結論】あらゆる栄養不良の解消がうたわれているSustainable Development Goals達成を目指すためには,母子健康手帳や妊産婦健診・乳幼児健診を通じた母子栄養サービス,学校給食・食育,栄養人材育成,国民健康・栄養調査,各種基準・指針など,日本が従来から行ってきたようなより幅広い世代を対象とした栄養政策・介入からも栄養の二重責務行動が検討されるべきである。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.1-40, 2017 (Released:2018-06-21)

サイエンスウィンドウ2017夏号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/89 目次 【特集】 海からの贈りもの p.06 海は、想像できないようなたくさんの奇跡が起こるところ(鍵井靖章 水中写真家) p.08 美しい海藻が教えてくれる海の力(野田三千代 海藻おしば協会) p.12 地球環境の変化をおだやかにする海の働き(村田昌彦 海洋研究開発機構 地球環境観測研究開発センター) p.16 海と生きるための新たなテクノロジー p.18 海に眠る「燃える氷」メタンハイドレート(松本良 明治大学ガスハイドレート研究所) p.22 生命は海からの贈りもの(高井研 海洋研究開発機構 深海・地殻内生物圏研究分野) 【連載】 p.02 かくれてるカモ?:ハナタツ p.26 空からジオ:山陰海岸ジオパーク/京都府、兵庫県、鳥取県 p.28 動物たちのないしょの話:クラゲ(新江ノ島水族館) p.30 タイムワープ夢飛翔:軍事研究/大物科学者も手を染めた p.32 自然観察法のイロハのイ:磯の豊かな生き物に触れてみよう p.34 科学写真の言霊:朝永振一郎の言葉より p.36 発見!くらしの中の科学:ミシンの縫う仕組みを知りたい! p.38 読者の広場:サイエンスウィンドウカフェ p.40 空からジオ:解説
著者
平木 典子
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.49-53, 2021 (Released:2021-10-29)
参考文献数
10

1980年代に始まった心理療法・カウンセリングの理論・技法の整理・統合の試みは,それまでの理論・技法の氾濫による冷戦と単一理論による実践の限界,そして理論・技法の効果研究による共通要因の発見などの影響を受けて開始された.1979年には,SEPI(Society for Exploration of Psychotherapy Integration)が北米で設立され,以後,国際的な理論・技法の洗練を目指した議論が進められた.理論・技法の統合の方法としては,技法的折衷,理論的統合,共通因子によるアプローチ,同化的統合が試みられている.1990年後半に入り,社会構成主義(ポストモダニズム)の多元性と多様性を重視する認識論は,諸理論の共存を重視する理論・技法の洗練を促進し,今や,「カウンセリングの専門家であるセラピスト」と「自分自身の専門家であるクライエント」の協働(コラボレーション)による自己回復の支援が不可欠になった.本論では,心理療法統合の試みと,それに続く協働的,多元的アプローチの展開について論じた.
著者
杉山 智江
出版者
埼玉医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

「レイキ=霊気」は、臼井甕男(1865-1926)が開発し、海外に渡りReikiとして世界に広められたエネルギー療法の一つである。「レイキ」のがん患者への活用に関する国内外の文献検討を行った。国内(1996-2016)で「レイキ」のキーワードがあったのは36件であり、医療での活用や効果に関する記述は10件であった。国外(1961-2018)では「Reiki」「Cancer」をキーワードとし、がん患者に関する20件をレビューした。文献検討4件、RCT6件、アメリカ他3か国で研究されていた。医療機関をフィールドとした研究は12件であったが、Reikiの効果は明らかにされていなかった。
著者
齋藤 里果 秋山 純和
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.447-451, 2006 (Released:2007-01-11)
参考文献数
9

本研究は,国内の職業音楽家の身体的症状・治療状況・治療効果を調査することを目的として,延べ138名にアンケートを行い81名の有効回答を得た。内69名(85%)は何らかの身体症状を持ち,40名(有症状者の58%)は治療を受けたことがあると回答した。治療経験者のうち33名(83%)は鍼灸院・整体院またはカイロプラクティック院など,いわゆる治療院を利用しており,治療にマッサージが最も多く用いられていた。しかし,症状が完全に回復したと回答したのはわずか4%で,90%以上の対象者は完全治療に至っていないという結果になった。欧米では施術とともに,医師による医学的治療や理学療法士による身体トレーニング指導など音楽家のための医療が積極的に行われている事から,今後日本でも医療・リハビリテーション分野での治療,研究が必要であると考える。
著者
粟谷 佳司
出版者
The Japanese Association for the Study of Popular Music
雑誌
ポピュラー音楽研究 (ISSN:13439251)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.23-34, 1998-11-30 (Released:2009-10-29)
参考文献数
45

This paper examines the politics of discourse on the value of ‘rock’ by critics and academics and importance of audience, mostly neglect in those discourses. First of all, the discourse on ‘the end of the rock era’ by Simon Frith reveals that it stands on ambivalent attitudes towards authenticity of music, which should have been rejected by the thechnology. Then we investigatethe reason why appropriation of musical meaning of audiences which in spite of it's importance, its negrected by Frith and only discribed negatively at the mass society theory is so important by the framework after the rise of Cultural Studies.
著者
Takayuki Ishihara Isamu Mizote Daisuke Nakamura Naotaka Okamoto Tatsuya Shiraki Naoki Itaya Takuya Tsujimura Mitsuyoshi Takahara Takaharu Nakayoshi Osamu Iida Yosuke Hata Masami Nishino Takafumi Ueno Daisaku Nakatani Shungo Hikoso Shinsuke Nanto Toshiaki Mano Yasushi Sakata The COLLABORATION Investigators
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-22-0098, (Released:2022-06-04)
参考文献数
31
被引用文献数
4

Background: A polymer-free biolimus A9-coated stent (PF-BCS) may achieve better arterial healing than a durable polymer drug-eluting stent owing to its polymer-free feature.Methods and Results: This multicenter, prospective, observational study enrolled 105 patients (132 lesions) who underwent PF-BCS (51 patients, 71 lesions) or durable polymer everolimus-eluting stent (DP-EES, 54 patients, 61 lesions) implantation. Serial coronary angioscopy (CAS) and optical coherence tomography (OCT) examinations were performed at 1 and 12 months, and the serial vessel responses were compared between PF-BCS and DP-EES. The primary outcome measure was the incidence of subclinical intrastent thrombus on CAS. The secondary outcome measures were: adequate strut coverage (≥40 μm) on OCT and maximum yellow color grade on CAS. The incidence of thrombus was high at 1 month (100% vs. 93%, P=0.091), but decreased at 12 months (18% vs. 25%, P=0.56), without a significant difference between PF-BCS and DP-EES. The adequate strut coverage rate was significantly higher (84±14% vs. 69±22%, P<0.001) and yellow color was significantly less intense (P=0.012) at 12 months in PF-BCS than in DP-EES; however, they were not significantly different at 1 month (adequate strut coverage: 47±21% vs. 50±17%, P=0.40; yellow color: P=0.99).Conclusions: Although the thrombogenicity of PF-BCS was similar to that of DP-EES, the adequate coverage and plaque stabilization rates of PF-BCS were superior to those of DP-EES at 12 months.
著者
間野 肇 マノ ハジメ Hajime MANO
出版者
総合研究大学院大学
巻号頁・発行日
1994-03-24

ポアソン過程の時間変更で記述される個体群の確率モデルについて極限定理の理論と計<br />算機実験をおこなった。<br /> Lotka・Volterra以来生物の個体群を生存競争系として扱い研究がされてきた。また、<br /.>Volkonskii以来時間変更で記述される連続時間マルコフモデルが研究されてきた。そこ<br />で、集団の描像を記述するためポアソン過程の時間変更で記述される個体群の連続時間マ<br />ルコフモデルを導入し、研究を行った。<br /> 確率過程の理論では、マルチンゲール法を用いて、Liptser・Shiryayev等は、到着順処<br />理という規則に従う待ち行列のモデルで、特定の確率構造が仮定されているものについて<br />弱大勢の法則を適用して常微分方程式を導き、さらに中心極限定理を適用してガウス拡散<br />過程の確率微分方程式を導いた。ここでは、待ち行列のモデルを扱うため、各成分のマル<br />チンゲールが直交しているモデルが初めから仮定されていた。<br /> そこで、強弱関係のある多種からなる集団において個体と個体の相互関係により弱い方<br />の種の個体が強い方の個体に変化しその相互作用がポアソン過程の時間変更により記<br />述される生存競争系のモデルについて、マルチンゲール法を用いて同じように常微分方程<br />式と確率微分方程式を導くことを試みた。<br /> 確率構造を調べる必要があるので、モデルのセミマルチンゲール分解を導出した。ここ<br />では、生存競争系のモデルが扱われているため多次元の各成分のマルチンゲールが必ずし<br />も直交していないということがわかった。マルチンゲールが必ずしも直交していない一般<br />的な確率構造をもつモデルの弱大勢の法則と中心極限定理は容易に得られるので、そこか<br />ら常微分方程式とガウス拡散過程の確率微分方程式を導き出した。そして、ポアソン過程<br />の時間変更で記述される生存競争を行う現実の確率モデルについて応用し、大数の法則か<br />ら常微分方程式を導き、中心極限定理を適用してガウス拡散過程の確率微分方程式を導い<br />た。<br /> また、最尤推定法を用いて、遺伝学における離散マルコフ過程である太田・木村モデル<br />とポアソン過程の時間変更で記述される突然変異だけを含んだ確率モデルを計算機実験を<br />おこなって、比較した。

3 0 0 0 OA 御系図の巻

出版者
神宝奉賛会
巻号頁・発行日
1933
著者
神沢 信行 土屋 隆英
出版者
一般社団法人 日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.85-90, 2003 (Released:2007-10-16)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

The sensitive plant, Mimosa pudica L. closes the leaves and hangs the petiole down when stimulated by touch or heat treatment. This bending of the petiole is caused by rapid shrinking of the lower side of motor organs called the pulvinus. MRI technique indicates that the water in the main pulvinus transfers from the flexor to the extensor during the rapid bending. The actin cytoskeleton in the motor cells plays in important role in the petiole bending. The actin molecules in Mimosa pudica L. is heavily tyrosine-phosphorylated. The bending of Mimosa pudica L. is correlated with reduced actin phosphorylation in the pulvinus.
著者
財津 亘 金 明哲
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.261-274, 2017-09-28 (Released:2017-11-24)
参考文献数
35
被引用文献数
1 2

犯人の早期検挙を目的とした捜査支援手法である犯罪者プロファイリングは,犯罪現場の状況などを統計的もしくは心理学的に分析し,犯人の性別や年齢層,職業などの犯人像を推定するものであるが,印字された文書や電子メールなどしか存在しない事件においては犯罪現場自体がないため,有効な手段が従来はなかった.本研究は,文章情報を基に,犯人像を推定する手法の開発の嚆矢として,まずブログを対象に,ランダムフォレストによる著者の性別推定を試みた.その結果によると,性別推定には,漢字や平仮名,片仮名,名詞の使用率,品詞(動詞・形容詞・助詞・感動詞)や接続助詞「し」,助動詞「なかっ」,読点,文字(代名詞「私」「僕」,小書き文字「っ」「ゃ」) の使用頻度が有効で,1個抜き交差確認法による検証の結果,最高で正解率86.0% (適合率:男性84.6%,女性87.5%) を得た.なお,サポートベクターマシンを用いた検証も合わせて実施したが,正解率は最高で 75.0%(適合率:男性69.2%,女性85.7%)と相対的に低い精度を示した.
著者
松井 晋 高木 昌興 上田 恵介
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.29-31, 2006 (Released:2007-07-06)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
河野 裕美 依田 憲
出版者
東海大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

観察が難しい環境下における野生動物の採餌行動や社会的相互作用を記録するため、小型の映像記録装置の開発と海鳥への適用を行った。カツオドリの幼鳥にビデオカメラを装着することによって、社会的な情報を用いて採餌をおこなっていることが明らかになった。また、小型GPS を併用することにより、行動圏の拡大や採餌技術の発達に伴って、他個体との社会的接触が変化することが示された。