著者
小室 匡史 柳澤 剣 綿貫 理明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.32, pp.85-92, 2009-03-11
被引用文献数
3

情報技術は社会の問題解決手法である.そこで 21 世紀の最重要テーマである環境問題に対して,環境情報共有の観点に注目した.本研究は,センサを用いた環境データと GPS を用いた位置データ,さらには環境情報に関する集合知をマッシュアップし Web 地図インタフェース上に表示した.本システムは,PC&Mobile ブラウザに対応しており,エンドユーザが 「いつでも,どこでも,だれでも」 参加閲覧可能な環境を提供している.Information technology is considered one of the ways to solve social problems. So, we propose a new method for sharing information on environmental problems, which are the most important themes for us in the 21st Century. The system we constructed employs various sensors and GPS to obtain environmental data and global positions. Furthermore, the system facilitates mashing up the collective intelligence on environmental problems, and displays into the map interface. This system is compatible to PC's and mobile phones and provides the ubiquitous framework on which "anyone" can join and browse at "anytime" and "anywhere".
著者
藤野 義之 佐藤 正樹 永井 清仁 平良 真一 尾崎 裕 渡邉 栄司 澤 学 田中 行男 楠田 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.1611-1619, 2008-12-01
被引用文献数
3

ヘリコプターによる撮影は,災害時の情報収集に有効な手段の一つである.しかし,現在は,撮影した被災地映像を地上の車載局や基地局で中継するため通信範囲が限られ,新潟中越地震では,付近に基地局がなく緊急消防援助隊の指導などに生かされなかったといわれている.本論文では,筆者らが開発した,ヘリコプターから災害映像を実時間で直接衛星を経由し対策本部等に伝送するシステムについて論じる.本システムは,(1)MPEG4規格での384kbit/s準動画及び1.5Mbit/s 動画伝送機能,(2)ヘリコプターと対策本部との間の音声及びデータの双方向通信機能,(3)撮影している被災地位置を三次元地図を用いて高精度で特定する機能等を有している.また,これらの通信を可能とするために,(1)高速回転するヘリコプタープロペラのわずかなすき間をねらって電波を送信する技術,(2)ヘリコプターの姿勢が動揺してもアンテナビームを人工衛星方向に高精度で捕そく指向させる技術,(3)通信機器等に異常が発生しても利用衛星に隣接する衛星や地上の無線設備に干渉を与えないための技術等を開発し,実証試験を行ってその有効性を確認したので報告する.
著者
小泉 修平
出版者
甲子園大学
雑誌
甲子園大学紀要 (ISSN:18815731)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.55-61, 2007-03-31

研究者の道を歩む予定であった佐治敬三は、実兄の急死により洋酒の寿屋(後のサントリー)の後継者となった。後継者に就任すると学究肌の性格も一変させ、社名を「サントリー」に変更し、苦難の事業であるビール事業を手がけるのである。これは、当初道楽事業と揶揄されたが、実は自らが描いた新しいタイプの財閥を形成するための序章であった。また、同族大企業のトップであった佐治の戦略をみると、同族企業が長期的に繁栄する条件が浮かび上がってきた。それは、一族の経営トップ間の分担方法、健全なる赤字事業の推進姿勢、人々の生活文化への貢献などである。
著者
増澤 晃 南野 謙一 渡邊 慶和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.25, pp.19-26, 2007-03-14
被引用文献数
1

近年,ブログやSNS等が流行している.それらは,新聞や雑誌等の大手メディアと対比し,消費者が自ら情報を発信するメディアとしてCGM(Consumer Generated Media)と呼ばれている.CGMで広く取り上げられている話題は,商品を購入するための有用な情報源となっている.そこで本研究では,アフィリエイト広告を対象とし,CGMから話題を抽出して関連する商品広告の効果的な配信を行う話題連動型広告配信システムを提案する.本システムでは,広告掲載サイトのコンテンツ,CGMの話題,アフィリエイト商品広告とのマッチングを動的に行う.本システムは,利用者の購買履歴等の個人情報を取得しそれをもとに個別に広告を配信するのではなく,CGMから多くの消費者が興味のある話題を取得しそれをもとに広告を配信する.本稿ではシステム開発と評価実験について述べる.Recently, Blog and SNS (Social Network Services) are popular, and are called CGM (Consumer-Generated Media), compared with the mass media (newspaper, magazine, etc.). Hot topics from CGM are useful information for people to purchase goods. We present a Hot topic Match Advertising Delivery System which extract hot topics from CGM and deliver affiliate advertisings matched them dynamically. The system do not acquire personal information such as history of purchasing, but extract hot topics from CGM in which many people are interested. This paper describes the system development and an evaluation experiment of the system.
著者
石橋 智幸 脇屋 達 顧 優輝 真部 雄介 今野 将 菅原 研次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.119, pp.69-74, 2008-06-23

近年,WWWにおける情報過多という問題を解決するために,多種多様なWebページ推薦システムの研究・開発が行われてきた.しかしながら,それらの多くは推薦対象を限定した推薦システムであった.WWWにおいてユーザが必要とするWebページを適切に推薦するためには,推薦対象を限定せず、永続的個人化に対応するWebページ推薦システムの開発が必要不可欠である.そこで,本研究では推薦対象を限定しない汎用的かつ,個人化度合の高いWebページ推薦方式を提案する.提案する方式は,ソーシャルブックマークを用いたハイブリッド法をベースとする推薦方式である.
著者
上田 修功 斉藤 和巳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.872-883, 2004-03-01
被引用文献数
8

テキストは,一般に,多重トピックからなる.それゆえ,テキストからの自動トピック抽出は,伝統的なパターン認識で行われている排他的なクラス分類とは異なり,多重を許容するという意味でより困難な分類問題といえる.従来法では,多重トピックテキストの生成モデルが全く考慮されていないため,必然的な性能限界があると考えられる.本論文では多重トピックを有するテキストの新たな確率モデル,パラメトリック混合モデル(PMM1,PMM2)を提案し,次いで,PMMに基づいて,テキストから多重トピックを同時に抽出する手法を論じる.PMMは,単一トピックに対応する基底パラメータで可能なすべての多重トピッククラスを表現でき,PMM1ではパラメータ推定アルゴリズムの大域的最適性が保証され,更に,PMMのパラメータ推定及びトピック予測アルゴリズムは高速,という優れた特長を有する."Yahoo"ドメインの実際のwebページ分類実験により,提案手法の従来手法に対する顕著な優位性を示す.
著者
神鳥 昭
出版者
公益社団法人日本航海学会
雑誌
日本航海学会誌 (ISSN:04666607)
巻号頁・発行日
no.45, pp.115-128, 1971-08-30
被引用文献数
1

1962年から1969年までの8年間に関門海峡で発生した衝突海難について分析した結果を要約すると次のとおりである。1)関門海峡で発生した全海難は年平均65件で,そのうち衝突および乗揚海難が72%を占めている。種類別海難の趨勢は,衝突海難の場合増加傾向をたどつており,乗揚およびその他の海難の場合横ばい状態である。2)衝突海難の発生地点は部崎沖,早靹瀬戸の門司崎寄り,門司港内,大瀬戸の彦島寄りおよび六連島泊地に集中している。3)各水域の衝突危険度を幹線航路の長さ1浬当りの衝突海難発生率に基づく指数(東部水域を100とする)で評価すると,早靹瀬戸500,中部水域408,大瀬戸150,西部水域116である。4)水域別の衝突海難発生件数の経年的趨勢は西部水域では増加傾向をたどつており,東部水域でも増加傾向がうかがえる。他の水域では横ばい状態である。5)西部水域では3,000トン以上の大型船の衝突発生率が高く,早靹瀬戸および大瀬戸では100〜1,000トンの比較的小型船の衝突発生率が高い。6)衝突事故船の船型は急激に大型化している。7)衝突事故船の船型は71%が1,000トン未満である。しかし趨勢としては1,000トン未満の小型船の衝突海難が,ほぼ横ばい状態であるのに対し,大型船の衝突海難が増加している。8)関門海峡通航船の1隻当りの衝突事故率(p)と総トン数(x)との関係は,次の指数関数で表わされる。p=0.46x^<0.59>×10^<-5>9)衝突海難は夏期に少なく,冬期に多発する傾向がある。10)衝突海難は4〜6,時および16〜18時に最も多く発生している。2時間単位でみた船舶交通量と衝突海難の発生件数との間には,ほとんど相関は認められない。11)夜間は昼間にくらべ衝突海難が多発する傾向があるとはいえない。しかし夜間交通量が昼間にくらべ激減することを考慮すれば,夜間通峡船の衝突事故率は昼間の2.5倍である。12)停泊船との衝突海難は全衝突海難の17%を占め,大部分が門司港内と六連島泊地で発生している。門司港内では昼間,六連島泊地では夜間の事故が多い。13)最近六連島泊地で,停泊船との衝突事故が急増している。
著者
萬谷 衣加
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.14-25, 2003-08

Yahoo! Japanカテゴリを一種の分類大系と捉え、Yahoo! Japanカテゴリに日本十進分類法9版(NDC9)分類を付与することを試みた。これによりNDC9分類を介して、ウェブサイトと図書資料を同時に検索・提示する環境ができる。政治・政治学分野と工学分野のYahoo! Japanカテゴリに対しNDC9相関索引を利用して、政治・政治学分野では約60%、工学分野では約75%のカテゴリに曖昧性のないNDC9分類を付与できた。カテゴリの下のウェブサイトに付与したNDC9分類と比較し、方法の有効性を示した。