2 0 0 0 OA 北海道志

著者
北海道同盟 編
出版者
北海道同盟著訳館
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1892
著者
浦川 加代子 萩 典子 Urakawa Kayoko Hagi Noriko
出版者
三重大学医学部看護学科
雑誌
三重看護学誌 (ISSN:13446983)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.89-92, 2008-03-05

本研究では, 職業性ストレスの中でも 「対人関係」, 「活気」, 「仕事の満足度」, 「仕事の適性度」, 「家族のサポ-ト」 などがストレス対処行動に影響していることが明らかになった. 性別との関連では, 男性より女性の方が約 6 倍の確率でストレス対処をしていること, 男性は趣味を含めた自分の好きなことや運動など単独で対処する傾向にあり, 女性は人と話をする対処行動が最も多く, ソ-シャルサポ-トを活用している傾向がみられた. このような結果をふまえ, セルフケア推進のため個別に認知・行動療法などの内的ストレス対処方法の指導を実践していくことが課題である.
著者
末武 康弘
出版者
法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会
雑誌
現代福祉研究 = The Bulletin of the Faculty of Social Policy and Aoministration : Reviewing research and practice for human and social well-being (ISSN:13463349)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.7-29, 2017-03-01

本稿の目的は、カウンセリングやサイコセラピーの中でフォーカシング(Gendlin, 1981)およびTAE(thinking at the edge) (Gendlin, 2004; Gendlin & Hendricks, 2004)を、他のさまざまな方法と多元的に組み合わせながら活用するための理論的な枠組みと手続きを示し、それを1つのガイドとして作成することである。フォーカシングとTAEを中心にして他のさまざまな方法を多元的に活用するための理論的な観点と手続きが論じられ、「多元的フォーカシングセラピー(pluralistic focusing therapy: PFT)のガイド」が作成された。

2 0 0 0 OA 楓軒偶記

著者
小宮山昌秀
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
大橋 敦夫
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.A23-A43, 1991-03-31
著者
千島 隆司 石川 孝 林崎 良英
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

耳垢タイプはABCC11遺伝子多型によって決まることが知られている。一方、海外では耳垢タイプによって乳癌罹患率が異なるとの報告を認めている。本研究では、日本人女性における遺伝子多型(耳垢タイプ)と乳癌罹患率の関係について検討した。その結果、遺伝子多型が湿性耳垢の女性は、健常女性に比べて乳癌罹患率が1.63倍と有意に上昇していた。耳垢タイプは簡単なアンケートだけで判定できるため、高リスク女性に個別化検診を行うことで、効率的に早期乳癌を発見できる可能性が示された。
著者
有村 達之
出版者
九州ルーテル学院大学
雑誌
応用障害心理学研究
巻号頁・発行日
no.13, pp.1-9, 2014-03-31

ヨーガを用いた心理療法および認知行動療法について, どのようなものがあるのか, また, その有効性と安全性, 経済性について文献検索を行った。PubMedおよびPsycINFOを用いて, ヨーガを用いた心理療法について文献を探索した。ヨーガを用いた心理療法については6種類が見いだされた。ヨーガを用いた認知行動療法については見いだすことができなかった。そのうちRCTを含む介入研究などで有効性がよく検討されていたのはマインドフルネスストレス低減法(MBSR)のみであった。また, 免疫学的効果や発達障害への効果を示唆する研究も存在した。安全性については, ヨーガと免疫学的異常との関連性を示唆する研究が1 件見いだされた。経済性については関連する研究は見いだせなかった。ヨーガを取り入れた心理療法は, 慢性疼痛やがんに伴う抑うつや不安に対しての効果があることが示唆されたが, 全般的に, 有効性, 安全性, 経済性のエビデンスは非常に不足しており, それらを検証する研究の必要性が論じられた。
著者
光岡 知足
出版者
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
雑誌
サルコイドーシス/肉芽腫性疾患 (ISSN:13450565)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.3-12, 2002-10-12 (Released:2010-08-06)
参考文献数
3

皮膚, 上気道, 口腔, 咽頭, 胃, 腸管, 膣, 尿道などには, それぞれ部位によって特徴的な常在細菌がすみつき, 常在菌叢を構成している. 常在菌叢と宿主との問, および, 常在菌叢を構成する菌種問には平衡関係が成立しているが, 何らかの原因でこの平衡関係が破れると, 潜在的に病原性をもっている菌が敗血症, 肺炎, 肺膿瘍, 肺壊疽, 腹膜炎, 胆嚢炎, 胆管炎, 肝膿瘍, 下痢, 腸炎, 口内炎, 扁桃炎, 脳膿瘍, 髄膜炎, 腎孟炎, 膀胱炎, 膣炎, 産褥熱, 心内膜炎, 中耳炎, 結膜炎, 軟部組織膿瘍など, いわゆる“日和見感染”を惹き起こす. 平衡関係の乱れは, 抗生物質やステロイドホルモンの投与, 外科手術, ストレス, 糖尿病, 過労・老齢などが原因となる. また, 腸内菌叢は, 多岐にわたる代謝を行う酵素をもち, その結果, 宿主の栄養, 薬効, 生理機能, 老化, 発癌, 免疫, 感染などに大きな影響を及ぼしている.
著者
三浦 聡子 クロフツ 尚子 保坂 優子 藤田 直子
出版者
一般社団法人 日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.180-187, 2021-11-20 (Released:2022-03-09)
参考文献数
18
被引用文献数
1

我が国では米の消費量が50年前の半分にまで低下しており, 食感が異なる, 機能性を有するなどの特徴を持つ新しい米品種が求められている. 我々は, 主食用米とは食感が異なるジャポニカ系の高アミロース米「あきたぱらり」, 「あきたさらり」および機能性米となり得る高レジスタントスターチ(RS)米「まんぷくすらり」を開発した. 本研究では, これら3品種を用いて胚乳澱粉構造を解析した. また, 加工方法が異なる4種類のサンプルを作成して, 異なる消化時間におけるそれらの消化特性をRSアッセイキットを用いて明らかにした. いずれの品種においても, 生の米粉よりも糊化した米粉の方が, 粒のままの炊飯米よりもすりつぶした炊飯米の方が, 短時間で消化する傾向があった. 生の米粉と粒のままの炊飯米を用いた場合, 「まんぷくすらり」は, 2時間以内に消化される澱粉量が他の品種と比べて半減しており, 16時間経過しても消化されないRS値も有意に高かった. 以上のことから, 他の3品種と比べて見かけのアミロース含量とアミロペクチン長鎖の割合が多い「まんぷくすらり」は, 食後短時間の血糖値の上昇が緩やかになる可能性が高く, 整腸作用も期待できる.
著者
堀 忠雄
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1363, 2007-07-10

なぜ夢を見るのかという根本的なことはよくわかっていません.しかし,夢は毎晩誰もが見ており,夢を見ることはごく自然な生理心理現象と考えられています. 夢はノンレム睡眠とレム睡眠のどちらでも見ていますが,記憶に残る夢はレム睡眠中に現れます.鮮明で情動性に富んでおり,印象的です.レム睡眠中に起こして夢を見ていたかを尋ねると,見ていたという報告は80%以上になります.ノンレム睡眠ではこれが30%程度です.夢を「よく見る人」と「見ない人」の違いは,どちらの眠りから目覚めるかによっていると考えられています.目覚める直前の睡眠段階を調べた研究では,若い人(19~28歳)はレム睡眠から目覚める割合が全体の47%であるのに対して,高齢者(60~82歳)では27%でした.「年をとると夢を見なくなる」というのは,このような朝の目覚め方に関係しているのかもしれません.
著者
松川 克彦
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 社会科学系列 (ISSN:02879719)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.99-125, 2006-03

拙稿は1970年に締結され、オーデル・西ナイセの境界を戦後はじめて正式な国境として承認したポーランドと西ドイツ関係正常化基本条約、及び締結に至る経緯を扱う。この条約はポーランドにとってのみならず、ヨーロッパ全体の安定のためにも不可欠の条約であったにも拘らず、その背後には歴史的な対立が存在したため締結までに25年という歳月を要している。 冷戦期、ドイツは東西に分裂していたにもかかわらず、ポーランドとの新しい国境を認めないという点では一致していた。二つの国家に分断されたとはいえ、ポーランドに対しては共同歩調をとり得たのである。東ドイツは、社会主義国としてポーランドと同じ陣営に属していながら、その望むところは戦前の旧国境の回復であった。しかし東ドイツは1950年にソ連からの圧力によって、この国境を承認せざるをえなかった。問題は西ドイツだった。ポーランドは、西ドイツからの承認が得られない限り、自国の存立の基盤、安全の保障に支障があったのである。 敵対的な両国の関係に転機をもたらしたのは、新たに西ドイツ首相となったブラントであった。東側との和解を求めんとするブラントは1970年にワルシャワを訪問して、国境承認に関する条約に調印したが、その際ゲットーの跡の記念碑に詣で、そこにひざまずいたのである。ポーランド側にとって誠に好都合なジェスチュアであると思われたのであるが、同国はブラントのこの行為に困惑した。ひざまずいている写真を国内で報道することを一切許さなかった。 その理由は、直接にはブラント訪問の三年前、ポーランド社会主義政権が始めたユダヤ系ポーランド市民排斥の動きに抗議して学生、労働者がおこした反体制運動と関連している。ポーランドの共産党第一書記ゴムウカは、ブラントがこれらユダヤ人を支援するとの意図を持つのではないかと疑った。 また社会主義陣営内では一般国民に向けて、西ドイツとは即ち「アメリカ帝国主義の手先」であって、常に報復を企てている悪辣な国家であるとの宣伝を行っていた。ここでブラントがひざまずいた写真を公表するならば、従来の西ドイツに関する説明は、根拠が薄弱となることを認めなければならない。写真を公表しなかったのはそのためでもある。 ゴムウカは破綻しかかっている社会主義の経済、全体主義的な支配にたいする国民の不満をさらに覆い隠すためにも、真実を発表できなかったのである。しかし、発表しなかったことによっても政権は救えなかった。ブラントのこの行為は結局、社会主義専制体制の崩壊へとつながっていく。ポーランドを取り巻く列強の思惑、東ドイツとの関係に触れながら、以上の点を明らかにする。
著者
高橋 ともみ 久保 克弘 篠原 由美子 野沢 桃世 吉崎 美紗 早川 博章 岡 夏樹 西崎 友規子
雑誌
2016年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016-09-16

本研究は人とエージェントがより良い関係を築くことを目的に、ミラー(同調)効果に着目し、人がエージェントに対して親しみを感じるのに適した同調の割合を調査した。また、個人差を考慮して視点取得による検討も併せて行った。
著者
豊川 斎赫
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.66, pp.1039-1044, 2021-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
14

The purpose of this report is to survey Kenzo Tange’s correspondence with participants in the eighth conference of the International Congresses of Modern Architecture (CIAM VIII). These materials are stored at the archive of Ms. Michiko Uchida. Tange’s correspondence with Walter Gropius, Josep Luís Sert, and Takamasa Yoshizaka in particular highlights the preparations he made before traveling abroad. The analysis of the letters Tange sent to his wife revealed what he thought about reconstruction in Europe, modernist architecture, and what urban design should be like in Japan.
著者
辻 澄子 柴田 正 小原 一雄 岡田 直子 伊藤 誉志男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.504-512_1, 1991-12-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
31
被引用文献数
11 19

コーヒー中の過酸化水素 (H2O2) をTLCで確認し, 酸素電極法及び改良4-アミノアンチピリン法を用いて定量することにより, その生成要因を検討した. コーヒー浸出液からはH2O2を検出したが, 生コーヒー豆からはH2O2を検出しなかった. ドリップ式ろ過器で浸出あるいは溶解したものはコーヒーメーカーで浸出あるいは溶解したものに比較してH2O2含量は高かった. また, コーヒー豆のばい煎度が深くなるに伴いH2O2の生成量が増加した. 焙り豆中のH2O2の生成は光及び温度の影響を受けた. コーヒー豆の成分であるショ糖, クロロゲン酸, グリシン, カフェイン, コーヒー酸及びキナ酸からH2O2は検出されなかった. また, これらの成分を混合し, コーヒー豆と同様に, ばい煎して浸出した液からH2O2が検出された. 特にばい煎したコーヒー酸からのH2O2の生成率が他の成分よりも高かった.