2 0 0 0 OA 続日本高僧伝

著者
道契 著
出版者
鴻盟社
巻号頁・発行日
vol.巻4,5, 1884
著者
河本 大地 焦 自然 胡 安征 保坂 真 嶋田 知加子
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 = Bulletin of Nara University of Education. Cultural and Social Science (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.103-123, 2020-12-25

The purpose of this study is to clarify the development of tourism in Totsukawa Village (Totsukawa-mura), Nara Prefecture, and its history, characteristics, and current situation, as well as its prospects. First, an overview of tourism in this disaster-prone mountainous village is presented. Then, case studies of Tosenji Onsen, Kamiyu Onsen, and Doro Gorge are conducted among the major tourist destinations in this village. We offer three proposals based on our research findings.
著者
浅野 由ミ 上北 尚正 河西 恭子 遠藤 秀紀 山田 格 佐分 作久良 山内 啓太郎 東條 英昭 名取 正彦 舘 鄰
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.10, pp.351-362, 1999-10-25 (Released:2008-03-10)
参考文献数
34

絶滅種や稀少種の機能遺伝子を解析することは,遺伝子資源の保全や進化学的研究の見地から重要な課題である.本研究は,毛皮あるいは剥製標本の表皮から効率的にゲノムDNAを抽出する方法を開発し,絶滅種や稀少種の機能遺伝子を解析することを最終的な目的として行ったものである.一般に,絶滅種や希少種の剥製•毛皮標本は数も少く,貴重であるので,DNA抽出のような,破壊的解析のための材料を入手することは,困難な場合が多い.従来報告されている古代DNAの抽出法では,いずれも,抽出のために比較的大きな標本片を用いており,少量の標品しか入手できない場合には適用できない.本研究では,特に,原材料となる剥製や毛皮標本の形をできるだけ損傷しないことに留意し,約1mm角の毛皮断片からゲノムDNAを効率よく抽出する方法の確立と,PCR解析を行うための条件の検討を行った.また,本研究で確立した方法を用いて,製作年次の異なる食肉目動物毛皮標本から回収したゲノムDNAをテンプレートとして,歯のエナメル質タンパク質をコードしているアメロゲニン遺伝子断片の回収と塩基配列の解析を試みた.結果の一部として,モンゴルオオカミの毛皮標本から抽出したゲノムDNAのアメロゲニン遺伝子の配列の一部を解読することができたので,イヌ(ゴールデンリトリーバー)の血液から抽出したゲノムDNAのアメロゲニン遺伝子の配列と比較したところ,モンゴルオオカミとイヌの配列は100%一致したが,イヌの品種間,あるいは個体差による配列の多型が存在する可能性もある。イヌ,オオカミのアメロゲニン遺伝子の塩基配列は従来報告が無く,部分的ではあるが配列が決定されたのは本論文が始めてである.イヌとオオカミの種間の違い,および,イヌの品種間の多型については,今後,さらに検討が必要である.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年03月11日, 1941-03-11
著者
若月 裕樹
出版者
電気通信大学
巻号頁・発行日
2021-03-25

ゲーム人工知能の性能は人工知能研究の達成度の指標となっている.これまで,様々なゲームの人工知能が開発されてきたが,開発が未発達のゲームも多々ある.そのようなゲームの1つであり,一般的に難易度が高いゲームとして知られるローグライクゲームを題材に本研究では2つの目的で大規模ニューラルネットワークを用いた強化学習を行った.1つめは既存の人工知能が獲得する収益の期待値の推定を行う学習,2つめはランダムプレイヤを開始点とする人工知能の強化学習である.ここで既存の人工知能には著者が卒業論文執筆のときに制作した人工知能を用いた.大規模ニューラルネットワークには残差ネットワークと呼ばれる構造を用いた.多くの畳み込み層を構造に持つ深層ニューラルネットワークが様々な分野で成果をあげたことは有名だが,畳み込み層を重ねすぎると学習が安定しなくなってしまうという欠点があった.この残差ネットワークは非常に多くの畳み込み層を重ねても問題が起きにくいという画期的な手法である.また,このニューラルネットワークにはローグライクゲームの特徴ともいえる非常に多くの値を特徴として入力しており,マップなどの平面的な情報だけでなく,時間方向も考慮した3次元畳み込みなども行った. 結果として,既存人工知能が獲得する収益の期待値推定に関しては,ニューラルネットワークは学習によって高い推定精度を獲得した.推定精度を決定係数にして計測したところ,おおよそ0.97に達していた.一方で,ランダムプレイヤを開始点とする人工知能の強化学習については学習がうまくいかなかった.ランダムプレイヤよりも良いプレイヤは強化学習によりもたらされなかったが,ハイパーパラメータや学習手法の比較検討を行い,著者が試行錯誤した過程で得た大規模ニューラルネットワークやQ学習におけるいくつかの知見をまとめた.
著者
蜂須 貢 市丸 保幸
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.115, no.5, pp.271-279, 2000 (Released:2007-01-30)
参考文献数
50
被引用文献数
4 3

1999年5月選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)フルボキサミン(デプロメール®)が欧米よりも10年以上遅れて我が国で初めて上市された.フルボキサミンは「うつ病」を適応症として,1983年より世界約80か国で承認されており,また「強迫性障害(obsessive compulsive disorder: OCD)」の適応に対しては,1994年米国で承認され,現在約30か国で承認されている.本薬は「うつ病およびうつ状態」に対しては従来の三・四環系抗うつ薬と同等の効果を有しており,また強迫性障害への適応は日本で最初のものである.これらの効果はセロトニン神経から遊離されたセロトニンの選択的な再取り込み阻害作用に基づくと考えられている.フルボキサミンは従来の抗うつ薬が持つムスカリン受容体,アドレナリンα1受容体,ヒスタミンH1受容体の遮断作用を持たず,口渇,排尿障害,めまい,立ちくらみ,眠気などの副作用を示さないので,コンプライアンスが良く,うつ病や強迫性障害の持続療法や維持療法に優れている.
著者
西川 光一
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.355-362, 1987-12-15 (Released:2017-10-31)
被引用文献数
1

1986年11月1日深夜,スイス,バーゼル市の近郊のサンド社(S撒doz AG)で発生した倉庫火災は,死傷者はなかったものの,大量の消火水とともに流出した農薬等の化学薬品がライン(R騰ne)川に流入し,深刻な環境汚染をもたらし,流域の3箇国に影響を与え,国際的な問題となった, サンド社では,社会の批判と政府当局の改善勧告に応じ,経営の根幹にもかかわる大規模な安全対策を行い,多額の賠償請求にも対応しようとしている,欧州の化学工業も,環境対策への取組み姿勢の甘さが批判され,多額の公害防止投資を行うなど,深刻な影響を受けている, 事故の原因は,ベルリン・ブルーのシュリンク包装の際の過熱から,内容物のシュガ~バーニング(くすぶり)が起こったものを,規定通りの放置冷却を行わずにただちに倉庫へ搬入したことによる,蓄熱・自然発火であると発表された。過熱の原因は不明であるが,放冷という安全対策が守られなかったことから,管理者か作業者が作業規定をきちんと守っていれば起こり得なかった事故であったといえる.この事故の状況を述べ,教訓として,倉庫の安全対策と火災時の緊急対応等について考察する.
著者
水本 正晴
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.63-77, 2006-06-25 (Released:2009-05-29)
参考文献数
11
被引用文献数
3 2

David Chalmers presented a zombie argument, from which the falsity of physicalism allegedly follows. Although many authors who criticize this argument attack the derivation of the metaphysical possibility of zombies from the logical possibility of zombies, in this paper I will argue against the very first premise of the argument: the logical possibility of zombies. I will show the a priori impossibility of zombies, through what I call the Blinking Qualia argument.

2 0 0 0 OA 江淹評伝

著者
福井 佳夫
出版者
中京大学文学部
雑誌
文学部紀要 = JOURNAL of FACULTY of LETTERS (ISSN:02873443)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-174, 2022-10-31
著者
佐藤 弘希 丸山 徹 小田切 陽子 三村 絵美子 河上 恵子 池田 倫子 岡山 善郎 安楽 誠 小田切 優樹
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.9, pp.940-945, 2006-09-10 (Released:2007-11-09)
参考文献数
25
被引用文献数
2 3

The results of a population pharmacokinetic (PPK) analysis for Japanese suggest that smoking and gender difference are factors influencing the clearance of olanzapine, an atypical antipsychotic drug. However, no post-marketing verification has been conducted regarding how these factors affect the prescribing of this drug by practicing physicians. We therefore conducted a retrospective analysis on the effects of smoking and gender difference on olanzapine dosages. The results showed that smokers received significantly higher doses of olanzapine than non-smokers and that males tended to receive higher doses of olanzapine than females. The dosage for male smokers, the highest dose group, was 1.3 times that for female non-smokers, the lowest dose group. These results showed good correspondence with those of the PPK analysis given in the package insert and suggests that PPK data could be useful information for the community pharmacist.