3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1909年12月04日, 1909-12-04
著者
武 小燕
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.65, no.12, pp.1-14, 2011-12-25

本稿では,中国の愛国主義教育について,学校教育が持つ国民形成機能の視点から価値観の形成に最も関連する政治・歴史・語文の3科目の教育内容を中学校と高校を中心に分析した。それにより,改革開放期にこれらの科目における価値志向が大きく変容し,総じて階級論とマルクス主義的教養の養成から近代的かつ民族的な意識形成へと転換していることを明らかにした。こうした変化は改革開放という近代化路線の下で政府の「上からの政策」だけではなく,民間の「下からの要請」も反映しながら,中国社会の変化に対応して進められてきたと考えられる。
著者
肥前 洋一 船木 由喜彦 河野 勝 谷口 尚子 境家 史郎 荒井 紀一郎 上條 良夫 神作 憲司 加藤 淳子 井手 弘子
出版者
北海道大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

領域全体の主題である実験社会科学の確立に向け、政治学分野の実験研究を発展させた。具体的には、実験室実験・fMRI実験・調査実験を実施して「民主主義政治はいかにして機能することが可能か」という課題に取り組むとともに、政治学における実験的手法の有用性を検討する論文・図書の出版および報告会の開催を行った。
著者
谷津 直秀
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.26, no.304, 1914-02-15
著者
横井 也有[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1930-08
著者
小林功介 辻本拓也 安本匡佑 羽田久一 太田高志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.207-209, 2013-03-06

2012年10月の就職内定率が6割を切り、就職難と叫ばれて久しい。多くの就職活動生(以下就活生)は、いくつもの企業の選考を受けてもなお内定を獲得することができず、その代わりに数多の「不採用通知メール(通称 お祈りメール)」を受け取っている。 本研究では、お祈りメールが就活生に与える虚しさに着目し、これを題材にしたインタラクティブコンテンツを開発することで、就職難という昨今の世相の皮肉的な表現を試みている。神社の参拝を模したお祈りのジェスチャーに反応して、映像と音楽に併せて加工したお祈りメールの文面を提示する作品である。 なお、このコンテンツは今年10月30日から1週間に渡って開催された東京デザイナーズウィーク2012に出展され、閲覧者の好意的な反応を多数得た。
著者
山崎 直方
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.9, no.109, pp.361-369, 1902-10
被引用文献数
1 8
著者
佐藤 達男 亀山 秀雄
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.26-35, 2012-09-15

世界市場において大量生産、大量消費の時代が終焉し、かつてのように技術力や生産力が競争の源泉とならなくなった状況下では、顧客にとって価値のある新しい製品やサービスを創り出していくことが最も重要であり、イノベーションを起こすことができる企業でなければ生き残っていくことは難しい。P2M は不確実性が高く環境変化が激しい今の時代の流れに対応して新たな顧客価値を創造するためのプロジェクトマネジメントの手法を提供しているが、本稿ではさらに継続的にイノベーションを創出する観点を強化するために、アジャイル、リーン製品開発、デザイン思考などの新しい考え方を取り入れた仕組みの構築を検討する。
著者
岡田 博 久保 さおり 森 康子
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.173-181, 1997-01-28
被引用文献数
1

インドネシア, 西スマトラ, パダンにおいて, 袋かけ, 除雄, 交配実験, 野外観察によりNeuwiedia veratrifoliaの送粉様式を研究した。集団内及び近隣域の多くの固体は同調して花序を形成し, 開花する。30〜50個の花をつける無限花序は1日最大7個, 平均1個を開花する。袋かけ実験で高い結実率が得られたことから, この種は自家和合性であることが分かった。袋かけ実験による高い結実率と柱頭と内向やくが近接していることから, この種は多くの場合自家受粉をしていることも分かった。更に野外で訪花昆虫を観察し, その中でもからだに花粉をつけていたハリナシバチ類が送粉者として働いている可能性が明らかになった。
著者
永崎 研宣
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.369-376, 2013-09-01

人文学分野においてもサイバーインフラストラクチャは欠かせないものになりつつある。歴史的には1940年代から取り組みが行われ続けてきたものであり,人文学研究者自身が積極的に取り組んでいくことがこれまで以上に重要になってきている。国際的にはすでに欧米の関連学会によって設立されたADHOを中心として大きな組織的枠組みができあがっており,我国もそこに参画している。個別のテーマとしては知的所有権をはじめ様々な事項に配慮しながら進めていかなければならない。また,評価や教育の体制等については,特に米国では人文学の側で新しい枠組みの構築に向けての取り組みが進みつつある。そこでは,我国の人文学の貢献の余地も大いにあり得る。
著者
成瀬 廉二
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.252-267, 1994-11

第34次南極地域観測隊は, 越冬隊(佐藤夏雄隊長)39名, 夏隊(成瀬廉二副隊長)16名で編成され, さらに交換科学者として, 中国から1名が越冬隊に, オーストラリアから1名が夏隊に参加した。砕氷艦「しらせ」は, 1992年11月14日東京港を出港し, 12月17日からリュツォ・ホルム湾の厚さ2∿3m強の定着氷に入り, 砕氷航行の後, 30日昭和基地に接岸した。12月18日から昭和基地へのヘリコプターによる輸送が始まり, 接岸後の氷上輸送, 貨油輸送を含め, 1993年1月中旬までに計960tの物資の輸送が完了した。昭和基地における夏期の建設作業は, 12月19日より2月9日までの間に管理棟内部設備等, 当初計画の工事をほぼ完了した。この間, 南極周回気球3機の打ち上げに成功するとともに, 重力絶対測定では600個以上の有効データが得られた。また, 大陸沿岸の露岩地域では正味43日間にわたり地質, 地形, 測地, 生物等の野外調査を, 氷床内陸では1カ月間の中継拠点往復デポ旅行を実施した。2月10日, 昭和基地最終便により第34次夏隊全員が「しらせ」へ帰着した。「しらせ」は2月13日流氷縁を離脱し, リュツォ・ホルム湾沖では4日間にわたり海底地形測量を実施し, その後19日から23日までアムンゼン・ケーシー湾にて露岩域の地学調査, 海洋生物観測, 3月2日から4日までプリッツ湾にて海洋生物観測を行った。生物観測では, トロール等により多種類の底生生物, 中層性魚類, プランクトン等が採集された。その後, 船上観測を行いつつ帰路につき, 3月21日にオーストラリア・シドニーに入港した。なお, 海洋停船観測は, 往路4測点, 復路11測点にて実施した。第34次夏隊は第33次越冬隊とともに, 28日シドニー発空路, 同日成田に帰着した。
著者
大賀 郁夫
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.1-38, 2003-03-20

中世期以来,南九州地域に広くみられた門は,村落結合や百姓の日常生活単位であり,かつ領主の年貢賦課単位であった。その門は,近世期にはいり地域の領主権力によって様々な体制や制度のもとに編成されていった。日向国日杵郡山間部の門は慶長期には家父長制的経営体であると同時に年貢の賦課単位として位置づけられていたが,その後新領主有馬氏により新地開発と収奪強化が強行されヽまた自然災害による飢饉もあり在地構造は大きく変容する。それに伴い門も変化をみせ,特に寛文-延宝期を境に村々では門の再編成が進められる・高千穂郷岩戸村では慶長期に六四門であったが,一七世紀末には編成・消滅の結果六六門に増加すると同時に四組に編成され,この組が年貢賦課単位となっていく。門の編成は地域によって異なり,数門が組に編成されるほかに周辺門と併合して一門となったり,また単独の門のまま存続していく門もみられた。新たに再編成された門は,以後領主の年貢賦課単位として,また村内では小村的な百姓の生産・生活の基本単位としてなっていくことを明らかにした。

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年06月30日, 1921-06-30
著者
中田 育男 佐々 政孝 Ikuo Nakata Masataka Sassa 筑波大学電子情報工学系 筑波大学電子情報工学系
雑誌
コンピュータソフトウェア = Computer software (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.47-56, 1986-01-14

正規表現で定義される構造をもった入力を意味処理まで含めて処理しなければならない場合は多い.そのような処理を形式的に取り扱う方法としては文脈自由文法に意味規則を付加した属性文法を使うものがあるが,それでは入力の構造との対応が必ずしもよくないし,処理方法も複雑である.本論文では,このような入力の構造と意味を自然に記述できる意味規則つき正規表現を提案し,その処理法について述べる,最初に,正規表現の中に意味規則を挿入した意味規則つき正規表現を定義し,次に,意味規則つき正規表現から意味処理つき非決定性有限オートマトン(NFA)への変換アルゴリズム,および,NFAから意味処理つき決定性有限オートマトン(DFA)への変換アルゴリズムを与える.最後に,意味規則つき正規表現を,正規表現で定義できる構造をもったデータを処理するプログラム,すなわちデータ構造直結型プログラムに応用するために必要な意味規則および変換アルゴリズムの拡張方法を述べる.
著者
白水 浩信
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.131-140, 1998-06-30

本稿は18世紀フランスにおけるポリスと教育に関する歴史研究である。アンシャン・レジーム期のポリスは、今日とは異なり、周縁的問題-不道徳、不衛生、貧困等-のすべてを扱っていた。M.フーコーはしばしばその重要性を強調していたが、教育史研究においてポリスはまったく無視されてきた。たとえ教育をポリスとして扱ったとしても、往々にしてそれは、充分な史料もないままに規律と誤解されてきたのである。本稿は、J.-J.ルソー、モンテスキュー、N.ドラマールらのポリスについての著名なテクストを検討することで、ポリスを具体的に明らかにしていくものである。 まずポリスの概念を、18世紀フランスのルソーや、モンテスキューの政治論に求めていくことにする。ルソーがポリスという語をしばしば用いたことや、モンテスキューが『法の精神』の一章をポリスに充てていたことは、面白いことに、伝統的歴史家にもフーコーにも知られていない。例えばルソーは、ポリスが子供の教育のようなものだと言っており、あるいはモンテスキューによれば、ポリスに関する事柄は取るに足らないことすべてとされ、しかもそれらは法ではなく規制によって迅速に処理されねばならないものとされていた。これらはポリスに関する重要な証言である。 加えて、ドラマールの著作を用いながら、ポリス行政の実態を検討することにする。ニコラ・ドラマール(1639-1725)はポリスに携わる専門的役人であった。その『ポリス概論』(1705-1719)はポリスの実像を知る上で最も興味深い史料である。ドラマールは、ポリスが人々をその人生において最も幸福にするすべての些事を目標とするものだと主張する。そしてそのために多くの事柄をポリスの対象として定めていった-宗教、習俗、健康、食糧、治安、道路、学問、商業、工場、家政そして貧民。ポリスのこうしたカテゴリーには教育もまた含まれた。コレージュ、慈善学校、乳幼児管理、封印令状。これらすべてはポリスの対象であったのである。 コレージュはあまりに危険な状態にあったので、ポリスは騒動防止のためにコレージュを監視した。慈善学校もまた、生徒たちばかりでなくその親たちによって多くの障害が生じていた。教師たちは、しばしば授業中に、親たちに侮辱され、脅迫され、襲撃されたわけであり、ポリス令は彼らに重い罰金を科していった。そして乳幼児の管理はポリスにとって最も重要な問題であった。パリでは孤児と乳母不足が社会問題となっており、ポリス総代官は、1769年、乳母のための公的機関を設立した。さらに封印令状を処理することもまたポリス総代官職の任務であった。多くの家族がこの令状によって自らを厄介者から保護してもらえるよう、ポリスに嘆願していたのである。 教育がポリスの対象であったことは強調されなければならない。ポリスの下におかれた教育行政は、救貧や公衆衛生、犯罪予防といったさまざまな局面から配慮されていたのである。ポリスは教育を、社会福祉を増進するトータルな統治の一部として考えていたわけである。その上、この歴史のなかで、家族は教育による社会防衛の主要な活動の舞台となっていった。いかに些細な混乱といえども家族から除去されねばならない。なぜなら社会的混乱は家族からはじまるのだから。家族の至福こそ、個人生活のみならず社会生活にとって本質的なものである。ポリスとしての教育は、社会的周縁性に対抗すべく家族に戦略を集中した。つまり家族は、ポリスにとよって、道徳や健康、富で満たされなければならなかったのである。