著者
野口 哲也
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 鳴門教育大学 編 (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.243-257, 2011

Sketches became popular as free texts independent from the canonicity of novel in the Meiji era. In that reader?involving trend, Izumi Ky?ka was in the leading position never seen before. In this paper, the author takes up Ky?ka?Sh?hin(1909), a collection of sketches bearing his name, and considers Ky?ka's ideal way of free "Sentences". It was clarified that not the substantiality of strange phenomenon but the obstinate glance to grotesque and indecent details support the reality of the existence in his ghost stories, and it also became apparent that frequent occurrence of a specific motif and a topos function as a magnetic field of such imagination. Moreover, that the strength of poetic image which surpasses casual relations leads the story also in his travel writings and human?interest stories like ghost stories, and that a text comes into existence as a place for conflict of different styles became evident. These facts are considered as distinguishing manner of sketches by Ky?ka.

2 0 0 0 OA 敬宇文集

著者
中村正直 著
出版者
高橋金十郎
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1880
著者
牛来 峯聡
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.61, 2018-12-15

全国高等学校情報教育研究会は,情報教育の推進に寄与することを目的に,教科「情報」についての実践や研究の発表を積極的に行い,多くの事例や活動を共有し,また,各種学会との共催やイベントの後援などを通じ,情報科教員のスキルアップの一端を担っている. 2018年5月17日に未来投資会議が開催され,教科「情報」が大学入学共通テストの科目に導入される方向性で検討されていることを受け,全国高等学校情報教育研究会は,我が国の将来を見据え,情報処理学会をはじめとした関係団体と連携し,研究・研鑽・実践を行い教員の指導力向上を目指すとともに,子供たちのために,また,我が国の情報教育の発展のために,より一層尽力していく.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.712, pp.29-31, 2014-01

豪華寝台列車「ななつ星in九州」の第1期分乗車券が発売されたのは、営業運転が始まる1年前の2012年10月のこと*1。その時点で定員の7倍もの申し込みがあったのは、車両デザインを担当したドーンデザイン研究所(本社東京)代表の水戸岡鋭治氏にとっても、驚きだ…
著者
千葉 桂子 永井 路子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.100, 2006

目的 近年,ローティーンを対象としたジュニア服の流行がアパレル市場で話題を呼んでいる。また,小学生を対象とした化粧品が販売されるようになり,おしゃれの領域は急激に低年齢化の方向へスライドしている状況にある。その要因の一つとして少子化による子どもひとりにかけるお金の増加が挙げられるが,さらにおしゃれを楽しんで来たとされる母親世代の影響もあると思われる。本研究では女子中学生とその母親のおしゃれに対する意識を,コミュニケーションや家族の状況も踏まえて捉えることを試みる。<BR> 方法 福島市内に在住する女子中学生(娘)とその母親を対象に,以下の要領で質問紙による意識調査を行った。調査期間:2005年6月から10月,調査方法:留置法,質問内容:回答者の属性,家族の状況(会話,外出,親子の仲,父親との関係等),おしゃれについて(金銭面,情報源,ファッションの趣味,お互いのおしゃれについて,「子どものおしゃれ」に対する意識等),回収率:娘43.8%,母親43.8%(配布数は各80部)娘と母親のおしゃれに対する意識の特性を把握するために,統計的手法を用いて検討した。<BR> 結果 娘と母親のそれぞれに対して,仲がよいと思うかという質問をしたところ,母親はとてもそう思うが58%で最も多かったが,娘はややそう思うが53%で最も多く,双方の認識に若干のすれ違いがみられた。子どものおしゃれに対して親子間で評価の程度に差が認められたものは,個性の発揮・自己表現,金銭感覚のまひ,物を大切にする,外見へのこだわり,身体への負担に関するものであった。おしゃれの意識について数量化3類で分析したところ,第1軸はブランド重視・実用性重視の分別軸と解釈することができた。
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.37, pp.95-113, 2016

北海道新幹線について、日本一割高な特急料金の上限設定が総括原価方式に基づき認可された。しかし、割高な特急料金は、移動の自由の制約ならびに地域間交流や地域活性化の阻害要因となる懸念がある。航空路線に対して競争力のある価格設定の企画乗車券や鉄道の特性を生かした周遊券の全国の JR 線の駅窓口での発売、旅行商品の発売および寝台列車・観光列車を JR 他社と協力して運行すること等の工夫が必要である。JR北海道は、JR 他社との戦略的提携を進め、北海道新幹線の利便性向上を進める必要がある。また、JR グループと沿線自治体が連携して、道南・青森エリアの観光資源を広域的に PR することで、新たな観光需要を掘り起こす取り組みも必要である。JR 北海道が列車の安全運行に専念できる制度設計は、北海道新幹線の信頼性を高め、道南・青森エリアの観光振興に貢献する最善策である。
著者
花村 克悟
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究において、熱エネルギーにより加熱されたタングステン製平滑面エミッター表面をGaSb製光電池に近づけることにより、通常の伝播光に比べて、エバネッセント波効果により、およそ4倍の発電密度となることが示された。さらに数値シミュレーションモデルを独自に開発し、対向するピラーアレイ構造表面において、ピラー間隙間の表面プラズモンがその深さ(ピラー高さ)により周波数制御できる(すなわちエバネッセント波の波長制御となる)ことを示した。
著者
花村 克悟 伊原 学
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

鏡面研磨されたニッケル金属表面に製作された0.5μm×0.5μm×0.5μmのマイクロキャビティにより、遠方で計測される伝播成分について、このキャビティサイズに相当する空洞共振波長(0.89μm)近傍において放射率は0.95と高く、また、カットオフ波長1μm より長い波長では、鏡面放射率に等しいおよそ0.2程度であることが示され、波長が制御できることが明らかとなった。さらに、このマイクロキャビティ内部からの放射を、マックスウェル方程式を解くことで、近接場成分がキャビティ外部まで達していることが明らかとなり、擬似的な近接場光として検出できること、さらに伝播成分と同様にこのキャビティにより波長制御が可能であることを示唆した。そこで、この擬似近接場光強度とその波長選択性を明らかにするために"真空型近接場光学顕微システム"装置を独自に開発した。一方、分子線エピタキシャル装置を用いて、波長1.8μmまでの赤外線を電気に変換できるアンドープGaSb電池を作製した。そして、黒体炉を用いた等強度半球入射光による発電効率測定装置を独自に開発し、伝播成分による発電効率を明確にできることを示した。さらに1000Kに加熱された放射面と電池を真空容器内で数百ナノまで近づけることにより、伝播成分に比べて、開放電圧1.4倍、短絡電流4倍の出力が得られることを明らかにした。
著者
花村 克悟
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は,加熱された表面近傍(光の波長程度)に生ずる近接場光をナノスケールの隙間(ナノギャップ)を介してGaSb系の熱光起電力電池(Thermophotovoltaic Cell : TPV Cell)へ導き電力を得る,ナノサイズ発電システムについて検討したものである.真空容器内にこの電池と鏡面研磨されたタングステンエミッター(放射体)を向い合わせ,両面をゴニオメーターで平行に保ちつつ,高精度マイクロメーターで接触するまで近づけた.8mm×2mmのエミッター面積に対して隙間が40μm以下となると,形態係数はほぼ1となり,隙間が10μm程度までは出力電力は一定となる.さらに隙間を狭くした場合,この領域では簡易マイクロスコープを用いて隙間を測定することができない.そこで,出力がゼロとなる接触した位置をゼロ点とすることを試みた.したがって,多少,この領域での隙間の精度が低い.出力がほぼゼロ,すなわちその位置において,外部負荷を変化させたときの電流-電圧特性曲線が得られない位置を隙間ゼロとすると,隙間が約2.5μmにおいて急激にエミッター温度が低下し,出力も低下した.さらに,隙間が1μmより小さくなるとエミッター温度が低下し続けるにもかかわらず,出力がいったん増大した.そこからわずかに近づけると出力は急激に低下し,そこでは外部負荷を変化させたときの電流-電圧特性曲線を得ることができなかった.これらのことから,隙間が2.5μm以下になると,電力には変換されない長波長域のふく射に対して近接場効果が顕著となり,熱移動が促進される.このため,加熱用のレーザー入力が一定条件では,エミッター温度が低下する.これに伴い,出力電力が低下する.隙間が1μmあるいは400〜500nm程度まで狭くなるとエミッター温度が低下するものの,電力に変換される波長のふく射の近接場効果が顕著となるため,出力が増大したものと考えられる.したがって,加熱面近傍に生ずる近接場光による,熱エネルギーから電力へのエネルギー変換の実現が示唆されたものと考えられる.
著者
花村 克悟 牧野 俊郎 宮崎 康次 高原 淳一 森本 賢一 若林 英信
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究において、ピラーアレイ構造表面を対向させることにより、ピラー間隙間の表面プラズモン共鳴より波長制御輸送が可能となること、およびピラートップ面においてs偏光波となる電磁波はピラー側面おいてp偏光波となることから、長波長成分のエネルギー輸送はむしろ平滑面に比べて抑制されることが示された。また、スプリットリング共鳴器アレイ構造を利用した白熱電球により、電気から可視光への変換効率が通常の2倍となることが示された。
著者
花村 克悟 伊原 学
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、様々な熱源によって加熱された赤外線放射体表面近傍に生ずる近接場光領域に、真空ナノスケール隙間(ナノギャップ)を隔てて熱光起電力電池(Thermophotovoltaic Ce11;TPV Cell)を向かい合わせ設置し、その領域の高電界強度を利用することで高い発電密度を得ようとするものである娘まず、既存のTPV電池(フラウンホーファー研究所製)を用いて実験した。その表面には高ざ4μm、幅20岬の金電極が60μmのピッチで配置されている。そこで、接触を避けるためにタングステン放射体表面には溝が設けてある。長さ8mm、幅2mmの放射体表面を、高精度マイクロメーターにより近づけた場合、50μm以下の隙間では形態係数がほぼ1となり、それ以下に近づけても伝播成分の範囲では出力は増大しない。しかし、隙間が.1μm以下となると、短絡電流が4倍、開放電圧が1.4倍増大した。すなわち近接場効果により出力は5〜6倍に増大することが明確となった。さらに、この電極間隔を拡げる、あるいは、P型半導体内部に電極を埋め込んだ独自のGaSb系のTPV電池を、ロードロックチャンバーを接続した簡易薄膜装置により製作を試みた。n型GaSb系基盤上にp.型GaSb半導体をエピタキシャル成長させることに成功し、アンドープでありながら、p-n接合であることが確認でき、キャリア密度5.73×10^<17>cm^<-3>と.モビリティ1.35×10^2cm^2/Vsを得た。一方、GaSb系のTPV電池は、波長1.8μm以下の電磁波を電力に変換できるが、それより長い波長の電磁波を電力に変換できない。そこで、金属放射体表面にナノスケールのキャビテーを多数設け、光導波管の原理により放射光の波長選択を試みた。表面研磨されたNi表面の2mm×2mm'の領域に、縦横500nm四方、深さ500nmのキャビテーが幅250nmの壁を隔てて周期的的に作製されている表面を用意した。このサンプルを真空容器内に入れて裏面から炭酸ガスレーザーにより1052Kまで加熱した。分光測定の結果、波長が2μm以上ではNiの鏡面の放射率にほぼ等しく、それより波長が短くなると徐々に増大し、キャビテー幅が半波長に等しい波長1μmよりやや短い波長の放射率が0.95と極めて高くなることが明らかとなった。これらの組合せにより、選択波長近接場光を用いた新たなエネルギー変換が構築できることの手がかりを掴むことができた。
著者
花村 克悟
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、多孔質体内部で燃焼熱を光や熱ふく射に変換し、熱光起電力電池(Thermophotovoltaic Cell : TPV Cell)によって発電する,新規なエネルギー変換システムを提案し,その熱効率や自立分散型発電システムとしての可能性について検討したものである.その構造は,断熱された30mm×30mmの流路内に厚さ10mmのセラミック多孔質体を流路中心に充填し,その両側に20mmの燃焼空間および石英多孔板(厚さ3mm,φ2.5mm×75孔,開口比35%)を1mm間隔で10枚づつ配置したものである.ここへ周期的に流動方向を反転させながら空気を供給し,流動方向に合わせて燃焼空間に燃料を供給し中央のセラミック多孔体を加熱する.この燃焼ガスは下流側の石英多孔質体を通過する際,顕熱が蓄熱されるので,温度低下を伴って排出される.流動方向が反転すると,この蓄熱された熱により空気が予熱された後,燃焼空間に流入する.この熱循環により,わずかな燃焼熱でセラミック多孔質体が1500K程度まで加熱される.数値計算によれば,燃焼熱の約70%がふく射エネルギーとして系外に取り出され,2.2μmまで電力に変換できるTPV電池により熱効率15%が期待される.また,試作した実験装置を用いて発電したところ,電池への入射ふく射エネルギー強度の非一様性であるとか,電力変換に有効な短波長成分が周囲の断熱材に吸収されることなどにより,トータル熱効率は0.2%に留まっているが,この装置で最高温度が目標の1500Kに達していることから,発展性が期待できることが明らかとなった.なお,このシステム内の加熱用として,直径5mmのミリサイズスワールバーナーも同時に開発し,このような微小サイズでは壁面での角運動量損失や熱損失の影響が大きく,スワール数1前後の最低な条件で利用する必要があることが明らかとなった.
著者
伊藤 牧子
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
no.55, pp.1-6, 2021-03-31

ピアノは、日本企業の独特の技術革新による低価格化や、音楽教室などの市場開拓を契機とし、日本国内に広く普及した。国内のピアノの生産台数は1980年をピークに世界第一位となり、その後減少しているものの、今までの総生産台数は約1000万台に達する。その結果、ピアノ演奏技術の習得者が増加し、日本の音楽文化に大きな影響を与えた。しかし、昨今、子どもの成長や進学と共に使われなくなって放置され、楽器としての機能を十分発揮できない「休眠ピアノ」が増えている。本来ピアノは新旧によらず、定期的なメンテナンスによってその能力は引き出され、長期の使用が可能である。よって技術的観点から、休眠ピアノのような古いピアノに修理などのメンテナンスを丁寧に実施し、再利用することを提案する。自然素材で作られたピアノを再利用することは、家庭の歴史を刻むことに加え、環境問題にも有効であり、ピアノ文化を発展させていくことにもつながると考える。
著者
Takanori Miyoshi Hiroo Miyashita Naomi Matsuo Miki Odawara Minako Hori Yoichi Hiraki Hirofumi Kawanaka
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1413-1418, 2021-10-01 (Released:2021-10-01)
参考文献数
20
被引用文献数
1

The triplet antiemetic regimen is administered to prevent chemotherapy-induced nausea and vomiting (CINV) after moderately emetogenic chemotherapy (MEC). However, the superiority of palonosetron over first-generation 5-hydroxytryptamine-3 receptor antagonists in triplet antiemetic therapy remains unclear. In this study, we evaluated the efficacy of palonosetron (PALO) and granisetron (GRA) in triplet antiemetic therapy for CINV. This study included 267 patients who received MEC at our hospital between April 2017 and September 2020. Patients were pretreated with antiemetic therapy comprising PALO or GRA and dexamethasone on day 1 and aprepitant on days 1–3. We evaluated the rate of complete response (CR) (i.e., no vomiting and no use of rescue medication) in the acute phase (0–24 h), delayed phase (24–120 h), and overall phase (0–120 h) after first-cycle chemotherapy. Furthermore, multivariate analysis was conducted to identify risk factors for non-CR. The rate of CR in the overall and delayed phases was significantly higher in the PALO group (91.9 and 91.9%, respectively) than in the GRA group (74.1 and 75.5%, respectively). In the acute phase, the incidence was not different between the GRA and PALO groups (96.5 and 99.2%, respectively). Multivariate analysis revealed that female sex and the use of GRA were risk factors for non-CR. Subgroup analysis revealed the superiority of PALO over GRA in female patients, but not in male patients. In conclusion, PALO was more effective than GRA in triplet antiemetic therapy in preventing CINV during MEC, especially for female patients.
著者
秦 藤樹
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.677-681, 1983-07-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
12